広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

桜ミク イギリストースト'22 他

2022-04-30 20:53:30 | ランチパック
秋田市内のスーパードラッグアサヒで購入(4月28日限定98円セール)した、工藤パンイギリストースト3点。いずれも、イギリストースト通常版の特徴である、グラニューによるジャリジャリ食感はないタイプ。
イギリストースト 桜クランチ入り練乳クリーム 314kcal 4月発売
この時期の恒例となった、弘前さくらまつりの公式応援キャラクター「桜ミク」コラボ商品。キャラクターとしては4年目、工藤パンコラボは3年目か? ※昨2021年のコラボ商品
包装イラストの背景は、弘前城の追手門だと思われる。今年いっぱい改修工事が行われ、シートで覆われている(昨年末の記事)。

これまで包装のイラストは毎年異なったが、中身は2020年も2021年も「桜あん&ミルクホイップ」だった。今年は中身も変わった。
薄ピンクのクリームの中に、濃いピンクが点々と
原材料名欄には「桜加工品(デキストリン、桜ペースト(桜花塩漬け、桜葉塩漬け)、寒天、砂糖)」。
見た感じ、桜の葉らしきものは見当たらない
桜クランチといっても、チョコクランチみたいな歯ごたえや食感があるものではない。乾燥桜粉末みたいなものか。
味は、思ったよりも弱い、ほんのりとした桜味。昨年までの桜あんより薄いと思うし、桜餅よりはぜんぜん。練乳感も弱いか。

今年のコラボ商品は、これのほか、いちごクリームをサンドしたスポンジに、いちごチョコをコーティングした「いちごチョコケーキ」1つだけ。その包装イラストの背景は、かつての国鉄弘前駅舎(1981年までの2代目駅舎)か?


イギリストースト マスカルポーネチーズクリーム 274kcal 4月発売
「2種類のマスカルポーネチーズクリーム入り」とある通り、白と黄色2つのペーストがサンドされている。2つの違いは不明。

さわやかな酸味がはっきりとして、気に入った。


イギリストースト ミルキークリーム 339kcal 3月発売
時たまある、山崎製パン系列である不二家とのコラボ商品(2016年のイギリストースト)。
中はクリームというよりペースト状で、もうちょっと味が濃くてもいいと感じた。


アサヒではほかに、3月発売の「抹茶ラテ風味」「もっとジャリまし(2017年版)」も売られていた。

次のイギリストーストの記事は2023年
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続・双子の歩行者用信号

2022-04-28 22:11:59 | 秋田のいろいろ
2020年の記事で、歩行者用信号機(歩灯)の設置方法である「双子歩灯」「双子設置」を取り上げた。

歩行者用信号機は、アーム(または台座)を介して1台ずつ、柱に設置するのが基本。
しかし、2台(またはそれ以上)の歩行者用信号機を、1つのアームや台座にまとめて設置する場合もあり、信号機愛好家がその姿を双子にたとえた通称。今風の言い方で「アームをシェアする」「シェアアーム」のほうがストレートでいいかも。

双子設置は、福島県警や高知県警などでは以前からよく見られそうだが、多くの県では少数またはまったく採用しておらず、秋田県もそうだった。
ところが、秋田県警は2018年度頃から、双子設置を行うように方針転換したらしい。秋田市内では、それまで歩行者用信号機がなかった(歩行者も車両用を見て横断)小さな狭い交差点において、新たに歩灯を設置する際、双子で設置された箇所が複数あった。昔からある上下で抱えこむタイプと、棒から吊り下げるタイプの2つがある。
視認性などに問題はなさそうで、狭い場所がすっきりするし、工事費の節約にもなりそうだから、良い工夫だと思っている。

以前の記事でも指摘したが、すでに従来方法で設置済みの箇所で、双子設置に変えたらいいのにと思うものがあった。秋田市楢山の楢山広小路バス停がある通り。
(再掲)

(再掲)
歩道がとても狭く、沿道の建物もそのギリギリまで建つ。だから、まずは信号柱の設置位置に制約があるし、さらにそこに歩行者信号機を取り付けるのにも制約があった。
だから、4つの角のうち2つでは、上の写真のように、1方向向きを通常設置した歩灯の上に、もう1方向向きを突き出すように設置していた。そこで2月中旬頃に工事が行われて、
 双子設置化!
上下で抱えこむタイプの双子アーム。薄型LEDの信号機自体は従来品を継続使用。

工事内容は、一部の信号柱の交換または設置、4箇所中3箇所が両面設置だった車両用信号機をすべて片側向きのみ(3台撤去)にするとともに、歩行者用信号機のアームを交換するものだった。
工事前。今は空き地だが、昔は幼稚園だったんだっけ?
1つの角では、これまで
工事後。左のコンクリートの先代信号柱は、この後撤去されたはず

工事後交差点全景

これでいいじゃないのと言いたいところだが、実は双子化されたのは3つの角だけ。あと1つの角(上の全景写真右手前)は、
これで工事後

 双子化されなかった
LEDの薄型ボディとはいえ、びっちりくっついていてきゅうくつそうな設置。こここそ、双子設置にすればいいのでは?
※電球式時代は、写真右向きの歩灯を、柱の向こう(写真奥)側に設置していた。横断歩道の位置とずれてしまうため、LED化した際、薄さを生かして現在の向きに変えたと思われる。
双子アームだと少し長くなって場所を取るが、スペース的に支障になるものはなく、問題なさそうなのに… まあ、このままでも問題なさそうだけど。謎。
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NHK山形の間違い

2022-04-26 17:56:42 | その他もろもろ
恒例のNHKのローカル報道についての苦言。今回は山形放送局。
先週末の仙台からの東北ブロックニュースで見たニュース。その内容・動画が「山形 NEWS WEB」に23日19時07分付でアップされ、26日17時時点でもそのまま。

ニュースタイトルは「JR左沢線 全線開通から100年 記念イベント開く」。
山形県内を走るJR東日本・左沢(あてらざわ)線が、23日に開業100周年を迎え、記念列車運行や催しが行われたというもの。
山形 NEWS WEBより
その記念列車の説明。
「特別運行された開通当時のディーゼル機関車と旧型の客車を再現した記念列車」とアナウンスされ、映像にも「開通当時再現」の字幕。
鉄道の知識(というより一定の常識?)がある人なら、説明と映像が一致しない、するはずがないのは、お分かりだろう。

上の映像の赤い鉄道車両は、列車の先頭に付き、後ろの客車を引っ張る「機関車」。客は乗れない車。
「DE10 1649」の表示の通り、DE10形と呼ばれる形式。2022年時点では、多くはないが全国各地に類似形式も含めて一定数存在し、見かける機会はある。
DE10の動力源は、ディーゼルエンジン。だから、蒸気機関車でも電気機関車でもなく、「ディーゼル機関車」に分類される。
鉄道への興味が薄くても、ディーゼル機関車は知らなくても、少なくとも「蒸気機関車か蒸気機関車でないか」は、ぱっと見でなんとなくでも理解している人は多いと思う。


NHK山形によれば、100年前にこれが左沢線を走っていたことになる。「当時再現」だから赤い塗装で。
100年前の1922年、すなわち大正11年。
余談だが、水木しげる、三浦綾子、瀬戸内寂聴、丹波哲郎、フグ田サザエ(原作での設定)、が生まれた年(敬称略、誕生日順)。

大正の、東北の短距離のローカル鉄道に、赤いディーゼル機関車が走っていたことになるのだが。
Wikipedia「日本のディーゼル機関車史」によれば、日本で最初のディーゼル機関車は、1923年に静岡の鉄道会社(現存せず)がドイツ製を輸入したのが最初(1914年頃に夕張炭鉱が使っていたとも)。
JRの前身、鉄道省では1929(昭和4)年に輸入したのが最初。国産化され、運用が本格化したのは戦後。
そんな歴史を紐解くよりも何よりも、DE10形ディーゼル機関車は、1966(昭和41)年に1号機が製造されている。今回担当した1649号機は1973年製造。
そんなわけで、NHK山形の報道は誤りである。大した話ではないが、間違いとしては大きな間違いだと思う。


同じ話題を地元民間放送局・山形放送では、
山形放送サイト「山形・愛称「ザワ線」JR左沢線開通100周年記念イベント」より
「1970年代から活躍したディーゼル機関車と1950年代に製造された客車で編成した記念列車」
上記の通り、DE10は1966年製造開始=活躍開始なので、そこだけ間違い。

後ろの客車3両は、通常は蒸気機関車といっしょに走ることが多い、高崎(ぐんま車両センター)所属の「旧型客車」と総称されるもの。秋田総合車両センター(旧・土崎工場)でもメンテナンスを担当しており、時折見かけることがあるが、美しく整備されている。
高崎には7両在籍していて、どの3両が来たのかは不明。そして7両の製造年はまちまちなので、山形放送の「1950年代に製造された客車」というぼやかした表現は適切とするべきだろう。
山形新聞「JR左沢線、全線開業100周年で記念列車 左沢駅前でイベントも」では、「記念車両は73年製造のDE10形ディーゼル機関車1両と、53年製の旧型客車3両の編成」としている。しかし、7両中、1953年製造の客車は1両しかないようなので、これも間違い。NHK山形の大間違いと比べると、どうってことないが。



では、100年前の左沢線で、実際にはどんな列車が走っていたのか。調べても分からなかった。
しかし、開業時の左沢線は「軽便鉄道(けいべんてつどう)」という規格の鉄道、「左沢軽便線」だったそうだ。
軽便鉄道は、レール幅が狭いなど、通常の鉄道より簡易な規格の鉄道。北上線、田沢湖線、男鹿線なども、最初の最初は軽便鉄道だったようだ。※今も軽便鉄道の面影を残す三重県四日市市の鉄道
おそらく、幅の狭い小さな蒸気機関車と客車、あるいは蒸気機関車と客車が一体化した「蒸気動車」なんかが使われていたのではないかと考える(根拠はありません)。※秋田県の男鹿線では、おそらく戦前に蒸気動車が運行されていて、乗った人の話を聞いたことがある。
線路幅が違うことからしても、現在のJRの車両が100年前の左沢軽便線を走ることができたわけがない。



それにしても、何を根拠に、今回の特別列車が「100年前を再現した」ことになったのか。
JR東日本では、2022年3月2日にプレスリリース「おかげさまで「左沢線」は全線開通 100 周年を迎えます」を出し、「記念列車の運転」も記載されている。
「趣ある旧型客車の車窓から 100 年の歴史あるローカル線の旅をお楽しみください。」「DE10 形ディーゼル機関車 1 両+旧型客車 3 両」
など書かれているが、100年前と同じという文言は見当たらない。他のマスコミがほぼ正しく報道しているのだし、そもそもJR東日本が間違うことはあるまい。

取材やチェックした記者・デスクは、鉄道の知識がとても少ない人たちだった可能性はある。
そうだとしても、NHKの職員ならばそれなりの知識や常識はお持ちだろう。それに記者という職業柄、ここ100年来の日本の産業や文化の大まかな変遷みたいなのは、ご存知だと思っていた。【27日補足・「大昔(戦後しばらく辺りまで)の鉄道では蒸気機関車が主力だった」という、現在の日本においては基礎的知識・常識に分類されるであろう事項を、記者は知らなかった可能性がある。】
あるいは、小さなことでも疑問に感じて気に留め、すぐ調べて確認してから、原稿にする癖が付いていると思っていた。

実際に記念列車を見て、それが100年前の列車だと思っていたにしても、
「あれ? 昔の鉄道といえば、黒くて煙を上げる蒸気機関車だけど、これは違いそう。何だろう?」
「100年前の大正時代に、こんな赤い列車が走っていたのか? その頃、左沢線以外の鉄道ってどんなのだったろう?」
などイメージを広げ、それを調べていけば、どこかで、こんな列車が100年前には走っていなかったと、気付けたのではないだろうか。【27日追記・ただ、その前提となる、上記の基礎的知識・常識がない人であれば、それも無理な話になる。本件はそれに該当してしまいそうな気もする。】
また、山形放送では、機関車側面の運転席付近で記念撮影する子どもを映しており、そこの車体に「川崎 昭和47年」といった製造銘板が映りこんでいる。NHKでも、そういうものに注意を払っていれば、間違いは防げた。


以前から繰り返しているが、NHKの地方放送局(特に県域放送局)の記者など職員は、採用されて間もない、経験が浅い人が多いと思われる。人員総数も多くはなく、多少の詰めの甘さや間違いが起きてしまいやすいとは思う。ただし、それは職員個人の責任ではなく、指導やチェックができなかった、上司やNHK全体の責任である。
ただ、失礼ながら今回のことは、基礎となる知識に欠け、根拠がない思いこみで書かれているように感じられ、加えてそそっかしさ、いい加減さを感じないでもない。
それでもやはり、山形局の上司や仙台局の職員らが誰も疑問を感じず、そのまま放送されてしまったのも、おかしいし情けない。

ちなみに、NHK秋田放送局でも、2019年に、秋田港のフェリー20周年のニュースで、似たような事実でない報道をしてしまっていた(指摘したのだが、訂正もされず、サイトに期限いっぱいまでアップされていた)。


NHK秋田放送局は1931(昭和6)、NHK山形放送局は1936(昭和11年)にそれぞれ開局。当然、当時はラジオ放送のみ。
こんな調子では、90年前の昭和初期から、両放送局でカラーテレビ放送をしていた、なんて思いこんでいるNHK職員がいても、おかしくはないかも?!
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千秋公園の桜2022

2022-04-21 19:12:36 | 秋田の季節・風景
2022年の秋田市のソメイヨシノは、4月12日開花(平年-5日)、16日満開(平年-6日)となった。
昨2021年は観測史上最早(4日、7日)だったが、今年も暖かい晴天が多いので、少し早め。

いちおう秋田市最大の桜の名所、千秋(せんしゅう)公園では、2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症対策で、「千秋公園桜まつり」は行われなかった(立ち入り規制等はなし)。※昨2021年の千秋公園の桜
2022年は13日から24日まで、規模を縮小して、2年ぶりに開催されている。
具体的には、二の丸広場のステージイベント、園内の提灯設置の中止。ライトアップ時間を2時間短縮し、20時終了。臨時売店(出店、露店、屋台)の数を約80から55へ減。
来園者には、マスク着用、飲酒禁止、シート等を敷いての飲食禁止などを求めている。飲食物の露店はあるわけで、ベンチなどに座って食べるのは構わないようだが、この辺りがあいまいでもやもやする。歩き食いはいいのか、ベンチでない地面や階段に腰掛けて食べるのはいいのか、いいとしても、そこにシートを敷いた瞬間にダメになるのか。

うかうかしているうちに散ってしまいそうだったが、21日午後に、表側(東側)を一回りしてきた。
ケヤキも芽吹いてきた
現在のメインルート、旧県民会館、秋田市立中央図書館明徳館前から二の丸広場へ上る「大坂」の下。昨年設置された表札付き門は変わらず健在。
道路工事が行われていることもあるかと思うが、車両通行止め標識以外特に看板などはなし。さすがに人は多い。
※2000年代後半頃(?)までは、この付近~坂の途中にも露店が並んでいたが、だいぶ前から(ババヘラ以外)なくなった。

今年の看板
「手指消毒」とあるが、二の丸広場入口や本丸の階段を上がった所には、
アルコール消毒液!
こんな雨ざらしの屋外に消毒液。誰も使ってなかったし、意味があるもんだろうか。露店付近に置くのなら、有効だろうけど。体温計(と通称される皮膚表面の温度計)はなかった。

二の丸広場。桜は千秋公園としては見頃で、例年並みの咲き具合か
いつもは宴会でにぎわう芝生には誰もおらず、露店は営業中という、これまでにない光景。露店の数が少ないとは感じない。芝生で子どもが遊び回るようなことは、問題ないと思うけど、遠慮してるのか誰もいない。いつもはとても人が多い場所だけど、この状況だと歩いて通り過ぎるしかない。
二の丸広場の内側。上が本丸
左の売店(ソフトクリームの売れ行き好調)、右奥の秋田犬ふれあい処(お休み中)は常設。桜まつり平常開催時は、この右側にステージが作られる。
中央右の茶色いプレハブは「桜まつり案内所」だそう。
売店横には、秋田中央警察署のセダンのパトロールカー。今までも来ていたっけ?
売店の前に立て看板があって「秋田中央警察署 現地警備本部」とか書いてある。今までもあったっけ?
弘前のさくらまつりでは、大きなプレハブの臨時交番が設置されるが、そういうものか。でも、立て看板の前では、
椅子が置かれ、ソフトクリームを食べて談笑する母さんたち。警察官はパトカー車内


毎年恒例の本丸での比較写真。
本丸東側の桜のトンネル

南側から

二の丸広場方向を見下ろす
昨年よりは若干、良く咲いている気がしなくもない。千秋公園としては。

残雪わずかな少し霞んだ太平山と

胡月池を見下ろす
胡月池ほとりにも、少ないが露店が出ている。
20日午前2時頃、ここにあったハムカツの屋台(営業終了後、無人)のガスボンベから出火して、全焼した。上の写真には、(ババヘラのパラソルは除いて)2つの露店が写っているが、焼けた店はおそらくその間にあったと思われる。現在は、片付けられて少し砂がまかれている程度で、目立った痕跡はなかった。真上にはソメイヨシノの木があるようだが、影響なさそう。


千秋公園には、デイサービスなどの高齢者が車で訪れることが多かったが、今回は誰もいなかったと思う。コロナ対策か。
21日夜~22日朝に雨が降る予報だが、千秋公園の桜はまだ持ちこたえそう(市内の他の場所では散るかも)。その後土日も晴天なので、もう少し楽しめそうです。

翌2023年の千秋公園の桜
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そこを押しても「とまりません」

2022-04-17 17:35:27 | その他もろもろ
芸能人が路線バスに乗って出かける番組(特にT光氏が、Rっちゃんとゲストを引き連れ、バスの中で寝て、好き勝手に行動するだけのテレ朝の番組)を(見たくもないのだが)見ていると、こんなシーンが時々ある。
Rっちゃん 「次のバス停で降りますよ。T光さん起きてください。(ゲストの)○○さん、(降車合図の)ボタンを押してもらえますか?」
ゲスト 「私、普段バスに乗らないから、押してみたかったんです!(or 押すの何十年ぶりかな~)」
とボタンに手を伸ばすも、押したのは、下の写真の赤矢印の所。
そこじゃない!! ※指をかけているところが正しい場所。
「押す」ほうじゃなく「光る」ほうを押してしまう。

秋田のバスに乗っていても、同じことをして、あわてて押し直す人がたまにいる。
先日など、光るほうばかり、何度も一生懸命押して、押しているのにチャイムが鳴らないと、さらにあわてる人もいた。高齢者コインバス事業の証明書を持っていたから、まったくバスに乗らない人ではなさそうだが。
※秋田中央交通などでは、個別のボタンがほんとに壊れていることもたまに(? 一昨年は2度指摘させていただいたが、最近は遭遇してないな)ある。正しくボタンを押しても反応がない時は、あわてずほかのボタンを押してみましょう。


外国では、ランプがなく、「STOP」と書かれた赤くて四角い押しボタンだけの降車合図ボタンが普通だそうだが、ここ数十年の日本のバスでは、上部が光って、下部が押しボタンなのは常識(窓枠配置により横置きもあり)。我々バスに乗り慣れた者には、上を押してしまう心理が理解できなかった。
ただし、日本の降車ボタンは、現状で主に2メーカーあり、それぞれ時代でデザインが変わったり、同時期に複数デザインを製造したりしてきた。他社の中古車両を導入する地方バス会社では、車によってボタンがばらつくこともあり、不慣れな人が悩んでしまうのは分からなくもない。

上の写真(オージ「WS-260」)のような最近の降車ボタンは、ボタンの枠が黄色、押す部分がオレンジ色、点灯部は消灯時はほぼ黒く見えるので、オレンジ色がいちばん目立つはず。
どうしてそこを押さずに、目立たない黒いところを押すのか。


以下、考察。参考サイト:「つぎとまります」http://bus-kun.my.coocan.jp/tsugitoma/index.htm
昔も取り上げたが、光る降車ボタンとしてはこれ以前にも存在したようだが、全国的に広まって圧倒的シェアを誇ったのがこれ。※以降「初代」とします。
(再掲)オージ「WS-20」
平成の初め(※)まで、このボタンが全国的に主流だった。
※「平成の初めまでに『製造されたバスに取り付けられた』」という意味。後でボタンを取り替えるようなことはまずやらないので、物持ちのいいバス会社ではその後20年以上は見られた。今も残っている所もあろう。秋田市内ではなくなっているはず。

その後継が出た。「WS-220」。※以降「2代目」とします。
(再掲)横向き仕様
秋田市営バスでは、1992年度導入車両(初のオートマ車や秋田八丈塗装ワンロマ車など)から採用。
WS-220は、おそらく降車ボタン史上、いちばん大きいボタンだと思う。冒頭のWS-260など現行タイプは、WS-220の8割くらいの面積・容積か。
WS-20と比べると、非常に軽い力で押すことができ、画期的に思えた。
ただ、それは欠点でもあり、設置位置によっては、袖や肩や荷物が触れただけで押されてしまうことがあった。そのため、あえて押しづらくするカバーを付けたり、場所ごとに作りが違う別のボタンを使い分けたりするようになった。
(再掲)これもオージ製
この時から、ボタンの“多様化”が進んだのかもしれない、それにバリアフリーやユニバーサルデザインもあり、「押しやすく、かつ間違って押しにくい」ものへ進化してきた。のだが、それを正しく「押せない」人もいる…


この2代目WS-220の登場が、光るところを押してしまう人の原因ではないだろうか。
まず、押し間違うのは、高い年齢層の人が多いように見受ける。
その人たちが、子どもの頃に乗ったバスの降車ボタンは、(光らなかったボタンもあったかもしれないが)初代WS-20。
2代目WS-220が登場した平成初期には成人しており、芸能界で活躍したり自家用車に乗るようになったりでバスに乗る機会が減り、ボタンが変わったのを知らないもしくは印象にないのだと思う。

そして、光る初代WS-20は、押すところは白くて丸いだけ。その上の車体の壁や窓枠に「お降りの方はこのボタンを押してください」というプレートが貼られていた。
ところがWS-220以降では、押す部分の面積が広くなり、その押すところ自体に「お降りの~」と表示されるようになった(WS-220になってしばらくは、プレートも併せて貼っていた車もある)。
これが、初代ボタンのみを知る人には、単なるプレートが形を変えた部分=押しても反応しないと認識させ、ここは押す場所でないと思わせるのではないか。


さらにもう1点。
バスに限らず、何かの「押すボタン」をイメージしてほしい。例えば絶対に使われてほしくない「核のボタン」。※核のボタンの実態には諸説あるようですが、イメージとして。

その形は「丸」「円形」ではないでしょうか?

「ボタン」といえば「丸い」という固定観念が、日本人? 人間? にはあるのではないか。(だけど、家電のリモコンボタンや玄関インターホンのボタンは四角が多いな…)
だから、降りる時に丸い部分を探すのだが、見つからず、やむなく、文字が書いていない黒い部分へ指が伸びてしまうのではないか。
以上、つまりは昔の経験による先入観と固定観念により、どこを押せばいいのか分からなくさせていると推測する。



冒頭の写真のWS-260では「お降り~」の文字だった部分が、最近のWS-280では「おります STOP」に指で丸い部分を押すアイコンに変わっている(秋田ではぐるるの新車に設置)。
でも、小さくて見づらく、上記のような先入観や固定観念には打ち勝てない気がする。降車ボタンのバリアフリー・ユニバーサルデザインは、この点では未達成と言えるかもしれない。


オージに次ぐ降車合図ボタンメーカーが、レシップ。
秋田中央交通では中古車でもほぼ見かけないが、羽後交通では新車に採用しているようだ。その最新版。
レシップホームページより
オージWS-260、WS-280と似た雰囲気。オージよりさらに若干小さく、個人的には押しにくいと思った。

ところで、レシップでは別にこんなボタンも並行して製造している。
KSP-400
10年以上前から存在したが、当初は枠は白かった。比較的大振りなサイズ。
秋田中央交通では、一般路線車では中古車で1台は確認しているが、高速バスでは自社による新車購入車に設置されている。2012年頃買った仙秋号用「919」は黄色い枠のこれ。
再掲)バスまつり展示にて
このボタンは、光る部分のカバーが、下まで回りこんでいて、押す部分以外全部が光りそうな(実際には上部しか光らない)構造。最初見た時は、なんか仰々しくてヘンに感じた。
しかし、改めて見ると、押す部分はまん丸。直感的に丸いほうに手が伸びやすいように思える。ひょっとしたら、これがいちばん押され間違いにくいボタンかも?! これでも、面積が広い光るほうを押してしまう人はいるでしょうけれど…
【5月31日追記・↑レシップのこのタイプの欠点について】中央交通の中古車のボタンを見たところ、2つの欠点に気付いた。1つは、文字がはがれてしまうこと。押される頻度が高い位置のボタンは、ほぼ文字が消えていた。オージ製ではそのようなものは見たことがなく、文字の印字方法が違うようだ。もう1つは、点灯部の透明度が高いのか、光源のLEDランプの粒が強く見えてしまい、「とまります」の文字がまぶしくて見づらいこと。なお、近年の製品では、とまりますを反転表示にして見やすくする改良がされているそうなので、ボタン部分の文字も違っている可能性もある。


レシップさん、ライバルのオージさんにも、さらに使いやすい降車合図ボタンを追求していただきたい。
乗客の分かりやすさ、(直前での急停車や押せなくてパニックになった客が立ち上がることなどによる)車内事故防止、乗務員の負担軽減の点からも、改善の改善の余地があるとも言える。日本バス協会や国土交通省、さらに各バス会社も協力して。
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案内看板新設

2022-04-14 18:58:01 | 秋田の季節・風景
秋田市中心市街地、通町の商店街。
秋田駅方向から行くと、広小路の突き当りを右折、旭川岸の土手長町通りを進み、左折して通町橋を渡ると、通町。現在の地名としては、北側が保戸野通町、南側が大町一丁目。

大町側の橋のたもとが、“一丁目一番地”1号のかまぼこ屋さん。その隣はすぐに小さい交差点で、星辻神社(だるま祭りは今年も中止)がある川反通りと交わる。
おそらく年度末から年度初めにかけて、その曲がり角に新たなアイテムが登場した。

通町橋を背に。赤い←のところ
上の写真では小さく見えるが、徒歩でも、車でも充分目に入り理解できるサイズ。
こんなもの。
「← 秋田市まちなか観光案内所(旧大島商会 店舗)」
黒に近い茶色地に、白文字。フォントは(ニューじゃない)ロダンか。

明治建築の秋田初の百貨店だったレンガ造りの建物を、道路拡張工事のため大町六丁目から一丁目へ移築して、観光案内所(秋田観光コンベンション協会事務所)とした建物が、2021年4月にオープンしていた。その誘導表示ということになる。案内所の性格上、主に徒歩の観光客向けということになろう。
たしかに、ここを通り過ぎたら迷ってしまうから、ないよりはあったほうがいいでしょう。


通町での道案内といえば、この1ブロック先、セブン-イレブンの丁字路交差点。2018年春に1本だけ、赤れんが郷土館とねぶり流し館へ誘導する道標が新設された。
設置以前は、ねぶり流し館に行こうとしてここで戸惑う人を複数回見ているので、設置した効果は大きいと考える。

どうせなら、今回の案内所への誘導も、同じ道標は(小さいから)適切でないとしても、同じ面でねぶり流し館なども案内するようにすれば、より分かりやすく親切だと思うのだが。


そして、2018年にさらなる改善要望として指摘した(実際に秋田市へ要望済み)ことがあるのだが、未改善で、かつ今回の案内所の誘導でもそれと同じ問題点がある。
秋田駅から、ねぶり流し館や秋田市まちなか観光案内所へ行こうとして、通町まで来てしまうのは、その時点で少し遠回り。行き過ぎていて、もっと手前で曲がるべきなのだ。※土手長町~通町は歩道に融雪装置が入っているので、積雪時は安心という利点はある。

最短は、1つ手前の一丁目橋を渡り、すぐ右折するルート。どれも小さい道なので、やはり迷う人がいるが、この経路には一切案内が出ていない。
一丁目橋。ここに「←秋田市まちなか観光案内所、ねぶり流し館」があるべき
【5月8日追記】一丁目橋を渡って、川反通りへ右折する交差点角には、電柱広告の形で案内所への誘導が出ていた(2021年度早々に設置されていたかと思う)。ただ、その前の段階の一丁目橋で曲がり損ねないための誘導がないのだから、あまり意味はなさそう。

ちなみに、通町まで行くとしても、
通町橋。やはり何もない

スマホや紙の地図、人に尋ねるなど他の手段もあるが、看板や道標を設置するのならば「途切れない案内」にしないと意味がない。



最後に、今回設置された看板について。
看板は、道路の歩道の植え込み部分にささっている。看板を設置したのは秋田市だと思われるが、ここの道路は秋田県道。

看板には設置管理者名を示す表示は見当たらない。もし、破損などしても連絡先が分からない(案内所へ言えばいいか)。
看板裏面
裏面は横方向に8本も棒が入っていて、やけに頑丈そう。


看板がささっている植え込みには、ツツジが植えられていたはずだが、今はない。看板設置に際して抜かれてしまったか、と考えたが違った。Googleストリートビューをさかのぼれば、もともとは確かにツツジがあった。しかし、2015年8月~2020年頃の間になくなっている。跡には地元の人たちが植えたのか、アジサイや複数の草花が植わっていた。今回はそのアジサイと草花がなくなったと思われる。


そして、この看板がある場所。以前は、植え込み以外は何もなかったかと思ったが…
(再掲)2014年7月撮影。ちょっと遠いですが
40km/hの速度制限と駐車禁止の道路標識が立っていた!
現在、これら道路標識は、1つ先の街路灯(通町バス停手前。植え込みはなし)の手前に移設されている。※実はこの記事2枚目の写真に写っています。

今回の看板設置と入れ違いに移設されたかどうかは不明だが、ストリートビューによれば2020年10月時点では残っていた。
でも、ほかに、規制区間の開始点とも言える場所に立つ標識を、あえて奥へ移設する理由はなさそう。案内所の看板を立てるために、秋田市が、秋田県警へ標識移設をお願いして、秋田県と設置場所の調整をしてということがあったのだろう。
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弘南 ツバメバス?

2022-04-11 20:43:35 | 津軽のいろいろ
弘南バスで、昔の車体塗装を復活(復刻)した路線バス車両が登場し、4月2日に出発式が行われたというニュースを知った。
ここ20~10年くらいだろうか、かつての塗装を復刻させて走らせるバス会社(あるいは鉄道会社)は珍しくなくなった。ほんとうに車体塗装するものもあるようだが、車体広告と同じく手軽なラッピングシールを貼るものもあるのだろう。

弘南バスの復刻塗装は1台で、中型ノンステップバス・日野レインボー、弘前営業所「52904-2」号車(2017年導入、ナンバープレートは「1088」で当初は青森、後に弘前に交換=東奥日報の報道ではなぜかボカシを入れている)。


今回の復刻。多くの他社がそうであるように、創業何十周年記念とかで、弘南バス側が発案して実行したのかと思った。
実際はそうではなく、ひろさき糖尿病・内科クリニック院長など4人のバス愛好家が「弘南バス昭和ラッピングプロジェクト」を作って、弘南バスとの調整、弘前市内企業からの資金集めを行って実現したとのこと。


さて、今回の復刻塗装について。
(1984年に日帰りしたことはあるが記憶はほぼなく)1995年に初めて弘南バスの路線バスを見て、以降見続けてきた僕にとって、復刻塗装には見覚えがある。
現在は1台もなくなったと思われるが、わりと最近までわずかに残っていたので、「懐かしい」というよりも、旧塗装をまとったことがなかった現行車種のエルガミオ/レインボーがこの姿なのが、「おもしろい」。今回に限らず、復活塗装を見る楽しみは、新車に古い塗装というミスマッチかもしれない。
ただ、ネットの写真で見る限り復刻塗装は、見覚えのある塗装よりは、少し薄く感じる。面積の多いベースの色は、復刻車はクリーム色なのに対し、記憶にあるのは薄いオレンジ色~いわゆる肌色だった。復刻車はタイヤホイールも赤にしている。
ただし、1971年の寅さんシリーズ第5作「男はつらいよ 奮闘篇」に登場した、1965年製のバス(関連記事)とほぼ同じ色合いにも見える。塗装は同じながら途中で色味が変わり、より古い塗装を再現したのかもしれない。


上記を受けて、復元された塗装について、知らなかったことと、ツッコミ。
本件を伝える地元紙サイトの見出しは、東奥日報(Yahoo!ニュース)が「弘南バス レトロ塗装 昭和のデザイン 「ツバメバス」復活」、陸奥新報が「昭和の「つばめバス」復活/弘南バス」。
「昭和の」と「ツバメバス/つばめバス」である。

まずはツバメ。
ツバメのバスといえば、国鉄バス→JRバス。弘南バスにツバメとは初耳であった。
東奥日報では「車体横にツバメマークを配したバス」、陸奥新報では「通称「つばめバス」」「車両側面のシンボル「つばめマーク」」と、こともなげに当然のごとく伝えている。
もしかして…
これ??
ブーメランみたいなデザインで、単なる柄だと思っていた。昔のサランラップやクリネックスの箱でも見られたような。言われれば、ツバメを単純化したように見えなくもないが、長いし、赤いし。
(再掲)JRバス東北
Googleで、2022年4月1日以前を期間指定して、「弘南バス 塗装 ツバメ」「弘南バス つばめバス」で検索しても、それらしき情報は見当たらず。
昭和の弘前や津軽を知る人は知っていることなのだろうか。あるいは、弘南バス社内や、地元愛好家の中だけで通用する話、「通称」どころか「隠語」に近いという可能性もある。


そして、「昭和の」。要は旧塗装が見られた期間のこと。【12日補足・プロジェクト名に「昭和」が入っているので、そのまま見出しにしたということもあるだろう。】
陸奥新報では「昭和時代に運行されていた通称「つばめバス」が約30年ぶりに復活」、「「つばめバス」は40年以上前から1991年ごろまで運行されていた。」。

一方、東奥日報では、「1970~90年ごろに青森県弘前市や周辺地域を走った弘南バスの当時のデザインを再現した車両」「1991年から企業イメージ刷新のため弘南の「K」の字が入った現行デザインに段階的に切り替わり、十数年前には全ての車両が現行デザインとなり、ツバメバスは姿を消した」。

2紙で、旧塗装が見られた期間が異なる。
1991年ごろまでとする陸奥新報。だから、「昭和の」で間違いないし、31年ぶりの復刻である。
東奥日報では、十数年前=2000年代後半頃? までは残っていたことになる。見出しは「昭和にデザインされた塗装」と解釈すればいいのか。【12日追記・東奥日報は、最初の引用部と次の引用部でも、期間が違うように読める。前者は陸奥新報と同じ解釈ができる。】

どちらが正解かは、上記、僕の記憶の通りで東奥日報【12日追記・東奥日報の後者の引用部が正解。前者は間違いと解釈できよう。】。
陸奥新報の取材が足りなかったか、発表した側の説明の下手さや不足もあるかもしれない。

ちなみに弘前市長も出発式に出席しており、「昭和40年代後半の車両のデザインを再現したもので、年配の皆様には懐かしく、若い皆様には昭和レトロを肌で感じることができる、大変貴重なバス」とツイート。これだと、50年ぶりの復活のようにも読めてしまう。

何も知らない人が、これらを読んで、勘違いして後世に伝えてしまうかもしれない。
例えば、実は2000年代に撮影されたものの記録がなくて撮影年不明の、旧塗装のバスが写りこむ写真が発掘されたとする。今回の記事やツイートを根拠として、「1990年以前の撮影と考えられる」などと、誤った結論を導き出させ、そのまま永久に記録されてしまうおそれだってある。もう少し、気を遣って、リリースするなり報道・ツイートするなりしてほしい。



復刻塗装車は、岳温泉~岩木山八合目をピストン輸送する「スカイラインシャトルバス」に優先的に充当され、シーズンオフ(シャトル運休時)には弘前市内で運行するとのこと。スカイラインシャトルは例年、ゴールデンウイークから10月末まで運行されるので、夏の弘前市街地で見かけるのは、難しいかもしれない。
【29日追記】4月28日にスカイラインが開通し、一番バスが走ったことが東奥日報サイトで報道されており、予定通り、この車が運用に入っていた。掲載写真は上から撮影したもので、屋根にも、濃淡2色で三角形などがデザイン(ツバメとは言い難いが)されているのが分かった。


最後に、21世紀以降、2000年代も旧塗装バスが走っていた証拠写真。
2002年4月撮影。1990年導入 三菱エアロミディ 30201-6
復刻よりは色が濃い。エアロミディは他車種より特に濃い? ドア側は、新ロゴのシール、行き先表示板、広告があり、ツバメの一部が隠れる車が多かった。ホイールが微妙な色なのは、時期的にまだスタッドレスタイヤを履いているためかも。

2002年4月撮影。1990年導入 いすゞLR+富士重工6Eボディ 10201-2
弘南バスとしては、いすゞ路線車も、富士重工ボディも少数派。しかもそれが旧塗装なので、珍しくて撮影した記憶がある。鰺ヶ沢まで中型車が行っていたのも、今は昔(今はマイクロでしょう)。【12日補足・運転士が立ち上がっているから、方向幕を回している途中(手動停止式)の可能性がある。たまたま鰺ヶ沢のコマがいい具合に撮影できただけかもしれない。】

2008年4月撮影。1987年導入 日野レインボーCITY RR 56202-2
ホイールは赤ではなく、地色と同じ肌色。
昭和末に、斬新なデザインで全国各地に広まった1つ目(2灯)のレインボーが、弘南バスでは2010年前後まで複数残っていた。このタイプで新塗装はいなかったと思う【12日補足・中古車で転入時に新塗装にされたものはいたが、少数だったと思う。】。土手町循環100円バスの運用に入ることも多かった。
その後部。ドア側側面には東奥日報の広告
さて、土手町循環100円バスは1998年運行開始(当初は小型車)、上の写真に写っている百貨店中三の独特な建物は1995年にできた、撮影場所の中土手町商店街のアーケードは2007年頃に撤去された。
以上を踏まえれば、「1991年まで運行」されたはずの塗装のバスが、いっしょに写っているのはおかしい。あと、土手町循環バスには、市役所の前にも「陸奥新報前(支社などでなく本社)」にもバス停があるのにね。【12日補足・弘前市長は元弘前市職員。陸奥新報の10年以上勤務している社員も含めて、自分の勤め先の前を、旧塗装バスが走っているのが目には入っているはず。】

最後に旧塗装バスを撮影したのは、2009年4月。日本バス協会「「バス」がんばってます!」の緑のバスマスクが付いている。
1990年導入 日野レインボー 50201-2
前面方向幕の周囲が、先代レインボー、エアロミディ、富士重工では黒、新塗装各メーカーでは緑なのに対し、これは青い。
1988年にモデルチェンジされたので、短期間の組み合わせだが、台数は多かったかもしれない。

1989年導入 三菱エアロミディ 30101-9


最後の最後に番外編。
(再掲)2008年撮影。1986年製 日野レインボー 56122-10
路線用でなく自家用・観光タイプのレインボーなので、顔が異なる。中古車か?
この塗装は、色遣いは同じだが、ツバメはいなそう。
これは、弘南バスの子会社「弘南サービス」の塗装ということらしい。

弘南サービスは、貸し切りと、郊外部で路線バスを運行していた企業。路線事業は1988年から2006年までの間のみ(現在は貸し切り専業で存続するようだ)。
写真の車は、路線撤退後、塗装はそのままに弘南バス桜ヶ丘案内所(当時)へ移管されて、弘前市内で運用されていた姿。

【11日追記・ミニバスや貸し切り格下げ車の旧塗装について】
現在のように全路線で小型・マイクロバスが運用される以前(1990年代後半)は、ごく一部の「ミニバス」路線にのみ、マイクロバスが充当されていた。
ミニバスは1980年から導入されたようで、塗装はここで取り上げた旧塗装(復刻された薄いのではなく、写真の濃いほう)の、濃淡を反転させたもの。ツバメ部分が肌色だった。時期によるのか、鹿のイラストを貼り付け「バンビ号」とされたこともあった。

1990年代中頃は、古い貸切車両を路線用に転用することも行われており、小栗山線などでよく見かけ、何度か乗った。車内は貸し切り時代のまま(補助椅子や灰皿は撤去されていたかも)で、塗装はここで取り上げた路線車と同一の旧塗装。
昔は貸し切りも路線と同じ塗装だったのか、格下げ時に塗り替えたのかは不明【下の追記参照】。

【11日さらに追記・貸し切り塗装について】
現在の貸切車は、旧塗装にどことなく通ずるような線と色(白い部分が多いが)に「KONAN BUS」と表記される塗装。1991年に中学校の修学旅行で乗車(青森駅→フェリーターミナル)した時、すでにこの塗装だったと思う。そして、2000年代には、この塗装のまま貸し切りに格下げされた車両があった。
ということは、かつては貸し切りもツバメ塗装で、そのまま格下げしていたということか?
【12日さらに追記】ネットの写真では、1981年製の貸切格下げ車(35618-5)が、2000年時点で現行路線塗装にされているものがあった。塗り替えも行われていたことになる。
【2023年5月31日追記】貸切車のKONAN BUS塗装は、1984年の車から採用との情報がネット上にあった。

【11月28日追記・復刻塗装2台目登場
ネットの情報によれば、2台目が登場。中古(京都市交通局)の三菱エアロミディ・31604-2号車で、絵入りではない緑色のナンバープレート。→同型の京都市営中古について

【2023年1月25日追記・1台目の冬季の充当路線】土手町循環100円バスに入ることがあるらしい。



我らが秋田中央交通は、今年で開業100周年。※会社創業でなく、鉄道路線が開業して100年。
同社らしく、復刻塗装どころか記念イベント等の話も聞こえてこない。別にこの会社の旧塗装なんて、見たくもないし。→と思ったら、2023年に復刻塗装車が出現
あと、秋田市営バスの塗装の復刻を! と願う人もいそうだが、この会社のバスでは復刻してほしくないようにも思う。
中央交通さんは、そんなことに金をかけずに、乗客への案内や接客の充実・向上に回すべきだ。

【21日追記・中央交通100周年事業について】開業日である4月21日付 秋田魁新報 社会面下部に中央交通100周年の広告「100年の歩みは、皆さまとの歩みでした。」が出た。我々市営バスのみの沿線住民・利用者にとっては、20年弱の歩みでしたけれどね… 公の場に姿を見せない代表取締役社長名の文章も掲載(ホームページには文章のみ掲載)。
主催:中央交通、企画実施:秋田魁新報社(連絡先は営業局)で「バスって、いいな」プロジェクトが組織され、「秋田中央交通のバスに乗車した際の、あなたの思い出話」をテーマにした、400文字以内の作文を募集。入選者には「記念品が贈られます」。
バス車内や秋田駅西口乗り場には、100周年関連の掲示などは特になし。いつも利用する乗客に対して「おかげさまで100周年」くらいあってもいいのに。
【28日追記】21日時点ではサイトには作文募集の件は未掲載だったが、28日になって「「バスって、いいな」作文募集中です‼」と掲載。



【23日追記・ちなみに弘南バス】
1931年に弘南鉄道が直営で、バス運行を開始したのが弘南バスの発祥。※現在は弘南鉄道と弘南バスは別会社で、関係性は薄い。
1941年には、戦時統制により、弘南鉄道からバス部門を独立させた上で、現在の弘南バスに相当するバス会社が設立され、今に続いている。
したがって、昨2021年が、弘南バス会社設立80周年、バス運行開始90周年に当たったはずだが、何も実施されなかったことになる。
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イオン東北 駅弁販売の実態

2022-04-09 17:57:36 | 各地お土産・食べ物
4月10日は「駅弁の日」ということを、最近知った。
国鉄→JR駅構内で「駅弁」マークを付けた弁当を売る企業の団体、「一般社団法人 日本鉄道構内営業中央会」が定めたもの。
中央会には、駅構内のそば屋や喫茶店、車内販売の業者も加盟している(いた?)ようだ。国鉄時代は、中央会加盟でないと駅構内で弁当を販売できなかったが、現在はそのような縛りはない。【6月11日補足・例えば静岡駅の歴史ある大手業者「東海軒」は、現在は脱退しているとのこと。】【6月18日再補足・と思ったら、2019年頃に再加入したとのこと。ただし、駅弁マークを表示しない商品もあるという。】

駅弁の日の由来は、4月10日に日本で初めて駅弁が売られたから、と思いきやそうじゃなく、
「弁当の「弁」の文字が4と十の組み合わせでできていて、「当」は(とう)になることから4月10日としたのです。」(中央会ホームページより)
とのこと。じゃあ「弁当の日」じゃないの?

ちなみに、日本で最初に駅弁を売ったとされるのは、宇都宮駅で1885年7月16日。7月16日は「駅弁記念日」だそう。
これに関しては、「うちがもっと早かった」とする現存業者も複数いるそうで、しかも日本鉄道構内営業中央会に加盟している。7月16日を採用するとモメそうだから、中央会としては別に記念日を定めたのかもしれない。


この週末、秋田市周辺では2つのスーパーが駅弁販売を行なうのを確認した。イオングループとマルダイ(本社秋田市)。
別に駅弁の日を記念してやるわけではない(中央会はスーパーには関与できないだろう)ようで、単に週末だからか。これから暖かくなると、駅弁輸送販売はやりづらくもなるし。

以下、主にイオンの駅弁販売について。
東北地方各県のイオングループの一部店舗(詳細後述)で、4月9日~10日に同一内容で実施。正式には「有名弁当大会」。

昨年の記事で、イオン東北株式会社発足後の同社店舗では、時たま駅弁販売を行なうようになった(以前より増えた)が、折り込みチラシに掲載せずにやる店もあり、それじゃあ駅弁販売の意味がないと苦言を呈した。
今回も、チラシに載らないのに売る店舗があり相変わらずだが、ホームページを見るなどして、全貌が見えてきた。
まず、イオン東北のサイトを見ているだけでは一切分からないこと。
イオン東北でない別会社運営の「イオンスーパーセンター」の東北地方の店舗でも、同じ日程で、おそらく同じ商品を販売する。折り込みチラシに掲載あり。名称は異なるのか、今回のチラシでは「弁当大会」だった。

そして、イオン東北のサイトでは、総合スーパーの店舗ブランド「イオン/イオンスタイル(旧・ジャスコ、サティ)」で駅弁を販売する店舗(チラシ掲載あり)の、各店舗ごとのホームページに「有名弁当大会開催!(https://aeontohoku.co.jp/pages/2022_bento)」へのリンクが、8日にアップされた。
イオン東北サイトより

そこには、発売商品の紹介のほか、下に「※下記店舗では実施しておりません。」として、店舗リストが出ている。
それによれば、イオン店舗では、土崎港店(チラシは中央店と共通なので、売らない旨記載あり)や藤崎店、下田店など、13店舗で売らない。※東北6県の総合スーパー・イオン/イオンスタイルは52店舗くらいあるはず。


驚くことに「マックスバリュ店舗」「マックスバリュエクスプレス店舗」で売らない店(45店舗ほど)もリストアップされている。
※リストにザ・ビッグは出てこないけれど、さすがに売らないでしょうかね。なお、宮城・福島両県には、イオン東北と別に「マックスバリュ南東北」という企業があるが、運営する店舗ブランドはザ・ビッグ系のみ。

ということは、ここに出ていないマックスバリュでは売るってこと。まずはそのことを告知してくださいよ、イオン東北さん。
それによれば、秋田市内のマックスバリュ系で駅弁を売るのは、なんと「泉店」のみ。広面店とかなら売れそうなものだし、泉店よりイオン土崎港店でやったほうが売れそうな気もするけれど… したがって、秋田市内ではイオン秋田中央店、イオンスタイル御所野、MV泉店の3店舗で実施
また、由利本荘市中心部では、本荘中央店、本荘店はじめ軒並み売らない。スーパーセンター本荘店へ行けということか。でも、スーパーセンターでも売ることは、上記の通り、イオン東北サイト内には記載なし。

おかしいのは、売らないマックスバリュ店舗に、

「秋田県:茨島店」って、2020年10月17日から「イオンスタイル茨島」でしょ! ここに入れていいの?

以前指摘した通り、マックスバリュ茨島店の看板をすげ替えただけの、国内唯一の中途半端なイオンスタイル茨島。イオン東北内部でも、いまだにそう扱われていることを示唆しているのではないだろうか。

東北地方イオングループ店舗の弁当販売実施店舗とその確認方法についてまとめると、
・イオンスーパーセンター、総合スーパー・イオンではチラシ掲載あり(マックスバリュ系ではチラシ掲載なしで実施する店舗あり)。
・実施する総合スーパー・イオンの店舗個別ページに、販売商品と実施しない店舗のリストが掲載される。

と、2段階で確認する必要がある。


サイトには「特設売場にて開催」とあるが、イオン秋田中央店では惣菜・弁当売場の通路に細長い台を出して陳列。マックスバリュ泉店でも弁当売り場をやり繰りして販売していると思われる【末尾の追記参照】。

さて、サイトに掲載されている商品は12種。一部でなく、ほんとうにこれで全種類だと思われる。
順に番号を振り、チラシ記載の駅名(路線名も記載されているが、一部を除き省略)と商品名をそのまま転機する。
1.稚内駅 花咲がに弁当
2.新函館北斗駅 金の輝き 特製うに重
3.仙台駅 網焼き牛たん弁当
4.水戸駅 ローズポーク豚べん
5.(東京都)恵比寿 〈焼肉チャンピオン〉あつあつ和牛焼肉弁当
6.熱海駅 天城峠の釜飯
7.福井駅 手押し焼き鯖寿し
8.富山駅 源 ますのすし一重
9.(近鉄線)奈良駅【正しくは「近鉄奈良駅」。JR奈良駅とは場所が違う】 柿の葉すし 5種10個入
10.小田原駅 駅弁屋のシュウマイ
11.(東京都)神田 〈六花界〉ヒレカツサンド
12.(富山県)富山市 肉巻きおにぎり (醤油タレ)3個セット

駅名じゃなく街の名前で出ている商品は、それが「駅弁」ではないことは多くの人が理解するだろう。
「駅弁大会」じゃなく「有名弁当大会」だから、そういうのが売られても問題はない(サンドイッチが弁当かという問題もなくはないが)。何より、おいしければいいでしょう。
よくある駅弁大会では、米沢や神戸(淡路屋)が常連だけど、ない。仲介業者などの関係だろうか。



以下は、個人的な見解。
1は、製造元が日本鉄道構内営業中央会に加盟していない(それでも駅弁ではないとは言い切れないし、問題ないが)上、稚内駅で一切売られていないのではないかとの“疑惑”があるとのこと。そもそも、花咲ガニは、根室など東のほうで主に獲れ、北のほうは本場ではないようだが。【9日補足・稚内駅には別の正式な駅弁業者があり、カニの弁当も作っている。】【10日補足・今回の業者は、稚内駅隣接の複合施設内で食堂を経営し、弁当も製造販売しているが、今回販売されたような外観・内容ではないとのこと。】
駅弁大会用にだけ、作って売る商品や業者も存在するのだ。


2は、函館駅の「みかど」などでなく、八戸の「吉田屋」。魚介駅弁は上手な業者だし、実際に同駅に店舗もあって偽りはないが、攻めてますな。


6と10は、熱海駅と小田原駅が地盤の、有名どころ「東華軒」。10はごはんなどがない(たぶん真空パックの)シュウマイだけ。
東華軒は「こゆるぎ茶めし」「鯛めし」や金目鯛を使うなど、ロングセラーや地域ならではのおいしい弁当が多いのだけど、なぜこの2つか。ちなみに、昨年は、東華軒ホームページに紹介がない「シュウマイ弁当」なるものが来ていた。

駅弁に詳しくない人にも有名なのは、シュウマイなら崎陽軒(シウマイ表記)、釜めしなら荻野屋「おぎのや 峠の釜めし」だろう。なんかそれらを意識した商品に思えてならない。「シュウマイ弁当」は黄色い包装紙も、中のレイアウトも、シウマイ弁当にかなり似ている。また、崎陽軒や荻野屋の商品は、地方のスーパーの駅弁販売では、あまり見かけない。
そんなわけで、東華軒のこれらを見て「神奈川のシュウマイだ!」「峠の釜めしだ!」と、崎陽軒や荻野屋と勘違いして買ってしまう人がいそう。
東華軒さんとしては、これらも自信がある商品なのだろうが、自社ならではの駅弁で、堂々と売り込んでほしい。
※首都圏在住であろう、主婦ブロガー・業務スーパー愛好家(?)「業務田スー子」さんでさえ、スーパーで購入した天城峠の釜飯を、違和感を抱きつつもしばらく峠の釜めしと勘違いしていたそうだ。


8は超有名「ますのすし」だが、秋田では珍しいかも。
ますずしは、富山の郷土料理で、製造業者は40ほどあるとか。その中で、唯一、「駅弁」マークを付けた正式な富山駅弁が「源」。ずっと「げん」だと思っていたが、「みなもと」。

今回のマルダイもそうなのだが、秋田の地元系スーパーの駅弁販売でも、ますずしが売られることは多い。しかし、それはたいてい、駅弁ではない別メーカーの品(駅弁ではない扱いで売られている=末尾参照)。
食べたことはないので味など優劣には言及しないが、箱の形や絵が、源とどことなく似ていて、まぎらわしい。今回のイオンは、正真正銘の駅弁のますのすし。


ついでに源さんに要望。遠方で販売されるのは、円形容器の切り分ける大きい寿司が基本らしいが、我が家では持て余しそう(日持ちはするけれど)だし、ごみが多そうで、買う気にならない。
富山駅では、1切れずつカットした1人分が細長い箱に入った商品や、「ぶりのすし」という商品も売られており、昔食べてとてもおいしかった。それらを各地でも販売してくれれば、さらに売れるのではないでしょうか。


9の柿の葉すし。
ますずし同様、地域の郷土食である柿の葉寿司も、メーカーがたくさんある。
イオンのサイトにメーカーの記載がないが、写真から判断すると「株式会社中谷本舗」が「ゐざさ(柿の葉寿司のゐざさ中谷本舗)」ブランドで販売する商品。大手で歴史もあるようだ。※今はなきザ・ガーデン自由が丘西武秋田店で売られていた「柿の葉すし本舗たなか」も同様。
「駅弁」マークはないが、駅弁とはJRの制度なので、近鉄駅で売る商品にあるほうがおかしい。弁当よりもお土産として買われることも多い商品でもある。
近鉄奈良以外にもいくつかの近鉄の駅と、エキュート大宮にも直営店舗があるほか、ネットの情報では新大阪など東海道新幹線の駅の改札内でも売っているらしい。



ついでにマルダイにも触れておく。
4月9日のみ「人気の美味しい 駅弁&空弁」として、駅弁が15種(製造元の重複多し)、別枠で「富山名物」として上記ますずし、サバ、ズワイガニの押し寿司が掲載。

イオンとバッティングするのは中谷本舗の柿の葉寿司のみ。やはり近鉄なしの「奈良駅」として。
イオンと同じ「柿の葉寿し5種」のほか、4種8個の「柿の葉寿し」も販売。
なお、イオンでは「柿の葉すし」、マルダイでは「柿の葉寿し」表記だが、商品名は「柿の葉寿司」。【10日補足・箱の表記は「柿の葉壽司」、シールの表記は「柿の葉すし」だった。5種はさば、さけ、えび、あじ、たい。輸送販売されるものは1360円だが、公式サイトには出ておらず、内容は同じで箱(包装紙?)のデザインが違うものが1468円とされている。】

鹿児島中央駅から黒豚角煮弁当が来るほか、おなじみ米沢や淡路屋。
淡路屋は、定番・西明石駅「ひっぱりたこめし(正しくはひっぱりだこ飯)」のほか、大阪を越えて京都駅の「きつねの鶏めし 春」。
吉田屋はここでも攻めていて、新函館北斗駅のまた別の弁当2つ(牛ステーキとあわびとかきなど)、さらに八戸駅扱いの「弘前の春 満開桜ずし」なるものも。
このぐらいしたたかでないと、駅弁屋さんはやっていかれない時代でもあるのだろう。


【10日追記・マックスバリュ泉店での販売について】
9日14時過ぎのイオン秋田中央店では、天城峠の釜飯数個など、わずかな商品が残る状態(それでも何人か足を止めて品定め)で、夕方までには完売したことだろう。
10日14時過ぎのマックスバリュ泉店では、店内調理の弁当売場の一角に、どの商品も豊富(ますのすしは2個くらいだったかもしれないが、他はいずれも3個以上)にあった。チラシに載せずに売るのだから当然。足を止める客も少ない。

イオン東北のマックスバリュでは、土日にWAONポイントが5倍になる。
ということは、売り切れしにくく、ポイントも多く付くと、イオン店舗よりマックスバリュで買ったほうが、客としては総合的にいいことになる。
でも、事情を知らない客ならば「イオンの駅弁はすぐに売り切れちゃう」「マックスバリュは唐突に駅弁を売るから予測できない」と、どちらにしてもマイナスイメージを抱かれるかもしれない。
イオン東北は、どういうつもりでマックスバリュで“ひっそり駅弁大会”をやっているのか、疑問でならない。違うやりかたがあるように、素人には思えるのだが…


【28日追記・この次の実施回について】次の有名弁当大会は、4月29日(金・祝)、30日(土)に実施。イオン店舗のチラシやホームページ掲載は同じだが、実施店などに変更あり。
・イオンスーパーセンターではチラシ掲載なし。実施しない→【5月2日追記】イオンスーパーセンターでは5月3日、4日に違う商品で「全国有名弁当大会」を実施した模様。
・ホームページには12品掲載。牛たん、釜めし、柿の葉寿司など同じものもあるが、入れ替えもあり。
同じ業者の違う商品もあれば、西明石駅「ひっぱりだこ飯」など新顔も。
・ホームページは「実施しない店」から「実施する店」の掲載に改められ、分かりやすくなった。
イオンの下田店、土崎港店、マックスバリュの河辺店など、前回やらなくて今回実施する店もあるが、イオンスタイル御所野のように今回はやらない店もある。
・30日のお客さま感謝デーの5%割引は対象外。

【5月20日追記】5月21日・22日には、生鮮や菓子なども扱う「北海道うまいもの」フェアの一貫として、「北海道弁当大会」を実施。上記同様の告知がされ、9商品がイオン/イオンスタイル(茨島など8店舗では実施しない)のみで販売。

【9月16日追記】夏が過ぎたためか、9月17・18日に「有名弁当大会」再開。ラインナップは春と似たようなものだが、実施店舗が絞られた。特にマックスバリュは14店舗(秋田ではにかほ店、小坂店、刈和野店のみ)、ザ・ビッグは山形の尾花沢店のみ。
一方で、以前はやらなかったイオンの土崎港店、藤崎店、下田店などは実施。
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マスカット100%

2022-04-06 19:38:32 | 各地お土産・食べ物
ブドウの話。生のブドウは嫌いでも大好きでもないけれど、ブドウ味の飲食物は昔から好きだった。※グレープフルーツ味とまぎらわしいので、ここでは「ブドウ味」とします。
キャンディーやグミのアソート、ファンタ(今は果汁1%、少なくとも1990年代前半は無果汁だった)、パナップ、200ml紙パックの100%ジュース、等々、ブドウ味を選ぶことも多い。

さて、ブドウではあるが区別されるものに、「マスカット」がある。皮が(紫というか赤というかでなく)緑色で「白ぶどう」とも呼ばれるもの、と一般的には認識されるだろうか。
「マスカット」の定義はなかなかあいまいだと思う。
実質的には、単独の品種名ではなく、系統とか品種群のようなくくりの呼称といったところか(広義のマスカット)。
その中で、歴史があり、世界的に品質も優れているとされる品種が「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。日本で「マスカット」と言った場合、普通はこれを指す(狭義のマスカットってところか)。
僕が子どもだった昭和50年代でも、マスカットの姿と名は認知されていた(トランプの柄にもなった)が、マスカットはマスカットでしかなかった(マスカット産地ではない秋田での話)。

その後、品種改良、栽培方法、流通の改善があったのだろう、「ネオマスカット」や「シャインマスカット」などという名も聞くようになって、マスカット・オブ・アレキサンドリアは、ひときわあいまいな存在になってしまった感じもする。
※実はネオマスカットは戦後早くから栽培されており、昭和に食べていたマスカットも、マスカット・オブ・アレキサンドリアではなかったかもしれない。シャインマスカットは2006年に品種登録されている。


ブドウ味と別に、「マスカット味」がある商品も、珍しくない。
3月下旬、セブンプレミアムからこんな商品が出た。
7&iプレミアム 果汁100%マスカットミックス マスカット50%使用
ロングライフパック200ml 84円、通常紙パック450ml 127円と1L 181円がある。

まったくの新発売ではなく、過去に期間限定で出ていたものを、リニューアル再発売したもの。セブンプレミアムの定番以外のジュースでは、わりとあるやりかた。

パッケージには白ブドウの絵しかないのに、「マスカットミックス」「マスカット50%使用」という商品名なのは、おかしい気もした。
原材料欄は、「ぶどう(原産国は多数)」のみなので分からない。

おそらく、「マスカット・オブ・アレキサンドリア以外のマスカット系品種もミックス」「うちマスカット・オブ・アレキサンドリア50%使用」という意味なのだと思う。つまり、白ブドウ100%には違いないはず。

過去のセブンのマスカットジュースを飲んだことがなかったが、これは画期的で唯一無二の商品だと思う。
200ml100円以下の低価格100%ジュースを販売する、雪印ドール、サンキスト、トップバリュでは、マスカット(系)100%はない。普通の紫のブドウジュースに、マスカットを混ぜているものはある。
高価格帯では、ドール、キリン トロピカーナ、アサヒ ウエルチなどで発売。

いやいや、ドールなんかで安いマスカットジュースが出ているじゃないかと思う人がいるかもしれないが…
ホームページより
名前は同じ「マスカットミックス」だけど、絵には赤いリンゴも。実はリンゴ果汁も入っている。
ブドウとリンゴの割合は不明だが、「マスカット オブ アレキサンドリア10%使用」とある。リンゴが90%のわけもないだろうから、他のマスカット系も入っているのだろう。
また、サンキストでも、同じくリンゴを混ぜて、マスカット・オブ・アレキサンドリア10%の「マスカットブレンド」がある。

そして、ドールのマスカットミックスは、3月8日リニューアル(+1L新発売)している。
さらに、セブンのマスカットミックスは、雪印メグミルクが製造している(秋田の450mlは海老名工場製【20日追記・1000mlは、雪印の子会社・みちのくミルク本社工場製】)。
ということは、この春、ドール本社がマスカット系の果汁を大量に買い付けて、日本向けに使わせているのだろうか。でも、雪印はドールブランドにはリンゴを混ぜ続け、セブン&アイのためにはマスカットのみ惜しみなく使っているのか。こういう個性的な商品こそ、プライベートブランド商品のおもしろさと強みではないだろうか。


発売を知って、ブドウ味好きとして気になった。ネットの評判も悪くなさそうで、「今年も待ってた!」の声も。
イトーヨーカドーならたくさん陳列されているのだろうが、秋田にはないから、2つのセブン-イレブンをのぞくと、どちらも200mlはなく(1店は売り切れ、1店は棚なし)、450と1000を置いていた。【20日追記・200と1000を置く店もある。どれかが品薄などでなく、各店の判断かもしれない。】

クリアタイプのリンゴジュースに近い色合い。紫のブドウは混ざっていない証だろう。
ちゃんとマスカットの味がしておいしい。ブドウジュースとは明らかに違う。ブドウ、特にマスカットでは分かりやすい軽い渋みや酸味もあって、当たり前だけど、マスカット100%ジュースだ!

ドールやサンキストのマスカットミックスジュースにリンゴが入っているのは、マスカット独特の渋みや酸味を緩和したり、他の糖類より甘さを感じづらいブドウ糖を補助する(果糖が多いリンゴで甘さを強める)ためかもしれない。
また、これがマスカット系だけの100%ジュースが少ない理由かも。

ブドウだから、糖組成はブドウ糖が多いはずで、疲れた時に飲むと良さそう(かもしれない)。
だけど、他の100%果汁同様、天然素材だからといってガブガブ飲むのは要注意。200ml当たり糖質23.5g(セブンプレミアムのオレンジは19.9g、アップルは22.0g)。糖質を取り過ぎないようにしましょう。
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旧・新川橋'22.3

2022-04-04 22:54:21 | 
【5日記事タイトル変更・初回アップ時「旧・新川橋の今」だったタイトルを、「旧・新川橋'22.3」に変更しました。】
あまりお伝えできずにいてしまっていた、新川橋の話。※最後は2021年2月
秋田市の川尻と新屋(勝平・割山)との間の、秋田運河(旧雄物川)に架かる、秋田市道 川尻新屋線「新川橋」。
1963(昭和38)年に造られた(当時は県道)トラス橋(一部桁橋)の、上流側すぐ隣に、新たな桁橋が架けられ、2021年3月27日から供用されている。ちょうど1年経った。

新しい橋の川尻側

新橋完成後の工事の流れとしては、先代の橋の撤去・解体をすることになるが、増水など川の季節変化に合わせて施工する必要があるそうで、進みは遅いのが通例。
2022年11月30日まで。「上部工」だから、橋脚など下部工はこの後行なうようだ

現時点でも、上の写真の通り、トラスがそのまま残っている。のだが…
先代橋の川尻側たもと
橋の桁の部分が、とてもスカスカしている。自家用車で通ると見えないかもしれない。
かつて「道路」というか「床」だった部分がそっくりなくなっていて、橋桁そのものがむき出しになっている。
上の写真右手前にあるコンクリートの塊が、親柱。親柱の左側にすぐ歩道、そして車道があったのだが、今では桁との間に距離ができて、ぽつんとたたずんでいる。

以前も書いたが、新川橋の構造は、長さのすべてがトラス橋ではなかったようだ。
橋脚は、川の真ん中ではなく、川尻寄りに1つだけ。川尻側の岸(橋台)から橋脚までは、トラスがない桁橋だと思われる。橋脚から勝平側橋台までが、トラス橋。したがって、上写真は桁橋部分。
川尻側橋台を真横から
橋桁がむき出しなると、それが水色~青色なのがやけに目立つ。道路があった状態でも、横のほうから見れば、水色であるのは確認できた。
上写真で、桁の橋台近くに、四角いものがある。
銘板
「1963年9月 秋田県建造」「建示(1955)二等橋」「製作 汽車製造株式会社」
いちばん下の数字と記号の羅列は、鋼材の種類のようなもの、「二等橋」は当時あった耐えられる重さの基準のようで、県道・市道は二等橋が基本だった。
メーカーの「汽車製造株式会社」。蒸気機関車から新幹線0系電車まで製造した大手鉄道車両メーカーで、ほかにも橋梁なども手がけていたとのこと。1972年に川崎重工業に吸収合併された。

川中央方向へ進んで、橋脚。
ここから先・勝平側がトラス橋
トラス橋部分も、道路が撤去されて、桁がむき出し。
現役当時↓は、歩道のアスファルトの中にトラスが埋もれており、トラスの下辺は見えなかったのが、今は露出。
(再掲)現役当時。左が今の新川橋

橋脚とトラスの接続部

勝平側は橋台にトラスが接続
桁の色は、川尻側の桁橋が水色、勝平側のトラス橋部分は濃くて青。日当たりによる色あせや、途中の塗り直し作業の違いだろうか。下流側から見た限り、勝平側には銘板はなかった。

旧橋は、道路がなくなって、身軽なったわけでもなく…
トラスの上辺の一部に足場が組まれている
緑色の新たな橋桁のようなものが、勝平側からトラスの半分ほどの辺りまで置かれている。
勝平側から。かなり大きく長い
また、桁橋部分や橋脚の接続部のすき間にも、小さな緑色の鉄材らしきものが置かれていた。

ここから素人の憶測。
橋というものは、橋全体でバランスを保って、その重さに耐える構造のはず。解体する時、テキトーな場所をバキッと壊したら、そのバランスが崩れて、全部が一気に崩落してしまうことさえ、ありそうな気がする。
だから、丁寧に道路を撤去しているのかと思ったが、あえてまた重いものを載せてしまうとは?

調べたら「架設桁工法」という橋の解体方法(架橋でも使う?)があるようだ。緑のが架設桁か。
橋のもともとのトラスや桁が担っていた重さを、架設桁が受け持つことで、解体の安全性を高めたという感じかな。橋の下に、支えの仮の橋脚などを造る必要がなくなるメリットもあるようだ。
川尻側上流側から。雪融けで若干水量が多いかな
この後、いつかはトラスも姿を消してしまう。
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AkiCA1週間

2022-04-02 22:48:36 | 秋田のいろいろ
秋田市の路線バスで、AkiCAなど交通系ICカード決済ができるようになって1週間
分かったこと、やっぱりよく分からないことがあるので、ここでまとめます。

この1週間、一般路線バスに8回乗車した。いろいろあって、いつもより多い。
2回は紙の回数券、6回はAkiCAを利用。紙の買物回数券を多少買い貯めしてあるので、200円超区間の利用では、それを使おうという方針。
やはりICカードは、整理券も両替や回数券もぎりも不要で、特に荷物が多い時は楽。
乗り合わせたほかの人たちは、9割以上、非ICカード決済(対応カード未発売の高齢者も多いし)であった。開始日の秋田朝日放送の報道によれば、中央交通としては利用率50%を目指しているらしいが。
若い人に限れば、IC使用も少なくない。2~3人連れで乗ってきて、みんなIC(他のカードやモバイルSuicaの可能性あり)というのも2組いた。


●券売機での履歴表示
前回、スマートフォンのアプリ「みるCa」で、秋田中央交通分の履歴を表示させてみると、コード番号と事業者名(秋田中央交通)の紐づけがまだできていないようで、「3-090E」と表示されていた。
では、それ以外で気軽に履歴が見られる数少ない場所、JR東日本の近距離券売機(現時点では、秋田市周辺では秋田駅のみ)での履歴表示/印字では?
紙がもったいないので画面表示を撮影
「バス等」「秋田中央」と表示。利用額は表示されないのか。
みるCaでは「新規」だった初期チャージの500円は空欄。駅ATMでのクレジットカードチャージは「VIEW」。


●ポイント残高確認
以前の記事でも触れたが、AkiCAで乗車した際に3%付く、交通ポイントの残高確認方法。ご利用ガイドには触れられていない。
システム的には、Suica共通の領域でない、AkiCA(地域連携ICカード)用の領域にデータが書き込まれているはずで、駅の券売機とかスマホアプリとかでは、容易には見られないような気がする。

同様のポイント制度がある(ただし付与率は違う)他県でも、やはり説明不足、と思いこんでいたが、違った。ちゃんと書いていた。
青森市「AOPASS」利用ガイドより
青森市では、市営バスの営業所・案内所等で確認できると明示していた。八戸市「ハチカ」でも、同様の対応。
したがって、AkiCAの場合は、中央交通管轄のチャージができる場所、すなわち営業所・案内所ではポイント残高が確認できる可能性がある。

【AkiCAのポイントについては、下↓にも別の話あり】


●ピピッ、ピンポーン
AkiCA利用ガイドより
AkiCAの利用ガイドによれば、乗車時にタッチしても、降車時にタッチしても、正常ならば「ピッ」と音がすることになっている。

しかし、実際に使ってみると、乗車時はたしかに「ピッ」。
でも、降車時は「ピピッ」、さらに遅れて、柔らかい音で「ピンポーン」と鳴る場合もある。


「ピピッ」は、PASMOなど他地域のバスでも聞いたような覚えがあるし、乗/降で違うのだろうなと、理解できる。
ちなみに、AOPASSの案内では、
そっくり同じ言い回し
正常だと「音がなります。」、異常だと「ブザーがなります。」。ピーだとピッが長く鳴るだけだと思われるのに「ブザー」とか、「鳴り」でなくひらがな表記である点まで、完全に一致している。八戸市も同じ。
ガイドブックの体裁は異なるが、元の文面は共通のひな形があるらしい。JR東日本が作ったのだろうか。
なお、ほぼ同内容である秋田市役所サイト、ページ番号1033265では、「「ピッ」と音が鳴り」「「ピー」と音が鳴った時」と、違和感ない表記に改めている。こういう点はさすが秋田市。でもピピッやピンポーンの説明はなし。
PASMOなどの大手バス会社でも、ピッとピピッの違いまで言及しているところは少ないようなので、仕方ないかもしれないが、せっかくなら忠実に詳しく説明してほしい。
→7月に公表された高齢者用シニアアキカのリーフレットでは、表記が改善された。この記事後半。


そして、「ピンポーン」。
鉄道の自動改札機で「ピンポーン」といえば、「扉が閉まる時の音」。すなわち、きっぷやICカードを読み取れなかった、または運賃や残高の不足といった、トラブル時に鳴る音。
バスでは大きい音ではないし、降りかけて背中を向けた頃に聞こえる(そしてそのままバスは行ってしまう)ので、びっくりはしないが、ちょっと戸惑う。

観察していると、法則があるようだ。
・モバイルSuicaをタッチした時には、鳴らない。
・一般路線バスでAkiCAだと、鳴る。
推測。3%の交通ポイントが付与された時、ピンポーンが鳴るのではないか。
※AkiCAで降車する時、画面下に、小さいオレンジ色の文字で「ポイントがつきました」みたいなのは出る。

【2023年8月3日追記】その後、ぐるるでもピンポーンが鳴るようになったようだし、弘南バスでは整理券バーコード読み取り・自動計数機能付き運賃箱で、現金で支払っても鳴る。カードのポイントは関係なく、運賃箱が正しく運賃が支払われたと認識した時に鳴るということかもしれない。


ピンポーンでさらにもう1点。【検証不十分。後日追記します】
・秋田市中心市街地循環バス・ぐるるでは、AkiCAであっても鳴らない(ような気がする)。
となると、以前の記事で「ぐるるでも3%ポイントが付く」としてしまったのは、間違いか?
ガイドでは
「秋田中央交通の一般路線バス・秋田市マイタウン・バスをご利用いただくと」貯まる。
文章を素直に読めば、ぐるるや空港リムジンバスでは、ポイントが付かない。拡大解釈してしまっていたのか?
ぐるるは、100円均一の運賃自体が、特殊な割り引き運賃であるので、ポイントは付けないというのならば、それはそれで筋が通っていて納得できる。
空港リムジンは、AkiCAで乗る人は多くないだろうし、紙回数券が使えていたのだから、28ポイントぐらい付けてやってもと思ってしまう。
どっちにしても、ぐるる・リムジンが対象外だとすれば、付きませんと明示するのもまた、親切というものだと思いますが。

これが事実だとすると、AkiCAでぐるるに乗るメリットは低下してしまうとも言える。でも、小銭の手間、個人的にはビューカードチャージで0.5%のポイントは付くから、やはりぐるるでもICカードを使うべきだろう(普通のSuicaでもいいか)。
もう少し検証して、追記することにします。
【5月30日追記・ぐるるでのポイント充当について】100ポイント以上貯まったAkiCaでぐるるの支払いをしても、ポイントは充当されなかった。貯まらないし使えないのか。


ぐるるで別件↓
●ぐるる車両交換
ぐるるは、2~3周するごとに、買物広場でもう1台の車両と交代(車両交換)する。
その際、買物広場以前から乗車し、買物広場より先で降車する客への対応。

ちなみに、弘南バスの土手町循環100円バスでは弘前バスターミナルで車両交換する場合がある。先に乗った車両を降りる時に運賃を支払わせ、先まで乗りたい客には「乗継券」を手渡し。後で乗った車両の降車時に、それを運賃箱へ入れる方式。

ぐるるの現金払いでは、先に乗った車両降車時には支払わずに、後の車両降車時に支払う方式。

ICカードではどうなるか。車内放送では説明されていると思うが、遭遇していないし、秋田市のサイトにも説明がないので不明。
システム的には、先の車両も後の車両も、乗降それぞれでタッチさせ(計4度)、引き落とし額は100円にすることは可能だと思う。他地域では、30分以内に乗り継げば、運賃を割り引くみたいなのができているので。
でも、今の段階の秋田で、そこまでできるだろうか。かといって、どこかでタッチしないと、カードがエラーになって面倒になりそう。
【5月9日追記】5月初めには車内に掲示が出ていた。 最初の車の降車時にはタッチせず → 乗り換え先の車で乗車時にタッチ → 降車時にタッチ 、とのこと。ということは、最初の乗車時の整理券番号のデータは、次にタッチすることで自動的に消去というか上書きされるのか。



●運賃箱画面
降車時にタッチすると、運賃箱の液晶ディスプレイに、決済額・残額のほか、上記ポイントが付与されたことなど、情報が表示される。
だけど、表示時間がとても短く(3秒に満たないのでは?)、把握できない。
利用ガイドなどに、画面の表示例を載せてくれればいいものだが、正式稼働前の作成だったせいかない。
秋田朝日放送より
数字は、左の小さい2段が、引き落とし額と引き落とし前残高、右の大きいのが引き落とし後のカード残高らしい。右上の白い四角は? ポイント残高は?


●「ご乗車の際は」
秋田中央交通の車内放送で、独特のフレーズとしては、「これより運賃が変わります」と「ご乗車の際は必ず整理券をお取りください」が挙げられよう。
ただし、これらは中央交通発祥ではなく、秋田市交通局(秋田市営バス)が使い始めたもの(どちらも平成初期で、運賃のほうが先だったと思う)。中央交通への路線移管に際して、文言も移管して残っていることになる。

「ご乗車の際は~」は、長らく、始発バス停発車直後の放送でのみ流れていた。「ご乗車の際は、必ず整理券をお取りください。お待たせいたしました。ご乗車ありがとうございます。このバスは○○経由××行きです。…」などと。
その後、始発でドアを開けた時も言っていたかもしれないが、途中のバス停では一切流れなかった。
これは、市営バスでは、始発の整理券が0番であったため、それを口実に整理券を取らない客がいたこと、交通局としては乗車人員把握のために必ず整理券を取ってほしかったことが理由だと思っていた。

中央交通移管後もそれが続いたが、2017年秋頃から、すべてのバス停でドアを開けた時に流れるように変わった。
「○○経由××行きです。ご乗車の際は、必ず整理券をお取りください。」と。少人数が素早く乗り終えてしまうと、そこまで達しないうちにドアが閉まるけど。


ICカードだと整理券は不要だし、ICカード利用者向けのフレーズは追加しないといけない。
やはり変わった。
「ご乗車の際は整理券をお取りください。ICカードご利用のかた【19日訂正】お客さまは、読み取り機にしっかりとタッチしてください。」(細部に聞き間違いがあるかも)
長くなって、「必ず」が抜けた。
【3日補足・「AkiCA」の名は出ないので、名称決定以前、例えば昨年秋の改正分収録時に、いっしょに収録したのかもしれない。】

車内放送では、降車時のタッチなどその他のICカード関連のフレーズは増えていないと思う(ただし、上記、ぐるる車両交換は追加されているはず)。
運賃表示器では、右画面にチャージ方法や使えるカードのロゴが表示されるようになった。

【6月10日追記・その後の車内放送について】おそらく6月1日から、車内放送広告の入れ替えが行われ、その他の定形車内放送も一部変わったようだ。イオン秋田中央店前などでは、「小銭がいらないICカードAkiCa」とかなんとか、AkiCaの告知放送が加わった。ここでは「アキカ」の名称をアナウンスしているが、若干取って付けたような不自然な感じもする音声。

ポイント充当などについて、2022年6月の記事
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