広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

東海軒 茶飯弁当

2023-01-31 22:55:00 | 各地お土産・食べ物
2022年10月、静岡旅行の続き。静岡駅弁について。
静岡駅の駅弁業者は「東海軒」。明治創業で、仕出しは静岡市外にも拠点を持つが、駅弁は静岡駅だけ。昔は、静岡市内の小さい駅(例えば用宗駅)のキヨスクで、一部商品を売っていたが、今はそのキヨスク自体がなくなった。
スーパーマーケットの記事で触れたように、静岡市内でも清水駅は別の業者。一方、スーパーマーケット「しずてつストア」では、清水区や県東部・沼津駅前の店舗でも、下記の主力商品の一部を少量取り扱っていた。

東海軒の駅弁は「元祖 鯛めし」と「幕の内弁当」を、自他ともに看板商品としている。「親子飯」や「サンドイッチ」「助六寿司」もファンが多いようだし、期間限定商品もいろいろある。
幕の内を代表商品とするのは珍しいが、かつては24時間製造販売し、東海道本線の夜行快速(通称「大垣夜行」)が停車する深夜に立ち売りを行っていたというエピソードとセットに語られることが多い。

僕が推す東海軒商品は、それらではない。2003年1月に初めて買って食べて気に入り、その後、いつもやっぱりそれを選んでしまう。いかにも静岡らしく、おいしい弁当。

静岡駅改札外では、昔はコンコース(南北通路)の中央付近に自社売店があったと記憶するが、今回行ったら、南口(新幹線)側に移り、大きくてきれいな店になっていた。ラインナップは充実しており、1社単独の駅弁店でこれほどなのは、全国的に見てもほかに崎陽軒くらいしかないかも。
どれにしようか悩む…よりも久しぶりなので、迷わずに、今回もまた買った。
706kcal 税込み1150円
包装(箱の蓋)では「静岡東海軒 茶めし」、シールやホームページでは「茶飯弁当」表記。
つまようじ付き、お手拭きなし。

「茶飯(ちゃめし)」とは、全国的には醤油ベースで味を付けた炊き込みごはんのこと。「茶色」のごはん。秋田での合意形成がされているかは知らないが、うちのばあさんは、かなり濃い茶色に炊き込んだのを「おちゃごはん/おちゃまんま」と呼んでいた。
【26日補足・秋田のお茶ごはんについて・秋田魁新報購読者向け「秋田さきがけ コミュニティー マガジン ふるさとのゆとり生活誌 郷」2023春号・vol.153で特集された。
「秋田市の一部地域で通称「お茶ご飯」と呼ばれている家庭料理は、いわゆるしょうゆ味のおこわ。「お茶まま」「茶まま」などとも呼ばれている。」
由来はその色だとし、秋田市内の「秋田ごはん工場」や「コープあきた土崎店」での製造を伝える。
JAの産直「ファーマーズマーケット彩菜館」では「炊き込みご飯」の名称だが、作る人が「お茶ままといえば、お祝いやお祭りのときに食べるごちそう。昔は農作業が一段落したときにもお祝いと慰労を兼ねてみんなで食べた」とコメント。】

静岡(奈良でもそうらしい)では、「お茶」で炊いたごはんのこと。お茶っ葉を入れるのではなく、抽出した液体のお茶で炊くようだ。学校給食でも出るとか。
そんなわけで、この駅弁、
ごはんが淡い緑色

お茶の新芽が載る
おかずは、オーソドックスな幕の内と言える内容で、エビフライ、卵焼き、かまぼこと、同社の幕の内弁当と重なるものも。広義の幕の内弁当であろう。
かまぼこの上は「焼鯖」、エビフライの右は「鶏照焼」。
静岡らしいのは、卵焼きの下の「鮪角煮」。
漬け物の下の緑の蓋は、コーヒー用クリームみたいなポーション容器に入ったわさび漬け。東海軒以外でも、静岡の駅弁にはわりと入っている。東海軒は「田丸屋本店」のわさび漬けだそう。かまぼこに付けて食べるといいという声あり。

おかずはどれもおいしいけれど、やはり茶めし。
食べたことがないと想像できないと思うが、さわやかでさっぱりして好き。新芽も柔らかくて食べられる。
幕の内弁当こそ駅弁であり、製造元の力量が分かると思っているが、茶飯弁当は東海軒にしか作れない幕の内だろう。


ところで、初めて食べた2003年1月の商品の写真があった。
2003年1月の茶めし弁当
950円。包装は、栄養成分表示等細部を除いて変わらず。箸袋は紙製。
お茶の新芽は、2022年のほうがしゃきっとして立派。
おかずは、今ミニトマトの位置に、カットしたミカン(だと思う。オレンジでなく)があった以外変わらず。あとは卵焼きが手作り風だったり、かまぼこの赤い部分がギザギザしていたり小変化。
約20年前とほとんど変わっていなかった。200円の値上げはやむを得ないというか妥当だろう。某駅弁の劣化と比べれば…
【2月1日追記・2009年5月の茶めし弁当は、950円、ビニール箸袋、ミニトマト、手作り風卵焼き、ギザギザでないかまぼこの構成であった。】

東海軒では、一時期(2022年始頃まで?)は東京駅「駅弁屋 祭」や新宿駅「駅弁屋 頂」へ、幕の内や鯛めしなどを輸送販売していたようだが、茶飯弁当はなかったようだ。静岡市周辺以外では、入手できないと思われる。茶どころ静岡ならではの駅弁として、もっと前面に押し出してもいいのでは。

旅行記は続き、他の駅の駅弁の話もいずれ。
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寒波ひと段落

2023-01-28 19:52:36 | 秋田の季節・風景
1月25日をピークとして、10年に1度級の寒波が全国的にやってきた。
秋田市は、最低気温-8.6℃(前日24日も同値)、最高気温-3.1℃。そしてこの日が今シーズン初の真冬日となった。かなり遅い。
マイナス8度台は、秋田市としてはかなり寒いが、さほど珍しくはなく、3~4年に1回くらいはそういう日がある。直近では2021年、2018年、2017年など。
ほぼなくなっていた積雪は、24日に24センチに達したが、おそらく飛ばされたり締まったりして急減して、25日には10センチを下回ってキープ。風は強い。

28日時点でも、少し気温は上がったが、0℃を越すかどうかの寒い日が続いている。寒いことは寒いけれど、秋田らしい冬の気候だと思えば、そんなにつらくもない。
この寒さにより、西日本では大規模な断水が起きるなどしているが、秋田では目立ったものはなさそう。あちこちツルツルになって滑るのは当然として。個人的には、5年近くがんばってくれて、最近危なくなりつつあったスマートフォンが、このタイミングでついにほぼ使えなくなってしまった。寒さの影響もなくはないと思う。

さて、寒さが続くと、川が凍る。
27日の秋田魁新報では、雄物川河口・雄物大橋付近に薄い氷が浮かぶのを報道していた。
2021年などは、少し上流の秋田大橋付近や、市街地の旭川でも、厚そうな氷が川面を覆っていた。
今回は?
旭川・二丁目橋たもと「那波家の水汲み場跡」も、26日には、川幅の半分以上が氷で覆われ、上にカルガモが乗っていた。27日以降は、
もう氷がなくなった
五丁目橋上流の流れに段差があって小さな滝になっている箇所も、26日には凍っていたようだが、現在は解消。

下って、イオン秋田中央店裏の川口橋。直下で太平川が合流する。
下流方向。左から太平川が合流
右岸側が凍っている。白鳥が休んでいることもあるが、今はいない。
太平川が合流してすぐ、県道56号旭橋。
上流方向。左が旭川・川口橋
旭川側から押し出されるように、氷が続いている。

そして、雄物川・秋田大橋。凍る時は凍る上流側は、
まったく凍らず、小さな波が立つ
下流側にも氷はなさそうで、新屋側の中洲に白鳥が下りていた。

以上、この程度の寒さでは、川はほとんど凍らないもしくは凍ってもすぐに融けてしまうのだった。以前も記したが、マイナス5度が数日間続くぐらいでないと、大規模には凍結しないようだ。来週も寒さは続くが、昼はプラスになる日が多いため、凍らないと思われる。


1月最後の土曜日といえば、「あらや大川散歩道雪まつり」。当ブログでは「新屋かまくら」と勝手に呼んでいる。
住民と秋田公立美術大学の学生が、美大~新屋駅の遊歩道にミニかまくらを作るなどする、地域のイベント。
新型コロナウイルス感染症のため(だと思う)、ほぼ雪がなかった2020年の第18回を最後に、2年間途切れていた。
各地の祭りやイベントは再開される中、今回はどうなるかと思っていた。地域の催しなので、他地域住民には情報がよく分からないが、今年もどうもやらなそう(できれば、秋田市西部市民サービスセンター、新屋ガラス工房、美大などが「やらないこと」も告知してほしい)。念のため、現地へ行ってみた。
遊歩道美大側
日が差したかと思えば吹雪く、この時期らしい天候。
貨物線跡の桜並木
やるのであれば、看板が出たり、かまくら作りを始めたりしていないといけないのに、それらがないから、やはり今年もなしか。現状の雪の量なら、ちょっと苦労しながらも、それなりに形になったことだろう。

美大の学部学生では、4年生しかまつりを知らないことになってしまうが、それも雪がないイレギュラーな状態のまつり。
それに、町内会など地元の人たちも、3年の中断後に再開するとなれば、いろいろと苦労が大きくなってしまうかもしれない。
よそ者ながら、来年こそは、遊歩道に並ぶミニかまくらの灯を見られることを願います。
【追記】2004年1月27日に第19回として4年ぶりに開催。雪は少なかったが、報道によれば約300個のミニかまくらが作られるなど、ほぼ以前と同内容だったようだ。
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金ポスト/生き瓶@清水

2023-01-25 20:43:42 | 旅行記
2022年10月、JR東日本パスで静岡市へ。前回は線路際のアサガオ
静岡市の話題はそろそろおしまい。清水区内で見かけたもの。

JR清水駅前、県道と国道149号が交わる大きな「清水駅前」交差点。元々は横断歩道は一部にしかなく、歩行者は地下横断歩道へ回されていた。2010年代後半に、横断歩道の増設、さらにスクランブル化が行われた。
その地下道の下り口が、
閉鎖中
「地下道の照明水没に伴う補修作業のため通行止め」。
安全第一の柵に富士山
2022年9月の大雨の被害のようだ。照明水没となれば、地下道の天井まで水に浸かったのだろうか。

JR清水駅の真ん前。
郵便ポスト
どこにでもあるの現行の郵便差出箱13号だけど、色が金色!

正面にプレートも付いているが、2021年の東京オリンピック・パラリンピックの金メダリストにゆかりのある土地のポストを金色にする「ゴールドポストプロジェクト」によるもの。全国に79(2022年3月時点)あり、いずれもサイズは13号だそう。
清水は野球・岩崎 優選手(阪神タイガース)の出身地であるため。


JR興津駅近くにて。資源ごみ収集日が近いようで、集積所に空きびんを入れる箱が置かれていた。

秋田市でも、同サイズと思われる薄緑色の回収箱に入れる(※)ので、基本は同じだけど、ここは2色ある。秋田市では、昔は空き缶は違う色の回収箱だった(今は袋)けど…
※秋田市役所では、昔は市旗など“秋田市の色”である「若草色」と称していたはずだが、今は「緑色の回収箱」としている。関連記事

清水の回収箱は、オレンジ色と水色。静岡市ホームページでは、箱は「コンテナ」、色は「黄色」と「青色」と称している。

水色は「清水ビン収集組合」と書かれたものと、その部分に「静岡市」を貼ったもの。オレンジ色は「清水市」。どちらも静岡市合併(2003年)以前から使っている箱なのだろう。

オレンジ色の箱は短辺のほうに、違うフレーズが書かれていた。
「生きビン」
生きビン、聞いたことはなくもない気はするけれど、意味はピンとこなかった。「生きた瓶」?

生きビンとは、一升びん、ビールびん、牛乳びんなど、洗って再びそのまま使う瓶のこと。「リターナブルびん」。
そうでない一度きり(砕いてリサイクル)のびんは「雑びん」「ワンウェイびん」「再生びん」。

「生きビン」は業界用語っぽい感じもするが、静岡市以外でも、市民向けごみ分別で当たり前のように使っている自治体も少なくない。現状では、「リターナブルびん」のほうが通りがいいのでは。
秋田市では、空きびんとして一括回収だからごみ収集では使っていないが、リサイクル関連のホームページには「リターナブルびん」「ワンウェイびん」の表記が存在する。


そして、近年の合併などの都合なのだろう、静岡市内でもごみ分別方法は統一されておらず、(びん以外も含めると)都合6つのエリアに分けられていた。
びんに関しては、2パターンで、旧・静岡市(葵区、駿河区)のエリアと現・清水区のエリアに分けられる。
生きびん/再生びんに分けるのは清水区のみで、旧・静岡市では分けずに黄色コンテナへ。
清水の生きびんは、ビールびんと一升びんが対象。

市ホームページでは、清水区分は、びんは「コンテナに入れてください」としている。秋田市は「回収箱へ」。
それで充分じゃないかと思ったが、旧・静岡市分は「黄色いコンテナへ、横にねかせて入れてください」としている。
はっとさせられた。
秋田市では、瓶を回収に出す時、縦に置く人が多いと思う。無意識だが、そのほうが転がらないし、整然とたくさん入りそうだしという理屈はあろう。ただ、雨や雪が入ってしまうし、背の高い瓶があると、回収時に箱(コンテナ)を積み重ねられなくなる。

おそらく、そういう対策で、横にさせているのだろう。
でも、一升びんだと横に収まるのか、量が多くなるとあふれたりしそう。それにどうせなら清水側でもそうすればいいのに。

話がそれて古紙回収。静岡市では、市による回収は2012年度で終了。町内会等の集団回収やスーパーでの回収にシフトさせていた。
秋田市では、市の回収が続く一方、町内の集団回収に奨励金を出しており、市の資源ごみの日にはほとんど古紙が出されない町内もある。
回収率とかコストとか、どうするのがいいのだろう。


旅行先は続く。次の記事は食べ物カテゴリーで静岡駅弁
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10月の線路際の植物

2023-01-24 22:42:46 | 動物・植物
JR東日本パスで静岡市へ(前回の記事)。
10月中旬だというのに、何か所かで見かけた花のこと。
JR清水駅前から線路沿いに続く、「清水駅前銀座」アーケードの末端にある防災倉庫(物置)。
背後が東海道本線
物置の屋根は、びっしり・こんもりと緑の葉と赤紫の花で覆われている。物置の隣の建物にも続いている。根本は線路際の地面にあるのか。

アサガオ?!
2008年11月に訪れた時も、同じ植物が咲いているのを見かけて驚いた。アサガオが秋に咲いていることと、アサガオが野生化して雑草になっていることに。
葉や花の形状からして、夏の花の代表であり、日本で古くから親しまれる「アサガオ」ではない。
近縁の西洋系のアサガオの1つ、「琉球アサガオ」「オーシャンブルー」「宿根アサガオ」とも呼ばれる、標準和名「ノアサガオ」。「宿根」の名の通り、0℃以下にならなければ越冬できる多年生。
だから、寒冷な秋田では見かけないのか、それともマルバアサガオ、ソライロアサガオなどの一年生の西洋系アサガオといっしょくたにして意識しないのか。
なお、西洋系のアサガオは全般に、昼過ぎまでしおれずに咲き、秋になっても咲き続ける(=寒さというか冷涼な気候に比較的強い)傾向があるようだ。

東海道本線を渡って少し歩いて、巴川橋りょう。東海道本線にはこんな濃い緑色のトラスの橋が多いような。
甲府から乗ってきた特急「ふじかわ」が折り返して再び甲府へ向かう
その線路際にも、ノアサガオ。
分かりにくいが、奥のほうなど葉の中にある線状の赤いものは、オシロイバナのつぼみと咲き終わった花殻のようだ。オシロイバナは夕方に開花する。
秋田では、オシロイバナは小学校や民家の花壇でたまに見る程度。野生化したものは見たことがない。オシロイバナも暖地では越冬できるようだ。


写真は撮れなかったが、JRの線路を覆うようにノアサガオが茂って咲いているのも、2か所で見かけた。
1つは引き込み線のような列車があまり通らなそうな所。もう1つは富士駅構内を出るか出ないかの身延線の、たぶん本線だったように見えたのだが。
アサガオのツルの細さならば、線路と、下のバラスト(砕石)のすき間は通り抜けられる。列車に踏まれて切れても、すぐに脇芽を伸ばして、線路を覆ってしまう、という流れだろう。JR東海は線路管理に厳しそうだけど、その程度なら放っておくのか。

10月の朝顔
秋の線路際の植物といえば、ススキにセイタカアワダチソウといった印象だけど、場所によってはアサガオもあるのだった。そういえば、今回の旅行先では、線路際のススキは見かけた記憶がない。秋田では繁茂して(10月の泉外旭川駅)いるのに。

旅行記はこまごまと続く
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しずてつストア・MV東海

2023-01-22 19:37:59 | 旅行記
JR東日本パスで静岡市へ。清水区入江地区まで行ったところで、静岡のスーパーマーケットを覗いて、あれこれ。旅先でスーパーに入るのも楽しい。
ところで、今回の旅行では、全国旅行支援で1泊3000円分の地域クーポンを頂戴した(2022年時点)。
長野県は500円×6枚の紙クーポン(2022年時点)。ホテルの売店と上諏訪駅前のスーパー「ツルヤ」で消費。
静岡県は電子クーポンのみ。「region PAY(リージョンペイ)」というスマートフォンアプリが必要だというので、事前にインストールしておいた。
ホテルのチェックイン時には、A4のコピー用紙を渡され、その2次元バーコード(QRコード)を読み込んで使えとのこと。コピー用紙といってもコピーしたものではなく、予約ごとに個別に情報(氏名やQRコード)が掲載されているらしい。スマホがない人は、この紙を店で出せば、決済できる店もあるらしい(詳細不明)。

僕はキャッシュレス決済全般は好きだけど、スマートフォンを使うコード決済は、積極的には使いたくない。財布より重く、電源が入って&電波がないと支払いできないというのは、スマートじゃないと思ってしまって…
リージョンペイは、お店のレジにあるQRコードをスマホのカメラで読み込んで、スマホに支払額を入力して決済する方式。このタイプのコード決済を使うのは初めて。
難しくはないが、お店の人にスマホの画面を見せて「入力しました。払いました」としなきゃならないのは、やはりスマートじゃないないし、財布の中身を見られているようで、やはり好きになれない。
また、この時点でのリージョンペイの欠点だと思われるが、支払額入力時に、現在の残高が分からないのが困る。残高を越えた額を入力してしまうと、最初からやり直さないといけないのが不便。入力画面に残高を表示すればいいのに。


この手のクーポンでは、どういう店が参加するか(参加させるか?)は、県によって違う。土産物店、飲食店は趣旨からして普通入るが、コンビニのような全国チェーン店が入るかどうか。宿泊場所や日程によっては、チェーン店でしか消費する機会がないこともあるし、多少でもその県へ経済効果があるだろうから、悪いこととは言えないと思うけれど。
おおざっぱな傾向としては、大手コンビニやドラッグストアは、参加している県が多い。問題は、スーパーマーケット。
例えば、秋田県ではたいていのスーパーで使えるが、青森県はスーパーでは使えない。イオン、いとくなど両県で展開するのに、秋田でしか使えないのは、青森県側がスーパーの参加を拒んでいるのか?
一方で、イオンなどが参加している県でも、地元スーパーの一部が参加していないこともある。これは、スーパー側の判断だろうから、収益や事務処理の事情なのか。静岡県でもそれがあった。

静岡県の中部~東部でよく見るスーパーといえば「しずてつストア」。
静岡鉄道の系列で、沼津駅前など旅行途中に便利な場所にもある。しずてつストアは、残念ながら地域クーポン使用不可。

ちなみに、しずてつストアはキャッシュレス決済の導入も独特。
スマホのコード決済は主要なものを網羅。クレジットカードも可。
ところが、電子マネーは、自社のIC乗車券「しずてつカードLuLuCa」のみ。Suicaとか楽天Edyは使えない。※静岡鉄道とバスではSuica使用可、ストアでは楽天ペイは使用可。


しずてつストアと同じくらい多いのが、マックスバリュ東海。イオン系だから、地域クーポン使用可。
10年前に三島市街地に行った時、「マックスバリュエクスプレス三島本町店」という小型スーパーが目新しかった。マックスバリュ東北→イオン東北でも、マックスバリュエクスプレスはあるが、営業時間、立地、レジ(後述)など若干雰囲気は違う。

東海では、その後、エクスプレス店舗を増やしているようで、清水市街地にも複数できていた。
前回出てきた、清水入江小学校入口には、別のスーパーの居抜きである清水追分店があった。24時間営業でコンビニ要らず。
マックスバリュエクスプレス清水追分店
↑駐車場が大きくないのが昔ながらの街なかのスーパーらしい(歩行者との接触や、店舗突入とかちょっと心配)。ただし、下記の新築店舗でも、駐車場はさほど大きくなく、都会ならでは。

JR清水駅前にあった7階建てビル・西友清水店の跡(の一角)にも、「マックスバリュエクスプレス清水駅前店」が2018年開店。
10年以上更地の秋田ニューシティ跡地にも、こんなのがあれば…


マックスバリュ東海では、清水名物「追分羊かん」を置いているのは調べ済み(製造元の店はクーポン不参加)。
ところが、追分店、駅前店とも、品切れかそれに近い状態。
さらに、レジが大行列。
東海のエクスプレス店舗では、コンビニ形式の対面レジを導入(10年前の三島はスーパー形式だったが)。東北のエクスプレスでは、昔はコンビニ形式で、今はスーパー形式と、逆の対応。
東海では、セルフレジもあって(総合スーパーイオンやマックスバリュのとは違うタイプに見えた)、店員がセルフへ誘導もしているが、焼け石に水。

その原因は、この日が「すこやかカメさんデー」だったから。
マックスバリュ東海独自の企画で、65歳以上に「すこやかカメさん会員ご優待カード」を発行。6・16・26日に提示すれば、全品1割引きになる。
イオングループ全体の「G.G.感謝デー」は、15日だけ5%引き(55歳以上)だもの、このご時世、これだけ行列になるのも無理はない。と退散。

結局、地域クーポンは、清水駅の東海キヨスク「ベルマート」にて使用。追分羊かんは、期間限定きざみ栗入りも含めて、山積みで売ってくれていた。


●しずてつストアで静岡駅弁
秋田県大館駅弁「鶏めし」は、秋田市や青森県弘前市のスーパーでも常時発売されるように、地域で親しまれる駅弁を、スーパーが扱うことはある。
しずてつストアでは、静岡駅「東海軒」の駅弁を置いていた。
旧・静岡市内でない清水区の入江店や、東部の沼津駅前店にも。
確認できた限りでは、幕の内弁当、サンドイッチ(駅弁仕様の箱入り)、親子飯が、惣菜・弁当コーナーに置かれていた。スペース的に入荷数はせいぜい3~5個か。

東海軒店舗や駅キオスクでは、旧・静岡市内でしか売られていないと思う。清水や沼津には、それぞれ地元の駅弁があるので、すみ分けとして。
東海軒の幕の内は有名、親子飯も人気なようだが、食べたことがない。いつも別の弁当を買ってしまうので(後日)。


●季節外れのかしわもち
柏餅といえば端午の節句。5月5日、もしくは旧暦の節句を過ぎると、ほぼ見かけなくなる。柏餅が好まれる秋田県由利本荘市であっても、夏以降はないだろう。

ところが、マックスバリュ東海(追分か駅前かどっちか)としずてつストア沼津駅前店の惣菜売り場には、10月だというのに柏餅があった。
どちらも、わざわざ店内で製造したようだから、それなりに人気があるのだろうか。通年で売っているのか、10月に柏餅に関わる何かの行事でもあるのか。


●マックスバリュでドラえもんのうた
マックスバリュ東海の大行列に辟易して、退散しようとした時、店内放送で懐かしい歌が流れた。
「ドラえもんのうた」
「♪こんなこといいな できたらいいな」の、テレビ朝日「ドラえもん」の主題歌。
最初期(=テレビでは1979年~1992年)の大杉久美子歌唱版で、3番までのフル。

東北のマックスバリュでは、オリジナルの歌詞付きの独特な歌を流していた。イトーヨーカドーなんかでは、歌がないインストゥルメンタル版を、従業員向けの合図の意味を込めてBGMとして使っている。
だけど、店とも季節とも関係がないであろう、詞がある歌をBGMとして使うのは、違和感というか存在感がありすぎるというか、そもそも理由が知りたくなった。

帰ってから調べると、定例の店内整理=クリーンタイムの合図なのだそう。
イオンリテールとイオン東北運営の総合スーパー・イオンにおける「イン・ザ・ムード」(昔は「シンコペーテッドクロック」)と同じ意味。
なお、東北のマックスバリュでは、音楽なしで声による開始と終了の案内放送。
イトーヨーカドーでは「サザエさん」か「一週間」のインストゥルメンタルが、その合図(店舗によっては定例打ち合わせの合図)だそう。

それにしても、どういう理由で「ドラえもんのうた」がクリーンタイムなのかは不明。まあほかの曲でも同じだけど。
アニメ主題歌を使うのだったら、清水ならば「おどるポンポコリン」のほうがいいのでは? それだと、かえって店内が散らかっちゃいそうか…
あと、その理屈ならば、「ドラえもんのうた」は、作曲者・菊池俊輔先生の出身地・弘前をエリアとする、イオン東北の店舗で流さないといけなくなるか。それはそれでいいかも。


地元スーパーはむろん、全国チェーンのスーパーでも、所変わればいろいろ変わるもの。
旅行記は続く。次の記事は植物カテゴリーです。
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危うい交差点名

2023-01-17 23:37:02 | 秋田のいろいろ
当ブログで何度か取り上げてきた、「主要地点」の案内標識。一般的には「交差点名(の看板)」と認識される表示板のこと。
信号機のアームに取り付けられることが多いが、警察の管轄ではない。「案内標識」なので道路管理者の管轄。したがって、信号機やそのアームの更新工事の際には、発注者である警察から施工業者に対し「主要地点標識はそのまま移設すること」みたいな指示があるようだ。
【18日補足・「主要地点」とよく似て混同される案内標識に「著名地点」標識がある。やや区別があいまいだが、交差点名は「主要地点」のほう。著名地点は駅や役所などの施設、観光地や川などの「そのもの」の場所を示すもので、単独で設置されることが多い。(詳しくは法令等をお調べ願います)。】

現在は、全国的には横書きでローマ字・英語併記のものが多いが、縦書き・ローマ字なしのものも見かける。後者は旧規格かと思いきや、現在でも認められているのだった(ローマ字を入れるのが面倒で、前例踏襲している道路管理者も少なくないのでは?)。
地域によってばらつきが大きいということだろう。

我が秋田県は縦書き・ローマ字なしのほうが多い。
さらに、いつの間にか標識がなくなって“無名交差点化”してしまったものがある。例えば秋田市の「大町西」「大町四丁目」、由利本荘市「大町角」。
あとは、他県ならば主要地点標識が付きそうな場所なのに、無名交差点というのもある。例えば秋田市の県道41号「桜ガ丘入口」、県道56号「美術大学前」などあっていいと思うし、県外では小学校前の押ボタン式でも「○○小学校前」が設置されていることも多いが、秋田では見たことがない。

県道、秋田市を始めとする各市(町村)道とも、そうした傾向があり、秋田県は主要地点標識が少なく、設置に消極的な地域と言えると思う。※表示に積極的な長野県の例
憶測だが、それぞれの道路管理者個別の方針ではなく、県と各市町村共通の取り決め、もしくは暗黙のルールのようなものがあるのではないか。
さらに憶測だが、信号機に標識を付けるとなれば、道路管理者と県警の調整が必要になる。だから、道路管理者か警察かどちらかが、それを嫌って、というか面倒くさがって、というか良く言えば(?)遠慮や忖度して、できるだけ主要地点標識を付けない方針になってしまっているのでは、とさえ思ってしまう。

今回取り上げるのは、秋田県道56号・通称「新国道」の、秋田市中央地域の複数の交差点の主要地点標識。秋田としては名前のある交差点が多い区間。
「高陽幸町」
縦書き・ローマ字なし、文字は写研「ナール」で、板面は六角形の反射材付き。

新国道では、山王十字路以南の広義の新国道区間も含めて、このタイプの標識ばかりが設置されている(山王十字路、茨島交差点を除く)。
僕の記憶では、少なくとも「鉄砲町」は昭和末~平成初期には設置済みだったと思う。
書体からして、道路標識で使う文字をナールとすることが事実上の標準とされた1986年以降の設置と考えられる(青い道案内標識についての関連記事)。
また、高陽幸町交差点で交わる道のうち、いちばん最後に開通した、市道の保戸野学園通り向きにだけ設置されていない(他の交差点では、従道側には設置されないのが基本だが)ことから、それが開通するかどうかの頃に設置されたかもしれない(昭和末開通だが、具体的にいつかは知らない)。

高陽幸町は、電線地中化され、デザイン化された信号柱になっても、主要地点標識だけは脈々と受け継がれていることになる。
では、ほかの交差点を紹介します。
「十十易入口」?

「 十一  」?

「 ? 畑」?

「 木於丶?」?

「-|‖」?

文字の線がはがれ落ちて、判読できない。
正解は上から「操車場入口」「旭南(きょくなん)一丁目」「八橋大畑」「八橋鯲沼町(やばせどじょうぬまちょう)」「新川向」。

劣化が著しい標識には共通点がある。いずれも県道を北進する車が見る側、つまり南向きに設置されている標識。北向きでは、多少の剥離はあるにしてもすべての交差点で判読に支障がない(下の写真)。バス停表示板の色あせやシールに印字した文字でも指摘したが、お日さまの光の力が、こうさせたのだろう。
ただ、冒頭の高陽幸町の写真がそうなのだが、南向きでも、ほぼ劣化していない交差点もあるもある。陽の当たり具合は違わないと思うのだけど。

また、枠線もはがれ落ちたものが多く、上の写真の5か所すべてで、上辺はきれいに消えてしまったが、その両角のアール部分は残っているのもおもしろい。
北向き側「旭南一丁目」。上辺の枠だけ剥離

北向き側「八橋鯲沼町」。珍しく右上のアール部が剥離

北向き側「新川向」。「新」に水が入ったようなシミ。
↑「丁」「沼」「向」付近=ほぼ同じ位置に横筋が入っているが、これは製作上のつなぎ目みたいなのだろうか。


読めない標識を放置するとは、いかがなものか。案内標識なのに案内できていない。
これでここが「新川向」と分かってもらえるか
表示板は残っているのに「無名」交差点化してしまいかねない。実地調査して、各種地図サービスにも反映されるのだろうから、現地だけの問題でもない。何よりみっともない。
はがれかけた「橋」の木偏と、「鯲」の右上が、風にパタパタはためく

Googleマップストリートビューで、劣化の進み具合を調べてみた。幹線道路だから毎年のように撮影されている。
「旭南一丁目」は2017年7月では状態良好。2018年7月に上辺が脱落。文字は2020年10月でも完全。
「新川向」は2017年8月良好、2018年7月上辺剥離、2019年9月「川」の中央の線が剥離、2020年10月に「新」の上~左が剥離。
「八橋鯲沼町」は2018年7月良好、2019年10月「橋」の下の「口」が脱落、
「八橋大畑」は2019年9月良好、2020年10月上辺剥離。2020年10月枠の左辺~上辺、「沼」のさんずいの下が剥離。
「操車場入口」は2017年7月良好、2018年7月「操」の右上・6画目脱落、2020年10月「操」の9画目脱落。
といった具合で、劣化し始めたのが5年弱前、そしてこの2年ほどで、急速にはがれ落ちたことになる。30年以上がんばって、そろって限界に達した、寿命とみていいでしょう。そして、ほかの交差点でも、今後同様になる可能性は高い。

寿命に達したからには、速やかに更新するべきであろう。
今の時代、ローマ字入りにして。
そして、「操車場」は今は「秋田貨物駅」なのだから、名称も変更してはどうだろうか。また、道路の拡張や交通量の変化に応じて、県道でない側にも表示板を設置するべき箇所もあるかもしれない(上記、高陽幸町のほか、新川向など)。

過去には、1か所の交差点だけで劣化した表示板が、以前と同じ仕様で更新された(旧標識に上貼りしたものも)ことはある。
県道では「広小路西」がボロボロになって、2012年10月から2013年11月の間に更新された。「新屋支所前」はボロボロになって、当の新屋支所が廃止されてからやっと「日吉神社前」に変更された。秋田市道では「大町五丁目」が申し訳程度に1枚だけ更新されて、かろうじてその名を保っている。1~2枚なら予算が工面できるのだろう。
しかし、まとまった数、そして英字併記への仕様変更も、となれば、心もとなくもあるけれど。
今こそ、“持続可能な交差点名(?)”とする好機だ。持続可能な交差点名は、持続可能な街にもつながるはず。期待します。【18日補足・しかるべき所へ、現状を報告し、改善を要望済み。】→その後、2024年始の記事
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まる子の母校

2023-01-15 20:19:21 | 旅行記
間が空いてしまった、2022年10月のJR東日本パスの旅行記。前回の静岡市清水区の「ちびまる子ちゃん」にゆかりがある一帯の続き。

原作者としてのさくらももこ、お話の中のさくらももこ(ちびまる子)とも、通っていた/いるのは「清水市立入江小学校」。静岡市との合併により、現在は「静岡市立清水入江小学校」。
前回の神社の社務所とは違って、小学校がここであることは公式に明かされているが、やはり作中と実物は異なる。そして、現役の学校周辺をよそ者がうろつくのも迷惑になりかねないが、ちょっとだけ見させてもらった。

本来なら、さくら家から通学路(であろう道)をたどればいいのだろうが、面倒なので最短ルート。
静岡鉄道「桜橋」駅下車。さくら家最寄りの入江岡駅とは1駅離れているが、駅間距離は300メートル。
駅舎は、学校とは線路反対側で、県道197号のオーバーパスを渡らないといけなそうだったが、小さな踏切があった。渡って、住宅の中の狭い道を少し進むと、もう学校の敷地なのだが、そこは学校の裏側~横なので、そのまま進んで正面側まで回り込む。

踏切から300メートルほどで、旧東海道であるちょっと広い市道に出る。
この市道を西へ700メートルほど歩けば、さくら家付近なので、ここが通学路だったのだろう。途中には作中にも出てくる県道を渡る横断歩道橋がある。
旧東海道は片側1車線。歩道はあるが、車道との境に段差も縁石もなくて少々あいまい。バス通りではないが交通量は多め。沿道には民家もあれば、店舗もある。いかにも、古くから続く街の道路という感じ。

この付近の町名は「追分(学校は追分二丁目)」。
写真に少し写っているAEONマークのスーパーは、「マックスバリュエクスプレス清水追分店」。2014年9月まで「フードマーケットマム 追分店」だったのを、マックスバリュ東海が居抜きで継承したようだ(別記事で少々)。
写っていないが、この先方には、ちびまる子ちゃんにも登場した「追分羊かん」の本店がある(これもいずれまた)。
追分羊かんの横で小さい道が交わっており、それが清水湊へ至る「清水道」。東海道と清水道の分岐点であるから「追分」。清水道をたどると、さっきの踏切へつながる。

マックスバリュの向かい付近の路肩に看板。
「左折」の赤文字が薄れてしまっている
「清水市」を上貼りしたと思われる「静岡市」による「この先、左折通り抜けできません。」。
先方に信号機付き十字路交差点があって、そこを左折すると行き止まりと言っている。

交差点を過ぎて、振り返る。右が行き止まり
↑交差点の車両用信号機のうち、行き止まりから出る側だけ、従来タイプ・フード付きで、ほか3方向は低コスト・フラット型。行き止まり出口側だけ先に更新されたため。
行き止まりの道

左には電話ボックス
交差点から50メートルほどで行き止まりなのだが、その突き当りにあるのが、
清水入江小学校の正門
大通りに学校の入口を示す看板がないのは、静岡市では普通なのだろうか。秋田市では、あったりなかったりだけど。
学校の敷地が広い道路に直接面しておらず、住宅に囲まれるような奥まった立地なので、校舎の全景が見えないのだった。正門から見える階段室らしき部分に、時計があっても良さそうなのにないのも特徴的か。作中では、校舎の形状は似ているが、道路から校舎が全部見え、時計が付いている。
さらに、グラウンドを含む学校の敷地の形状が四角でなく、三角形に近いのも特徴。昔からある東海道と清水道に囲まれているわけで、当初からそうだったのだろう。
【16日コメントをいただき追記・敷地東側の道路にも「東門/裏門」が存在し、当時は在住地に応じて通る門が決められ、さくら家方面からは東門が指定されていたとのこと。】

以上のような立地は、秋田市立保戸野小学校に通ずるものがあるように感じてしまった。旧街道や行き止まりではないが、同じくらいの道路(菊谷小路)から、曲がって少し進んだ突き当りに学校がある。それに、入江小学校とマックスバリュとほぼ同じ位置関係の場所に、かつては「マルナカ」というスーパーがあった(2004年の風景)。開校は、入江小が明治6年、保戸野小が明治7年と、共に歴史ある学校であり、教育委員会が秋田市内・清水区内の小学校を一覧表にする時(秋田市では「学校番号」と称する)、それぞれ最初に挙げられる学校でもあるらしい。
このような地理的環境の学校は、それほど珍しくないかと思う。秋田市でも保戸野小のほか広面小や港北小など、いくつか思いつく。学校は別に広い道路に面する必要性は低いし、周囲が宅地化・道路整備される前に開校(または移転)したものもあるからだろう。

正門から見える校舎は、鉄筋コンクリート造4階建て。この右側にも、同じくらいの長さで3階建ての校舎がもう1棟ある。それぞれ、西校舎、東校舎と呼んでいると思われる。(後で写真あり)
学校のホームページ「学校の歴史」には、1959(昭和34)年に「校舎鉄筋化の工事が始まる」、1979(昭和54年)に「鉄筋校舎が完成する」とあり、2006(平成18)年には「西校舎耐震工事」が行われている。
Googleマップストリートビューによれば、東側の校舎も、2021年度に改修工事が行われて、現在の姿(色)に変わっている。それ以前は、外壁が薄ピンクというかオレンジ色というか肌色で、部分的に黒ずんで汚かったが、味わいがある校舎だった。
校舎の見た目で判断(秋田市の場合)しても、西校舎のほうがひさし状の構造物がある古い造り。
国土地理院サイトで航空写真を見ると、1969年では西校舎は存在していて、東側校舎の位置には違う建物(おそらく低層の木造校舎)がある。1978年には東校舎ができている。
したがって、ちびまる子ちゃんの舞台である1974年時点では、東側校舎はまだ存在しなかった。もしかしたら建築工事中だったかもしれない。正門の風景が今と違ったのは確実。

秋田市だと、最初の鉄筋コンクリート造校舎ができたのが1960年代に入ってから(土崎中1961年、保戸野小1963年など)。それらの校舎は、耐震改修されずに改築(解体・新築)されている。


話を戻して、交差点近く。電話ボックス横の家は、元はお店だったっぽい造り。児童向けの文房具店か何かだったのかも。【16日コメントをいただき追記・本当に文具店だったとのこと。】
電話ボックスは、現在は、黒い枠で、ガラスに色が付いたタイプ。
ストリートビューによれば、これに更新されたのはつい最近、2021年9月~2022年5月の間。その前は、銀色枠で天面が赤く、無着色ガラスの「A-BOX/A型ボックス」と呼ばれるもの。更新後、現在のはC型ボックス。

さくらももこのエッセイでは、まる子がここから家へ電話をかけて忘れ物を持ってきてもらった記述があるらしい。アニメでは、校内の公衆電話しか使っていないと思うし、登校後ならば数十メートルとはいえ学校敷地外に児童が出ることは許されないようにも思う。
【16日コメントをいただき追記・実際には、当時の校内に公衆電話はなく、登校後に門前の文具店に買い物にいくようなことは黙認されていたそうだ。】
まる子が使った電話ボックスだとしても、当時はそのA型だったかどうか。当時はA型は存在していたが、さらに前のガラス面積が少ない「丹頂形」だった可能性もあるので。

敷地西側・グラウンド沿いの道=清水道から
やっと校舎が2棟そろって見えた。右が東側の校舎で、正門側の反対面が見えている。
それにしても、2つとも大きいというか長い校舎で、かなりの収容力がありそう。2022年度の児童数は674名だから、片方では収まらないだろうが、現状では少し余っているかも。【16日コメントをいただき追記・1971年度では1553名だったとのこと。】
清水区内の小学校では、入江小は児童数が多いほうから3番目。
ちなみに秋田市立小学校では、多い順に桜小883名、日新小795名、港北小602名。

上の写真、2つの校舎の間には、
富士山! ヤシの木も温暖な静岡ならでは
街のあちこちから富士山が見える清水ではあるが、学校から見えるのもうらやましい。
だけど、学校から見て富士山は北東方向、校舎は南向きのグラウンド側が教室だろうから、授業中に富士山は見えなそう。

ちびまる子が通ったのは、こんな学校だった。
ちびまる子ちゃんの世界を保存しているわけではないので、変化があって当然。学校統廃合が進むご時世、同じ場所に同じ名で残っているだけでも、貴重だ。



前回、ちびまる子ちゃんの舞台ではあるが、現実に人が暮らす街であるから、明確に公表されていないと思われる生家の町名や神社の名を記すのは避けたていたのだが…
清水入江小学校の東側の道路沿いに、敷地内から外向きに、周辺の案内地図が立っていた。校舎の工事後、2021~2022年に新たに設置されたようだ。
ストリートビューより
作成者・設置者の記載なく、なぜか英語表記。
どこかに日本語版があるのではと思ったが見当たらなかったし、学校敷地内なのでじっくり見たり撮影したりはやめておいた。

ツイッターに板面の写真を投稿されたかたがいらしたので、改めて拝見すると、「Irie Area Walking Map」。地図中には、アニメ版ちびまる子ちゃんのシルエットが描かれたり、アイコンになったりしている。アイコンは「Places Maru-Chan Related(まるちゃんに関連した場所)」で、聖地巡礼にも使える。
驚いたのは、その1つが「Momoko Sakura Resided(さくらももこが住んでいた)」として、さくら家の位置を示していること。地図の縮尺から詳細な場所は特定できないものの、この町のこの通りのこちら側のこの辺だったということは分かる。
さくら家(跡)の場所は、公式には明らかにされないことになっているのだと思って、前回の記事でも配慮したのに。構わないのか。

さらに、クリスマス会が行われた社務所のモデルではないかと推測した神社にも、特に説明はないがまる子印が付いている。こうなったら書くが「若宮八幡神社」である。
一方で、作中に出てくる「こくぞうさん」こと淡島神社や白髭神社は、地図に示されているが、まる子マークはなく、「Related」の基準が不明。
日本語版はあるのか、観光案内所での配布やネットでの閲覧はできないのか。せっかく作ったマップがもったいない。


旅行記はまだ続く
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JRダイヤ改正2023秋田

2023-01-12 20:00:48 | 秋田のいろいろ
JRグループ恒例の春のダイヤ改正が、2023年3月18日に実施されることが、2022年12月16日に発表されたので、当ブログ恒例の秋田支社を中心としてまとめておく(昨2022年ダイヤ改正)。

前回2022年春は、新型コロナウイルス流行によるものか、いなほ秋田便など若干の減便があった。
その改正後も、利用状況は完全回復ではないし、地方路線の収支公表と今後のあり方が話題になるなど、明るい話題は少なく見えた。この分では、2023年春の改正ではさらに…と予想していたのだが。

実際には、JR東日本全体でもさほど変化はなく、秋田支社管内では、ほぼ変更がない改正となった。
労働組合紙にも「秋田支社管内の列車本数、新たなワンマン化、車両の編成両数に変更はない。」とある。
ただし、細かいダイヤは不明ながら、特急「いなほ」や主に羽越本線の普通列車において、10分超程度の時刻の移動はあるようだ。【14日追記・時刻移動により接続列車が変わるものもあるので、利用の際は公式な情報で確認してください。】

盛岡支社管轄で、近年は減便が目立った北上線や花輪線でも、今回は本数は変わらないようだ。
ただし、北上線の上りでは横手発が30分程度繰り下がる列車が2本(朝と午後)ある模様。また、花輪線は2022年8月の大雨により不通区間がある(2023年4~5月頃復旧見込み)。

それに、この改正と同時スタートかと思っていた、北東北の県庁所在地周辺でのSuica導入は、2023年5月27日開始となることが、先に発表されている。

【18日追記・JR東日本他地域では、上越新幹線がE7系で統一(E2系撤退)、東海道本線の快速「アクティー」の廃止を挙げておく。アクティーは、東京~熱海で通過駅がそれほど多くない快速。1989年に特急通過駅の救済として運行が始まり、毎時1本程度運行されていたが、2021年からは昼間はなくなっていた。】


●羽越本線・羽後亀田駅 乗り場の変更
現在は、駅舎寄り1番線が待避線、跨線橋を渡った島式ホームの2番線が下り、3番線が上り。
改正後は、普通列車全列車が1番線に入って、跨線橋を渡らなくて良くなる(3段ほどの階段はあるらしい)。労働組合紙によれば、自治体(由利本荘市)からの要請を受けての対応。
秋田支社のニュースリリースには、羽後亀田駅停車全列車の時刻のほか車両数も記載されている。上記の通り改正による変更がないため、現行ダイヤでも同じ両数のはず。
それによれば、下り15本、上り13本(すべて701系電車)のうち、3両編成(車掌乗務)は上下1本ずつ(7時前の酒田発、18時台酒田行き)だけ。ほかは2両編成で、車掌乗務は下り1本、上り2本だけ、あとはワンマン。
秋田地区の701系電車は、3両編成が少なくはなった(関連記事)ものの、羽越本線でここまで2両化が進んでいたとは思わなかった。イメージとしては午前中の酒田発など3両が多いような気がしていたし、少し前は2両+2両もあったものだが。
【3月16日追記】その後、由利本荘市へ委託されている乗車券販売(簡易委託)を終了し、終日無人化(無人駅)になることも判明。

【1月13日追記】この改正で田沢湖線、盛岡~大釜間には「前潟駅」が開業する。盛岡支社管内だが、秋田支社のリリースのほうが詳しく伝えてくれている。
それによれば、列車本数は上下とも13本(うち上り1本は今回新設・平日のみ運行)で、うち上下1本が2両+2両、ほかは2両。2両12往復のうちワンマン運転は下り6本、上り4本。羽越本線と反対に、こちらは予想以上にワンマンが少ない。利用実態の違いもありそうだが、それよりも車掌の行路の都合のほうが大きいかもしれない。


そのほか、労働組合紙や、ダイヤ改正以外のニュースリリースから。
●駅業務の子会社(JR東日本東北総合サービス)委託の解消
十文字駅(横手市)、川部駅(青森県田舎館村)、秋田駅新幹線乗換改札口(北口乗換改札)

十文字駅については、秋田魁新報でも横手市のニュースとして報道済み。
JRから無人化の打診を受けて、横手市が(おそらく簡易委託駅として=購入できるきっぷや支払い方法に制限あり)引き継ぐことになった。業務は横手市から横手市シルバー人材センターへ委託。2021年の二ツ井駅(能代市)と同じ対応であり、2020年に東大館駅をあっけなく無人化させてしまった大館市とは異なる対応。
川部駅は2023年5月下旬に新駅舎ができるが、構造からすると、簡易委託にはならず無人化。
秋田駅の北口乗り換え改札とは、新幹線11・12番線と同じ面の北側に続く、在来線7・8番線との間にある改札口。自動改札機と詰め所はあるが、利用者は多くはないだろう。これを無人化してしまうのか、それともJR東日本本体の社員を置く(以前に戻す)、もしくは必要な時だけ来ることになるのか
【3月5日追記・「秋田駅 新幹線ホーム乗換口の営業終了について」という告知が掲出され、18日以降は「中央改札(乗換口)をご利用ください」とのこと。乗り換え改札口そのものを廃止するということらしい。7・8番線発着の列車との乗り換えであっても、階段の上下が必要になる。→廃止前の記録。】

同じく委託されている、秋田駅アルス口や、羽後牛島駅、新屋駅は、5月のSuica導入に合わせて何らかの変化があるかもと思ったが、今のところそれはなさそう。従来の態勢に、簡易Suica改札機を置く形になるのか。

【3月16日追記】上記の通り、羽越本線・羽後亀田駅の地元自治体への簡易委託(乗車券販売窓口)も終了し、終日無人駅となる。
【3月31日追記・同日付秋田魁新報地域面より】羽後亀田のほか、岩城みなと、羽後岩谷、西目と羽越本線の由利本荘市内4駅が、ダイヤ改正時に簡易委託解除・無人化されていた。代替の券売機設置はしない。
ただし「高校生の多い西目駅については、平日朝に委託職員を配置し、通学時の安全確保を図る。」→きっぷ販売はしないのだろう。
昨春にJRから市へ打診があり、市が検討。窓口の「販売が低迷していたことから、必要性が低下したと判断。委託職員の人件費で計約1500万円を支出していたことを踏まえ」委託解除を決定。住民説明会を実施し、異論出ず。「駅舎の清掃やトイレの管理に限って民間に委託」。


●みどりの窓口廃止
浪岡駅(奥羽本線、青森市)→指定席券売機(新設?)
田沢湖駅(田沢湖線、仙北市)→話せる指定席券売機(増設? 現在は話せないタイプ)

●みどりの窓口営業時間短縮
秋田駅 5時30分~20時15分 → 7時00分~20時15分
指定席券売機は変化がないようなので、5時10分~23時00分か。指定席券売機は4台あるので、行列になったりはしないと思うが、機械が苦手な人は大変そう。

●指定席券売機稼働時間短縮
男鹿駅 4時45分~18時30分 → 6時30分~18時30分
湯沢駅 6時00分~22時00分 → 6時00分~20時00分
男鹿駅は5時00分の始発に合わせて、早くから動いていた。Suica導入も見据えたのかもしれないが、前日までにきっぷを買わずに、始発で仙台・東京まで行くという人など、あわてることになりそう。


●クルージングトレイン引退
1997年~2010年に初代「リゾートしらかみ(当初は無名、後に青池編成と命名)」、2011年から臨時列車や団体列車用(=波動輸送と呼ばれる)「クルージングトレイン」となった、キハ48形改造車×2両が、ついに2023年3月末で引退。
【3月22日追記・初代ブナ編成を塗装変更し、秋田港クルーズ船客の輸送に使われ、2020年に廃止された「あきたクルーズ号」と名前がまぎらわしいが、別物。】

旧ブナ編成は、クルーズ船輸送専用車となったものの、コロナでひっそりと廃車された。車齢はクルトレも同じ程度だから、当然。
クルトレになってからは、さまざまな列車で活躍した。現在のリゾートしらかみ(HB-E300系ハイブリッド車)よりも、窓が大きく、車内の雰囲気も少し違って、リゾートやクルージングの名によりふさわしかったと思う。キハ40系は嫌いだけど、これは例外。

クルトレ廃止により、秋田支社に残るキハ40系は、リゾしら「くまげら編成」のみ。くまげら編成の更新(ハイブリッド車化)は、コロナのせいか、まだ聞こえてこないが、先は見えているはず。
それに、後継となる、秋田支社の波動用車両はどうするのか。今後に注目。


【3月24日コメントいただき追記】●秋田支社 紙時刻表配布終了
昨2022年の改正では、新潟支社が終了する旨を明記していた。1年遅れて、事前告知なしに秋田支社でも終了。
折りたたみのポケットサイズと壁貼りサイズの2種類があった。
なお、新聞折り込みの壁貼り時刻表は、秋田魁新報、全国紙とも、「株式会社 鉄道共済会」作成のものが存続。
【2023年5月13日さらに追記】秋田支社管内でも、弘前周辺版は2023年も配布されているとのこと。

この次、2024年のダイヤ改正について
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なくなったもの'19~'22 青森

2023-01-09 17:42:07 | 津軽のいろいろ
秋田編に続いて、2019年~2020年の間に、津軽を中心とした青森県でなくなったものたち。
消えたものばかり並べ立てて後ろ向きに思われるかもしれませんが、いつの間にかなくなっていたものたちを記録に留め、いつか誰かに思い返してもらえたらと願います。
各報道、多くの皆様のツイッター等を参考にさせてもらいました。掲載順は特に意味はなく、日付順でもありません。

・弘前市 一戸時計店、ミニストップ弘大前店、スペースイン、紀伊國屋書店弘前店 閉店 2018年~2019年
この記事参照

・弘前市 焼肉モ~モ~、Uマート 弘大前店閉店・解体 2020年
この記事参照

NHK文化センター 弘前教室営業終了 2021年3月27日
この記事参照。青森教室と八戸教室は2019年終了済み。


・弘前市「ルネスアリー」 2020年11月までに全テナント撤退、12月休館
2021年末の記事。旧・ルネス街→ルネスアベニュー。中土手町と中央弘前駅前を結ぶ商業施設。
市による中央弘前駅前の道路や広場の整備工事との関連もあって、2018年にリニューアルオープンしていた。その後、コロナを理由に休館。
駅前の整備工事が縮小されて被害を受けたとして、運営企業が市に損害賠償を求めたというニュースも出た。


・「弘前中央食品市場」閉店 2022年3月末
中土手町商店街(一戸時計店の隣)。弘前中央食品協同組合が管理・運営。
1972年3月創業なので丸50年。老朽化と客の減少。

当初は30軒以上の店舗があったが、2012年には9軒、最後は4軒(1軒は3月23日終了)。
4軒は、鮮魚店2店、大学いもが有名な店、弁当惣菜店。いずれも移転して営業継続。


・西弘前「惣菜さとう」閉店 2022年6月10日
弘南鉄道大鰐線・弘前学院大前(旧・西弘前)の真向かい、西弘商店街にあった弁当店。店主は78歳、体力と材料費高騰により。
安くてボリュームがあり、場所柄、大学生に親しまれた。
店の外側には、メニューを記した紙がびっしり貼られ、「笑ってコラえて」など全国放送のテレビでも取り上げられたことがある。

弘前経済新聞によれば、1990年7月開店。「店を始めて7、8年たった頃にワープロ教室だった場所が空き、イートインスペースとして隣で食堂も始めた」。
広く知られるのは2000年以降のようなことが書かれているが、開店間もない頃に当たる僕の在学中でも、知られていた(もっと古いと思っていた)。僕はほぼ利用しなかったけれど。
当時、弘前大学生協が新入生に配った冊子には記載がなく、別刷りの大学周辺のお店などを示したマップにも、小さく「惣菜さとう」と記されるのみで、コメントはなし。
1994年頃開店かと思われる焼肉モ~モ~は、まだ地図への記載さえなかった。どちらも、1990年代前半に出現し、すぐに親しまれ、30年で消えていった。


【9日22時30分追記・西弘前でもう1店閉店していた】
・「くま吉」閉店 2022年10月23日
惣菜さとうの斜め向かい=弘前学院大前駅の正面と、生協の駐車場入口の間の、長屋風の建物に入っていたラーメン店。
店頭に張り紙しただけで、ひっそりと閉店したようだ。それによれば、「約40年創作ラーメンに拘り」、「マスターが病気」のため閉店。

恥ずかしながら、僕はまったく記憶になかった。
ストリートビューによれば、黄色い看板に「ラーメンハウス くま吉」と書かれ、コック帽をかぶって舌を出したクマの顔と、その背後に北海道らしき図形がデザインされたマーク。そのクマの、高さ1メートルくらいの人形が店頭に出ていたこともあったようだ。
夜に、ひさしを兼ねたオレンジ色の看板が、内側から光るのは、そういえば覚えているような…

店名に表記揺れがあり、食べログでは「くま吉 西弘本店」、Googleマップやホットペッパーでは「くま吉ラーメン」、閉店の掲示では「くま吉」。
2013年のストリートビューを見ると、隣に「居酒屋くま吉」があるような掲示も出ていた(看板はなし)。
ネット上の評価は、おおむね好意的。焼肉定食などごはん物やリンゴソースの焼きそばもあった。ニンニクや辛いのもあって、味は総じてこってり濃いめだったようだ。
また、「昔は向かいの建物」にあったという話も。【9日23時30分追記】惣菜さとうの、狭い道と駐車場をはさんだ隣の建物の1階にくま吉が入っていたことが、大学生協の1995年新入生向けマップで確認できた。当時は2階には、洋風居酒屋「スカットランド」が入っていた。
スカットランドは1983年開店・2005年閉店。2019年のストリートビューでは2階は居酒屋ダイニング、1階は道路側がコインランドリー、奥側に居酒屋。
ということは、在学中はまだこっちにあったのか?
ちなみに、後にくま吉が移転する長屋風の建物の場所には、1995年時点では複数の喫茶店があったようだ。さらに、その建物自体の名称あるいはさらに以前の入居店舗の名称として「西弘食品センター」というのが存在した/する? らしい。(以上追記)


・板柳町「川口あんぱん」閉店 2020年4月末
弘前市内でも購入できた
1713(正徳3)年創業とされる。あんぱんは1880(明治13)年から。
小豆や包装紙などの高騰、嗜好の変化や新型コロナウイルスなどによる業績の落ち込み。最近の売り上げは全盛期の7割近く。


・「ウェルネス伯養軒 青森支店」廃止(東奥日報の報道では「休止」) 2019年9月
仙台に本社があるかつての「伯養軒(はくようけん)」。
2019年時点の青森支店では、青森・新青森駅と盛岡駅の駅弁もしていたそうだが、知る人には知られていたのは野辺地駅の「とりめし」。照り煮ととりそぼろが入ったひし形の容器で、大館の花善の鶏めしとはまた違って、おいしかった。

2023年時点では駅弁は仙台のみになっていて、野辺地とほぼ同一と思われる「伯養軒のとりめし」は存続している。支店所在地も仙台周辺のみらしいが、秋田総合車両センターの社員食堂はどうなっているのだろう?


直接関係ないが、交通新聞社の大判の「JR時刻表」では、2019年9月号を最後に、駅弁情報の掲載がなくなった
時刻表左側の駅名の前に付く、駅弁販売駅を示す、□で囲った「弁」マークと、欄外の商品名・価格一覧。
「JTB時刻表」では継続。
駅弁というものは一期一会で、取り扱い駅であっても必ず売っているとは限らない(コロナで拍車がかかった)。一方で、違う駅に輸送して販売されることも増えた。そして、ネットをもってしても、その把握は難しい。


・十和田市 缶コーヒー「奥入瀬珈琲」販売終了 2019年
十和田湖ふるさと活性化公社。1996年販売開始。当時は「龍泉洞珈琲」などご当地缶コーヒーブーム。
湧き水「奥入瀬源流水」30%使用。市内の喫茶店が自家焙煎したコーヒー豆を独自にブレンド。微糖、190グラム。

年間出荷量は最盛期30万本、近年は6万3千本。
缶コーヒーの製造工場は減少しており、その結果、少量生産に対応できなくなったとして、委託先製造工場での製造が困難に。

十和田市外ではあまり売られていなかったようだが、もらって数度飲んだはず。


・東奥日報 夕刊廃止 2020年9月
秋田魁新報では、仲間の地方紙の夕刊廃止があると、社会面で小さく報道する。
当の魁は2008年9月でやめており、それと比べると、長く持った。


・下北交通 「むつバスターミナル」廃止 2022年5月31日

・【予定】高速船「シィライン」廃止 2023年3月末
青森市~むつ市脇野沢~佐井村(3港)を結ぶ。離島ではないが離島航路指定。
民間航路を引き継いで、2005年に設立された第3セクター。
むつ市と佐井村からの赤字補填終了を受け、廃止。

下北半島には行ったことがなく、惹かれるものがあったが、秋田・津軽側からは特に遠くて機会がなかった。


「かねさ」マルコメ傘下に 2019年~2020年
青森市浪岡に本社があり、秋田など青森県外でも見かけることが多い、味噌メーカー「かねさ株式会社」。
それが長野のマルコメ株式会社傘下に入り、完全子会社となった。
津軽味噌が信州味噌の傘下に、と思うと衝撃的かもしれないが、地元ではどうとらえているだろうか。


・深浦町 「ウェスパ椿山 (つばきやま)」閉鎖 2020年10月末→大部分解体へ 2022年
WeSPa椿山。2008年の訪問記
1995年4月開園、2000年代前半にかけて、段階的に施設を増やした。天然温泉の展望風呂、レストラン、コテージ、ガラス工房、「リゾートしらかみ」を模したスロープカーなどからなる。深浦町が第三セクター「株式会社ふかうら開発(後述)」に運営委託。

閉鎖はコロナによる打撃が理由。その後、2022年6月7日の陸奥新報によれば「経済状況が好転する状況は考えにくく、民間による利活用と再募集、指定管理による利活用も困難と判断」し、多くの施設を解体して「緑地広場などへの花き植栽や遊具などの設置を検討する」。
閉鎖後も、物産館「コロボックル」のみ営業を継続。2021年7月にリニューアルされ、深浦町観光協会も移転して入居。


展望風呂の源泉名は「鍋石温泉」で、この場で湧いていたはず。
展望風呂は透明でしょっぱいお湯だったが、源泉では付いている色を除去して使っていた。
また、町内の深浦観光ホテルも鍋石温泉を名乗っている。2022年6月12日付東奥日報には「(ウェスパ椿山は)閉鎖したが、町内で温泉水を利用している施設があるため、現在も温泉がくみ上げられている。」とある。
その東奥日報の記事のメインは「温泉熱活用 チェリモヤ栽培挑戦/弘大グループ」。
温泉熱を使って、世界三大美味フルーツとされる熱帯果樹「チェリモヤ」の栽培が試みられている。チェリモヤは暑すぎるのもよくなく、青森の気候と温泉熱が適している可能性があり、2024年の収穫を目指す。
実施しているのは、弘前大学の理工学部寄りの施設と思われる「地域戦略研究所」の教員を中心に、農学生命科学部藤崎農場の教員、理工学部の学生、外部の国立研究開発法人国際農林水産業研究センター。

深浦町は秋田県境にあり(2005年までは間に岩崎村があった。ウェスパ椿山は以前から深浦町)、秋田県民にもなじみがある人が多いそうだ。
東奥日報によれば、チェリモヤ栽培に取り組む弘大地域戦略研究所の先生は秋田県出身だそうで、「何度か訪れたことのあるなじみ深い土地。ウェスパ閉鎖を知り、力になりたいと実験を始めた。」。

2020年10月28日付 秋田魁新報「地方点描」ではウェスパ椿山について、「(秋田県沿岸北部の)能代山本地域の観光関係者の間で、(閉鎖の)ショックはかなり大きかった。」「年間来客数約15万人のうち、約半数が本県からだ。県北地域に限らず、秋田市からの来訪が多い。」。


ウェスパ椿山ができた6年後の2001年には、実質「専用駅」であるJR五能線・ウェスパ椿山駅が開業した。当初は「リゾートしらかみ」のみ停車、2002年から全列車停車。
駅前には不老ふ死温泉~十二湖の路線バス(季節運行)や、不老ふ死温泉の送迎バスが乗り入れるものの、ウェスパ椿山がなくなれば、駅の存在意義はなくなったも同然のようにも思う。物産館は残り、観光案内所ができて、深浦町としては深浦観光の拠点として存続させたい意向なのだろう。
でも、ウェスパ椿山がまだ存続していると思って、間違って下車してしまう観光客がいたら、がっかりさせることになりかねない。そもそも、ウェスパ椿山がなくなったのに、ウェスパ椿山駅はおかしい(駅名変更するにしても費用はかかるが)。ウェスパ椿山駅の今後はどうなるか。
あと、駅前には、2006年に茨城から譲り受けた蒸気機関車が置かれている。五能線での動態保存を目指す団体によるものだと思うが、現状では潮風で錆びる一方ではないだろうか。この今後も。【2023年10月7日追記・ウェスパ椿山駅のSLは8620形「78653」号機。余談だが同じ団体が保存している同型「48640」号機は、鰺ヶ沢町役場に置かれた後、2011年に弘前市の弘南鉄道弘南線・新里駅前に移されている。】
それにしても、あれだけの施設がたった25年でなくなってしまうなんて、はかない夢のようだ。【10日追記】“負の遺産”を作らないための潔い決断ともとらえられるが、個人経営でもなく、それなりに規模が大きい公共施設が、たった25年で消えるのは短すぎてもったいないと思ってしまう。


「つるつるわかめ」県外資本に 2020年11月~2021年1月
深浦産のワカメを麺状に加工した商品。青森県内ではよく知られている。
1989(平成元)年に設立された、深浦町の第3セクター「株式会社ふかうら開発」が、1994年に「銭エ衛門カルめん」として発売(知らなかった)、1996年に「つるつるわかめ」に改称。
兵庫県西宮市の水産加工品製造販売業「有限会社比那フーズ」に譲渡、新会社「ふかうら食品株式会社」を設立して、製造販売を続けている。
3セクはウェスパ椿山も失ったことになるが、公園管理業務で存続。

前回取り上げたように、秋田県由利本荘市でも、旧・岩城町の3セクによるプラムワインがなくなった。つるつるわかめ自体が残ったのは良かったが、特産品があるだけでは安泰ではなくなったのか。


・弘前駅売店「Petit Appli(プチアプリ)」閉店 2022年3月21日
弘前駅改札口(2階)に向かって左脇、改札外の待合室と一体化した区画にあった、小さな売店。
秋田駅新幹線改札横の小さめのNewDaysに似たような雰囲気だが、NewDaysブランドではない。2004年末に現在の駅舎ができた時からあったはずで、当初は看板などもなかった。Suicaが使えるようなったのも、NewDaysより遅かったはず。レシートには「弘前1号売店」と記された。2号以降は存在しないと思う。

2021年4月初め、向かいのびゅうプラザ跡地がリニューアルされて店ができたのと同時に、売店もリニューアル。市内の店のカレー、パスタなど惣菜も扱うようになった。
外観が格子状に赤く(リンゴ色?)になって「Petit Appli」の表示も付いた。この頃には、弘前駅ビル「アプリーズ」のサイトに情報が掲載され、駅ビルのテナントの位置づけらしかった。
リニューアルから1年を目前に閉店。

狭いながらも、飲み物、多少のお土産、多くはないが工藤パン商品や弁当、ちょっとした地元のお菓子などはそろっていた。跡はどうなったのか? 待合室が拡張されたのかも?
自由通路で弁当「津軽弁」が売られ、1階にファミリーマートはある。
Petit Appli跡地の2023年の状況


・弘前駅ビル アプリーズ「VIE DE FRANCE 弘前店」閉店 2022年3月31日
ベーカリーのヴィ・ド・フランスは、山崎製パンの系列。
したがって、秋田県ではたけや製パンと関わりがあり、秋田県内唯一の秋田駅ビルトピコのVIE DE FRANCE 秋田店の前を早朝に通ると、材料でも入っているのか、たけやの名入り番重が置かれていたりする。

工藤パンが関わっていると思われる青森県では、2022年初めには3店舗あった。
イオンモール下田にあった「八戸下田店」が2月28日に閉店。隣とはいえ下田町で「八戸」と称するのは、おおざっぱでは?
続いて弘前も閉店。「開店より6年の長きに渡り」と告知されたので、2016年頃オープンか。青森県内では、青森駅ビル「Deli & Bread VIE DE FRANCE 青森店」だけになった。
弘前店跡地は次項にて。

・弘前駅ビル アプリーズ「ドトールコーヒーショップ 弘前駅ビル店」閉店 2022年5月8日
52席。2階、自由通路に面したアプリーズ出入口の横にあり、自由通路から直接出入りできたが、階段・エスカレーターの位置関係から、知らない人は見落とすかもしれない。【10日補足・ドトールは弘前市内にはほかに3店舗(近くのイトーヨーカドー、弘前大学医学部附属病院、さくら野弘前店)ある。】
アプリーズ店内側では、通路をはさんだ向かいがヴィ・ド・フランス。自由通路から入った左右が空きテナントになった。
それらに、2022年8月10日、コーヒー豆と輸入食品の「ジュピター 弘前アプリーズ店」がオープン。

ジュピターは新規開店というよりは、実態としては移転。
ダイエー弘前店が入っていた旧・ジョッパル、ヒロロの地階に入っていた「ジュピター ヒロロ弘前店」が7月24日に閉店。2013年のヒロロオープン時から入っていた。

一般にジュピターといえば駅ビル内だし、ヒロロのジュピターは秋田駅ビルトピコの店と比べると、ひと気は少なかった【10日補足・コロナ前に行われてた、店頭での試飲も手持ち無沙汰に見えた】。だから、ジュピターはアプリーズの空きを狙っていたのかも。
ただ、土地柄、車で来店していた人は多かったようで、駅ビル移転で不便になったととらえる客もいるようだ。また、ジュピター側が「ヒロロ店閉店」のみを告知したため、駅ビルに移転したことを知らず、ジュピターが弘前からなくなったと勘違いしている人もいるようだ。


・「さとちょうヒロロ店」閉店 2023年1月15日
佐藤長。ヒロロ地階の地元食品スーパー。
2013年7月のヒロロリニューアル時には「ルミエール」という青森市のスーパーが入った(弘前市では唯一の店舗)が、2018年7月に大家とモメたようで閉店。
2018年8月にさとちょうがオープンしたが、5年持たなかった。弘前市では入手しづらい市外のお菓子・お土産や、産直農産コーナーでリンゴを安く買えて、時間があれば訪れていたのだけど。

すぐそばにイトーヨーカドー弘前店があるし、弘前駅の反対側すぐに、さとちょう城東店もあるので、なくなっても、買い物難民が出るような問題にはならないかと思う。
ヒロロとしては、食品スーパーが長続きしないことにはなるけれど、ダイエー秋田店→マックスバリュ→ヤマト→空き地のまま10年以上の秋田ニューシティと比べればマシ。
でも、やはり、ジュピターも撤退したということで、ヒロロの地下はガラ空きなのだろう。今後は?

【2024年2月7日追記】佐藤長は2023年に破産。多くの店舗はトライアルへ継承されたものの、「さとちょう」の名前が消えた。


・「コープあおもり黒石店」閉店 2020年6月20日
弘南鉄道弘南線・黒石駅に併設された生協のスーパー。
元々(2010年まで)は、弘南鉄道と関係があるのかどうか分からない「弘南生協(過去の記事)」の店。同様の弘前市の弘南鉄道大鰐線弘前学院大前駅(旧・西弘前駅)併設の西弘店や、松原店は建て替えられている。

黒石駅周辺には、ユニバース黒石駅前店(2006年11月オープン?)があるから、それに負けてしまったのか。
黒石店の建物は解体され、今は更地のようだ。


・さくら野弘前店「アクアリウム渡嘉敷水槽」終了 2021年11月2日
1993年、弘前ビブレとしてオープンした時から、1階中央の広場にあった大水槽。
横10メートル、縦3メートルで4つの水槽からなる。カクレクマノミ、ヒメツバメウオ、ハリセンボンなどの熱帯の魚を中心に展示。
なんで渡嘉敷なのかは知らないが、弘前経済新聞によれば「水槽上部にはクジラの尻尾と波、岩を表現したオブジェがあり、渡嘉敷地方を案内する図や水槽周囲にはシーサーを設置する。」。
陸奥新報によれば「魚は展示終了後、専門業者に引き取られる」。
東奥日報では「津軽地方の子供たちが「水族館」と呼んで親しんできた」。
跡地は2022年3月24日にフードコートのような「アスナロラウンジ」がオープン。

2022年末、ドイツ・ベルリンのホテルの巨大水槽が破裂して、街が水浸しになる事故があった。そこまでではないにせよ、商業施設には、直接的な収入にはならないし、維持管理が負担だったのか。
余談だが、弘前公園の西濠近くに「弘前公園水族館」というのが平成の初め頃まで存在し、今も建物は残っているという。実態は鑑賞魚の販売店だったようだ。


・さくら野弘前店「リコルソ弘前」営業終了 2021年8月31日
「百貨店の中にある温泉」であり「百貨店の中にあるホテル」であった。前者としては昔は諏訪市などにもあったが、今は国内唯一らしい。後者は不明。【9日補足・リコルソ弘前には、百貨店閉店時間帯に外(駐車場?)と直接出入りできるドアはあったはずだが、メインの出入口は4階の売り場に面していた。このことが「百貨店内のホテル」のイメージを強くしていた。例えば、西武秋田店とANAクラウンプラザホテル秋田は建物は同一だが、メイン出入口は完全に分離されている点から百貨店内という印象はない(百貨店とホテルの比率も違うし)。】
1993年の弘前ビブレ時代から存在したが、名称は変遷。リコルソ弘前としては2009年4月から。
結論としては、跡に温泉併設フィットネス施設ができて、日帰り温泉としては存続。ホテル機能がなくなった。

駅からは遠いが100円バスがあり、宿泊料金も手頃だったので、何度か泊まったことがある。ホテル内に入れば普通のホテルだけど、ここがさくら野の中だと思えば、不思議な気持ちにもなった。
部屋からは、弘前の街と向こうに岩木山、下にはさくら野の搬入口が見えた。

【16日追記・ホテル跡は全部フィットネスになったわけではなく、改装して、2月から賃貸オフィス3区画になるとのこと。】


弘前さくらまつり ぼんぼり廃止 2022年
弘前公園の花見を象徴付けるアイテムの1つが、沿道の大きなぼんぼり。2009年の記事
東奥日報によれば「協賛金が原資のため新型コロナウイルス下では実施のリスクが高いことや、桜の木の夜間ライトアップ導入などを理由に決まった。」。
風情がなくなったとか、すっきりしていいとか、賛否両論あるようだが、これ以前に、主催者とぼんぼり業者の間でモメごとがあったらしく、その影響を指摘する声も。


弘前さくらまつり オートバイ曲芸なし 2022年
特徴的な出店もあるさくらまつり。その1つが、オートバイサーカス。
中を見たことはないが、大きなテントからバイクのうなりが響き渡るのが、いつものさくらまつりだった。

東奥日報によれば、少なくとも1934(昭和9)年には行われており、近年は、札幌市を拠点に活動する「ワールドオートバイサーカス」が実施。その「団体団員らの体調不良が理由」。


・平川市碇ヶ関 屋内温水プール「ゆうえい館」閉館 2021年9月末
旧・碇ヶ関村だった1998年12月オープン。JR碇ケ関駅、道の駅いかりがせき、国道7号が集まる場所。
利用者減少と老朽化。

裏手には温泉もあるが、プールの水は温泉ではなかったのかな。
当初は2021年春閉館予定だったが、要望があって夏の半年だけ延長(冬の結露が劣化を進めるため)された。駅や道の駅に行った時目にしているが、泳いでいる人や出入りする車がいつもいたような気がする。以前の秋田市雄和のプールと同じように、もし碇ヶ関村のままだったら、存続していたかもしれない。


・弘前市「桔梗野温泉」廃業 2022年5月初め?
市立第四中学校の隣にあった、銭湯タイプの温泉。
張り紙によれば「設備老朽化の為、また長期に渡るコロナ禍の影響の為」。2022年晩秋には更地に。

1997年の弘前大学「学園だより」で特集されたように、弘前大学周辺に温泉銭湯は複数あったが、廃業や福祉施設転換により、徒歩圏内では桔梗野温泉だけになっていた。それもなくなってしまった。
ほかに、弘前市北部の「三世寺温泉(さんぜじ)」が「諸般の事情により」2023年2月28日で営業終了。


秋田と同じく、青森でもコロナ、老朽化、地方の経済情勢、経営者の事情のためになくなったものが多いと思う。跡地利用など後継が未定のものが目立つのも気がかり。
2022年は1度も青森に行くことができなかったので、今年は…


【2023年4月10日追記】
・弘前市立観光館内「食事処 追手門」閉店 2022年10月31日
弘前公園追手門・弘前市役所の向かいの弘前市立観光館に入っていた飲食店。
店内に入ったことはないが、館内の奥のほうにあって、和風の落ち着いたたたずまいだったと記憶する。
メニューは、うどん、そば、ラーメン、ナポリタン、定食、丼、甘味、酒と幅広い。一般的なものもあるが、ご当地メニューも。「追手門ラーメン(とうもろこしが乗っています)900円 ※ペースト状のトウモロコシのようだ。獄きみじゃないのか?」「けの汁定食1650円」「十和田のバラ焼き定食1300円」「津軽の湯豆腐セット1100円 ※うどんかそばがセット」「けの汁550円」「津軽の湯豆腐800円」「津軽の納豆もち400円」など。貝焼き味噌、けの汁、天ぷら、刺し身などの「津軽御膳」2500円もあったようだ。
コメント (14)
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なくなったもの'19~'22 秋田2

2023-01-04 22:40:31 | 秋田のいろいろ
2019年~2022年の間になくなったものたち。前回は秋田市内編。今回は、秋田市内の追加と、市外。
自分では利用するなどの関わったことがないばかりか、なくなるまで存在を知らなかったものもあるので、多くが報道の受け売りです。それでも記録になれば。

四つ葉のクローバーを配るタクシードライバー退職 2020年3月末
秋田市の「タクシーセンターあい」に、乗客に四つ葉のクローバーを手渡すドライバーがいて、報道されるなどしてちょっと知られていた。
4月6日付朝日新聞秋田版によれば、56歳(2002年頃?)でタクシー運転手になった人。2004年夏、客待ち中に見つけた四つ葉を、その夜、恋の悩みを打ち明けた若い女性客に渡して喜ばれたのがきっかけ。
以降、自宅で年に3千本以上を栽培して、通年で配る“体制”に。
74歳で退職し、「今後は入院中の子どもや被災地に届ける」。

その後、秋田で有名なタクシードライバーと言えば、ウクライナ出身の女性ドライバー。
以前から、若干知られてはいたが、2022年のロシアのウクライナ侵攻により支援活動して、よく取り上げられた。


・秋田市大森山動物園 アフリカゾウ「だいすけ」没 2021年3月5日
2018年の記事参照。1990年、秋田市制100周年記念として、大森山動物園にアミメキリンとアフリカゾウが導入された。
そのアフリカゾウが、幼い雌雄の「花子」と「だいすけ」であった。
(再掲)2008年。右がだいすけ
2頭はいっしょに成長し、そのせいか繁殖期になっても子ができなかった。
アジアゾウと比べて、アフリカゾウ、特にオスは飼育しづらく長生きできないそうで、国内にはアフリカゾウ28頭中、オスは4頭しかいない。
全国的なアフリカゾウの少子化対策として、東北地方の3動物園で連携することになり、2018年から大森山と仙台市八木山動物公園のメスどうしを交換中だった。仙台から来たリリーとの仲は悪くなかったようだが、花子と再会できぬまま、逝ったことになる。
だいすけの死後、メスを本来の園へ戻すことになったが、リリーの体調が悪くなってしまい(1頭になった精神的不調もあるかもしれない)、現時点では、移動が保留された状態。
だいすけは南アフリカ生まれ。そこにはないであろう、桜や桑の葉・枝が好きだったとのこと。


前回、秋田市の2つの専門学校の閉校を取り上げていたが、こんなものも。
・秋田市勝平(新屋割山町)「割山自動車学校」閉校 2020年9月30日
秋田放送によれば「1981年開校」。
秋田魁新報では「(経営企業によれば)1979年の創立。それまで個人が経営していた自動車教習所を引き継ぎ、営業を始めた。」
1970年前後にここで免許を取得したという人がいるので、ABSの報道は、言葉が足りず誤解を招くのは確実で、魁と3年のズレがあり怪しくもある。同じ魁系列で「さきがけABSニュース」をやっているクセに…

閉校後、仁井田の「秋田南自動車学校(1977年創立)」に統合。両校とも、山形市の黒井産業の経営。
割山の職員9人のうち希望した7人、教習課程の途中だった生徒2人も南へ移籍。
9月23日時点で、割山の赤い教習車(マツダ アクセラ?)が何台も、秋田港発のフェリーに積みこまれたとの目撃情報あり。
【2023年7月15日補足・割山自動車学校跡地は、宅地になる模様。】

先立って、2019年10月には「能代中央自動車学校」が能代自動車学校に統合。
教習生は2001年から半減し、築50年で老朽化していた。この両校も黒井産業経営。
黒井産業は、2023年1月時点で全国に33の教習所を展開していて、秋田県内には6校(秋田市には南のほか、八橋鯲沼町の秋田自動車学校も)。山形県には東根市に1校だけ。
黒井産業自身の問題もあるのだろうが、やはり、人口減・少子化で運転免許を取る人の実数は減っているのが原因だろう。


・大館市「大館北秋田医師会附属 大館准看護学院」閉校 2019年
1973年開設、1121人卒業。
県内から准看護師養成施設がなくなる。


・「おなごりフェスティバル」終了 2019年
能代市で毎年9月に開催されていたイベント。秋田県内や周辺各県の夏祭りが一堂に会し、行く夏を名残惜しむ。
1988年から毎年(それ以前に前身イベントあり)開催され、秋田駅との臨時列車が運行されるなど、秋田県内ではよく知られる恒例行事になっていた。

ところが、2019年・32回目の終了後、資金と人員の負担により、2020年開催をもって終了とすることが発表。そこへ新型コロナが出現。2020年は中止となり、2019年でひっそりと幕を下ろす結果となった。


・能代ポイントカード事業「ダンクカード」突然終了 2020年7月31日
能代市内の共通ポイントカード。
消費者にも加盟店にも事前の告知なく、事業協同組合の解散、ポイントの発行・交換停止、発行済みポイントの無効を実施。加盟店減少が、新型コロナにより加速し、存続困難になったとの理由。
反発の声は出たようだがどうしようもなく、泣き寝入りした人も多かったと思われる。
なお、「ダンク」は、能代市がバスケットボールの街であることから、「ダンクシュート」が由来だと考えられる。でも、「ダンク」は「浸ける」「浸す」の意味。それとカードがどう結びつくのか?

秋田市を中心とする、あきた共通ポイントカード「ほっぺちゃんカード」は2017年で(ちゃんと手続きして)終了している。全国共通のポイントサービスが普及し、ローカルポイントは難しくなったのか。


・「由利本荘市さつき栽培センター」廃止 2022年度いっぱい(営業は7月18日まで)
サツキの展示販売を行う市営施設。愛好家=客足の減少に伴う赤字、技術を持つ作業員の高齢化が理由。
中田代の国道105号沿い。1981年、旧・大内町が整備。「町の花」であるサツキの普及を通じた活性化や産業振興が目的だった。

2005年の由利本荘市合併当時は100種500鉢を扱ったが、現在残るのは40種110鉢。近年は予算不足などから新たな苗木を購入していなかった。新型コロナもあり、恒例イベントの「さつきまつり」は4年連続で取りやめ。
最後は約半額で在庫処分(4千~5千円と3万~4万円が多い)。売れ残った場合は市内公共施設に植樹するなど活用。
センター敷地は借地のため、建物は解体または譲渡する方向で検討。

↑これはまったく知らない施設だったが、↓こちらは有名。

・由利本荘市岩城「天鷺(あまさぎ)ワイン」製造休止 2022年3月31日
旧・岩城(いわき)町から引き継いだ、由利本荘市の第3セクター「株式会社天鷺ワイン」→「株式会社岩城」。
「史跡保存伝承の里 天鷺村」の近くにある「天鷺ワイン城」で、プラムのワインを作っていた。ほかに、ブドウのワインや「あまさぎプラムシャーベット」やゼリーもあり、県内では知られていた。

岩城町では、昭和50年代からプラムの栽培を始め、1988年に日本初のプラムワインを発売。その後、商品や施設を拡充。
売り上げ減少で赤字となり、プラムを納入する農家が2軒になって地域農業振興につながっていないとして、休業に至った。
由利本荘市では、休止後の天鷺ワイン城の利活用を募集していたが、2022年12月14日更新の市サイト(ページ番号1003365)には「応募がありませんでした。」「今後は利活用に関する問合せを受付いたします。」とある。

「休業/休止」としているが、製造所を転用するのならば、廃業に近いのではないか。プラムシャーベットは、どこでも売っているわけではなく、道の駅岩城などでたまに食べるとおいしかった。もう食べられないのだろうか。
【1月8日追記】道の駅岩城では、シャーベットではなく「プラムソフトクリーム」を売っている。原料供給はワイン・シャーベットと共通ではないかと推測するが、ツイッターには2022年10月末時点で発売が継続されている旨が投稿されている。道の駅の運営は、2023年4月から株式会社岩城から秋田ノーザンハピネッツ株式会社に交代することになっている。プラムソフトはどうなるか?


・由利本荘市岩城亀田「高齢者コミュニティセンター 伝兵衛湯荘」閉鎖 2022年度末
1984年、旧・岩城町。天鷺村のすぐ近く。
約3.5キロ離れた下黒川地区から温泉水を引き込んでいたが、パイプラインが10年ほど前に破損。ここ数年はポリタンクに温泉水を詰め、車で週1、2回運び込んできた。2022年度は水道水に。
施設名は源泉が「伝兵衛さんの湯」と地元で呼ばれていたことにちなむ。

かつては1日平均20人以上利用。2018年度10人、2021年度7人に減少。老朽化で毎年修理があり、地域内に他の温泉施設があるため。→「他の温泉施設」とは道の駅岩城のこと? 地域内といっても近くはない。
矢島の「市矢島老人福祉センター寿康苑」は、近くに温泉施設がないことから、継続する方針。


・天王グリーンランド「天王温泉くらら」沸かし湯に 2022年
潟上市。1998年開業。
2021年12月12日お湯に泥が混じり、源泉利用停止(料金減額)。2013年にも井戸が詰まり、1億円で新たに掘った地下1000メートルの井戸を2015年から使用。
2021年12月までの年度収支は良好で、温泉停止後も客足に目立った影響は出ていないが、燃料費がかかる。入湯税収入はなくなる。
その後、検討の結果、補修より新規掘削がいいとの専門家の意見だったが、沸かし湯のほうが現実的と判断。

・温泉1階「レストランくらら」は、先に2021年2月14日に「経営合理化の一環」「諸般の事情により」として閉店(道の駅内にほかのレストランはあり)。


・八峰町八森「八峰町高齢者コミュニティセンター 湯っこランド」廃止 2022年6月末
1990年、旧・八森町。温泉とコミセンの機能を併せ持つ施設。老朽化のため。

現地の表示は「ハタハタの里はちもり」のフレーズが付いていたようだ。
ネットには「八森いさりび温泉 湯っこランド」との記述も見られるが、それは間違いだと思う。「八森いさりび温泉」は別の温泉「ハタハタ館」のフレーズではないだろうか。
なお、由利本荘市西目町には民間の健康ランド「にしめ湯っ娘ランド」がある。


・にかほ市「いちじくいち」今後開催せず 2019年が実質最後
加工業者、クリエイターらが食文化の発信やイチジクの消費拡大を目的に2016年に始めた。2020年はオンライン開催、2021年中止。
メンバーそれぞれの取り組みや起業、転職など個々の活動が忙しくなったため。

これまで秋田県内でも、にかほがイチジク産地であり、甘露煮などそれにつながる食文化があることはさほど知られていなかった。このイベントによる宣伝効果は少なくなかったと思う。
自治体など公的組織でない開催主体で、ここまでできたのは、苦労も多かったのではないか。今後は、にかほのイチジクをどうPRしていくことになるだろう。


・三種町鹿渡「JAンビニANN・AN(ジャンビニ アンアン)」営業終了 2022年4月19日
JA秋田やまもと本店に併設する「JA版のコンビニエンスストア」。全国初だったとか。
コンビニといっても、大手チェーンのような何でもある店はなく、食品中心の店だったかと思う。
2007年3月、JAが地産地消と食育の推進を目的に開店。2020年4月に地元の女性農家グループに運営を引き継ぎ。

空調設備や調理機器が老朽化。営業継続には費用負担が大きいと判断。
米粉パンは製造を続け、町内の直場所などで販売。店舗は料理教室や子ども食堂に活用できないか検討。


以上、施設やイベントに関しては、人口減、維持費、老朽化、そこへコロナが追い打ちをかけて、なくなったものが多いようだ。
昭和末~平成初期=バブル期に造られた施設は、それらに加えて、平成の大合併後に必要性が低下して、いわば“切り捨てられた”ようなものもあるだろう。合併以前の自治体のままだったら、存続していたものもありそう。

津軽を中心とする青森県でも、いろいろなものが消えたので、後日
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土崎駅 正月飾りと時計

2023-01-01 23:59:11 | 秋田のいろいろ
あけましておめでとうございます。
2023年もよろしくお願いします。

恒例のアクセス累計は、2022年12月31日分までで閲覧 17,811,336 PV、訪問者 5,774,354 IP。
2022年1年間では、1,907,717 PV、654,375 IP(2021年比 3万1603 IP増)のアクセスをいただきました。ありがとうございました。

秋田市は、雪のない(時折うっすら積もったり、寄せられて隅に残っている程度)正月。この冬はまだ真冬日はないままながら、年末から元日は風が冷たくなった。2日以降、荒れ模様になりそう。
奥羽本線土崎駅
駅舎の入口に、門松1組と、しめ飾り。

秋田駅みどりの窓口
秋田駅は、構造上「駅舎の入口」が定義しづらいためか、自由通路に面したみどりの窓口のドアに飾るのが恒例。

今回は、秋田駅と土崎駅では、門松もしめ飾りとも、ほぼ同一でパーツが一部異なる程度の違い。門松のサイズも同じか。同じところに発注したと思われる。
門松は、2017年正月は「JR」ロゴ入りだったが今回はなく、2010年正月の今はなき秋田ニューシティの門松と台座などが似ている。秋田の同じ業者(造園屋さん?)が手がけたものなのだろう【1月5日追記・今回のANAクラウンプラザホテル秋田(旧・秋田ビューホテル)の門松も同じ台座だった】。

土崎駅しめ飾り
しめ飾りに下がる札。秋田駅では「家内安全」は同じで、小さな「開運招福」も。
毎年そうなのだけど、駅というか企業のしめ飾りに「家内安全」って…
「千客万来」とか「謹賀新年」というものもあるし、別に札はなくてもいいと思うのですが。


しめ飾り程度はまだしも、門松はけっこういいお値段のはず。
JRグループでは全国各地の駅で見られるし、その他企業でも飾るところは多い。縁起ものへの支出は惜しまないということか。
ちなみに、改札口の線路向こうに見えるのが、イオン東北株式会社の本社(元・つるまい店舗→マックスバリュ東北などの本社)。その玄関には、正月飾りのたぐいは一切なさそう。

ところで、上の写真に写る土崎駅コンコース内で、以前はあったものがなくなっている。昨年10月頃になくなったようだ。
(再掲)2018年4月
改札口、発車標の上の時計がなくなった。
時計撤去後
時計の跡は、板切れを打ち付けたようで周りとは違う色合い。
後継の時計が来るのならばいいけれど、そうでないのならば、もうちょっと見栄えをなんとかしてほしい。

コンコースの改札に向かって左には、2013年に秋田港ロータリークラブから寄贈された、からくり時計(この記事参照)はある。
また、駅舎の外の時計や、ホームの時計は残っている。

改札口の真上の時計がないとなれば、少々不便。
JR東日本では、2022年に八王子支社の小さな駅で時計の撤去を行って、地元自治体から反発が出た。JR東日本としては合理化の一環なのは明白。ただ、土崎駅の場合、改札口とホームの時計は、親時計が共通ではないかと思うので、改札の時計だけを撤去しても、さほど合理化の意味がないのではないか。
あるいは土崎駅では、2022年10月から駅員がいない時間帯ができたが、それと関係があるのか。
【2日追記・秋田支社では11月に駅設置の多くごみ箱の撤去も行われた。土崎駅ではホームの待合室、秋田駅でもホームやみどりの窓口前(自由通路)などが撤去。】

鉄道、公共交通が厳しい状況に置かれる中、列車の本数が減るわけではなく(後日別記事にしますが、2023年春のダイヤ改正でも減便はなし)、時計の1台くらいなくなっても仕方ないとも思う。
だけど、あんなに立派な門松を置く費用があったら、時計の1台くらい…と思わなくもない。新年早々、無粋なのは承知ですが。
【2日追記・子会社・JR東日本東北総合サービス運営のスーパー「秋田生鮮市場保戸野店」では、2日に初売りセールが行われたが、店頭に門松やしめ飾りはなかった。午後時点では正月らしいBGMが流れるでもなく、いつも通りの店内風景であった。駅のほうが正月の雰囲気が強い。】
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