広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

最近の秋田から

2009-08-30 11:54:26 | 秋田のいろいろ
以前記事にした通り、山陰へ行ってきます。
僕の場合、情報と写真を整理してから記事にした方が良いみたいなので、旅行先からの旅行記のアップはしません。旅行記は来週末以降、アップしていくつもりです。
最近は津軽の記事ばかりだったので、今回は、過去の秋田の記事の補足です。

古川添交差点 直近の記事はこちら
地点名(交差点名)の表示板を取り上げた際、県道・市道側の信号機には表示が付いているのに、国道13号線側の信号機にはなく、本末転倒ではないかと書いた。ところが、
古川添交差点の国道の上り車線

なんと道案内標識に信号機と同じ形式のものが付いていた
信号機側同様、「Furukawazoe」の最後の「e」が「i」にしっかり訂正されている。
下り車線側は

道路を横断する門型の標識の隅に
上り側はともかく、下り車線は情報量が多い中にちょこんと付けられていて、大きな青い看板に気を取られて見落としそう。全国的には信号機から離れた場所に地点名表示がある場合もなくはないようだが、「地点名は信号機のそば」という固定観念のある人は多いと思うので、あまり適切な設置ではないように思う。
地点名の表示は道路管理者(ここでは国交省)で、信号機は県警の管轄だし、電柱は電力会社や電話会社のもの。国交省にしてみれば人様の所有物に“付けさせてもらう”より、自分のところの案内標識に付けてしまった方が何かと楽という事情があるのかもしれない。

長崎屋 前回の記事はこちら
ドン・キホーテに転換するため、閉店して改装中の長崎屋秋田店。

すでに屋上などの看板に足場がかけられ、「サンバード」マークは見えなくなった。ドーナツ屋などテナントは営業を続けているらしく、駐車場・駐輪場を見る限り、お客はいた。
この表示、前よりも崩れてる

危うし「ホ」!

長崎屋経由車庫(秋田営業所)行きのバス
今後どうなるんだろう? 「ドンキホーテ・車庫」?
【9月12日追記】この次の記事はこちら

ローソンの看板
「銀行ATM」が裏返し→「P」と新規開店前に変化があったローソン秋田大町二丁目店の道路に面した看板。

昨日久しぶりに見たら、「P」がなくなり「銀行ATM」になっていた。公式サイトの店舗検索にはまだ反映されていないが、ATMが稼働を開始したということだろうか。
わずか1か月弱しか使わなかった「P」の看板がもったいない。
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弘大土産

2009-08-29 19:41:10 | 津軽のいろいろ
大きな大学には「大学生協」があることが多い(私大の一部は各大学の方針で、ない場合もある)。学生や教職員が出資して組合員となる生活協同組合の一種で、学食、本・文具・パソコンなどのいわゆる購買部、チケット発券、アパート仲介などを行っている。
弘前大学にも生協があり、僕たちの時は出資金が4万円(卒業時に返還)。週2回は書籍が10%引きになったのがありがたかった。

最近、各大学の生協は、大学本部と連携するなどして、オリジナルグッズを販売していることが多いようだ。文房具やマグカップから飲食物までいろいろある。
弘前大学では昔は便せんくらいしかなかったはずだが、今はたくさんあり、ネットでの販売もしているらしい。先日行った際、大学内の店舗に行ってみたが、店舗自体も変わっていた。
文京町キャンパス人文学部前
右手前が大学会館の学食の出入り口。その先にピンク色の建物がある。これが2006年4月3日にオープンした生協が運営するコンビニ型店舗「キャンパスコンビニ Cerisier」。
学内に一般コンビニを入居させる大学もあるが、生協が経営するコンビニ型店舗としては全国初だったらしい。店名はフランスで「桜の木」を意味し、当初は「スィリジェ」と表記されていた。ただ、実際には「サリジェ」と呼ばれているらしく、現在は大学生協のホームページ内でもほとんどの箇所で「サリジェ」となっている。レシートも「サリジェ」だった。
看板は「スィリジェ」
ちなみに、学内には書籍部門、チケット部門、医学部店など複数の店舗が存在するが、サリジェオープンと同時期に、似たような愛称が付けられた。「SHAREA=シェリア」とか「sumica=スミカ」とか、僕には覚えられそうにもない。若い学生さんたちはどうなんだろう?

「サリジェ」に初めて入ってみた。基本的に平日と土曜は8時~20時、日祝日も昼前後は営業(長期休暇中等は変更あり)しており、大学生協の店舗としてはかなり長時間。
一般コンビニと比べて、店舗面積は同じくらいだが昼時の混雑を見込んでか通路が広め。雰囲気はやや地味。商品は飲食物が中心で、自家製の弁当やパンもある。お目当てのオリジナルグッズコーナーもあった。
生協なので、本来は出資者のための店なのだろうが、学会や各種資格試験・講習の参加者(この日は教員免許更新講習が行われていた)など部外者の利用も見込んでいるのではないだろうか。卒業生としては、休日に訪れてもオリジナルグッズが気軽に買えるのはうれしい。なお、レジ袋は有料なのでマイバッグご持参を。

食品のオリジナルグッズを2種買った。他大学でもオリジナル食品はあるが、学長の顔の焼き印入りせんべいとか、大学をイメージしたお菓子といった程度。でも弘前にはリンゴがあり、弘大には農学生命科学部があるから、それを活かした商品がある。
以下に紹介するリンゴ製品は、農学生命科学部の藤崎農場(正確には学部附属生物共生研究センター藤崎農場)産のリンゴを原料にしている。この藤崎農場は元は農水省の試験場で、あの「ふじ」が育成された場所。
「紅玉ジャム」230g 500円
農場産の、しかも加工向け名品種「紅玉」を100%使用したジャム。果肉感が残り酸味もしっかりある。
昔は大学祭の時など、ごくごく限られた場合しか入手できなかったはずだが、サリジェに来れば(品切れにならなければ)年中購入できる。
ひろだいアップルデザート 150g 210円(箱入りもあり)
シャキシャキの果肉がたっぷり入ったゼリー。
大きな果肉がたくさん
品切れだったが、「ひろだいアップルケーキ 100g 180円(箱入りもあり)」というのもあり、おいしいようだ。リンゴはもちろん農場産で、製造しているのはあのラグノオささきらしいので、期待できる。

店舗に全商品が常にあるわけではないようだが、ほかにも藤崎農場と並ぶもう1つの金木農場産の米から作ったオリジナル日本酒“弘前大学”、「むしむしQ」の城田先生監修のリンゴジュースとリンゴ発泡酒、リンゴそのものなど、いろいろある。
一般のお土産にひけをとらないオリジナルグッズ。なかなかやるもんだ。

大学とは関係ないが、帰り道にJR碇ケ関駅で途中下車し、近くの道の駅いかりがせきの産直に寄った。
ししとう、みょうが、えだまめ。どれも格安でおいしい
今までここに夏に来たことがなかったが、売場の多くをトマトと桃が占めていた。桃は4個で300円台前後とこちらも格安。
これは4個で250円!
僕は桃にはちょっとうるさいが、程よい硬さで甘くておいしかった。間もなくリンゴが並び始めるが、碇ヶ関でこんなに桃が獲れるとは知らなかった。
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弘大外国人教師館

2009-08-28 19:49:09 | 津軽のいろいろ
城下町弘前市には、明治以降に建てられた洋館も多く残る。戦災を受けなかった影響もあるだろうが、秋田市と違って町の人々が大切に保存してきたことが大きいのだろう。
弘前大学は前身の旧制高校時代にいくつかの立派な建物があったようだが、現存しているのは1つだけ。外国人教員の宿舎だった大正14(1925)年築の洋館が「旧制官立弘前高等学校外国人教師館」として学内に移築して公開されている。
詳細は大学のサイトで
 http://www.hirosaki-u.ac.jp/rft/hirosaki_highschool.htm
 http://shisetsu.jm.hirosaki-u.ac.jp/out/works_itiku.html(事務局施設環境部による復元の模様)

元々は文京町キャンパスから300メートルほど離れた富田三丁目の裏通りにあったが、上の大学のページに写真が出ている通り、移築直前は蔦が絡まる茶色っぽい外観だった。在学中の僕はそれが大学と関係のある土地・建物だとは知らず、薄暗い場所にボロっちい建物がある思っていて、お化け屋敷のようで少し薄気味悪くも感じた。(戦後は一般教官の宿舎だったらしい)
しかし、その場所が道路拡張工事で撤去を余儀なくされたため、卒業生や教員の声を受けて、文京町キャンパス内、正門隣の富田大通りに面した場所への移築・修復が行われた。大学が独立行政法人化されたのと同年の2004年に移築記念式典を挙行、翌2005年には国指定登録有形文化財となった。

富田大通りから直接入れる小さな門ができた
正門右の大学本部事務局の脇を通っても行かれる。
移築・修復後は、新築当時の外観を再現したらしく、開放的な場所に建てられたこともあるが、以前と違って明るい印象になった。
屋根や壁の左右のバランスが非対称になっているが、これは元々は2棟の建物が並んで対になっていたため。復元時にそれぞれの状態の良い部分を組み合わせて1棟にしたとのこと。片方しか現存しないのは惜しいが、2つ並んだ状態を考慮してデザインされていたとはしゃれている。
こじんまりとしたかわいい建物
奥行きと幅が同じくらいではないだろうか。延べ床面積124平方mメートル。
外壁は1階は薄緑色の板張りで2階部分はモルタル仕上げ(はき付け)、屋根はえんじ色。移築当初は新しすぎて違和感があったが、馴染んで来たのか今回見たらいい感じになった。

内部も公開されている。(現在は土日も含む毎日9時~16時。年末年始除く)
数年前、熊本大学の旧校舎を見学した時は、警備員がいて都道府県名・氏名・大学との関係(卒業生かどうか)を書かされたのだけど、こちらは大学事務局の職員が事務室に常駐していて、特に記帳などなくそのまま通してくれた。この窓口は「弘前大学サイエンス・パーク」の総合案内所を兼ねている。
スリッパに履き替えて上がる。
中は狭いが、大正時代の住居と思えば広い
ドアはおそらく当時のものだが、壁や床は新しい感じがする。床は板張りなどでなく、ちょっと昔の学校か病室のようなリノリウム張り。つるつるの床に違和感を感じてしまったが、復元時にドイツから輸入したらしく、実際新築当時もリノリウムだったそうだ。大正時代の弘前では最新の建材だったかもしれない。
ほかに天井と壁は漆喰塗りで、内装も極力新築時に近づけようとしているようだ。外観同様もっと時間が経てば馴染むのかもしれない。

余談ですが、リノリウムはあまに油など天然素材が原料なので、近年、環境や人体への影響の低さから再評価されているそうだ。また、1919(大正8)年に「東洋リノリユーム」という国産メーカーが創業。それが現在の「東リ」、内装材全般を扱う「パネルクイズアタック25」のスポンサーだ。
階段で2階へ
部屋の仕切りは当時のままのようだが、用途は事務室、トイレ、展示室などになっていて、住居だった面影はほとんどない。
玄関真上の2階の窓
ガラスは当時のものなのだろうか、右上の青い「国立弘前病院」の看板がゆがんで見える。目立たないが白いロールカーテンが取り付けられていた。
富田大通りを見下ろす。何となく不思議な気分

1階と2階の常設の展示室(9畳)
この部屋には大理石の暖炉があり、数少ない住居だったことを偲ばせるものだ。現在は「疑似大理石仕上げ(漆喰)」でニセモノの火が着いており、暖房器具としてはFF式石油ファンヒーターが設置されていた。
展示されている資料は設計時の図面、当時の弘前高校や寮関連の文書など。
広い部屋(14畳)
会議室のようだが、この時は大学のねぷたの写真展が行われていた。この部屋だけは冷房(家庭用エアコン)設置。


館内にパンフレットなどがあったのでもらって来た。「清四郎」という人のスケッチ画の絵はがきまであった(写真左下)。
左上は大学のパンフ。読み応えのある立派なものだ。最後2ページは、学生生活紹介の一環として、弘前のお店の紹介まで出ていた。うち1ページは、
「ふだん着のなごみ町「西弘」編」
文中も含めて「西弘前」から「弘前学院大前」に駅名変更されたのが反映されていない。「2010」とあるから今年(来年度受験者向け)版のパンフだろうが、間に合わなかったのだろうか。
こういう風に、駅名を変えることで多方面に影響が出るのだから、数週間前に突然発表するのでは遅いのだ。改めて弘南鉄道のやり方に疑問を感じてしまう。

移築・復元時に周囲も整備された(昔は何があったんだっけ?)
手前左の石碑は今年設置された大学創立60周年、太宰治生誕100周年の文学碑。

次回は弘前のおみやげの話題をお送りします。

【2016年6月22日追記】
2016年6月19日に、この建物内を改装して「弘大カフェ」がオープン
地元の「成田専蔵珈琲店」(運営企業名「弘前コーヒースクール」)が運営し、オープンテラスと合わせて50席。ランチメニューや学割も実施。
公式な情報がほとんどなくてよく分からないが、展示されていた資料はどうなって、コーヒーを飲まずに見学だけでもできるかなどは不明。
市役所敷地内のスタバも同じことだけど、歴史ある建物を身近に感じさせ、その有効活用としてのメリットは大きいのだけど、ただ見たいだけの人やコーヒーが苦手な人には、敷居が高くなってしまう。
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弘大の水

2009-08-27 18:58:22 | 津軽のいろいろ
弘前市にはわき水がある。しかも弘前駅から遠くない、弘前大学周辺にも。
有名なのは1985年、当時の環境庁の「名水百選」に選ばれた「富田の清水(とみたのしつこ=津軽弁で清水を“シツコ”というらしい)」。かつては紙すき(所在地は弘前市紙漉町)に使われたそうで、現在は大きな覆いで守られ、住民の手できれいに整備されている。

そのはす向かいの神社の前にも「御膳水」というわき水がある。

富田の清水よりは小さくて、覆いは古いが、こちらも大切にされている。
道路に2面を挟まれ、隣はアパートと神社。富田の清水も同じような環境だが、こんな町中でも水が湧く。

枠というか槽が4つに分かれており、写真奥の槽の中に水がしみ出ているようだ。ちょろちょろと流れ込むわけではない。
昭和60年改築
明治43年付けの「定」は一部が消えているが、「第3の枠にて器物類を洗浄」「第1、2の枠より飲料水を汲み取る」とある。もしかして水が出ている枠は数えず、次からの3枠を使うのか。
富田の清水は枠の数がもっと多いと思ったが、同じように用途別に場所を分けている。
反対側から
最後の枠からアパートに向かって水が流れて行く。

わずかな距離だけ“清流”になり、コンクリートのブロックに入ってどこかへ流れて行った。近くの土淵川へ注ぐのだろうか。→そのようです。この記事後半参照
最後の枠
人1人が入れるくらいの大きさ・深さ。きれいな藻みたいのが揺れていた。暑い日だったが、手を入れると数秒で体中の暑さが引き、手の感覚がなくなりそうな冷たさ。
【追記】2022年6月28日放送のNHK BSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」の1104日目で、「富田の清水(シツコ)“御膳水”」として、ここが目的地(富田の清水を経由して、最終目的地が御膳水)となった。
御膳水は水が出ていなくて貯まったような状態で、槽の壁面のコケも枯れていた。字幕によれば、今も梅雨や雨の多い時は、水が出るとのこと。
また、この通りを進んだ土淵川の「清水橋」の読みが、「しつこ橋」ではないかとの話も出た(その発想はなかった)が、橋はあくまでも「しみずはし」とのこと。


御膳水から南東へ600メートル。弘前大学文京町キャンパスの正門の近くにある「総合教育棟(旧教養部)」の中庭。
右側の小屋に注目

カマボコ板みたいなのに「水飲み場」とある

簡単な蛇口と流し。錆が浮いている
そっけないものだが、実はこれ、水道水でなく井戸水。富田の清水と同じ水脈らしい。確か中庭の池の水も井戸水と聞いた気がする。

今年7月に水質試験を受けたばかりらしく、報告書が掲示されていた。もちろん「残留塩素 0mg/l」。
2007年5月7日の朝日新聞によれば、「井戸はもともと校舎の中にあり、手押しポンプ式だった。」「66年の校舎建て替えに伴って、コンクリートのふたで閉じられてしまった。復活したのは92年。同窓会から寄付を受けて池を補修し、井戸は蛇口のついた今の形で整備された。」とのこと。
僕は在学中は飲んだことはなく、今回初めて口にしたが、水の味を評価できるほどの舌でないので、うまく言えないが、まずくはなかった。暑かったので管や蛇口内に溜まっていた水のためか、あまり冷たくなかった。

現状では水質試験検査報告書でしか、これが井戸水であることが分からず、富田の清水との関係も分からずもったいない(僕が在学中は説明板があったような気がする)。
案内板など付けて積極的に宣伝してもいいのではないだろうか。弘前大学では「サイエンス・パーク」としてアースビジョンなど、子供に科学に親しんでもらうための施設や装置、標本などを設置するのにおカネをかけている。でも、この井戸水だって地学分野のアイテムとして充分使えそうだし、科学に限らず歴史や地域文化の面からも活用できると思う。
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革秀寺の白い蓮

2009-08-25 19:45:49 | 津軽のいろいろ
今年はいつもより早く咲いた気がしていた、秋田市千秋公園のハス(二の丸胡月池の“大賀ハス”と広小路沿いの大手門の堀の“漁山紅蓮”)。竿燈の頃にも咲いていたが、現在でも葉や花茎の背が高くはなっているものの次々に咲き続けている。(以下2つの画像は8月16日に撮影したものですが、現在も同じくらい咲いています)
手前は咲き終わったが奥は花盛り
ハスってこんなに長期間咲くものだったっけ?
前より背が高くなっている
気象のせいか、または果物のように裏年/表年があるのもしれないが、中央道路トンネル工事後の再移植がうまくいって根付いている証拠ではある。

秋田でハスが見られる場所は少なく、千秋公園のほかは沿岸南部に個人で何種類ものハスを栽培して公開している方くらいしか僕は知らない。
一方、青森県津軽地方には、いくつか“ハスの名所”がある。
その1つが弘前市内の「革秀寺(かくしゅうじ)」の池。昨年見に行ったら、広い面積(池自体はそれほど大きくないが、ハスが生えている面積では千秋公園の堀より広いかも)にピンクと珍しい白い花が混ざって咲き見応えがあった。今年はどうだろうか。

革秀寺は弘前公園から西へ約1.5キロ。岩木川を渡った、弘前市藤代(ふじしろ)地区にある。JR弘前駅から歩いて行くには遠いので、バスを使うといいが、近くに弘南バスの藤代営業所(正確には弘前営業所管轄の「藤代車庫」らしい)があるので、弘前市内としてはそれなりに運行本数がある。
駒越経由藤代営業所行き(さらに工業高校経由と城西大橋経由に分かれるがどちらも可)」に乗り、岩木山を正面に臨む岩木橋を渡ってすぐの信号を右折した狭い道の「向駒越(むかいこまごし)」停留所で下車。260円。(枯木平行きなども近くを通るが降車バス停が遠い。「浜の町経由藤代行き」は通らないが、お寺の500メートルほど先が終点の藤代営業所(運賃270円)なので、そこから歩くことは可能だと思われる。)

バス停の前は神社だが、すぐ先にお寺の池がある。その道路沿い150メートルほどに渡って池があり、中ほどに池を南北に分ける道があり、山門・境内へつながる。
手前(南側)の池
北側よりもこちらがやや大きく、80×30メートルほど。昨年の今頃はもっと咲いていた気がする。
 こんな立て札が
アメリカザリガニの被害があるらしく、ナマズを放したり仕掛けで捕獲したりして駆除をしている模様(ナマズってザリガニを食べるの?!)。
弘前公園の池でも駆除しているし、秋田の大森山動物園内の池でも捕獲しアライグマに与えているそうなので、身近な場所でアメリカザリガニという身近な種の外来動物による被害がある。
北側の池は何もない
昨年はハスが生えていたはずだし、今も枯れたハスの茎らしきものがピョンピョン出ている。
曹洞宗津軽山革秀寺
「津軽山」とはダイナミックな山号だが、初代津軽藩主・津軽為信の菩提寺で1600年代初め創建という歴史にふさわしい。道路沿いの看板は金属むき出しに紫の角ゴシック体で、やけに今風だが、4年前に「為信公400年祭記念」としてつがる市(旧木造町)の糸のこ工芸家・長内正春氏の制作によるものとのこと。ホームページもあるし、伝統を重んじながらも新しいものにも目を向けるお寺のようだ。

今年のここのハスはあまり咲いていない。千秋公園大手門の堀の方がたくさん咲いている。でも、
大きなピンクの花
花の大きさや、花弁の縦線(条)からして、大賀ハスではないだろう。大手門の堀と同じ漁山紅蓮に似ているが、もっと濃いような気もしてまた別の品種かもしれない。

そして白いハス
大きさはピンクと同じくらいか。

真っ白で美しい。お寺の前という気持ちもあるのか、とても神秘的。
花の中身(花托)が少し見えた
ピンクの花だと全部黄色いが、白花では縁が緑色がかっている。
つぼみも緑がかってキャベツみたい
白とピンクを同じ池に混植しているが、公式サイトによれば、最近は白い花の方が増えているようだ。来年以降、もっと元気になってもらって、たくさんの花を見たい。
お寺の建物も少しご紹介。
山門

国指定重要文化財の本堂は茅葺き屋根
茅葺きのお寺なんて、秋田では見たことないが、「曹洞宗の本堂の古い様式を示す」として重要文化財に指定されたようだ。

屋根には手入れをしたような跡もあり、きれいに維持されている。裏の庭園にサルスベリもあるそうだが、見ないでしまった。

帰りに南側の池の向こうに岩木山がうっすら見えた。その手前、お寺の駐車場の隅にあるものは、
ねぷた小屋
町内ごとにねぷたを制作し保管しておく施設だが、祭りが終わってねぷたがひっそりと置かれていた。
正面と裏面の絵がはがされ、骨組みが見えている。
内部は電球のソケットがたくさん並ぶ。ねぷたの照明は、昔はろうそくで今でも一部使い続ける団体もあるが、ほとんどは電球。今年はLEDを使った団体もあったとか。
絵は毎年変わるが、使用後は保存するのだろうか。骨組みは使い回すそうだ。
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コラボ弘大

2009-08-24 19:25:54 | 津軽のいろいろ
戦後の学制改革時に誕生した大学は今年創立60周年を迎え、記念事業が行われている。秋田大学は既存施設を改修し、ホールを造った。弘前大学は10年ほど前にできた「コラボレーションセンター」を増築し、「コラボ弘大」というのを造ったらしい(建設中の様子や学内の配置はこちら)。既にオープンし、内部には「ミニ地球」とかいうものが設置されているようだが、大学の公式サイトにはほとんど記載がなく、断片的な情報が各ニュースサイトで見られるだけで、秋田にいてはほとんど分からないので行ってみた。
【2011年8月31日追記】2010年5月24日に、コラボ弘大のホームページがやっと開設(「学術情報部」サイト内に)されていた。(http://www.rprc.hirosaki-u.ac.jp/korabo/index.html)
昨年秋に撮影した旧コラボレーションセンター
富田大通りに面した門を背にして撮影。正面の8階建てがコラボレーションセンター。手前(東側)の駐車場をつぶして増築された。
駐車場右に止まっている白いバスは、農学生命科学部学生の農場実習時の輸送をする自家用バスでかなりの年代物。今は別の場所に駐車しているはず。
左に見える低い建物が4階建ての農学生命科学部、右が5階建ての理工学部1号館。コラボレーションセンターの裏には、同時期に建築されたそっくりの外観で10階建ての理工学部2号館がある。
昔はこのビルのある空間は、車が対面ですれ違える通路と広い芝生があってのびのびとしていたが、窮屈になってしまった。

コラボレーションセンターには「地域共同研究センター」という産学連携などを扱う部門が入っているが、上層階は農学生命科学部の研究室が入居していて、実質的には農学生命科学部2号館的なものだと思っていた。
増築後は「生涯学習教育研究センター」が総合教育棟(旧教養部)から移転したらしい。「弘前大学学報第63号(本年6月号)」には「産学官連携事業の拠点となる総合ビル“コラボ弘大”が建設され」とあり、結局従来と同じ目的らしい。

以下が今回撮影した画像
理工学部1号館側から

反対側から
増築部分は既存部分と似た色合い。東端のラインが農生・理工両校舎と揃った。
コラボ弘大(左)と理工学部1号館
既存部分と増築部分のつなぎ目があり、壁が違っている。

入ってみる
自動ドアの立派な玄関。富田大通りからまっすぐの位置にある。看板の文字が燦然と輝く。「コラボ弘大」の名は公募で122件の中から選ばれたそうだが、ヒネリがない。
玄関の雰囲気からすると、増築部分だけでなく、旧コラボレーションセンターを含めた8階建てビル全体を「コラボ弘大」と呼ぶのだと思われる。
1階の増築部分のおそらく大部分がエントランスホールになっていて、入って右のスペースは食券式の喫茶コーナーだった。客は誰もいなかったけど、大丈夫かな?
正面に「information」というカウンターがあって職員が座っていたが、黙って通り奥へ。モニュメント(東京芸大学長作の金工作品“幸せのリング”)が置かれていたり、既存部分への通路もある感じだったが、暗くなっている一角があって、それが「ミニ地球」。
この装置の名称は「アースビジョン」
学報第64号には「「アースビジョン」は,科学に対する関心の向上に資することを目的に本学が進めるサイエンス・パークの一つとして設置されたもので,直径1.5mの大型球体スクリーンに,最新の地震情報や気象情報をモニタリングできるほか,本学の地域交流活動を紹介するコンテンツも見ることができる。」とある。
60周年事業の一環であり、小中学生などに科学に親しんでもらう「弘前大学サイエンス・パーク」の1つでもあるようだ。7月22日にオープニングセレモニーが行われた。
小中学校の教室よりは狭い空間の中央にアースビジョンが設置されていて暗い宇宙に地球が浮かぶよう。そばに小型画面のタッチパネルがあって、それで操作する。壁面には大画面の平面ディスプレイ(プラズマ方式?)があって、球形・タッチパネル・壁面の3つに同じ内容が表示される。誰もいなかったのでしばしいじる。
トップ画面
地震と気象のモニタリングと地域や大学の情報が見られる。
地震は「Global CMT Project」、気象は「ウェザーニューズ」のデータを使っていて、大学独自のものではないようだ。

1976年以降の地震を全て表示させた平面画面
これが球体では
こう見える
写真がよく撮れていないのであまり参考にはならないが、肉眼で見ても感動しなかった。近づきすぎて見たせいかもしれないが、「こんなモンか」というのが感想。普通の平面プロジェクタでスクリーンに投影した時、若干ぼやけた感じに見えるのがお分かりいただけるかと思うが、それと同等だと思う。それに上の画像の場合、ロシアや北極など“上の方”が見えないが、例えばタッチパネルをドラッグして回転表示させるといったことはできないようだった(僕の操作が悪かったり別モードがあるのかもしれませんが)。
それに中学校の社会科で「球面の地球を平面の世界地図にするには無理があり、図法によって何か(面積、距離など)が犠牲になっている」と習ったが、この球体スクリーンの画像は、地図を再度球形に変換して見ている。画像の正確さにおいてはどうなのだろう?
僕には「情報表示装置」というよりも「単なるきれいなオブジェ」に感じた。はっきり言って壁面の平面ディスプレイで見た方が解像度・輝度・彩度などが高く細部まで分かりやすい。

ねぷたの紹介映像を球体にすると

金魚ねぷたがさらにまん丸に!!

学内案内図もまん丸!
これらを平面【27日訂正】球面で見る意味ってあるのだろうか?

球形ディスプレイは大学で開発したのではなさそうだ。調べてみると、球体ディスプレイはいくつかの海外メーカーから製品化され日本でも発売されていて、そのうちの1社は直径1.5メートル、総重量126kgで消費電力はなんと1050W! と熱器具並み、販売価格(操作用パソコン、平面を球体に変換するソフト等含む一式)はなんとなんと2336万円!!(以上はネットで調べた一例であり、弘大にある装置の数値ではありません
弘前大学では8階建てビル増築と球形ディスプレイ一式購入でいくらかかったんだろう。ほとんど誰も見に来ない場所で一日中電磁調理器をつけっぱなしにするような物だから、電気代も相当かかるだろう。倹約している秋田大学と違って、弘前大学はずいぶんおカネ持ちらしい。
弘前大学では、教育学部や第一体育館など老朽化が著しい施設があるのだが、新築などの予定はあるのだろうか?(耐震工事をしたのでしばらく使うつもりだろう。体育館は暖房もないと聞く)もっと優先しておカネを使うべき部分がありそうに思うのだけど。
アースビジョンから富田大通り方向を見る
椅子が並ぶのが喫茶コーナー。

コラボ弘大の裏側(西側)
左がコラボ弘大(既存部分)、右が理工学部2号館、奥が農学生命科学部。外壁の色が統一され、カラー舗装されてきれいだが、昔の広い芝生や空はなくなった。

辛口の記事になってしまいましたが、平日の業務時間内は自由に見学できるので、興味のある方はどうぞ(イベントや大学の事情で変更になる可能性あり)。
後で弘前大学のちょっといいものも紹介します。
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弘前駅2009夏

2009-08-23 19:43:02 | 津軽のいろいろ
弘前へ行って来たので、しばらくその記事が多くなります。
まずはおなじみのJR弘前駅の装飾から。 ※過去の様子はこちら:夏と秋正月2月花見

今年の夏も弘前駅はいろいろやってくれていた。改札内の待合室前では
駅社員作成の「弘前ねぷたの角灯籠」

改札内の表示板などには恒例の「金魚ねぷた」
右に大きな顔が見えるけど、
五所川原市の「立佞武多(たちねぷた)」実物の顔部分
高さ20メートル超のねぷたが練り歩く立佞武多だが、その大きさ故、保管が難しく、3年間運行された後は解体されるようだ。その顔だけを譲り受けたのだろう。
これの顔だけ
実は、これの昨年版は、秋田駅構内(在来線改札内のなまはげの面の隣)に飾られていた。同じ秋田支社管内だし、五能線のPRもあったのだろうが、秋田で五所川原のお祭りを連想する人は少なかっただろうから、弘前駅に飾った方が賢明。しかも低い位置の展示なので迫力がある。
隣にはミニチュアの五所川原立佞武多、青森ねぶた、弘前ねぷた

これが弘前の扇形のねぷた
これもJR社員が作ったのだろうか? 本物より精巧な技が要求されそうだ。
改札口上の発車案内裏面
昨年は切り絵だったが、今年は「あずましい津軽」キャンペーン連動の春と同じもの。
「あずましい」は津軽弁で「気持ちいい、居心地がいい」といった意味合い
他にもいつもの弘前城、旧市立図書館の模型があり、「感想をどうぞ」というノートまであった。
改札外から
もうねぷたが終わったからか、改札の外はほぼ通常。でもみどりの窓口とJR東日本の旅行代理店「びゅうプラザ」には金魚ねぷたが下がっていた。改札内の金魚ねぷたは紙製だったが、
こちらはビーチボール素材製

そういえば、あの巨大リンゴオブジェがない。昨年は目やヒレを付けて金魚ねぷたとコラボ(?)した「りん魚ねぷた」になっていたのに…

と思ったらみどりの窓口隣の自由通路上に置かれていた。たまに改札内から出てきてここにあることもあるから、「流浪のリンゴ」だ。

途中、秋田県の東能代駅でホームの柱の「駅名板(仮称)」が更新されていた。
JR東日本秋田支社管内の駅では、緑色の板に白文字で駅名がひらがな表記され、下部に秋田蕗(秋田県内と山形県の一部)かリンゴ(青森県西部)のシルエットが描かれる独自のものが設置されていた。平面でなく、L字型で2面1組なのも珍しい。
近年の秋田駅や弘前駅では、首都圏と同じイラストなしで平面の白地に黒文字、ローマ字併記のものが設置されたが、それ以外の駅では見かけなかった。
東能代駅2番線
「秋田支社の従来と同じ2面型」なのに「首都圏と同じデザイン」という初めて見るタイプの駅名板。ヒモで縛られているのがなんとも…
上部のカラーは首都圏では路線カラーになっているが、東能代では奥羽本線下りの2番線はオレンジ色、五能線の3番線は水色。同じ奥羽本線の弘前駅は緑色だったので、法則はなさそう。
奥の3番線は上部が水色。中央線快速と京浜東北線、ではありません
首都圏や秋田、弘前駅では、太いラインの文字で、おそらく「新ゴ」シリーズという写植フォントが使われていると思うが、この「ひがしのしろ」は細身で若干縦長。もしかして「メイリオ」フォント登場前のWindowsの画面表示用フォント「MS UI Gothic」ではないだろうか。画面で見るのを考慮したフォントだから、大きなサイズで印刷して使うフォントではないと思う。見て姿がきれいな文字とは思わない。
秋田支社管内では、駅名標(横書きで左右の駅名も書いている看板)も駅や設置時期でフォントが違っているので、文字には無頓着なようだ。この表示板も同じ現象が起きてしまったわけで、首都圏の真似をするならフォントまでこだわって同じにしてほしい。でも、首都圏と一括発注すれば経費節減になるだろうが、形やフォントが違うから、結局は秋田支社独自で発注しているわけで、コストは同じなんじゃないだろうか。だったら従来のままでもいい気がする。
※駅名標のフォントについてはこちらでも取り上げています。

今後は他の小さな駅もこのタイプに変わるとすれば味気なくて残念。ただし、東能代近くの無人駅、富根(とみね)は新しそうな駅名板だったが、秋田蕗の緑の従来型だった。当分は使えそうだから、すぐになくなることはないだろう。
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秋大

2009-08-22 13:15:42 | 秋田のいろいろ
以前「秋駅」という記事をアップしたように、日本人は名称を省略するのが好きなようだ。大学名もそうで、学生だけでなく地域の一般人にも略称が浸透している。
例えば、青森県の弘前大学は「弘大(ひろだい)」と略される。今年の創立60周年を記念してできた施設名が「コラボ弘大」なので、略称として大学側が認めていることになる。
なお、中国地方で「ひろだい」といえば「広大」=「広島大学」のことになり、このように略称は重複してしまうケースがある。

さて、秋田大学はどうか。
漢字では「秋大」だが、秋田の皆さんはなんと読んでいるでしょうか?
僕の家族(古くからの秋田市民)は「あきだい」と言っていたので、何の疑問も持たないでいたが、高校に入ると先生も生徒もことごとく「しゅうだい」と呼んでいて、驚いた。その後気をつけてみると、少なくとも僕の周囲では「しゅうだい」派ばかりなので、我が家が間違っており正しくは「しゅうだい」と呼ぶのだと思っていた。

「秋」を「あき」でなく「しゅう」とあえて音読みにしているわけだが、岩手大学も略称「岩大」を「がんだい」と呼ぶようだし、秋大の近くの県立秋田高等学校も「秋高」を「あきこう」でなく「しゅうこう」と呼ぶから、音読みの方が言いやすいのだろうか。(ちなみに秋田で「あきこう」といえば「秋工」=県立秋田工業高等学校を指すが、市内に工業高校は同校しかないので一般の秋田市民は単に「工業」と呼ぶことが多い)
クリックしてもリンクはしません
ところが、秋田大学の公式サイトを見ると、トップページなどに「秋大クラブ」という受験生向けページへのリンクバナーがあり、それには「AKIDAI CLUB」、つまり「あきだいクラブ」とある。
ということは、秋田大学側としては「あきだい」を正式略称としているということなのだろうか? あるいは今の学生さんたちは「あきだい」と呼ぶように変わったのか?
【2010年2月13日追記】上記バナーが「しゅうだい」に修正されているのを確認。詳細はこちら
♦           ♦           ♦
ところで秋田大学も今年創立60周年で、「60周年記念ホール」を作ったそうだ。
小豆色の建物
正門を入って右折した附属図書館隣のやや分かりにくい場所。雑然とした自転車置き場の奥で、教育文化学部3号館にくっ付いていて、入口はあるものの正面玄関がない? 外壁や窓はきれいではあるが普通の講義室と違わない(お金持ちの私大だともっと立派な講義室がありそう)し、デザインもそっけないし今風ではない。
実はこれは新築ではなく、教育文化学部の既存の講義室を改修し、グランドピアノを購入・設置したものとのこと。収容人数は264名。
http://www.akita-u.ac.jp/honbu/eventa/item.cgi?pro3&43 ←こちらのサイトに内部の写真もあるが、机を撤去し、座席をホール用のものに変えて、壁をちょっと立派にした程度で、大学の階段講義室そのまんまという感じがする。
壁画みたいなのは何?
60周年記念事業がこの程度かと落胆される卒業生の方などもいらっしゃるかもしれないが、僕としては、経済情勢、少子化、独立行政法人化など地方国立大学の現状、さらに環境に配慮が求められる風潮を考慮すれば、既存施設を活用したのはとても好感が持てる。
文字だけが立派で浮いている感じもしなくはないけど…
おカネが余っているなら、もっと教育・研究に直接関わることに回せばいいのだし。
♦           ♦           ♦
そして我が(?)弘前大学はと言えば、
10年前にできた「コラボレーションセンター」という8階建てのまだ新しいビルに、60周年記念事業として「コラボ弘大」というものを増築。名前が似ていて違いがよく分からないし、6月にオープンしたはずだが、ホームページもなくてよく分からない。
※コラボ弘大についてはこちら
 
さらに10年前の創立50周年の時は「弘前大学創立50周年記念会館」というのを正門からすぐの附属図書館向かいの“一等地”に新築している。旧制弘前高校講堂を模した2階か3階建ての外観と「みちのくホール」と呼ばれる音楽会などができるホールが目玉。コンセプトとしては秋大の60周年ホールと同じと考えていいようだ。
ホールはどんちょう付きの立派なステージがあるようだが、客席は304名収容で秋大よりわずか40名多いだけ。
 参考 http://www.hirosaki-u.ac.jp/jimu/soumu/kaikan/annai.html 、 http://culture.cc.hirosaki-u.ac.jp/sgcenter/annai.html
立派だけど狭いキャンパスで場所を取っている
僕は、弘大にホールができると聞いたとき、全学合同の入学式・卒業式が開催できるような収容人数1000人規模のものかと思った。しかしそれには遠く及ばず、相変わらず式場として弘前公園内の市民会館を借りており、入学・卒業生は大学から2キロ以上離れた公園まで短時間での移動を強いられているようだ(式前後に大学でオリエンテーションなどを行うため)。
中途半端なサイズの会館でいまいち存在意義、必要性が分からない。

以前も記事にしたように、弘前大学文京町キャンパスは狭くて余裕がない敷地に、あまり計画性がなさそうな増築が繰り返されていて、そこにあんな低層で必要性がよく分からない建物を建てるのは、土地とおカネの無駄遣いに見える。本当に必要なら新築すればいいが、外観にこだわる前に機能や構造を総合的に充分に吟味して計画してほしかった。
それぞれの具体的な建設/改築金額は知らないが、秋大では弘大よりかなり低い費用で同種の施設ができてしまったのは明白。これを見せつけられると、弘大卒業生としてはなんか悔しい。
弘前大学がハコモノ好きなだけかもしれないが、こういう次第で秋田大学の姿勢は好ましく思えた。
秋田大学の正門近くに「木道」があった
こういうのを見ると、秋田大学は敷地に余裕があるのが分かる。

でも、秋大・弘大共通の気になる点もあった。「大学敷地内全面禁煙」のこと。
受動喫煙防止を目指す健康増進法第25条が施行され、医学部附属病院を抱えることもあってか、両大学とも全面禁煙を“半ば強引に押し付けた”ので、秋大も弘大も申し合わせたように、門の前の公道上で喫煙する大学関係者がいるのだ。これでは学外の人に受動喫煙をさせてしまう。詳細は書かないが、秋大は弘大よりひどい状況だった。

また、秋大学内の駐輪場の自転車の置き方があまりに乱雑なのも驚いた。弘大は現在、かなり厳しく学内への自転車乗り入れを規制(ステッカー貼付義務づけ、門近くに駐輪場を設置し内側への乗り入れ禁止)しており、大学生にそこまでやる必要があるのかと思うが、規制前の10年前でも、現在の秋大よりは整然と駐輪していたように思う。
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海と稲の花

2009-08-21 20:04:54 | 秋田の季節・風景
暑さが苦手な僕としては、今年も暑い。30度を越えたジリジリの暑さでなく、じめっとした蒸し暑さ。でもやはり晴天の日は少ないし、晴れてもからっとした夏の青空はとても少ない。

そんな中、数少ない晴天の日に、秋田市南西端、海水浴場のある下浜地区へ行った。
秋田市内の海水浴場は3つ。いずれも南西部の雄物川(放水路)河口より南側に連続してある。北から順に大森山の西側の「浜田」、秋田からの羽越本線が海に出る付近の「桂浜」、そして「下浜」。
秋田市の北隣、潟上市の出戸浜(でとはま)と併せて秋田市民にはおなじみの海水浴場。秋田県内はもとより、岩手県からの海水浴客もいる。内陸部の盛岡市では、太平洋側の三陸に行くのと、日本海側の秋田に行くのとで、ほとんど時間・距離の差がないためのようだ。

下浜海水浴場の浜から200メートルほどのところを国道7号線とJR羽越本線が並走していて、下浜駅がある。
下浜駅の跨線橋から
下浜駅を降りて国道を渡ると、海水浴場へ降りて行く階段がある。

鉄道でのアクセスがいいため、学生の利用が多いようだ。駅前にはバス停もあり、県立体育館前・秋田駅ー本荘(由利本荘市)を結ぶ羽後交通、新屋駅前の新屋案内所と下浜を結ぶ豊浜ふれあい号下浜線が利用できる。
空も海も色が濃い

男鹿半島が濃くはっきり見える


気になるのが農作物の出来。別の日に秋田市内の田んぼへ行った。
宅地化が進んだとはいえ、ちょっと郊外へ行けば水田が広がる。
色が薄い青空

カメムシの防除時期だそう
カメムシは籾(もみ)から汁を吸い、「斑点米」といって米粒を変色させてしまう代表的なイネの害虫。
イネを観察
水田なのに水がない。今は「中干し」といって、一時的に水を抜いて、根を張らせるなどして、丈夫なイネを作って結実・収穫に備える時期。そして葉の間からは穂が出ている。

穂が大きくなって稲穂らしくなっている田もある。


隣り合った田んぼで穂の出方、生長具合、高さが違う。植え付け時期が違うのかもしれないが、品種も違うんだろう。あきたこまちと餅米とか。

さて、皆さんは稲の花を見たことがありますか?
田んぼが広がる秋田とはいえ、農家でない人は車窓から見るだけだから、なかなか近づいて見る機会は少ないと思う。色が葉と同じ緑で花びらがなく、おしべが出るだけで地味だから、仮に近くで見ても気づかないかもしれない。
白い粉みたいなのがおしべ。この段階では穂は直立している。

少し穂の頭が垂れている
こちらは“花”としては終わって“籾”に変わって行く頃かな。

来週は気温が低いようだ。イネにとって大事な時期だけに心配だ。
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山陰へ

2009-08-18 20:14:39 | 旅行記
鉄道旅行をしているおかげで、多くの都道府県に行った。「ただ通っただけ」という県もあるが、一歩も足を踏み入れたことがないのは、和歌山・鳥取・島根・長崎・沖縄の5県だけになった。
つまり「山陰地方」には行ったことがなかった。(いろんな解釈があるが、最も広域の「鳥取・島根両県と京都・兵庫・山口各県の日本海側」という意味でも)観光地として興味深い場所が多く、秋田と同じ日本海側であり、社会的状況(少子高齢化とか交通体形)が似ているらしく、行ってみたかった。
そこで8月末から島根県東部と鳥取県をメインに行くことにした!

秋田から両県への交通手段は、飛行機なら羽田・名古屋・大阪のいずれかで乗り換えが必要。僕はもちろん鉄道で行く。(特に鳥取へは)京都や大阪からずっと日本海沿いに山陰本線を行くのかと思っていたが、それは昔のこと。今はもっと近くて速い路線がある。
鳥取へは、京都や大阪から在来線特急「スーパーはくと」を利用。第3セクター鉄道でトップクラスの収益を上げている智頭急行を経由して2時間半(現在は先日の豪雨の影響で一部バス代行になっており、時間がかかっている模様)。
島根の松江や出雲へは、大阪からさらに岡山まで行ってから在来線特急「やくも」で2時間半。高速化されたとはいえ、どちらも結構時間がかかって“乗り応え”がありそう。

もう1つ、東京から松江・出雲へは「サンライズ出雲」という寝台特急が出ている。いわゆるブルートレインでなく、10年ほど前に造られた個室メインの「サンライズエクスプレス」という寝台電車で高松へも行っている。僕は四国や岡山から東京までを3回乗ったことがある。個室といっても北海道方面の寝台のような豪華さはなく、実用的なものだが、きれいで機能的で快適。乗り心地も良くてぐっすり眠れた。
昔のカメラなので色がややおかしいです
今回は、行きは秋田から東京まで行って、サンライズで出雲市まで行くことにした。早めにきっぷを確保するに越したことはないが、寝台はネットで予約できず、窓口に行くしかないので面倒。先日、夜の動物園に行った時、秋田駅の窓口が空いていたので入ってみた。

サンライズには「B寝台」のグレードの中でも、4つの種類(部屋タイプ)がある。ところが、JRの指定席予約システムは「1列車に各グレード1つ」しか登録できない仕様になっているらしく、部屋別に別列車のような扱いで登録をしているようだ。つまり、僕が乗りたいのはB寝台個室の「シングル」という部屋だけど、「サンライズ出雲」という列車名で検索してもシングルの照会・予約はできず、「サンライズ出雲シングル」という列車名で探さないと出てこないらしい。
このため、慣れない係員などは、目的の寝台を探し出すのに苦労したり、見つけられなかったりする場合があるようだ。今回は、過去の経験上、申込用紙の列車名欄に最初から「サンライズ出雲シングル」と書いてみた。(用紙にも「B個室」と○を付ける欄はあったが、部屋タイプを指定する欄はなかった)
対応してくれたのは、「研修中」の名札を付けた新人さんだったのでちょっと心配したが、戸惑うことも付き添いの先輩に尋ねることもなく、てきぱきと操作してあっという間に希望の券を出してくれた。
しっかり研修を受けたのだろうし、様々なきっぷを求める客が来る秋田駅だから慣れているとはいえ、秋田でサンライズのきっぷを買う人はあまりいないだろうから、スムーズに買えてうれしい。
寝台券は横長で自動改札は通らない
中央左の「サンライズ出雲シングル」が列車名、右上の「シングル」が個室の種別ということだろう。
B個室“シングル”の寝台料金7350円は、普通のB寝台や「あけぼの」のB個室“ソロ”よりは1000円高い。ビジネスホテルに1泊できてしまう額でもあるが、サンライズのシングルは値段分の価値がある。(特3150とあるのは特急料金。新幹線なら東京ー新大阪だけで約5000円もするから、在来線は安い)
過去3回は朝7時に東京に着く列車だったのでのんびりできなかったが、今回は初めて見る車窓を見ながら10時まで、ちょうど12時間乗っていられる。

あとは他のきっぷ(乗車券は今回も広島旅行と同じく「周遊きっぷ」を使うつもり)や宿を手配し、見る所を決めないと。
出雲大社、日御碕(ひのみさき)、松江市街・宍道湖、米子市街、境港・水木しげる関連、倉吉の町並みと梨記念館、鳥取市街・鳥取砂丘、帰り道でも寄り道
このくらいは押さえておきたい。

選挙の期日前投票もしておかなきゃ。
※旅行記本編はこちらから。
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精霊流し

2009-08-17 20:22:11 | 秋田の季節・風景
「お盆休み」は8月15日前後だが、宗教的な行事としての「お盆」は地域によって旧暦7月15日、新暦7月15日、月遅れの8月15日など様々。
秋田では月遅れの8月15日が一般的。秋田市以外では、「三大盆踊り」と言われる優雅な行事や大館市では送り火の「大文字焼き」などがあるし、「秋田県職員ブログ」には由利本荘市の民家の風習が紹介されている。
秋田市では12日夜に、中心部の旭南(きょくなん)や通町で「草市(くさいち)」というお盆用品などを売る露天市が行われたり、盆踊りをする地域がある程度だと思う。あまり信心深くない仏教徒の我が家では、仏壇を簡単に飾って、13日に墓参りをする程度。
その他、秋田のお盆の風習について

弘前にいた頃、お盆に大学周辺を歩いていて、初めての光景に出くわした。割り箸くらいのサイズの木の棒を組んでキャンプファイアー状にしたものを家々の前に置き、火を焚いていたのだ。「迎え火」や「送り火」(どっちか忘れた)だったのだが、秋田市では見たことなかったのに、弘前市中心部の多くの民家で行われていたのにびっくりした。秋田と津軽で文化の違いはほとんど感じなかったが、僕にとってこれが最大のカルチャーショックだったかもしれない。(県職員ブログの本荘の民家ではワラを焚いて迎え火・送り火をするとある)

お盆の送り火の一種に、「精霊流し」が含まれるそうだ。僕にはさだまさしの歌にある長崎とか広島のものが思い浮かぶが、灯籠や供え物を海や川に流す行事のこと。
【2011年8月16日追記】長崎の精霊流しは派手で賑やかなもの。全国的には「灯篭流し」と呼ぶところも少なくないようだ。
そういえば、精霊流しは秋田市にもあるにはある。何も流さないけど。
竿燈大通りの二丁目橋
月2回発行される秋田市の広報紙「広報あきた」の8月最初の紙面に、例年同じ記事と表が記載される。今年も8月7日号に「お盆の供え物は指定場所へ」という見出しで「8月16日(日)は精霊流しが行われます。供え物は、指定のごみ袋に入れて当日の午前中に、下表の橋のたもとなどに敷いてあるむしろの上に置いてください。決められた場所以外には置かないようご協力ください。」とあり、表形式で河川や地域別にむしろを置く場所が記載されている。

秋田市のサイトで1950年代の創刊号から過去の広報を検索できるのだが今はなぜか最近20年間程度しか検索対象にならない。それで見つけた最古の1986年8月10日号には「情緒豊かな行事ですが、河川は汚さないようにしたいものです。(中略)直接、川に流さないよう、みなさんのご協力をお願いします。」とあり、要するに「川にモノを流されると困るから、橋のたもとに置いておけば市で処分するよ」ということ。
我が家は比較的川に近く、子供の頃からこれを知っていたが、「精霊流し」という認識はなく、単なるゴミ収集の一環だと思っていた。
【2011年8月16日追記】改めて昔の広報を検索してみると、1964(昭和39)年に「お盆の精霊は川に捨てないよう」という記事があり、少なくともこの年には既に現在とほぼ同じ形態での収集が行われていた。
【2017年8月16日】旧・雄和町、旧・河辺町が秋田市に合併された2005年の精霊流しを告知する広報では、旧両町エリアの回収場所が、前年度までの表に加えて記載されていた。これまでやってなくて新たに実施するような記述はなし。おそらく、合併以前からごみ処理は秋田市が受託して行っていたはずだから、精霊流しも合併前から秋田市と同じ形で行われていたのかもしれない。
通町橋
今年のむしろ設置箇所を見ると、歓楽街川反の旭川の各橋、秋田大橋など雄物川の大きな橋、老朽化で通行止め中の本田橋、用水路や排水路など地元の人しか分からないような場所、「御所野小学校プール脇の遊歩道」とか橋じゃない場所まで幅広くある。
とはいえ、秋田駅東側、土崎地区、泉地区など、収集場所がかなり遠い地域もある。これらの地域のお宅ではどうしているんだろう? 一般ゴミにするしかないか。

【2018年3月24日追記】秋田市土崎地区では、昔は川(秋田運河)というか港というか海というか、そこに供物を流し、それを船を出したり網を張ったりして回収していたこともあったらしい。
通町橋。傘があるけど…

通町橋は両岸にあった

二丁目橋
橋が近接した旭川筋でさえ、結構な量だ。食べられそうなバナナなんかもあってもったいない(我が家は食べられるお供え物はありがたくいただき、流すのは花とか飾りだけ)。
指定ゴミ袋で出すよう呼びかけているが、紙袋やレジ袋で出されたものがかなりあった。さらにカップ麺の容器とかお盆のお供えでなさそうなものが入っているのが見えた。
通常のゴミ収集であれば、指定ゴミ袋以外などルールに合っていないゴミは回収されないが、16日夕方に行ってみると、全部きれいに持って行かれていて、むしろだけが残っていた。(むしろ設置、出されたものの回収、むしろ回収と3度手間なわけだ)

河川の汚染と宗教儀式なので市民感情に配慮した結果行われている行事(事業)と思われるが、出された物はおそらく、だるま祭りの納めだるまさんがゴミ収集車で持って行かれたように、ゴミ収集車で回収し、一般ゴミと一緒に焼却されるのだろう。そもそもゴミ袋に入れて出すのが味気ない。そう思えば普通のゴミに出すのと同じだ。

指定袋以外で出しても持って行ったり、流す場所から遠い市民がいるなど、市の業務の効率化や市民の公平性から考えると、そんなに必要とされる事業だろうかと僕は思ってしまう。むしろが狭い道路や点字ブロックの邪魔になりそうな場所もあったし。我が家があまり形式にこだわらない家庭だからだろうけれど、形より気持ちが大事ではないかと思う。
二丁目橋下の「那波(なば)家の水汲み場」
お盆が過ぎて、夜は20度程度でぐっと涼しくなったのに昼は30度近くまで上がって暑い、いつもの秋田の気候になってきたような気がする。
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夜の動物園

2009-08-16 18:39:37 | 動物・植物
秋田市大森山動物園で「夜の動物園」が行われている。今年で17年目だそうで、「雪の動物園」と並ぶ定番イベント。

今年は8月14日から17日。16時30分の通常営業終了後、17時30分に再度開園、最終入園20時30分、21時で閉園。飼育員が給餌しながら解説する「まんまタイム」も行われる。入園料は通常と同じ大人500円(中学生以下無料)で年間パスポートも利用可。

僕は行ったことがなかったが、年間パスポートを持っていることだし、暗くて写真は撮りにくいだろうけど行ってみた。

秋田駅前からの路線バスが臨時運行され、動物園の公式サイトや秋田駅前バス乗り場の掲示によれば、行きが駅西口発17:00と17:30、帰りが大森山公園発20:30と21:00とのこと。
時間的に夕暮れから暗くなるまでいられると思い、17:30のバスで行くことにした。今日は買物回数券が使えるからお得。
ただ、このバス会社のこと、どんな運行方法を取るのか少し不安。行きは新屋線の新屋案内所止まりの同時刻の便があるから、それを大森山まで延長するはず。つまり通常の大森山行き新屋線と同じ運行形態なので、車両の行き先表示は「大町 新屋・大森山」だろうと思って(思い込んで)いた…
(参考) 通常の大森山行きの表示

時刻ギリギリにバス停に着くと、それらしきバスが来たが、車両後部の行き先表示を見ると「大町 新屋」。通常の新屋案内所止まりの表示。側面も同じ。
車両側面、ドア横の表示。「大森山」表示がなく新屋止まりと理解できそうだけど…
僕は「この表示のバスが大森山まで行くはずがない。先発のバスが遅れて来たか何かで、別に大森山行きのバスが来るに違いない」と思い込んでしまい、バス停から離れた所にいた。
その瞬間、車外スピーカーから「大森山公園行きです」と聞こえた! えっ?

バスはドアを閉めて発車したが、信号待ちで引っかかったので正面にまわると、

フロントガラス右上にワープロ打ちで「大森山動物公園行き」 ってそりゃないでしょ~!!! 不安的中

バス停にギリギリに到着し、正面の表示や音声案内をよく確かめなかった僕が悪い。
でも、この車両は日頃から大森山公園線を走っている車だから、(最初の画像で参考として示したのと同じ内容の)「大町 新屋・大森山」という表示幕が車両にセットされている(運転席で3ケタの番号を入力すれば任意の表示にできるはず)。それなのに何であえて新屋案内所止まりに見せかけた表示をし、わざわざ紙を作って貼るという手間のかかることをしているのか理解できない。(一方で車内放送は変更している)何かの理由で貼り紙で対応しなければいけないなら、側面と後部にも貼るべき。
しかも紙に書いてある「大森山動物公園」というものは存在しません(大森山公園と大森山動物園)。
以前から何度も書いてしまうが、バス会社には乗客の立場で分かりやすい案内をしていただきたい。
※翌日の2便も同様の表示だったので、運転士の独断ではなく、会社または営業所が指示していると思われる。

意思表示をすればドアを開けてくれたかもしれないが、僕の不注意だし、バス停以外での乗降は法令違反なのでやめた(本当はバス会社の相変わらずの不親切さに腹が立って乗る気が失せた)。
17時半のバスだったので後続はない。でもクヤシイので意地でも別の手段で行ってやろうと思った。

秋田駅からJR羽越本線の普通列車で新屋駅へ。新屋駅前の新屋案内所からローカルバスの「豊浜ふれあい号」浜田線に乗る。秋田駅と新屋での待ち時間が多く、直通バスに乗るのより1時間以上遅れての到着になる。まだ明るいうちに入園できたはずなのに、電車が雄物川を渡っている時に日が沈むところだった。

豊浜ふれあい号は、夕方の時間帯は本数が多く(といっても各路線1時間に1本程度)、お盆の土曜日なのに僕のほかには地元の奥様と思われる方が3人も乗っていた。
降車バス停は「大森山公園西入口」。公園まで行くバスが上る坂の下にある。親会社と違い、秋田市が運行するふれあい号は値上げしていないので、170円で済む。車内放送の「新屋支所前」が「日吉神社前」に変更されたのに対応しておらず、支所前のままだった。

結構長い坂だけど、5分もかからず上に到着。程よい運動だ。トータルでの運賃は直通バスより少し安く付いたし、JRと豊浜ふれあい号の収入に貢献できてよし、ということにしておこう。
この坂の風景、好き

動物園入口前は車がすごい
動物園の駐車場が全て満杯らしく、テレビ塔のある頂上方向の道に車が連なっていた。路上に停めるんだろうか。
門の外にババヘラや屋台が数件
かなり入園者が多いが、ほとんどが券売機でチケットを買っている。僕は年間パスポートなので、提示するだけで入場。

もともと夜間開園に対応した施設でないから、照明が少ない。提灯や手作りの灯籠、最近の工事現場にあるでっかい白い紙風船みたいな仮設照明を設置している。
フラミンゴ。適度な明るさ(暗さ)でいい雰囲気
サギと同じく暗くても目が見えるのか?
奥に進むとすごい人
この人だかりは「まんまタイム中」のアライグマ。通常開園でこんなに人がいるのって連休くらいじゃないだろうか。

カリフォルニアアシカは雄のマヤが相変わらずぐるぐる泳いでいた。シンリンオオカミは大人気でいちばん込んでいた。
アムールトラやライオンはガラス張り部分は込んでいたが、檻の部分は余裕があった。でも暗い。
トラ

こっちを見てる。夜に大勢人がいて珍しいの?
この日、展示場にいたのは母娘。2頭いた娘のうち1頭は6月に広島へ行ったそうだ。
暗くてよく分からないが、娘の方も大きくなった。ご近所のネコの母娘みたいにケンカしてないかな?
猿山は割と明るい

子ザルがちょこちょこ


売店も営業している(一部だけ?)ようだが、盛況の模様。

今年度オープンした、草食動物の展示と遊具を兼ねた「アソヴェの森」は遊具部分は暗いので閉鎖し、通路だけを開放していたけど、人が多いので外だけ見る。
チンパンジー。右上にいる。左奥はテレビ塔

涼しいのはいいが、僕は人ごみが苦手だしゆっくり見られないのも嫌なので、30分ほどで早々に退散。車で来た人たちは駐車場から出るのも大変だろう。
夜景やペンギンを見忘れたけど、まあいいや…

公園発の帰りのバス時刻まで1時間近くあるので、新屋の町まで歩いて“下山”することにした。バスが通る西側の旧道を通って下りたことはあったが、地図で見ると東側に近道の道路があるのでそちらへ。
車道と別に立派な1段高い歩道があり安全だが、森の中のカーブが続く道で照明がなく真っ暗で怖い。今日は動物園に行き来する車がたまに通るのでその灯りが頼りになったけど。
それでも西側の旧道のようなアップダウンはなく、ひたすら下る道だったので、わずか5分ほどで下に着いたようだ。昼間なら歩くのにふさわしい森の中の気持ちいい道だろう。夜はおすすめしません。新屋からバスで帰宅。


園内で気になったは、動物の檻の前でカメラのフラッシュを使う人。動物園の公式サイトでは「動物に向けてのフラッシュを使用する写真撮影は、ご遠慮ください。」とあるが、園内での掲示や放送は特に気づかなかったので、知らなかったのかもしれない。
詳しくはないが、動物の種によって眼の構造(光に対する感受性)が違うから、フラッシュが動物の眼に深刻な被害をもたらす可能性がある。また体への害はなくても、ペットとは違うのだから驚いて暴れたり、ストレスを与えることもあり得る。
僕が見た限りでは、アムールトラ、ライオン、チンパンジーという暴れたらおっかなそうな動物の前ばかりでフラッシュ撮影を見かけた。距離があったためか、動物が無反応だったようなのは幸いだが、その方々はコンパクトカメラを使った檻を背にした記念撮影のようだった。カメラ性能からして、人物以外は真っ暗な画像が撮れたのではないかと思われるので、無駄なフラッシュだと思うけど。
もっと管理者による周知が必要かもしれない。大森山動物園に限らず、各地の動物園・水族館・美術館・博物館など全体的に。

「雪の動物園」は雪国ならではのイベントで大好きだが、夜間開園は現在では多くの園がやっているようだし、僕としてはあまり魅力は感じなかった。お盆で帰省している人などならともかく、秋田市民なら通常または冬期の昼間にじっくり見る方がずっといいと思う。とにかく人の多さにうんざりしてしまった。
涼しくなったら昼間に行ってみよう。
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竿燈まつり追加

2009-08-14 19:35:02 | 秋田の季節・風景
竿燈まつりの記事を何度もアップしました。
※前回の記事はこちら。通して見たい方はお手数ですが、最初の記事からリンクをたどるか、2009年7月8月の記事一覧の中から該当するものを選んでご覧ください。
googleで「竿燈」で検索すると、このブログの竿燈初日の記事が13番目の候補になったためか、アクセス数(IP)が増えました。また、ページビューがそれ以上に増えたことから、前後の記事も併せて読んでいただいてるのだと思われます。

撮った枚数の割りにはいい写真も少なく、似たような写真をアップしてもしつこいかと思い、いちおう終わりにしていました。ところが、もう少し見たいというご要望がありましたので、この記事で残りの良さそうな画像をアップして、本当に最後の竿燈記事にします。

写真の順序はランダムで、若干、画質の補正をしています。


 

 

 

 

 





 
E-520で初めて撮影した竿燈。フラッシュなしで明暗差の激しい、厳しい環境だったとはいえ、手ぶれ補正が付いていながら補正し切れずにブレてしまった画像もあった。もっと高性能の(明るい)レンズがあればと思ったりもしたが、ピントがしっかり合ってタイミング良く撮れるのはさすが一眼レフ。
オリンパスの一眼レフに搭載されている「階調オート」という機能(設定モード)がいい感じだった。細かく部分ごとに明るさを補正し、黒ツブレ/白トビを軽減するということのようだが、提灯の紋がしっかり写っているのに、フラッシュがないので通常なら真っ黒になってしまう差し手や観客までも写っているのは階調オートのおかげだと思う。
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新規開店

2009-08-11 21:11:01 | 秋田のいろいろ
竿燈大通りに3店舗目となるローソンの「秋田大町二丁目店」が1日にオープンしたことを記事にしたが、そこから続く山王大通りを西へ2キロ弱、県立体育館・県立図書館・県生涯学習センター/児童会館の交差点を過ぎた秋田中央署山王交番の2件手前にもローソンが7日に新規開店した。(以下の画像は開店前の撮影です)
右がJAビル
店舗名は「秋田山王中島町店」だけど近くに山王中園町店もあるから紛らわしい。
周辺は図書館の手前にサンクスが1件あったほかはコンビニがない。アパートなど住宅もあるし、JAビルや新聞社などオフィスも多いからいい場所かもしれない。
同時期オープンの同チェーンとはいえ、大町二丁目店によく似ている。
店舗の構造や横長の看板、「準備中」の紙まで同じ

大型看板は形式は違うが低くて「P」表示はありATM表示はないのは同じ
「酒・   」と空白があり、「たばこ」が表記されていない。

もしかして両店は同じオーナーなんてことはないだろうか。竿燈が終わった翌日に開店したということは、その前日までは研修と竿燈の混雑応援を兼ねて、山王中島町店のスタッフを大町二丁目店へ派遣していたとも考えられなくはない。

ローソンのサイトの店舗検索では、山王中島町店はまだ反映されていないが、大町二丁目店はATMも酒もタバコも扱っていないことになっている。店舗の看板では酒とタバコは扱っていることになっていて、矛盾している。
ATMがないのはなんでだろう。大町二丁目店はともかく、山王中島町店なんか、近くに銀行も郵便局もないから、コンビニにATMがあれば便利なのに。
【30日追記】中島町店は未確認だが、大町二丁目店ではATMが稼働を始めた模様

もう1つ新規出店というか業態転換のお話。
山王十字路から南へ500メートルほどの新国道沿いの「長崎屋秋田店」が8月下旬で閉店し、9月下旬に秋田初出店となる「ドン・キホーテ」に変わるという。長崎屋が経営不振によりドン・キホーテの子会社化されたことに伴い、全国的に行われている業態転換のようだ。

まず、秋田市の長崎屋の歴史を調べてみた。
1969年、秋田駅近くの広小路沿い(今のキャッスルホテルの手前、最近まで石井スポーツ広小路店があったビル)に秋田初の全国チェーンの大型店として進出したのが最初。1981年まで営業していたというが、僕はまったく記憶がない。閉店と同じ年にダイエー秋田店がオープンしたことははっきり記憶にあるのに。

4年間の空白を経た1986年11月、現在地の新国道沿いにオープン。ここからは僕も記憶がある。店舗名は以前と同じ「長崎屋秋田店」だが、移転ではなく、1度撤退して再度進出ということらしい。
新店舗は、ファミリーレストランや大きな駐車場を備えるなど、時代にあった店舗形態や市街地にも近いながら幹線道路にも面した立地が良かったのか、長崎屋全体としては営業成績優秀な店舗だったと聞く。東北地方には10店舗以上の長崎屋があったが、現在残るのは秋田店と八戸店だけ。
なお、食品売場には長らく地元の「なかよし」というスーパーがテナントとして入っていたが、なかよしの経営不振もあってか撤退。さらに別の地元スーパーが短期間だけ営業して閉店。現在は「ドン・キホーテと共同仕入れ」とか言って長崎屋がやっているようだ。
自宅から徒歩圏内だが、僕は“ダイエー派”だったし、何となく行きづらくて、ほとんど行ったことがない。
長崎屋秋田店
長崎屋秋田店が入るビルは「中交ホリディスクエア」という。「中交」とは秋田市に本社を置くバス会社「秋田中央交通」の略(一般的な略し方ではないけど)。
この土地は以前、同社の本社(と車庫?)があったそうだ。長崎屋に貸しているのか売ったのかは分からないが(社名が付いているからには貸したのか?)、今も同社のバスターミナルが設置され、高速バスの発着と一般路線の「長崎屋経由車庫」線などの停留所がある。(駅から距離があることと、秋田市内の路線バスは長らく秋田市営バスが幅を利かせていたことがあってか、小規模なターミナル。イトーヨーカドー弘前店の「弘前バスターミナル」のような大規模なものではない)

駅から長崎屋・車庫(同社秋田営業所)へ向かう路線は、竿燈大通り上の「山王十字路」停留所を過ぎると、山王十字路を左折して新国道へ入る。すると北都銀行事務センターの前に再び「山王十字路」停留所がある(こちらは飯島・土崎と新屋または南高校を結ぶ新港線も停まる)。
このポールはおそらく旧秋田市交通局が設置・使用していて、譲渡されたものかと思われるが、今となっては珍しく次の停留所名が記載されている。
「次は 中央交通前 です」
ところが、正しくは次の停留所は「長崎屋バスターミナル」、その後交差点を右折して御休通りに入って「中央交通本社前」という順番。
これは間違っているというより、長崎屋の場所にまだバス会社の本社があった頃の表記がそのまま残っているのだろう。あまり利用者は多くなさそうな停留所だからいいけど、表示や案内が苦手なこのバス会社らしい?
(でも交通局では、長崎屋バスターミナルでなく、路上の「旭北錦町」という停留所を使っていた。とすればターミナルの前身の「本社前」停留所の名称を交通局が使っていたかは疑問。よく分からないけど、今となっては間違っているのは確か)
長崎屋開店に伴い、バス会社の本社はすぐ近く(=次のバス停)に移転し、車庫(秋田営業所)は2キロほど先にある。
外壁か何かの工事中だった。もう改装の準備?
鳥のマークの白い部分がなぜかボコボコしている。「長崎屋」の文字の部分は色あせているし、昨年あたりから「崎」の右上の正式表記が「大」から「立」に変わったそうだが、ここは古いままだ。

「山王五丁目」交差点は十字路の東側が公道でなく長崎屋の駐車場とつながる。そこと対面する御休通りの車が見る信号機は、なぜか電柱でなく、駐車場のゲートに付いている。真ん中で高さ的にも見やすいが、近くに電柱もあるのに、何で私有(と思われる)ゲートに付いてるんだろう?
「中交ホリディスクエア」なのですがボロボロ
もうちょっと大事にできないかねぇ。近くに別に駐輪場があるのに、前に自転車も置かれてるし。右の四角い板は昭和62年度の秋田市の都市景観賞受賞施設であることを示すもの。この賞は景観に配慮した建築物などに贈られる。
売りつくしセールでそれなりに人がいた

具体的な閉店/開店の日付がなく、店舗名が仮称なのが気になるが…
【8月18日追記】今日付けのチラシによれば「長崎屋は8月23日で閉店」「専門店は通常通り営業」「9月中旬にまったく新しいコンセプトのお店として全館リニューアル・オープン」とのこと。

店内には飲食店、衣料品、100円ショップ、書店などがテナントとして入る。一部は既に休業して改装していたが、「ドンキホーテ店として営業します」と紙が貼られており、実質的にはそのまま残る店舗があるようだ(全部かどうかは不明)。

この地区は「秋田市中心市街地」の範疇に入るかどうかは微妙なエリアだが、周辺に多く住むお年寄りなどにとっては、歩いてあるいはバスで気軽に行かれる場所にある貴重な大型店だ。賑やかになってほしい。
でも行ったことがない僕の先入観だけど、「ドン・キホーテ」ってゴチャゴチャしたイメージがあり、あまり進んで行きたくない。しかも新しモノ好きの秋田人だから開店当初は混雑しそうだし、当分は行かなくていいかな。
【30日追記】ローソンの看板、長崎屋の工事についての追加情報はこちら
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竿燈周辺の風景

2009-08-10 18:12:19 | 秋田の季節・風景
※竿燈まつり関連の前回の記事はこちら
長らくお届けし、多数のアクセスをいただいている、2009年の竿燈まつりの記事はこの記事で終わりにします。最後は小ネタ集です。※この後にもう1つ記事をアップしました。

旧赤十字救急センター跡地
期間中は各地からのツアー客を乗せたたくさんの観光バスが来る。千秋公園近く、キャッスルホテル向かいの日赤跡地もバス駐車場になっていた。
ここに停められたバスはラッキーな方だと思う。周辺では路上駐車するバスも多い。
弘南バスも活躍
今はバスガイドを省略するバス会社やツアーも多いが、これはちゃんとバスガイドが乗っている。「右手に見えますのが久保田城跡・千秋公園でございます」とか案内しているのかな?
弘南バスは車体に所属営業所を示す数字が表記されるが、写真のバスは五所川原営業所所属。わずか10分ほどの間で、他にも弘前と青森営業所所属の弘南バスも見かけ、大活躍の弘南バスだった。

県庁第二庁舎付近の交通規制を予告する掲示板
正しくは「竿燈」だけど「竿灯」になっている。ドット数や読みやすさ上仕方ないけど。

まつり途中、竿燈が移動中の山王十字路
暗い中たくさんの人がいるのが分かるだろうか?
竿燈は光を楽しむ祭りなので、街灯も信号も消されて歩道は結構薄暗いが、電柱間に付けられた提灯や竿燈や屋台の灯りでなんとかなる。
でも山王十字路はその提灯もなく、周辺の建物も真っ暗。そこにたくさんの人がいるので、わりと整然としていたものの、やや危ない。まつり中も山王十字路部分だけは街灯を点けるとか、仮設の照明を設置できないだろうか。

山王十字路の少し東(普段の様子)
秋田中央道路の地下トンネルから出てきた車線と秋田駅方向からの竿燈大通りの合流点で、門型の信号機と車線を区分する標識が設置されている。一方向だけの逆Y字路といったところか。
竿燈の最中のほぼ同アングル
「由利本荘/能代/県庁」という青い標識がこっちを向いていて角度が変わってる。竿燈(を見る)の邪魔にならないように、左右半分ずつ道路と平行な向きに90度折り畳めるようになっている。
裏側から
一見、門のように横棒がつながって見えるが、
中央部
つながっておらず、ここで左右に分かれている
柱の部分。ちょうつがいというか2つ折り携帯のヒンジのようなものが付いている
ここは信号機も付いた大型のものだが、標識だけのものなら他にも数か所ある。まつり開始1時間弱前に交通規制が始まるので、そこで折り畳み、規制終了前に元に戻す作業を期間中、毎日繰り返している。まつりをよりよく見てもらおうという心遣いだ。
でも、年に1回しか使わない装置、今後何十年もすれば錆び付いて動かなくなったりしないのか。たまに油を注したりしてるんだろうけど。
※翌年、2010年の記事で詳しく紹介しています。

竿燈大通り中程に「志田屋(しだや)」という、秋田では名の知れた料亭がある。
通りに面した2階に座敷があり、竿燈期間中は賑わう
座敷にいるのはどんな人たちでいくら払っているんだろ?
通りすれすれのベランダみたいな所にも人がいる
今まで見晴らしがよさそうな気がしていたけど、周辺のビルや街路樹が遮ってそれほどでもないかもしれない。通りに面した多くのオフィスビルでも、高い位置から竿燈を楽しむ人影が見える。

今日、今年の東北(発表上は東北北部と同南部)地方は梅雨明けの発表を行わないことになった。それなりに暑くて晴れる日もあるけど、このまま秋になりそう。稲など農作物の出来が気がかりだ。
コメント (2)
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