広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

竿燈の町

2009-07-31 20:53:27 | 秋田の季節・風景
前回の秋田駅に続き、竿燈まつり会場周辺の町の様子を紹介します。

竿燈に参加する町内では、各町内のお稲荷さんなどを待機場所とし、提灯で飾り付けを行う。秋田市中心部にはお稲荷さんが多いもののいつもはあまり目立たないが、この装飾があると目を引く。
川口。鳥居を隠すほどの提灯
鳥居の後ろは藤棚になっており、市の保存樹に指定されていた。ここに神社があったことすらうろ覚えだったが、フジがあったとは。忘れなきゃ来年花を見に行こう。

町内の路上に提灯を下げる町内もある。
下米町一丁目。夜は灯りもつく

寺町四区。まだ新しそうな提灯
本記事で紹介している各町内の装飾用提灯は、竿燈に取り付けるのとは形が違うだけでなく、紋の細かなデザインも多少違うものが多いようだ。
この寺町四区の場合、NHK跡地にあったもの(これも装飾用規格だけど)ともだいぶ印象が違い、扇や波の割合が大きいデザイン。
そしてこの提灯があった場所は、
善長寺という浄土宗のお寺!(塀沿いにずらりと並んでいる)

山門にも提灯
ここ「寺町(現在は旭北寺町)」は数多くの寺院が集まるエリアで、藩政時代は城下町の西外れだったようだ。善長寺は寺町の東端、町人の町寄りにある。そのため位置的に寺町四区竿燈会と親密な関係にあり、提灯を下げているのかもしれない。僕が見た限り、他の寺院では竿燈の装飾はなかった。
竿燈はそれほど宗教的な色彩は強くないが、神社からもらう御幣を竿燈に付けるから、仏教とはあまり関係なさそう。お寺と竿燈が同居するちょっとおもしろい風景。

善長寺の前の通りが五丁目橋へ至る「横町通り」。ここを境にして「上通り/下通り」と竿燈に参加する町内を分けることがあるという。横町通り周辺は多くの町内が竿燈に出ていて、少し歩くだけでいろんな提灯を見られる。

今日は梅雨明けしたかのような天気でからりとした暑さ。空の青さが今までと違う。こんな天気がまつり期間中も続くといいけど…
折り鶴マークの豊島町
豊島町は路上の提灯だけでなく、町内のほとんどの商店や家庭の店先・軒先が1個でも2個でも提灯を下げている。
医院の玄関にも
各家庭で管理しているのか、色あせたようなのもあるが、町全体で盛り上げようとしているのが分かる。

エビのマークの下肴町
こちらは路上にはないが、横町通りに面した軒先の提灯が賑やか。
ただ、提灯のデザインにばらつきがあり、以前紹介しただけでも、
 NHK跡地のものは エビの輪郭は細い黒、目は黒、触覚は短い、背景は薄めの青。
 駅ビルトピコ入口のものは 触覚が長く、背景は濃い青のグラデーション。
と違いがあったが、上の写真もまた異なり、
 右は輪郭線がなく、目も赤、触覚はやや長い、背景の境目が直線でない、赤色がやや朱色っぽい
 左は頭が小さく、輪郭線が極太、背景が濃淡2色。
といった感じ。
それにしてもいろんな場所に提灯が下がっている。
自動販売機の上に(右だけ目が黒い、左は赤が微妙に違う)

レンガ造りの近代洋風建築にも
この建物は1901=明治34年築の国登録文化財「旧大島商会」。秋田初の百貨店だったそうだが現在は花屋になっている。
葬儀屋にも
さて、「下肴町」があるからには「上肴町」もある。上と下が隣接してあるのが普通だと思うが、秋田市の場合、700メートルほど離れた4つ北隣の町が上肴町。
通町のせきや商店から茶町通りに入った所で、茶町菊之丁(ニューシティ裏)、(今の竿燈大通りを渡って、)茶町扇之丁、茶町梅之丁、豊島町を隔てて下肴町となる。
※秋田市の「広報あきた」2004年9月10日号に、やや小さいが旧町名の町割り地図が出ています。http://www.city.akita.akita.jp/city/pl/pb/koho/htm/20040910/9-10-1.html

現在、上肴町は竿燈に出ていないが、かつては出ていたらしく、町紋がある。
竿燈に合わせて上肴町のお稲荷さんに提灯だけが飾られていた。
青い背景に鯛
下肴町と統一感のあるデザインだ(意識して合わせたのかどうかは分からない)。

このように、竿燈に参加しなくなっても、祭りの雰囲気作りに貢献しようと提灯などの装飾をする町内が最近は多い。
同じく今は竿燈に出ていない、かつての茶町梅之丁には、5年前にできた秋田市の旭北(きょくほく)地区コミュニティセンターがある。
前に竿燈が飾られていた
提灯24個の小型竿燈だが、提灯が装飾用の長いもので、本物ではない。正規の竿燈の提灯よりも安いのだろう。
「梅之丁」だけに梅の枝
そうなると茶町の菊之丁と扇之丁は菊と扇だったのだろうか? (ねぶり流し館にでも行けばすぐ分かるでしょうけど)

茶町の1つ西が「田中町」。こちらも今は竿燈に参加していない。
文具店「金圓(かねえん)」の前にだけ提灯が下がっていた
「田」を稲穂で囲っているデザインだろうか? 他の町紋とはどことなく雰囲気が違う。
さらに1ブロック西へ
明日オープンの「ローソン秋田大町二丁目店」
先日「銀行ATM」が裏返しになっていた看板の下段は、今日は「P」に変わっていた。ATMが設置されないのか?
※竿燈初日の様子はこちら
コメント (6)
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竿燈間近・秋田駅

2009-07-29 20:43:45 | 秋田の季節・風景
竿燈(かんとう)を街角などに固定して設置する「置き竿燈」を紹介したが、基本的に祭り直前(7月下旬頃)から終了までの期間限定。
そんな中、秋田市内で1年中置き竿燈を見られる数少ない場所が秋田駅中央改札口前の「ぽぽろーど」。このブログでも何度かぽぽろーどの光景を紹介したので、その写真にも写っているが改めて撮影した。
西口方向。右が中央改札口
手前に斜めの竿燈と奥の赤い矢印の所、みどりの窓口前に小さめの竿燈が立っていて、計2本。

ここで竿燈のサイズを整理しておく。竿燈は演技者(差し手)の年齢に合わせて大きさが違う。以下、駅東竿燈会のサイトを参考にした。
 大若(おおわか):大人用のフルサイズ。長さ12m、重さ50kg、提灯は64×45cmのものが46個
 中若(ちゅうわか):中学生程度用。長さ9m、重さ30kg、提灯は48×36cmを46個
 小若(こわか):小学生用。長さ7m、重さ15kg、提灯は中若と同じものを24個
 幼若(ようわか):就学前~低学年用。長さ5m、重さ5kg、提灯は30×21cmを24個
僕も知らなかったけど、4種類あるといっても、提灯のサイズは3種類、提灯の個数は46個と24個の2パターンしかないことが分かった。

改めて駅の竿燈。
斜めの竿燈は大若。新幹線改札口の正面にあり、改札を出ると真っ先に目に入る
置き竿燈は地面と垂直に立っているのが普通。ここは天井の制約なのか斜めになっているのが珍しい。実際にはこんな中途半端な角度の竿燈はあり得ないが、夜は灯りがつくはずだし、写真のように昼間は窓からの光が提灯を透かせてなかなかきれい。
提灯の図柄だが、改札口から見える側は上2つに「七夕」と書かれている正式な配置。下の46個は「扇に日の丸」の佐竹家家紋であり、竿燈会の紋。
反対側
東口側から見える面は秋田市の市章。しかも竹の先端には、白い御幣がついている。まつり期間中の本番以外では旗を付けることが多いが、初めて御幣がついているものを見た。
これはかなり正式・公式なフォーマットの形態の竿燈だと思う。おそらく、自由通路の管理者(JR管轄ではない)である秋田市が、観光客歓迎の意味を込めて設置したものではないだろうか。

みどりの窓口前のは小若。てっぺんには日の丸の旗。
 
僕は今まで何気なく見てきて、ミカンの輪切りみたいな黒い方の提灯の図柄がよく分からなかったが、これは蒸気機関車の大きな車輪「動輪」のようだ。
裏は竿燈の提灯で一般的な赤文字の「若」。上の2つは「JR東日本」
というわけで、こちらはJR東日本が設置もしくは寄贈したものと考えられる。
※2012年のこの竿燈の設置風景はこちら


秋田駅西口を出て左側に、駅前広場に向かって建つJR東日本秋田支社の建物があり、その前には、今だけ置き竿燈(大若)が設置されている。

社員や関連業者などが出入りしていて、一般人は近寄り難いが、秋田駅からいちばん近い、立っている大若を見られる場所で人通りも少ないので、記念撮影に最適です。
2階まで届く高さで、竿燈の大きさが分かる
通常の置き竿燈は、前後左右から支えることが多く、棒やワイヤーが見えてしまうが、ここは後ろの屋根に立てかけるように設置しているので、すっきり見えるのもいい。
確かに動輪(右と左が微妙に違う?)
国鉄時代から制帽のマークや国鉄バスのエンブレムにもあしらわれていたそうだ。
緑のJRマークとかSuicaのペンギンに安易に走らず、黒一色の動輪にこだわるのは職人気質?
これは本物の提灯だ。北都銀行の置き竿燈の白い提灯とはもちろん違うし、町内などに飾られている提灯とも形が違い、上部がやや膨らんで丸みを帯びた形をしている。表面には亜麻仁油が塗られ、耐久性を高めるとともに独特の色合いになっている。
雨だったが、しっかりと水をはじいている
北都銀行さんの置き竿燈も来年はぜひ本物の提灯にしましょ。


再び秋田駅内。
今の時期、秋田新幹線で秋田駅に着いた人が、階段を上って中央改札口に向かうと、こういう光景。
中央右寄りの床の赤い部分は何だ?

反対から
竿燈の装飾がされている。奥の赤じゅうたんは置いておいて、まずは手前に立っている竿燈。
これが最小の「幼若」。てっぺんには御幣も旗も付いていない。あまり重くないし、簡単に固定するためだろう、キャスター付きの台に乗っている。何かの転用か、もしかしたら技術力に定評のある秋田総合車両センター(旧土崎工場)の特製かもしれない。

そして赤じゅうたん。
後ろの背の低い竿燈。提灯が16個しかない、実際はあり得ない竿燈。でも提灯は幼若用のもののようだし、あまり違和感はない。
 
なぜか外国人のマネキン。
大人が持っている提灯は、おそらく竿燈関係者が会場を歩く際に持つもの。この提灯と着ている半纏は、JR秋田支社の竿燈会メンバーが使うのと同じ本物だと思う。
子供は右手に竿燈を上げている。紙製の極小サイズだが、てっぺんには御幣らしきものもある。
 
この装飾の後ろには仕切りがあり、向こうは在来線エリア。その上には、特大のなまはげのお面が2つ、1年中飾られている。それにしても御幣も旗もない竿燈は何となくしまりが悪く見える。
幼若の提灯は「若」でも動輪でもなく、秋田市章と蕗の葉を重ねたデザイン。どこかで見たことがある。幼若の提灯は、市販の手提げ提灯用の提灯を使う町内もあるので、入手が難しいのだろうか。
【8月7日追記】蕗と秋田市章を合わせた紋は「秋田市役所竿燈会(市職員の竿燈)」のもの。上の黒の秋田市章だけの提灯は「秋田市竿燈会(竿燈参加団体をまとめる組織)」のもののようです。後日記事にします

季節ごとに手の込んだ装飾をする弘前駅ほどは力が入ってないが、お祭り気分を盛り上げ、観光客を歓迎するアイテムがあるのは楽しい。
※この装飾は秋田新幹線改札内にあるので、見るためには、新幹線に有効な乗車券・特急券または入場券が必要です。在来線のきっぷでは入れない場所です。

在来線の通路にはD51型蒸気機関車554号機の模型がある
高さ30センチ位だが、とても精巧。これは秋田総合車両センターが技術継承のために製造したもののはず。554号機というのは1941年にセンターの前身、国鉄土崎工場が最後に製造したD51のナンバー。
これが提灯に描かれる動輪(右側の3つの大きな車輪)

赤と黄色のパラソル、ババヘラアイスもいる!
また自由通路を西口へ向かって、駅ビル「トピコ」の入口。
ここにも竿燈の提灯が飾られていた
右から川尻本町、西馬口労町、下肴町、(照明で見にくいけど)上鍛冶町、上米町二丁目、南通り。
数ある町内からなぜこれらが選ばれたのかよく分からないが、せっかくだから、説明を書くとか、観光客にも「提灯の図柄の楽しさ」を分かってもらえるようにできないだろうか。
提灯はNHK跡地のものは寸胴だったが、こちらは実物と同じ真ん中が膨らんだもの。
絵柄も微妙に違い、NHK跡地と比べて、
下肴町のエビは触覚が長く、背景の青が濃くてグラデーションになっている。西馬口労町の天馬は羽の筋や目つきなどが違う。

ローソンの看板が店舗によって微妙に違うように、同じ町内の提灯でも微妙に絵が違うことがあるようだ。次回も紹介します
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近いコンビニ

2009-07-27 21:08:07 | 秋田のいろいろ
いろいろ問題もあるけど、今や日本人の生活に欠かせなくなったコンビニエンスストア。全国的には、ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート、サークルKサンクスが大手だと思うが地域差がある。

秋田市内では、現在は10年ほど前に進出したローソンが郊外から市街地までよく目に付き、次いで2005年12月にやっと秋田に進出したファミリーマートが幹線道路沿いを中心に増加中。次がサークルKサンクス(サンクスの方が多い)といった感じ。
15年ほど前に進出した「ホットスパー」というチェーンもあったが、秋田の店舗は5年ほど前にローソンへ譲渡された(秋田有楽町店など)そうで、それもローソン増加の要因だろう。
セブンイレブン、ミニストップ、am/pmなどは秋田県に店舗がない。また、長らくコンビニATMもなかったが、昨年10月からローソンATMとファミリーマートに「イーネット」のATMが設置された(セブン銀行ATMは秋田駅前のイトーヨーカドーと野村証券にはある)。

まずは秋田市中心部のローソン。
ローソン竿燈大通店
竿燈大通り中程、南側(秋田銀行大町支店の向かい)にはその名も「秋田竿燈大通店」がだいぶ前から営業している。
付近は意外にコンビニが少なく、オフィスの昼食やホテル宿泊客の利用が多いと思われるが、既存のビルを改装したため駐車場がなく、交差点の角なので車では利用しにくい。竿燈まつりの際は、店先の出店で飲み物(たしかおつまみも?)を販売している。
【2016年7月26日追記】ビルは「朝日生命秋田ビル」。2000年12月までは、ここに青森銀行秋田支店が入っていた。

※竿燈大通店は、2013年11月で閉店した。この記事後半参照

ローソンダイワロイネットホテル秋田店(写真中央)
2006年7月、竿燈大通店から通りを150メートル東(駅方向)へ進んだ通りの北側に開業したホテルの1階に「ダイワロイネットホテル秋田店」がオープン。
ホテル宿泊客の利便性も考えての出店だろうが、秋田で同じチェーンのコンビニが至近距離でできるのは珍しい。
こちらもバス停前であることもあり、駐車は難しい。店舗が狭くて縦長で、ローソンにしてはちょっと変わった雰囲気の店だ。竿燈の時はいちばん込み合う場所で、僕は避けているので、出店があるかは分からない。大通りの横断が必要なこともあって、竿燈大通店とはあまり競合していないと思われる。

竿燈大通りのコンビニといえば、通りのやや西寄り北側にあった「三井アーバンホテル秋田」の1階にサンクスもあったが、2006年11月のホテル撤退と共に閉店。ビルは空きビルとなっていた。
最近、ホテル跡の道路を挟んですぐ隣のガソリンスタンドがあった場所に何か作っていると思ったら、
ローソンだった!
竿燈大通店から西へこちらも150メートル。コンビニ単独の新築店舗で、前に広い駐車場がある。駐車場の存在は、既存2店には脅威かもしれない。
また中央分離帯を挟んだ向かい側とはいえ、古株の竿燈大通店にとっては、左右150メートルしか離れていないライバルから挟み撃ちされることになる。
8月1日7時オープンとのことで準備中
竿燈まつりの大混雑にわずか開店3日目で臨むことになるが、店員さん大丈夫かな? 駐車場は竿燈見物にいいかもしれない(前の歩道はあまり込む場所ではないが)。
店舗名は「秋田大町二丁目店」。竿燈大通店があるのは大町三丁目だが、新店舗も竿燈大通りに面しているのは違いない。何かややこしいけど、コンビニの店舗名はあまり意識しないか。
余談だが、この開店により、「大町西交差点」を説明する時、車で東西どちら側から来ても「ローソンの次の交差点」と説明することができる。

上の写真の3店舗それぞれ、横長の帯状の看板が違うタイプなのに気づいた。
竿燈大通店は青地に白文字の標準的? なもの。
ダイワロイネット店は帯状看板がなく、青文字で「LAWSON」だけ。
大町二丁目店は青い部分が細く、白い部分が多い。
ローソンでは出店地の景観(観光地だけでなく市街地でも)に合わせて、看板デザインに配慮しているそうだが、その一環なのだろうか? 単に設置時期の違いかもしれないけど。
空き屋となった旧三井アーバンホテル
コンビニの道路に面した看板と言えば背が高いのが相場だが、このローソンの看板はやけに低い。工事中じゃなくこれで完成らしい。曲がり角だから、車がぶつからないかな。
ローソン弘前公園店
そういえば弘前城の外堀に面したその名も「弘前公園店」の看板もかなり低いと思ったが、大町二丁目店の方がもっと低い。
弘前公園店は横長看板も大町二丁目店に似ているが、微妙に違っていて、「LAWSON」が青文字になっている。
大町二丁目店を隣の交差点から見る
でも離れてみると、低くても結構目立つ。街路樹があったり、建物が密集する町の中では低い方が目につくらしい。よく考えてる。
この看板の「酒・たばこ」の下は「銀行ATM」と書かれていたのだが、なぜか板が裏返されていた。ATM稼働が開業に間に合わないとか事情があるのだろうか?
【31日追記】「銀行ATM」の部分が「P」に換えられているのを確認。
【8月30日追記】29日に「P」が「銀行ATM」に変わった
竿燈大通、ダイワロイネットホテル両店にもATMがあるはずだが、どちらも看板には「酒・たばこ」しか表示がない。これも何か理由があるのだろうか。
【2010年3月3日追記】看板が低い理由が、新聞で取り上げられた

今度は駅のコンビニ。
首都圏などのJR東日本の駅の中や周辺には「NEWDAYS」という赤と黄色の看板のコンビニがある。あまり明確な区分ではないが「NEWDAYSミニ」という店舗もあり、これは対面販売だったキオスク型店舗を、コンビニ形態に換えた小型店舗。
経営するのはJR東日本の子会社の「JR東日本リテールネット」。2007年までは「東日本キヨスク」という社名で、2001年に「ジェイアール東日本コンビニエンス」を吸収している。かつては「JC」とか「ミニコンビ」という店舗名だった。

秋田駅にもNEWDAYSはある。
駅ビル1階にあった店は、先日のテナントリニューアルで閉店し、パン屋さんになったが、自由通路「ぽぽろーど」上には、
自動券売機を背にして
左が中央改札口だが、そのすぐ脇にあるのが「NEWDAYSミニ秋田1号」。
このお店、小型だがお土産もそれなりにあるほか、駅弁が豊富にあって、しかも買いやすくていい。営業時間は5:30~21:10と始発「こまち」発車前から寝台特急「あけぼの」まで対応している。
そこからわずかに右を向くと、

自由通路の反対側の観光案内所の隣、中央改札を出てまっすぐにはミニじゃなく、一般コンビニ形態の「NEWDAYSぽぽろーど店」。こちらは6:00~22:30が営業時間で、始発こまちは無理だが、寝台特急「日本海」まで対応。

店舗形態が若干違うとはいえ、ここも同チェーンの店舗が近接しているが、実はこの2店舗は経営者が違う。
2001年撮影「ミニコンビ」
「ミニ」の方はリテールネットの直営。かつては「ミニコンビ」(当時は東日本キヨスク直営)だった。
2001年撮影「JCエニーズ」
大きい方は、かつて「JCエニーズ」だった店で、JR東日本秋田支社の子会社「ジェイアールアトリス」がフランチャイズで経営している。(アトリスは「生鮮市場」というスーパーや羽後牛島・新屋駅などの駅業務など秋田支社管内でいろいろやってる)

大館駅などでもアトリス経営のNEWDAYSがあるが、首都圏の直営店でやっているキャンペーンをやってなかったり、サイトの店舗検索対象外だったりと違いがある。
電子マネー「Suica」での決済も、Suicaの公式サイトを見ると直営のミニでは使えそうな感じだが、アトリス店舗では使えるとの記載がなかったが、
ぽぽろーど店「このお店でSuica使えます」
実際は秋田駅のどちらの店でもSuicaが使えるみたい。(大館の名物駅弁「鶏めし」も両方で売ってる)
※現在、秋田支社管内のJRの乗車にはSuicaは使えず、駅でカードの販売もしていません。(秋田新幹線はモバイルSuicaのみ利用可)
※記事中の営業時間等の店舗の情報、電子マネーの扱いなどは、変更になる場合があるので、ご注意ください。

賢い消費者としては使い分けが必要だけど、同じ看板のコンビニでそれをするのは難しいし、経営側も効率が悪いだろう。いい方法はないのだろうか。
コメント (5)
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提灯で楽しむ竿燈

2009-07-26 17:03:32 | 秋田の季節・風景
前回に続いて竿燈の準備が進む秋田市内の様子です。
昨年春まで、秋田市山王の山王大通りに面した秋田県庁向かい、秋田市役所の東隣にはNHK秋田放送局があった。
駅東側にあった秋田市所有の土地との交換が行われ、NHKは秋田駅東口とつながった新局舎に移転、山王の旧局舎は解体され秋田市所有の空き地となった。秋田市役所も新築が検討され、NHK跡地が新築候補地だったようだが、市長交代などで建て替えが要検討となり、空き地にしておくのももったいないということで、簡単に舗装して来庁者用駐車場になっている。

ただし、竿燈まつりとそれに先駆けた8月1日から6日までは、「ちょうちん横丁 秋田竿燈屋台村」が開催されることになり、その会場になる。
ポスターには「お食事からおまでみやげ何でもそろう!」とあって、B級グルメ、地酒などの屋台も並ぶらしい。竿燈の主催者と同じ、秋田市竿燈まつり実行委員会が主催するイベントで、今年初開催とのことだが、似たようなイベントは今までもあったので、それほど目新しさは感じない。
ともかく、市役所と竿燈会場の竿燈大通り西端の山王十字路までは400メートルと近く、前の山王大通りも歩行者天国になってバスツアー客などの通り道になるから、賑わいそう。
左が県庁、右奥が市役所
先日、合同練習の時、旧NHK沿いの遊歩道のケヤキ並木にムクドリが大集合していて、音とフンがすごかったが、その対策として、枝打ち作業が行われていた。
NHK跡地
簡素なものだが、通りに面して各町内の紋をつけた竿燈の提灯が並んでいる。前は広小路の千秋公園大手門の堀(ハスの咲く外堀)沿いに同じものがあったけど、こっちに移ったのだろうか?(今年は公園の方は未確認【27日追記】千秋公園外堀沿いで設置作業が行われていたが、竿燈と直接関係のない企業広告の提灯なので別物だった。こちらで紹介しています)
これが結構おもしろい。

以前も書いたが、竿燈はもともと城下町の町ごとに行われていた祭り。提灯には各町の紋が描かれており、ユニークで楽しいものが多い。本番では提灯の図柄をじっくり見る機会も少ないだろうし、企業ロゴの提灯もあるため、提灯の町紋に気づかない方も多いと思うので、いくつかご紹介します。
※由来等の情報が分からないものもありますが、公式ガイドブックには記載されているらしいです。以下に記載する由来等は、各竿燈会(町内)の公式ホームページ等を参考にさせてもらいました。

黒一色のもの。真ん中の「馬口労町」のように、町名の頭文字を紋としたものもわりと多い。
右の「川口」は、町名を帆船にデザイン化したもの。同地区は藩政時代は水運の拠点であり「縁起のよい宝船に繁栄への祈りが込められている。」とのこと。
左の「下鍛冶町」は昔のJALのロゴみたいな「鶴丸」だ。【8月5日】図柄の名前は「巻き鶴」というようです

右は佐竹家の家紋の「秋田市竿燈会」。竿燈参加者をまとめる組織なので、各町内や企業とは別格。
真ん中のお多福は「保戸野(ほどの)鉄砲町」。「保鉄」の略称とともに、けっこう認知された紋だと思う。
左の「新川向南町」。城下町ではない住宅地だから、新規参入町内だと思うが、米俵3つに赤丸とちょっと凝ったデザイン。

真ん中の「豊島町」は赤一色の折り鶴。シンプルだけど好き。
左の「川尻本町」、右の「川口境」も新参団体と思われる(川口境は1983年から)。川尻本町の秋田蕗はいかにも秋田らしいが、蕗の産地だとか町と結びつける理由は特にないと思う。葉っぱに穴が開いているのがおもしろい。
川口境は何の花か思っていたら、町内の親睦団体「さつき会」にちなむ、サツキの花だという。

以後紹介するのは古くからの参加町内だと思われる。

左から「寺町四区」「八日町」「柳町」。いずれも凝ったデザイン。
柳町は柳の木とラグビーボールみたいなのが描かれているが、これは「蹴鞠(けまり)」。蹴鞠をする場所の四隅には柳を植える風習があるのにちなんだ「柳に蹴鞠」という伝統的な図柄があるそうで、それに町名の「柳」をかけているようだ。

「本町五丁目」は何だか分からない不思議な模様。「下肴町」はサカナに掛けて? エビ。背景の青色がアクセント。

「本町六丁目」は金色の軍配。「鉄砲町」はお多福の保戸野鉄砲町とは別。現在は住居表示実施後も名前が残った保戸野鉄砲町の方が認知度が高く、そちらが単に「鉄砲町」と呼ばれることもあるのでややこしい。
鉄砲町のアップ
口に書物をくわえているキツネ。佐竹家に飛脚として仕えていたという伝説があり、千秋公園に神社がある「与次郎稲荷」。
「四十間堀町」
見たことがない町紋だったが、岩と海? の雄大な風景。背景は夕焼けだろうか。グラデーションになっているのが珍しい。

最後2つは子供の頃から好きだった紋。分かりやすいし、インパクトのあるデザインだと思う。
「西馬口労町」馬にちなんで天馬(ペガサス)。

「上米町一丁目」ウサギの餅つき。
今まで紹介した町内の多くは、「○丁目」とか「上/下○町」とか、セットになった町名でも、現在も揃って参加していることは少ない。資金や人手の事情で参加を止めた町内も多いから。
そんな中、上米町一丁目の近隣の上米町二丁目・下米町一丁目・下米町二丁目は現在も揃って参加しており、「上米一」などの略称で呼ばれている。

提灯のデザインで竿燈を楽しむのもまた一興かもしれません。【追記】こちらの記事でも紹介しています。


各町内では、お稲荷さんなどの集会所を竿燈の事務所として、事前準備や当日の待機場所としており、提灯で飾り付けられている。
「下米二」こと下米町二丁目
右奥の塀際に枠だけの竿燈が立てかけられている。
「下米一」こと下米町一丁目
奥にある市松模様の板は、おそらく太鼓を乗せるトラックの屋台用装飾だろう。照明が入るはず。最近は趣向を凝らした屋台が多い。
※実際の屋台はこちら
ところで、以前の合同練習の記事で、「上通り/下通りの町内」という表現が新聞記事にあり、その境が分からないと書いたが、実行委員会の掲示板で伺ったところ、次のような回答をいただいた。
大町の五丁目橋から横町通りを境に、北側を「上通り」、南側を「下通り」と呼んでおります。古くは秋田市竿燈会が出来る以前、この「上通り」と「下通り」から世話役を出して竿燈を運営していたようです。」東西でなく、南北に分けていたのが意外だった。
また折に触れて竿燈が近づく町を紹介したいと思います。
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竿燈の準備

2009-07-25 18:22:39 | 秋田の季節・風景
まずはおとといの千秋公園二の丸胡月池の本物の大賀ハス(前回の記事
やはり散っていた。ふくらんだつぼみが1つあったけど、あどれさんによれば今朝はそれが咲いていたとのこと。
でも、他のつぼみは出ていないばかりか、これ以外の株はやや小さかった。今年はやっぱりもう咲かないのかもしれない。外堀の大手門の堀のハス(大賀ハスではないけれどきれい)を楽しんだ方が良さそう。

さて、8月3日からの「竿燈まつり」まであと10日を切り、各所で準備が進んでいる(前回の記事)。
以前、旭川の増水やアオサギを撮影した、秋田駅からの広小路西端、竿燈まつり本会場近くの歩行者専用の大町公園橋(かつての「さいわい橋」)。
秋田駅前方向
竿燈まつりが近くなると、橋の真ん中に竿燈が立てられる。
反対側大町方向
そういえば、後ろは「イーホテルショッピングモール」に名称変更したはずの旧「ファッションアベニューAD」だが、外壁はまだ「AD」と表示され、右側の「もうすぐ、会える New AD」とかいう赤い垂れ幕は色あせちゃってますけど…

この竿燈は地元の北都銀行がスポンサーとなっているので、同行の秋田犬のキャラクター「ほっくん」が竿燈を揚げている。台座に「ドッコイショ~ ドッコイショ!」と書かれているが、これが観客のかけ声(イントネーションが秋田なまりで独特)。
提灯には電球が入っていて夜は光り、てっぺんには日の丸がついている。祭り本番ではてっぺんに神社からもらった御幣をつけるが、本番以外では、風向きの確認と見栄え(先端の注意喚起もあるかも)のために、何らかの旗を付けることが多いようだ。
提灯や竿燈全体の規格は、フルサイズの「大若(おおわか)」に準じていて、記念撮影する人もいる。でも残念に思うのは、提灯の色が白いこと。実物は黄色っぽい。
おそらく費用の面で、安価なものを使っているのかもしれないが、本物を見てきた地元民としては、違和感を感じる。

こうした街角やショッピングセンター内に設置される竿燈は正式名称かどうかは分からないが「置き竿燈」と呼ばれ、この時期あちこちで見られる。北都銀行以外は本物と同じ提灯を使っていることがほとんどだと思う。
北都銀行も竿燈に出ているから本物の提灯は持っているはずだし、10月には山形の荘内銀行と経営統合をするのを機会に来年以降は本物の使用を検討してはいかが?
【29日追記】秋田駅前では、JR東日本が本物の提灯を使用した置き竿燈を設置していた。

大町公園橋の路面のタイルには、各町内の竿燈の提灯のデザイン(町紋)が描かれている。

会場の竿燈大通り東端
中央分離帯の端にも置き竿燈。会場の端なので、テレビや報道写真にうつる頻度が高く、「秋田」「竿燈」の文字や日程を書いた提灯が下がる重要な広告塔といったところか?
これは実行委員会が設置したものだろうから、提灯は本物。提灯の図柄の中央2列は秋田市章、両端の扇に赤丸は旧藩主佐竹家の家紋であり、秋田市竿燈会(市役所とは関係なく、竿燈に参加する人達が所属する組織)の紋。てっぺんは日の丸。

竿燈大通りはケヤキの植わった中央分離帯があり、そこが有料の観覧席になっている。今年は売れ行きが例年になく悪いそうだ。(両側の歩道からは自由に見られる)
かつては相撲の桟敷席のような平らな板だったが、最近はひな壇形式に変わっている。いずれも設置工事が必要で、例年7月下旬から始まる。今日の段階で席自体は大方設置が終わったようで、今後案内板などが取り付けられるだろう。

竿燈大通りといえば、西端に「秋田中央道路」の地下トンネル出入口ができたので、分離帯がない部分ができた。開通に当たって、祭り会場を移転しようかという話まで出たようだが、結局、祭りの時間帯はトンネル全体を通行止め。出入口付近はいろいろ細工をして観覧席を設置しているようだ。
オレンジの「ライト」という看板の下がトンネル
トンネルの真上の分離帯末端の観覧席。落っこちないように網が張ってある。
路肩に提灯を吊るす作業が行われていた。
例年、地元報道機関3社がスポンサーになったピンクと白の電球入り提灯が吊るされる。
提灯の上には、ワイヤーも張られる。これは電線が地中化されているため、竿燈が客席に倒れないようにするため(それでも倒れる場合がある!)。

信号柱・街灯のみでは支えが足りないので、仮設のポールも設置する。
場内放送のスピーカーも付いてる
なお、ここの街灯は竿燈の提灯をモチーフにしているが、光が上にも拡散して効率的でなさそう。個人的にはデザインが好きじゃない。実際、他の新しい道路には設置されていない。
傷つけないように何かを巻いて“養生”している。ちょっと見栄えが悪いかな
ワイヤーの「162」というのは観覧席の席番。【8月6日訂正】観覧席の番号ではありませんでした。運営側の位置を管理する番号のようで、各参加団体に「○日の1回目は162番付近で」などと使うようです。
取り付けたばかりの提灯が、完全に伸びていないのが多かった。自重で自然に開くんだろう。

秋田市役所前の芝生(合同練習が行われた場所)では置き竿燈の設置作業が行われていた。というか実は「再設置」作業。先週の強風で折れてしまったようだ。
倒れたのなら起こせばいいが、折れたから一からやり直しなんでしょう。とんだ災難でした。てっぺんには若草色の秋田市旗が付いていた。

市役所向かいの秋田県庁県議会議場前では、県庁竿燈会(県庁職員有志で竿燈に出る団体)が練習していた。
昨年の植樹祭PRなど使い古しの提灯で、46個全部でなく縦2列を外している。てっぺんは白い御幣状のものが付いていたけど、紙テープ? 写真が分かりにくいですが、
額に乗っけてます! 腰!(いちばん難しい技のはず)
上手い! 今日は風が弱く、提灯が少ないと多少軽くてやりやすいのかもしれないが、高さ12メートル、50キロ近い竿燈です。

次も竿燈が近づく町の様子を紹介します。
コメント (5)
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ダイエー歯ブラシ

2009-07-24 20:27:58 | その他もろもろ
1981年6月4日、「秋田ニューシティ」のオープンと共にメインテナントとして入居した「ダイエー秋田店」。秋田県内唯一のダイエー店舗で、通町や大町の地元商店街とも“共存”できていたと思うが、秋田市中心市街地の空洞化とダイエー自体の経営不振から、2002年8月末で閉店・撤退した。我が家から歩いて行かれる大型店舗でよく利用していて、閉店は残念だった。

弘前では駅前に1994年にできた再開発ビル「ジョッパル」に「ダイエー弘前店」が出店。途中から子会社化され「ショッパーズ弘前店」になり、2005年10月に閉店・撤退した。すぐそばにイトーヨーカドー弘前店があり、あまり客の入りがいいとはいえないような気がしたが、僕はダイエー派だった。なお、青森県内にはフランチャイズのダイエー店舗が数か所あったらしいが、それらは現在までに契約解除されている。
2003年の弘前店。「ラオックス」も入っていた
いずれも食料品はもちろん、上階には直営の家電(弘前店末期は直営でなく「ラオックス」化)や文具、衣類などの売場があり、町の中の1つの店でほとんどのものが揃うのが、今にして思えば非常に便利だった。車で郊外のショッピングセンターに行かなければなんにも手に入らない今の方が便利とは思えない。
現在は、全国各地のダイエー店舗は閉店し、東北地方では仙台店のみが残っている。ダイエー自体はイオングループになり、ロゴマークも柔らかいデザインに変わってしまった。

ダイエー秋田店オープン当初、斬新に思ったのが、プライベートブランド(PB)商品の充実。
現在は多くのチェーンでPBがあるが、ダイエーはその走りだと思う。コンセプトや分野毎に「キャプテンクック」「セービング」「コルティナ」などブランド名が分かれていたのも特徴だが、これは統一感がなくてややこしかった。
「キャプテンクック牛乳」よく飲みました
僕としては、ダイエーの食料品や日用品関連のPBは、価格のみならず品質も悪いとは思わず(高級ではないけど)、牛乳、ヨーグルト、オレンジジュースなど好んで買っていた。ダイエーがなくなった後は、通常の製品(ナショナルブランド)や最近はイトーヨーカドーのPB「セブンプレミアム」を買っている。
どうしても代替品が見つからなかったのが歯ブラシ。
実は秋田・弘前店閉店後も、ダイエーが残る地域(関東・名古屋など)に旅行した際にまとめ買いして、使い続けていた。
セービングブランドの3本入り(商品名は「ハブラシ」、途中で2本入りにリニューアル)で、1本当たりでは90円しなかったはず。それなのに、弾力があるラバーグリップの持ちやすいハンドル、程よい大きさと植毛のヘッド、耐久性の良さなど、使い心地とコストパフォーマンスはとても良かった。
これはリニューアル前の製品
一昨年くらいに、ショッキングなニュースを耳にした。
ダイエーのイオンとの経営統合に伴い、PBも統合。基本的にイオンの「トップバリュ」に統一されることになり、セービングやキャプテンクックは消えてしまったらしい。もちろん歯ブラシもだろう。
1度、トップバリュの歯ブラシも使ったのだが、僕の好みではなかった(最近の製品は変わったかもしれないですが)。最近、セブンプレミアムからも歯ブラシが出たが、これも難あり(2種類あるうち安い方)。しかも買いだめしたセービング歯ブラシはもう在庫がない!

ずっとセービングを買っていて気づかなかったが、ナショナルブランドの歯ブラシは結構高価(安くても115円くらい?)。いかにセービングが安くて質が良かったか思い知らされた。なくなってしまったのが残念でならない。
おすすめの歯ブラシ、ありませんか?
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アパートの名前

2009-07-22 20:32:46 | 秋田のいろいろ
アパートの名前は大家さんが決めるんだろうけど、ユニークなものがある。秋田市中心部で見つけたものをご紹介します。
1.由来が分かります(写真がありません)
・ハイツポストサイド
ポストのそば、でなく秋田中央郵便局のそばにある。だから正確には「ポストオフィスサイド」か。東京都にも同名のものがあり、郵便局の隣らしい。
秋田中央局はATMや局前のポスト回収が深夜まであり、24時間窓口もあるから、便利といえば便利かもしれない。でも、ここは郵便局の裏側で、正面には遠回りになり、どちらかといえば(隣にある)「社会保険事務所サイド」だ。

・ツインリーフ
「双葉屋(二葉屋かも?)」というお菓子屋さんの跡地にあるということを知れば由来は簡単。直訳です。ただし、植物の双葉(子葉)は英語で「a seed leaf」とのこと。
なお、双葉屋の息子さんが、近くで開いた洋菓子店がけっこう有名な「ドゥ・フィーユ」。これも「双葉」のフランス語直訳だ。

2.由来は分かるけど…
秋田市には「桜田」さんという姓がわりといらっしゃる。
桜田○○という会社の事務所の隣のアパートは、
サクラダファミリア
永遠に建築が続くスペイン、バルセロナの教会名にかけて「桜田ファミリア」! ※正確にはカタルーニャ語で「Sagrada Familia」=サグラダ・ファミリア。
壮大な名前だが、普通のアパートに見え、建築中なわけはなく既に工事は終わっている。
実は大家さんは建築会社なのがおかしい。いつでも補修はしますよということ?

3.難読&由来不明
ごく普通のアパートだが、「夢生ハウス」と書いて
「ゆなハウス」だそうです。
読みも由来も分からない。

4.どうしてそういう名前?
アパートメントハウス2008 ムーミン
昨年できたばかりらしいがここも普通のアパート。「ムーミン」ってあの?
作者のトーベ・ヤンソンはフィンランド人だが、フィンランド語で「Muumi」、スウェーデン語で「Mumin」、英語では「Moomin」らしいので、ここではスウェーデン語を採用している。
上部の3つの物体は、ムーミンパパの帽子だろうか? 緑色の「U」とその上の黄色い耳状のものでムーミンの顔を表しているように見える。
ここは場所的に大学生を対象としたアパートと思われる。今の大学生が小さかった頃は、アニメのムーミンは放送されていなかったはずだから、もしかしたらムーミンを知らない入居者がいるかもしれない。今の学生向けなら「ピカチュウ」の方が受けがいいかもしれない。大家さんの好みだろうか?

たまねぎアパート
日本武道館をてっぺんの擬宝珠の形から「タマネギ」と呼ぶが、ここは普通のアパート(ってフレーズを毎回使ってますね)。
タマネギとアパートを結びつけてしまうとはスゴイ。
不整形な黄色いタマネギの看板と手書き風の「たまねぎ」の文字、きっと大家さんは並々ならぬ思い入れがあって、命名したのだろう。我々には分からないけど。
でも、ネットで「たまねぎアパート」で検索すると、わずかにヒットし、
 ・秋田市出身の方が実家近くの珍名アパートとして挙げ「大家さんはいいだろうが住む人の身になってほしい」
 ・宛て名シール貼りの内職をした、他県の方が「いろんな地名や名前があったが、一番のヒットが『たまねぎアパート』。なぜたまねぎ!?」
 ・昔、実際に住んでいた方は「アパート名が恥ずかしくてレンタルビデオの会員証を作れなかった」(←アパート名を書かずに「○○町1-2-101」と部屋番号だけを書けばいいのに)
と、あまり評判は芳しくない。でも僕はなんとなく好きです。
「りんごアパート」なんてかわいいし弘前にありそうだけど、ないかな? 「にんにくアパート」とかだとちょっと…

ククルビターチェ
昔は「コーポ○○」と、大家さんの姓だったが、リニューアルして名前が変わった。「CUCURBITACEE」と英語とは少し違う綴りと、濃いピンクでヒョウタンから手が伸びた絵がかかれている。
タマネギの次はヒョウタン?
末尾の「cee」はよく分からないが、それを除いた「Cucurbita」=ククルビタは、実はウリ科「カボチャ属」の植物に世界共通の名として与えられたラテン語の「学名」。さらに1つ上の階層の「ウリ科」を示す学名はアパート名に良く似た「Cucurbitaceae」。
また、ゴーヤ(ツルレイシ)や熟しすぎたメロンの苦み成分は、これにちなんで「ククルビタシン」と名付けられている。

ヒョウタンはウリ科ユウガオ属(Lagenaria)だが、「Cucurbita」は、ラテン語で「ヒョウタン(ウリという情報もあるけど)」を表す言葉が由来のようで、そこからアパート名になったのだろう。
アカデミックな話になったが、結局、ヒョウタンとアパートのつながりは分からなかった。これも大家さんの思い入れがあるのだろうか。
前を通るたびに気になってしょうがない。
※追加編はこちら
この記事冒頭にも関連する内容。この記事後半も。2021年の記事弘前版。番外編でアパートの看板静岡駅前のビルの名前
コメント (3)
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大賀ハス・増水カルガモ

2009-07-20 18:59:48 | 動物・植物
まだ時折小雨がぱらついていた朝の秋田市千秋公園。
外堀・大手門の堀のハス
※これは「大賀ハス」ではなく、秋田市公園課によれば「漁山紅蓮」という別品種と推定されています。前回の記事などに詳細があります
これは大賀ハスではありません
昨日までの大雨・強風のためか、形がくずれた花が一部ある。まだ明るくないからか全開のものはあまりない。でもたくさんの花が咲いていて、相変わらず写真に撮る人がちらほら来ている。ババヘラアイスは今日も県民会館前でなく堀端にいたので、場所を変えたようだ。
堀端すぐでも咲いていて、アップで撮れた

前回触れた、「ハスは1つの花が4日咲き続ける」という“法則”通りであれば、まだ花が咲いているはずの、二の丸胡月池の大賀ハスは、
やはり咲いている
咲いているのは3輪、近々咲きそうな蕾が1つ。
これがホントの大賀ハスです
こちらも天候のためか全開ではなく、距離も遠くて見にくいが、1輪は花の中が見えた
トリミング
外堀の「漁山紅蓮」と二の丸の「大賀ハス」を写真で比べてみると、
 ・葉は同じくらいなのに、花の大きさは漁山紅蓮の方が大きい(大賀ハスがまだ若い株で鉢植えのせいかもしれない)
 ・花弁(花びら)のピンク色は、大賀ハスの方が濃い感じがする。アップの写真で見ると、大賀ハスは「はっきりした条線はなく」と解説看板にある通りで、漁山紅蓮は逆に縦の筋(条線)が明確なので濃淡の差がはっきりし、薄く見えてしまうためかもしれない。
 ・花弁の形は漁山紅蓮が角張ってとがった感じ、一方大賀ハスは丸っこく柔らかい。大賀ハスの看板に「先端は内向きにややカールし」とあるが、この点については漁山紅蓮もそんな感じがして分からない。
以上、両者には同じ品種とは言えない点が認められ、やはり外堀のハスは大賀ハスではないと考えられる。
こうして比較できる意味でも、秋田市が保存団体から本物の大賀ハスを分けてもらって育てているのは意義のあることだと思う。今後とも大事に育ててほしいし、市民でも知らない人が多いから「大賀ハスは二の丸にある」ということをもっとPRするべきだと思う。もちろん外堀の漁山紅蓮も美しいので、このままにしてほしい。

個人的には、外堀の一面に広がるのダイナミックな風景の方が好きかな。

さて、ここ10日ほどで3度目の大雨で、この週末に旭川上流では累計200ミリ以上の降雨があった。
市内の旭川はこんな感じ
ピークは過ぎたようだが、水位はまだ前回の大雨時よりも高い。流れは人が歩くよりも速い。
そんな中をカルガモの親子が泳いでいた

子供が10羽もいる
幼鳥は飛べないはずだから、逃げる機会を失って取り残されてしまったのだろうか。

カルガモは10個以上産卵するそうだが、巣立ちまで生き残るのはわずかだろう。先日胡月池にいたのは子供が3羽しかいなかった。また、カルガモの親は子が大きくなった段階で、密度が高い(自他の子が多い)場合は、「子殺し」をする習性もあるそうで、適正な密度を保とうとする本能があるのだろう。だから、この10羽全部が巣立つのは元から無理ではある。
でも、今の段階では母鳥は必死に子を守ろうと、安全な場所を探しているようだった。

最初はただ流されているように見えたが、母鳥の先導で流れにさからったり、対岸へ横断したりしている。
こっち岸に来た
と思ったら
対岸へ
いつもは足がつく浅瀬や上陸できる場所がたくさんある旭川だが、今はこの増水と速い流れ。休む場所はあるだろうか。
見ていると、護岸のすき間から生えた草が流れを緩和している場所があり、その川下に入ったり上に乗ったりして、息抜きはできるようだ。
草に乗って一息
でも母親はゆっくり休ませる間もなく移動して、子供たちが「ぴーぴー」鳴きながらついて行く(胡月池の3羽は鳴いてなかったから、こっちの必死さが分かる)。なかなか厳しい。
コメント (4)
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蝸牛・蓮・鴨

2009-07-18 17:29:17 | 動物・植物
裏側(西側)から千秋公園へ登ろうと木々の下に入った瞬間に涼しさを感じた。湿度は高いが、体感温度が5度くらいは下がったかもしれない。歩くうちにまた汗をかいてしまったが、植物や自然の力のおかげだ。
そんな木々に囲まれた細い階段の真ん中に
カタツムリ!
カタツムリも種の同定が難しくて名前は分からないが、きれいで大きな殻のカタツムリ。昔、小学校1年生の教科書「たのしいりか(大日本図書)」とか教育テレビの「理科教室小学校1年生~なんなんなあに~」に“出演”していたのに似ている。秋田(少なくとも僕の身近で)ではほとんど見たことがない種類。
道の真ん中で止まっていたので、踏まれないように脇に寄せようと殻を持とうとすると吸着力が強くてびっくりした。

実は我が家の庭にもカタツムリはいて、アジサイの葉っぱといういかにもふさわしい場所のほか、玄関の壁にもよく出没する。
【2022年8月20日追記・この小さいカタツムリは「オナジマイマイ」という種のようだ。外来種で、今は日本で広く一般的に見られるとのこと。不思議な和名「オナジ」は「同じ」で、どうもラテン語の学名の訳で、誤訳というかあまり上手い訳ではない、みたいな感じらしい(不確実な情報)。】
こちら(比較はボールペンの先。暗所での撮影なので写りが悪いです)
我が家にいるカタツムリとしては大きい方だが、千秋公園のよりは2回りくらい小さくて、殻の厚さ(高さ)が薄い感じもする。
殻があまりきれいじゃない。頭を殻にしまっていることが多く、頭を入れたまま壁にくっ付いていたし、撮影中も頭を出してくれなかった。

そして、花に水をやろうとじょうろに水を入れると、底から小石のようなものが浮かんでいた。
写真中央
チビカタツムリ 上と同じ種の子供だろうか?
頭やツノだかヤリだかも一生懸命伸ばして動いていて、結構移動速度が早い。数分の撮影中に親指から小指側の手のひらの端まで横断していた。
上と同じボールペンです 透き通るような殻はちゃんと渦を巻いてる
大きくなったら玄関の壁に来るかな?

千秋公園に戻って、大賀ハスの話。
以前も記事にした通り、広小路に面した外堀「大手門の堀」のハスは大賀ハスではない別品種です(美しいことに変わりはないけど)。大賀ハスは二の丸の藤棚のある「胡月池」にあります。
胡月池には大きな説明看板が立てられている
2002年にいきなり譲ってもったような書き方で、勘違い&取り違えの一件については書かれていないけど、書くと恥ずかしいからこれでいいでしょう。
この書き方では、「大賀ハス」=「学名 Nelumbo nucifera」と解釈できなくもないが、学名は「種(しゅ)」、つまり「ハス」に対して付けられるもの。だから外堀のハスも、食べるレンコンもみんな「Nelumbo nucifera」には違いないので、やや気になる書き方と言えなくもない。
【19日追記】「和名:ハス/英名:lotus/学名:Nelumbo nucifera/品種名:大賀ハス」とすれば誤解がない表記になると思う(「大賀ハス」が正式な品種名として認められているかどうかは分からないが)。まあ、そこまで厳密にしなくてもいいけど。
あと、この池の名前を「こげつち」だと思っていたが、「こげついけ」と読みが振られている。公園の管理者がそう言ってるんだから、そうなんでしょう。
奥が藤棚、中央はスイレン、左手前がハス
説明にもあったように、鉢植えを池に沈めて、網で囲っている。6株もらったとあったが、5株しかないような気がした?
そのうちの1株が2輪開いていた
外堀のハスを紹介した記事で、開きかけのハスの花に「お寝坊」なんてコメントしてしまったが、それと似た状態。
ハスの生態を調べたら分かった。
ハスの花は早朝に咲いて、午後にはしぼんでしまうが、1つの花が4日に渡って咲くそうだ。1日目は半開きで閉じ、2・3日目は全開して閉じ、4日目は全開後に散るらしい。(品種や生育環境によって差があるかもしれません)
つまり、前回の写真やこの大賀ハスは開花の1日目と考えられる。

ということは法則通りだとすれば、21日までの間、胡月池の大賀ハスが見られることになる。
他の株には今のところ蕾が確認できず、花の咲いている株も数日後に別の2輪ほどが咲いてしまうと次の蕾はなく、今年はもう咲かないかもしれない。(今後新たに蕾が出てきて8月以降に咲く可能性もなくはないですが)
今日・明日の雨が心配だが、この連休は「本物の大賀ハス」を見る絶好のチャンスです!
※繰り返しますが、外堀の従来のハスの方が株数も花数も多く見応えがあり、当分の間、毎日花を楽しめると思います。また花までの距離も近いので、美しい花を間近で見られます。(上の大賀ハスの画像は最接近して35ミリフイルム換算で焦点距離300ミリの望遠レンズで撮影。外堀なら同じレンズでドアップが撮れます)
※この2日後の様子はこちら

アオサギも来るほどの胡月池、たまにカルガモもいるけど、今日は3羽の子連れだった。

大賀ハスの網を乗り越えてお散歩中でした。
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街のアオサギ

2009-07-16 20:48:55 | 動物・植物
約10日ぶり(前回の記事はこちら)の臨海大橋・勝平山の鷺のコロニー。鷺たちの様子は前回と変わっていないようだったが、ネムノキの花が咲いていた。(現地では遠目で気づかなかったけど)
アオサギ(親鳥?)とネムノキ
コブシ・ヤマザクラ・ニセアカシアにネムノキ。木が多い山だとは思っていたが、鷺の観察を通して、植物の豊かさも知った。

今回の記事は秋田市中心部での鷺の様子。
秋田駅から広小路を真西へ約1キロの旭川の大町公園橋(先日の増水時の記事はこちらこちら)。
駅の対岸・大町側から下流方向
左端のビルは秋田県でいちばん高いビル、「ベルドゥムール ランドマーク秋田」(高さ95.33m、地上29階)。名前からは何のビルか分からないが、マンションで最上階に入居者専用天然温泉があるだけなので、市民には縁がない。ここには昔は「協働社」という、ちょっと庶民的なデパートがあって、中心市街地のにぎわいの1つの拠点だったのだが、寂しくなった。さて上の写真の矢印に注目。ズーム。
人や車が行き交う道路の下にいるのは

アオサギ!(カメラ目線?)
昨年も記事にしたように、秋田市中心部の旭川には勝平山のアオサギが飛んできていることがわりとある。
特にこの大町公園橋の下ではよく見かける。いつも同じ個体かどうかは分からないが、勝平山から山王大道り・竿燈大通りの上をほぼ真東に3キロ飛べば来られるし、千秋公園のお堀の排水口と思われる部分があるので、水温や水流の関係で餌の魚が集まりやすいのかもしれない。鷺は夜目が利くので、夜間にいることもある。
排水口部分にコイが数匹いる
いくら大型のアオサギでもコイは食べるには大きすぎるね。見えないけどアオサギの餌になる小魚もいるんだろう。

寂しくなったとはいえ県庁所在地のど真ん中、歓楽街や道路の近くに、大型の鳥類がいるというのは珍しいと思う。
もっともアオサギは比較的人を恐れない種のようで、他の都市でも城跡のお堀にいたのを見たことがある。ただ秋田市の場合、勝平山の大規模コロニーが近く、飛来したのを見かける頻度が高い。
川をじっと見つめてる
でもあまり獲物がいないのか、突っ立てるだけ。子育ても一段落して、あまり食べ物に困ってるわけでないのだろうか。
人を恐れないアオサギでも、橋や道で立ち止まった人などには注意を払っているらしく、今までの経験上、個体差があるが、近づきすぎると逃げてしまう。だから、慎重に少しずつ近づく。
勝平山よりもアップで撮れる。親鳥だろうか、羽がきれい
もっと近づけるかもと思っていたが、
かがんで 離陸

背景は菓子舗榮太楼、二丁目橋のケヤキ、ドコモのアンテナ
この後180度旋回して千秋公園の方へ飛んで行った。狭い町中でよくぶつからずに飛べるもんだ。
餌を探していたのなら悪いことをしてしまった。

約20分後。
大町公園橋から直線で400メートルほどの千秋公園
ハスが咲いている外堀から中土橋通りを進み、園内への坂の下、県民会館の裏に内堀がある。外堀と違って、葦か何かの草が生い茂る、“池”っぽいお堀。堀端には数本のシダレザクラがぽつぽつとあって、花見のアクセントになっている。
そのシダレザクラの枝のてっぺんに、
アオサギ
確証はないが、さっきの個体かもしれない。
アオサギは千秋公園にもたまに顔をだし、この内堀のほか、外堀と二の丸の胡月池の藤棚で見たことがある。川ではないし魚もあまりいそうではないが、やっぱり水鳥は水辺が落ち着くのだろう。

堀のほとりの道へ行って近づいて撮影できた。だるまさんが転んだ方式で少しずつ近づいたためか、「さっきの奴だ」と思ってくれたのか、ほとんど警戒していなかった。

こういう風に枝に止まれる(脚の構造)のが鷺と鶴の大きな違いではあるが、シダレザクラにアオサギが止まっているのはヘンな光景。
大きな体で枝がしなった木に止まるのは不安定そうだけど、そうでもないらしく
掻いたり

首をひねったり

羽のお手入れしたり
リラックスしているご様子。餌を探しているわけでもなさそう。勝平山は仲間がたくさんいてギャアギャアうるさいから、たまには1羽になりたい?
 
アオサギというだけに、光の当たり方では灰色の部分が薄い青色に見えなくもない。
体の白い飾り羽がきれいだが、頭の後ろの黒い「冠羽」がやや短い気がする。個体差か年齢によるものか、繁殖期でないためか?
大きな鳥好きとしては、楽しい経験だった。
コメント (4)
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津軽の地名

2009-07-15 18:03:12 | 津軽のいろいろ
ネタ不足なので撮りためた写真による記事をご覧ください。

地名はよその土地の者には見当がつかないような読み方(例えば秋田市では川反(かわばた)、広面(ひろおもて)など)、不思議な由来のもの(手形からみでん(以前の記事)、将軍野(征夷大将軍・坂上田村麻呂の伝説にちなむ)など)があっておもしろい。

今回は、僕にとってはよその土地でありながら、4年住んで多少は知っている弘前市周辺の地名を弘南バスの車両の行き先表示を通してご紹介したい。
地名の由来をもっと調べたかったのだが、時間と資料が足りなく、不完全です。でも読みだけでもなかなかインパクトのある地名が揃っていると思います。
 ※使用した写真は以前にコンパクトデジカメで撮影したものがあります。路線変更などで現在は使用されていない行き先表示もあります。
 ※弘前市の地名は、すべて「大字○○」と大字が付くのが正式ですが、本記事では省略します。
 ※記事に間違いや詳しい由来等の補足情報がありましたら、お知らせください。
今では少なくなった赤系統の旧塗装のバス
「富田大通り 小栗山
僕にとって弘南バスいえば真っ先に連想する行き先。弘前駅前と弘前大学正門前の富田大通りを通り、小栗山地区にある弘南バス弘前営業所を結ぶ路線。沿線は住宅や高校が多いことと、バスの車庫への出入りを兼ねているため、弘前市内の路線バスにしては運行本数が多い。(5分間隔の時間もあれば30分ない時間帯もあるけれど)
「小栗山(こぐりやま)」とは栗の木があるような地名だが、「角川地名大辞典」には「かつては地名の通り、栗の産地でもあった。」とあるので、本当にそうらしい。
「富田大通り 狼森
小栗山線のうち、数時間に1便が小栗山へは行かずに手前で曲がり、小栗山の隣の狼森地区へ向かう。
「狼森(おいのもり)」は地名辞典によれば「狼の住みついた森があったことに由来すると思われる」そうだ。

狼森や小栗山は、今は傾斜地のリンゴ畑を臨む郊外の農村兼住宅地といったおもむきだと思うが、何百年か昔はオオカミがいたのか。
宮沢賢治の「狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)」という、小岩井農場の周辺に実在する森をテーマにした童話があるが、東北にも結構オオカミがいたようだ。

なお、バスの行き先左に青で「35」とか系統番号が書かれているが、僕は(おそらくほとんどの人が)意識していない。実際、新しいLED式の行き先表示では番号は表示されない。
秋田市では、行き先表示に記号・番号が振られていないため、市も関わって表示する計画があるらしい(公共交通政策ビジョン)。外国人など不慣れな人のためには確かに番号表示は必要だが、地名を知っている人には文字の情報も重要。特に秋田のバス会社は、文字による表示が統一されていなかったり経由地が分かりにくいことがある(組合病院方面など)ので、文字表記の整備こそ必要なように思う。それに比べると弘南バスはシンプルすぎる場合もあるが紛らわしくはなく、それなりに分かりやすい。
「松森町 一の渡 座頭石
「一の渡」というのもちょっとおもしろいが、「座頭石(ざとういし)」は強烈なインパクト。時代劇の座頭市みたい。由来は分からないが、市民の森やハイキングコースがある、郊外の自然豊かな場所。

悪戸 市役所 弘前駅」
市内から相馬・西目屋方面のバスに乗り、りんご公園のある「常盤坂入口」を過ぎると「悪戸(あくど)」地区。
“悪”という字を使う地名でびっくりするが、秋田県能代市など、東北地方にはたまにある地名。柳田国男氏によれば「阿久津」などと同様、低湿地を示すという。
ちなみに、悪戸地区(「中央悪戸」停留所の真ん前?)には「相馬アイスクリーム商店」という、市民に親しまれているアイスキャンデー屋さん(秋田市南通りのかき氷屋とか能代市二ツ井の「ジャップ」的存在?)があるが、相馬さんというよりも「悪戸のアイス」の方が通じるはず。

「ロマントピア 水木在家
上の悪戸経由相馬方面行きの1つ。
近年、弘南バスではこのような20人も乗れば満員になるマイクロバスを路線バスに導入し、効率化を計っている。秋田市の南通築地や南団地方面に使われる小型バスよりもさらに小さい。小栗山線にも使われることがあるが、さすがにかなり混雑する。
ロマントピアというのは、旧相馬村から合併に伴い弘前市が引き継いだ「星と森のロマントピア・そうま」というレジャー施設。温泉もあって食事もおいしく安くて、なかなかいいです。その所在地が弘前市水木在家。
だから、小型車の狭い表示幕にあえて「水木在家」と書かなくても良さそうにも思う(市役所とか悪戸とかを入れた方がよさそう)けど、漢字4文字の地名が珍しく、「みずきざいけ」という響きもきれいで好き。
「水木さんが家に居ますよ」という感じの地名と思っていたが、角川地名辞典には「水木館跡があり、戦国期、浪岡北畠氏類族とされる水木氏の居城跡といわれる」とあるので、「水木さんのお城があった」わけだ。
桔梗野・金属団地 桜ヶ丘」
弘前大学の裏側、弘南鉄道大鰐線と土淵川を越えた住宅地「桔梗野(ききょうの)」を通る路線で、小栗山線ほどではないが比較的本数が多い路線。
由来は分からないが、「桔梗野」もきれいな地名だと思う。八戸市にもある。

嶽温泉(岩木スカイライン) 枯木平
LEDでない従来の幕式の行き先表示の車両は「枯木平」としか表示されていなかった。弘南バスでは、既存車両の表示器をLEDに交換することはしていないものの、新車のLEDでは経由地を表示してくれるようになったのは親切。
それに秋田市のバス会社とは表示器のメーカーが違うが、こちらの方が文字が太くて見やすいと思う(ただし明るい場所では発光が弱くて見にくいので一長一短)。

この路線は、弘前市から岩木山へ向かって進み、岩木山(いわきやま)神社前、百沢温泉、「嶽きみ」としてブランド化されたトウモロコシ産地でもある「嶽(だけ)温泉」、有料道路「津軽岩木スカイライン」入口を経由し、終点が枯木平という、観光路線の性格も持つ路線。スカイライン自体には乗り入れない。
「枯木平(「かれきたい」と思っていたが「かれきだい」かも?)」とは荒涼とした原野をイメージさせる地名だが、僕は行ったことがないので実際はどうなんだろう? 西目屋方面には「川原平(かわらたい)」というのもある。

岩木山に登るには、嶽温泉から全長9.8キロ、69のカーブのスカイラインを通るシャトルバスに乗り換えて8合目まで行き、リフトでさらに9合目まで登れるそう。
つまりこのバスでは嶽温泉までしか行かれないから、カッコ書きとは言えスカイラインを表示する意味はあるのかと思ったら、スカイラインとリフトはなんと弘南バスが経営しているそうだ。1965年に弘南バス自動車事業部として発足・開業し、1999年に岩木山スカイラインに商号を変えている。
自社の宣伝目的もありそうだが、車のない観光客にも有料道路を利用してもらおうとバスを運行する心意気は立派。バス会社だから当然と言えなくもないが、秋田のバス会社が経営する秋田県の男鹿半島の「寒風山回転展望台」行きの路線バスってあったっけ?

和徳 弘前ビブレ」
マイカルグループの再編で東北地方のビブレは「さくら野」に変わり、弘前では100円バスが運行され始めたので、今は表示が変わっているかもしくは路線自体が消滅したかもしれない。
これは駅前から駅裏へ行く路線。途中通るのが、駅北西の旧国道7号(県道260号)沿いの細長い町で、昔からの商店が並ぶ「和徳町」。弘南バスの「和徳車庫」もある。和徳城という城があったらしく古い地名だ。
何で和徳を取り上げたかといえば、その読み方。正式には(地名検索サイトなどによれば)「わとく」だが、弘前の人はそうは言わない。何と読むと思いますか?

「わっとく」
小さい「っ」が入るだけだけど何となく親しみが増す。「わっとく」もかなり認知されていて、ここにあるお店のテレビCMでは「弘前市わっとく」と言っていたし、弘前市教育委員会のサイト「ひろさきっず」内の各学校へのリンクページ(http://portal1.hi-it.net/els/hi0001.html)では弘前市立和徳小学校の読みを「ひろさきしりつわっとくしょうがっこう」としている(ただしURLは「watoku」=わとく)。
「わっとく」と読めるようになれば津軽人ということ? ※その後の話題
【7月16日追記】現在は「城東循環100円バス・和徳回り」という路線があり、バスターミナル→和徳→駅城東口→さくら野→駅城東口→和徳→バスターミナルの経路で運行している。

最後はおそらく最難読地名。絶対読めないと思います。
小比内 さくら野弘前店」の「小比内」。
「こひない」? 「こびない」? いえいえ違います。
ヒント:これも歴史ある地名らしく、昔は「佐比内」と書いた記録もあるとか。
「さひない」? 「小百合」のように「小」を「さ」と読むからね。でも違います。

正解は


「さんぴない」
Macのかな漢字変換「ことえり」でも変換できる、正式な読み方。
「小」を「さん」、「比」を半濁音の「ぴ」と読むとは思いつかない!
由来はよく分からないが、「~ナイ」で終わる点、半濁音が入っていることから、個人的にはアイヌ語が関係しているのではないかと思うけど…

ほかにも弘前の隣駅「撫牛子」は難読駅名として有名(「ないじょうし」と読む)だし、「門外(かどけ)」、「十腰内(とこしない)」、「大秋(たいあき)」など個性的なものが多くて興味をそそられる。

弘前に限らず、先人から受け継いだ地名に誇りを持って、(できれば由来を理解して)後世に伝えて行くのが、その土地に住む人の努めだと思う。

【2015年2月4日追記】新たに知ったので追記。
賀田。バスの行き先でたまに見ていたが、読みは知らなかった(知ろうとしていなかった)。
「よした」と読むそうだ。(「よしだ」とも言われるようだ)
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ハスとアジサイ

2009-07-12 19:50:01 | 秋田の季節・風景
おとといの旭川の増水はすっかり引いて元に戻った。
大町公園橋の先日と同アングル
川岸の草も、川底も見えている。
護岸の赤矢印に注目
排水口?(千秋公園のお堀とつながってる?)付近の護岸の色が変わっている部分まで水があったようだ。

千秋公園大手門の堀のハスが咲き始めた。
※前も書いた通り、以前この堀のハスは「大賀ハス」とされていたが、別品種であることが分かってる。詳細は以前の記事
しかし、これを「大賀ハス」としているブログが散見されるし、先週は某テレビ局のローカルニュースでも「この堀には大賀ハスもある」と解釈できる表現をしていた。現地にそのような看板などはないから、勘違い、あるいは古い資料を基にしているのだろうか。
いっそ「これは大賀ハスではありません」というてんまつを記した看板を立てたらいいかも。恥の上塗りになるかもしれないが、これ以上誤解されないために。

広小路から
正面奥の特徴的な屋根は「平野政吉美術館」と併設の県立美術館、左は県民会館。間の道(中土橋)を進むと市立中央図書館や公園内へ登る坂がある。
県民会館での吹奏楽の大会に来た人や観光客がいて、ハスを写真に撮っている。
ズーム
赤と黄色のパラソルは秋田名物のおばあさんが独特のアイスをヘラでコーンに盛って販売する「ババヘラアイス」。幹線道路沿いで営業することが多いが、ブームの影響か近年は夏場の土日なら秋田駅自由通路、市立中央図書館「明徳館」前そして県民会館前ではほぼ確実に出店している。でも今日は県民会館ではなく、中土橋を挟んで向かいの堀端にいた。
ちょっと開き過ぎ? でも美しい


僕が花の写真を撮ると、何でもきれい、美しいと思ってしまうが、ハスほど美しい花ってそうそうないと思う。大賀ハスであろうとなかろうと。宗教的な意味付けがされてきたのも分かる。
ハスは朝早く咲くと聞いているが、まだ開きかけの花。お寝坊?
【7月18日追記】ハスは開花の初日はこのような開き方をするようです。詳細はこちら

上と反対、美術館前から広小路側

公園内へ登る。今日は秋田市の「市の記念日」なので、動物園や各種資料館など市営の有料施設が無料開放されている。本丸奥の「御隅櫓(おすみやぐら)」も無料のためか、園内はいつもより人がやや多い感じ。急坂でトレーニングに励む少年サッカーチームもいて活気がある。
僕も御隅櫓に行こうかと思ったが、曇っていて見晴らしがあまり良くなさそうだし、実はさっきからカメラの電池残量警告が出ていて、たくさん写真を撮るわけにもいかないからやめた。

御隅櫓裏のあやめ園は見頃を過ぎてた。
前の記事で、「千秋公園にはアジサイは少ない」と書いたが、歩いてみるとそれなりにあることが分かった。何度も来ている公園でもまだ知らないことが多い。

人の手が入って整備された場所は、普通の「セイヨウアジサイ」が多い。

裏側の山道っぽいところは、セイヨウアジサイの原種で日本に自生もする「ガクアジサイ」が点々と咲いているが、色や咲き方のバリエーションが豊富。
(厳密にはヤマアジサイ、アマチャなど少し違う種かもしれませんが、ここでは総称として「ガクアジサイ」とします)



園芸品種に改良される前の原種だからか、野生で栄養状態や日当りに恵まれないためか、ボリューム感に乏しく華やかではないものの、普段は目立たないのにしっかり存在感を示している。

御隅櫓の裏の下にはガクアジサイがずらりと並ぶ道があった。
秋田市内の一般家庭のアジサイは終わりかけているが、日当りの関係か公園裏側のガクアジサイはもう少し見頃が続きそうだ。
僕は梅雨にしっとりと咲くアジサイ(特に青)も好き。

最後に二の丸へ降りて
胡月池の本物の「大賀ハス」(後ろはスイレン)
まだつぼみ。ピントが合っていないが、これを撮った瞬間にカメラが力尽きて電池残量がゼロになってしまい撮り直せなかった。
警告が出てから約50枚撮れることが分かっていい経験だった。

大賀ハスはこの分だと今週か来週には咲きそう。
例年は7月下旬から8月上旬の竿燈の頃が、大手門の堀・胡月池とも咲き始め~見頃だったと記憶しているので、今年はやや早いのかもしれない。

弘前周辺では、白い花もある市内の「革秀寺」や隣の平川市(旧尾上町)の「猿賀神社」などのハスの名所があるが、秋田近郊ではあまり聞かない。でも秋田駅からすぐの千秋公園でこんなに美しいハスが見られるのもいい環境だと思う。
お近くにおいでの際はぜひご覧ください。
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アクセス解析

2009-07-11 18:07:53 | その他もろもろ
ブログを初めて10か月。毎日200人(IP)ほどの方に500~600ページ(PV)をご覧いただいていて、gooブログ内の約125万ブログ中で3000~5000位に位置している。
1人でも2人でも、このブログを見て役に立ったり楽しんでくれる人がいればうれしいが、やっぱり多いとうれしい(多すぎると困るかな?)。

そして、マニアックなテーマを扱ったり、秋田という狭くて人口が少なく、ネットやブログがそれほど普及していないであろう地域を舞台にしたこのブログに、どうやってたどりついてくれたのかには非常に興味があった。
無料でアクセス解析してくれるブログもあるが、gooブログにはないので、アクセス解析機能を持つ「gooあしあと」というものを設置(現在はウインドウの左側、カレンダーの下)している。

どんな検索キーワードでアクセスしたのかが分かっておもしろい。「オリンパスブルー」を始めとする一眼レフ関連、宮島などの旅行記は古い記事なのにコンスタントにアクセスがあるし、「由利橋」「バス運賃値上げ」「ヤマト移転」「西部市民サービスセンター」などは報道直後に一時的にアクセスが増え、以後たまに思い出したようにぽつぽつアクセスがある。先週、突然「ミツカン半田工場」でのアクセスが増え、調べてみたら同工場が今年度をもって縮小・他工場へ移管することが発表(2日付)されたのを知った。こんなブログも世間の動きに連動しているのが分かる。

でもgooあしあとでは「どこから」アクセスがあったかはまったく分からない。もちろんどこから誰がアクセスしてくれても歓迎だし、アクセス元を完全に特定したいということではないが、興味はある。
探していると、完全な「どこから」ではないが、「なかのひと」という解析ツールを見つけた。これは、一般プロバイダ(ne.jp)以外の、企業などからのアクセスをそのIPアドレスから解析するもの。
おもしろそうなので左側いちばん下に設置してみた。

設置数時間後の記念すべき最初のアクセスは、お隣山形県の国立大学から。分かるのは大学名までで、学部やセクションまでは当然分からない。土曜日だから研究室のパソコンから学生さんでも見てくれたのだろうか。

ところで、「業務中の私用ネット使用」に厳しい目が向けられているが、仕事そっちのけ、有害・危険サイトへのアクセスならともかく、僕としては息抜き程度なら別にいいんじゃないのと思っている。
少なくとも某県庁においては、1階にしか喫煙所がなく、執務時間中にひっきりなしに上のフロアの職員がスパスパしに来ていることの方が問題(喫煙行為自体は別としても、喫煙所往復の時間とエレベーターの電気代のムダおよび非喫煙職員と比べた業務効率の点で)だと思うけど…
それに、業務上必要なアクセスと私用アクセスの区別はできないし、なにか事情があるのかもしれないし。
だから、どこかの企業や官公庁などの組織からこのブログにアクセスがあったとしても、それについて業務中かもしれないのにけしからんなどと、どうこう言うつもりはありませんので、ご安心ください。
(上記の大学からのアクセスについては、業務中のアクセスでない可能性が多分にあるので、組織名が特定できる記載にしました)

でも首相官邸とか海外からアクセスがあったらビックリするかも?! その時はその時で…
今後ともよろしくお願いします。
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大雨の後

2009-07-10 20:59:04 | 秋田の季節・風景
梅雨も後半に入ったためか、昨夜はまとまった雨が降った。秋田市内は風も強かった。
秋田市北部の下新城(しもしんじょう)地区の新城川が警戒水位に達し、一時避難勧告が出たほか、秋田市外では自宅に駐車していた車が土砂でつぶされた被害があったようだが、農作物や人的被害はなさそうなのはよかった。

秋田市中心部の旭川も増水した。

秋田駅から広小路をまっすぐ進んだ正面にあり、昔は「さいわい橋」と言った歩行者専用の「大町公園橋」から下流方向を撮影。向こうが竿燈大通りの二丁目橋。
普段は水深1メートル位で、鯉が泳ぐのが見えるのだが、今日は茶色い水で2~3メートルほどになっているのではないだろうか。
※この2日後の様子はこちら
少し下流、北都銀行本店前の歩道橋から下流の三丁目橋
右側が川反(かわばた)。ここ土手長町通りの冬の様子
先日ウミネコがいた場所
対岸の看板と川面の距離を比べれば水かさが増したのがお分かりかと思う。
そういえば今日はここには2羽しかウミネコがいなかった。ウミネコが上ってこないということはしけは収まってきているということか?
右から左へ流れている
四丁目橋を過ぎて五丁目橋の手前に、川が少し段になっていて、普段は小さな滝のようになってる場所がある。今日は増水で、段自体は見えないが、その場所から波が高くなっていた

雄物川へ
秋田大橋付近もこの通り

下流・河口方向
クリーム色のトラスが雄物新橋、橋脚は国道7号雄物大橋。海の白い波はまだ高いのが見える。そのためか、秋田大橋付近でも小さな波が川岸に押し寄せていた。
ウミネコが数羽の群れで、海へ向かって行った。旭川でなくこっちに来ていたらしいが、海へ戻るのは、天候回復を察知しているのだろうか。

秋田運河、新屋水門の工事は先日とほぼ同じ。水門の下はせき止められて水たまり程度だったが、先日はまだ工事中だった西側(写真手前)の幅数メートルの水路は違っていた。

水路の先は土管になっていて、水門脇の盛り土(おそらく工事スペースになる)の下をくぐって運河へつながっているらしい。ここから旭川合流点までの秋田運河が干上がらないように、雄物川本流の流れを通しているようだ。

この増水であふれる寸前に見えるが、工事に影響はなさそう。うまく調整しているんだろう。よく考えるもんだと感心した。
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収穫開始

2009-07-08 20:57:50 | 動物・植物
先日、地元スーパーでこんなものが売られていた。
京の伝統野菜 伏見甘長とうがらし
我が家で育てているのと同じもの。しかもJA全農京都だから本場産。袋にはおすすめの調理法も記載されている。20本弱入って70円。ブランド野菜だから高いと思っていたが、思いのほか安い。
これは買ったものです
かなり細長くて、曲がったりらせん状のものもある。色は明るい黄緑で、一般的なピーマンのような濃緑色ではない。

一度本場の味を知っておこうと食べてみた。
ピーマンやシシトウと同じ系統の味だが、味が濃いというか風味があるような気がするようなしないような…
ともかくおいしいし、ビタミンなど栄養も豊富そう。胎座という種の部分も辛くない。いろいろ調理するより、さっとあぶって塩か醤油、もしくはそのまま食べてもイケル。
一方、
庭の伏見甘長トウガラシはこんな感じ
次々に花が咲き、結実せずに落ちる花もあるが、どんどん実が生長している。明らかに縦にぐんぐん伸びていく。

らせんというか、とぐろを巻いてる。

すでにぽつぽつと3本穫っていたが、
初めてまとまって5本収穫
照明の関係で写りが違って見えるが、見かけは買ったものと同じ(やや短いのは株を消耗させないよう早めに収穫したため)。味も変わらなかったので安心した。とぐろを巻いたのも含めて。
この分で行けば、簡単にモトが取れそう。

ほかにも収穫があります。
昨年に続いてインゲンマメ「サクサク王子」
今年はやや育ちが悪い感じがしないでもないが、
1株から同時にこんなに穫れた

スナップエンドウ
100円ショップの2袋105円の種だけどおいしい。虫が付くのが困る。
穫れたての野菜は何でもおいしいけど、特に豆は格別。ゆでて食べると柔らかくて甘い。

伏見甘長の根元にハツカダイコン「カラフルファイブ」の種を蒔いてみた。僕はハツカダイコンを上手く育てられず、小さいのしかできなかったり、今の時期は虫が付くのだけど、なぜか一部が今までになく立派になった。
トウガラシの肥料が効いたのか?
収穫。

右端の特に大きいのは、雨が降ったために急激に肥大し、割れてしまったようだ。

早めに蒔いたアサガオも咲き始めました。梅雨で雨の中咲くのが残念。
縁が白い(覆輪=ふくりん)濃い水色、中心が薄いピンク
小学校1年生の時に育てたのもこの花だったりして、僕にとってはいちばんアサガオらしいアサガオ。数年前にどこかからもらった種を継いで育てている。

この濃淡のピンクもスナップエンドウと同じく100円ショップの2袋105円の種から育てた2年(2代)目。
ほかにも何色かこれから咲きます。
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