広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

新屋かまくら2016

2016-01-31 13:38:48 | 秋田の季節・風景
秋田市南西部の新屋(あらや)地区で、恒例の「第14回 あらや大川散歩道雪まつり」が30日に開催された。※昨2015年
看板

1週間ほど前にいつもの冬らしくなった秋田市は、その後、新たな積雪はほとんどなし。気温は朝晩はわりと冷え込む日が続いた。気象データ上の積雪は8センチだが、路面や土が見えている場所が多い。
秋田市中心部・大町通り。路肩に雪が残る程度

昨年はほぼ積雪ゼロの状態で開催されたが、今年も似たような状態。夜の気温は0度前後で、寒かった。
冒頭の写真のように、現地には「雪が少ないため、例年のような「光のファンタジーロード」の演出ができませんでした。」と規模を縮小する断り書きがあった。たしかに、秋田公立美術大学の学生による雪のオブジェなどは見られなかった。ただし、昨年はあった。
まだ明るい美大構内。路面が見える
それでも、例年と変わらず秋田公立美術大学からJR羽越本線・新屋駅まで切れ間なくミニかまくらが並び、途中の本部前ではLEDも使った電飾、(本物の大きい)かまくら、飲食物の提供などが行われ、多くの人が訪れていた。昨年は、フルサイズかまくらはなかった。
【2月2日追記】2日付秋田魁新報によれば「約2千個のミニかまくら」。
美大構内では、ミニかまくらの代わりにペットボトルも使用
秋田工業高校のタワー(?)と比べると、こっちのほうがずっと立派だ!

暗くなってくると、今年もいい雰囲気に。
美大正面「サークルプラザ」

風がなく、ろうそくも消えにくい

新屋駅方向へ向かって、貨物線路跡の遊歩道を進む。こちらはそれなりに雪が残っていた。
倉庫棟
8棟の旧・国立米倉庫を転用した、美大実習棟や市立新屋図書館(の裏側)には、遊歩道沿いに木造の庇の付き通路「雁木(がんぎ)」が伸びていて、アクセントになっている。
※雁木の下の路面が滑りやすい材質なので、天候や靴底によっては要注意。(今はなきダイエー裏のミスド前のタイル並みの滑りやすさ?!)

この雁木部分が、かつてはプラットホームで、遊歩道部分に乗り付けた列車に米が出し入れされていたそうだ。
 夜のホームって感じがする

住宅街の遊歩道
現時点で残っている雪は、ザラメ状になったのが凍り固まったものでとても硬い。ミニかまくらへ加工するのは大変だったことでしょう。

次の週末は寒波襲来が予想されているけれど、どうなるやら。たしか2月6日には、泉地区でミニかまくらが開催される。

翌2017年の模様
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謎の「中島」

2016-01-29 00:05:39 | 秋田の季節・風景
秋田市中央部の裏通りに、以前から気になるものがあった。
2012年10月撮影Googleストリートビューより
角地にある店舗兼住宅らしき建物。1階は床屋さん。

昨2015年の前半かと思われるが、床屋さんが店を閉め、跡が「テナント募集」となっていた。
2015年8月撮影ストリートビューより
その後、借り手が見つかり、昨年末に「紅茶バー」なるものがオープンした。
建物の1階正面部分は、和風なようなおしゃれなような雰囲気に改装されたが、それ以外の外観や2階は以前と変わらない。
ただ、そのテナント入居によって、以前から気にしていたものがなくなってしまった。

それは、角地のまさに角にあった。(上の8月のストリートビュー参照)
ひざ下の高さでそう大きくはない、コンクリートの製の箱。
中は土が入っていて、植えたのか勝手に生えたのか植物が茂っているが、元は防火用水のような水槽だったのかもしれない。(にしては容量が少ないか?)


その箱の外向き(道路からよく見える)面の中央には、小さい白いひし形のタイルのようなものが1枚だけ取り付けられていた。そこには、
「中島」の文字が!

これが気になっていたのだ。
どうして「中島」なのか。
ここの地名ではないから、表札なのか?
だけど表札にしては形状が斬新だし、玄関や門ではない場所の低い位置にあり、役に立たなそうだけどやっぱり表札なのか?

しかし、姓に由来すると思われる床屋さんの屋号はYさんであり、中島ではなかった。
床屋さんよりも以前にいたのが中島さんなのか、別に中島さんという大家さんがいるとかだろうか。
磯野カツオくんが友達を野球に誘いに来そうな、気になる場所であった。


今はテナント入居によって箱ごと撤去され、代わりにエアコンの室外機が置かれた。
箱は不要なものなんだろうし、中島さんでもないのだから、それで当然で仕方のないことだけど、謎を残して消えてしまった。

【2月2日追記】コメントにて、1960年代頃までゴミの個別収集に使われていた「ゴミ箱」ではないかとのご指摘をいただいた。大きさからすれば、防火水槽よりも可能性はありそう。
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Googleマップの弱点

2016-01-26 23:58:25 | 秋田の地理
ネットが普及したことにより、格段に便利になったものの1つが、地図。(似たような文を過去に何度も使っていますが)
紙の地図を探して買わなくとも、目的の所在地や名称を入力すれば、すぐにたいていの場所の地図が「Googleマップ」などで見られるようになった。(その分、人々の地図を読んだり作ったりする“能力”は衰えることにもなってしまいそう)

昨2015年春頃、Googleマップ上に、本来は存在しない施設名などが表示されることが日本で問題になった。海外でも同種のトラブルが起きているとのこと。
例えば、存在しない宗教団体っぽい名称が皇居などに表示されたり、秋田空港の滑走路に「びっくりドンキー」ができたりした。
その後、一部は警察により立件され、3名が書類送検されたとのこと。

僕はそれまで、Googleマップに表示されるデータは、ストリートビューのように自社で調査したり、ゼンリンなど専門企業から提供を受けているもの、つまり信頼性があるものだと思っていた。(マピオンなど専門地図サイトはそうなんだろう)
Googleマップにも「ZENRIN」の表記はあるが、それは施設名ではなく、道路や地形など地図データをもらっているということなんでしょう。

Googleマップで表示される施設等の名称は、ユーザーからの情報を元にしたデータが使われているのだそうだ。
本来は、ユーザーからの情報をGoogle側で審査を行ってから掲載するのだが、そのチェックが甘くて発生した事態ということになる。


意図的な改ざんは別としても、それ以外にもGoogleマップには、ミスなのか不自然な表記も散見される。
秋田市中通にある、林野庁の東北森林管理局。検索窓に「東北森林管理局」と入力すれば、
すぐに場所が分かる

ところが、文字を入れずに地図を動かして現地にたどり着くと、
「東北森林管理局総務課課長」
倍率を変えても、「東北森林管理局」は表示されずに「東北森林管理局総務課課長」という役職名だけが表示される。
たしかにそこにそういう人はいるだろうから、間違いではない。でも、もっと偉い人もいるのに、それを差し置いて課長とは。そもそも地図上に表示するのは不自然。電話帳のデータから拾ってきたのだろうか。
現在は修正されているが、山王の秋田県庁だったか裏の合同庁舎だったかにも、「なんとか部長」みたいなのが表示されていたことがあった。


ほかにも、おかしなものがいくつか。
「聖霊女子短期大学 付属中学校」
間違いじゃない。(「附属」でなく「“付”属」表示なのも、同校では正当)
ただ、ここには「付属高等学校」も併設され、そっちのほうが有名。というか中学校は2013年度から募集を停止していて、開店休業状態。

なお、検索窓に「聖霊高校」などと入れた場合、この場所が表示される。ただし、森林管理局と違って地図上の表示は中学校だけのまま。

まだまだあります。
「シリツアキタソウゴウビョウイン」
って「市立秋田総合病院」でしょ。

「アキタシリツチュウオウトショカンメイトクカン」
って「秋田市立中央図書館明徳館」でしょ。
駅前のフォンテ内の出先は正しい表記だけど。

どちらも、聖霊高校と同様に検索でたどり着くことは可能。


訂正させることはできないのか。
名称をクリックすると、施設についての情報が地図左側に表示される。そこに「編集を提案する」というのがあり、そこからGoogleへ情報を送ることができる。Googleのアカウント(Androidを使っている人はだいたい持っているでしょう)が必要みたいだ。「ライトモード」のマップからはできない。
市立病院と明徳館を指摘しました
審査を行い、結果がメールで送られてくるそうだ。



さらにちょっと違うのがほかにもあって、
「大森山動物園」だけど「閉鎖」?!
施設の詳細画面を開くと、「閉業」とある。Googleマップでは「閉鎖」と「閉業」を同じ意味で用いているようだ。
大森山動物園は現時点では冬期の縮小営業中で、平日は入園できない。
「閉業」という言葉自体、あまり使わないけれど、「廃業」と同義の「もう2度と開業することはない」というニュアンスがあるように感じるから、そぐわないのではないか。

Googleホームページ内「マイビジネスヘルプ」「ビジネスに閉業または移転のマークを付ける」には、「ビジネスがその場所に存在しなくなった場合は、Google マップ上で閉業や移転としてマークを付けることができます。」とある。

また、盛岡市動物公園は、冬期間は一切営業しないが閉鎖・閉業扱いにはなっていない。スキー場が全部、夏の間は閉鎖・閉業と表示されるわけでもないだろう。
以上から、大森山動物園を「閉業」とするのは誤りだ。これも報告しておいた。
【27日画像追加・追記】
Googleで「大森山動物園」をWeb検索した結果画面(グレー枠は拡大したものを合成)
Web検索しても「閉業」「閉店済みとして登録されています」となる。ここからも報告できる。

ついでに、建物すらなくなった秋田銀行秋田支店がまだ営業していることになっていたので、それは「閉業」と報告。


【修正状況を追記】
・1月28日夜の時点で、市立病院が漢字表記に変わっていた(ただし変更した旨の通知メールはなし)。明徳館、大森山、秋田支店はそのまま。
・2月2日に秋田銀行秋田支店を閉店扱いにした旨のメールが届き、地図にも反映されていた。
・2月14日に大森山動物園がやっと“開業”。明徳館は未更新。
「閉業」の表示が消えた



ネット検索と一体化し、検索結果からすぐに地図に切り替えられ、そこからさらにストリートビューにも移動できるという意味では、Googleマップはとても使いやすい。
しかし、以上のような問題もあることを理解して使うべきだ。また、各団体や施設・店舗等が、自分の名前が適切に掲載されているか、自分自身で日頃からチェックすることも必要だろう。

また、Googleマップは西洋の「通り」を基準にした住居表示がベースのためか、日本の「番地」基準では、町・丁目や番地の境界が分かりづらい。「マピオン」など日本の地図サイトのほうがしっくり来る。
ほかに「地理院地図」も捨てがたい。上手に使い分けが必要です。
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網看板/加賀正

2016-01-25 20:29:41 | 秋田の季節・風景
秋田市中心市街地の風景2つ。

2014年12月に、大町二丁目にある「ホテルパールシティ秋田竿燈大通り」屋上の看板を取り上げた。
前身である「スカイホテル」やそれ以前に広告として表示されていた「テルモ」の文字を判読できるという、ビルの変遷を物語る看板であった。

2015年秋に、ちょっとした変化。(9月撮影のストリートビューでは以前のままなのを確認)
北側のニューシティ跡付近から
「テルモ」がうっすら残る看板にズーム。
左右(東西)に?

西・南面。鳥が通過
北面を除く3面に、緑色の網がすっぽりかけられた。

2012年に、秋田フォーラスの看板にも網がかけられていた(その後、看板全体をリニューアルして、網はなくなった)。フォーラスはなんか中途半端なかけ方だったけれど、どちらも目的は同じだろう。看板の文字などが下に落ちないようにするためだと思われる。
東面
ゆくゆくは撤去するか新調するかしないといけないでしょうね。

この東側に別にある小さい看板には、網はない。




昨2015年末に建物外観だけを紹介した、中通の呉服店「加賀正(かがしょう)」。
明治12年創業の老舗だったが、昨年11月に倒産して、店舗はシャッターが下りている。もう少し詳しく。
西側から。奥はエリアなかいち商業施設棟
紅白の幕がはためき、ショーウインドーは見ることができ、単に定休日かと思ってしまう。
よく見ると、ショーウインドーに「告示書」が貼られ、ディスプレイの向こうの店内は薄暗く、目隠しなのか物が置かれて、中をうかがうことはできない。
大きいウインドウには大きな屏風
小さいほうのウインドウは、
いが栗ともみじ
秋のまま時が止まっていた。
「よい品ながいおつきあい」

【2016年4月2日追記】この後、3月20日頃までは上と同じ状況が続いた。ところが、4月1日までに、ショーウインドーの装飾、紅白幕、「加賀正」の文字がすべて撤去され、加賀正の面影がなくなった。この記事末尾参照。
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やっといつもの冬

2016-01-24 19:14:27 | 秋田の季節・風景
21日は大寒。いちばん寒い時期である。
その前後に全国的に寒波が襲来(90年ぶりの強さだとか?)し、西のほうで本格的な雪となった。
1週間前には東京で、この週末は長崎や鹿児島など九州でもけっこう積もった。奄美大島では115年ぶりの雪。雪と寒さに不慣れな土地では、外出はもちろん、家の中も寒くて大変そう。【25日追記】沖縄本島では、観測史上初の雪(正確には「みぞれ」。気象データ上はみぞれは雪に含まれるとのこと。沖縄本島以外では39年前に久米島で観測)

東北地方など雪国では、今シーズンこれまでは雪がとても少なかったのが、この寒波でやっと例年程度になった所が多い。寒波そのものは流れこみ方が弱いようで、それほどでもない。秋田市は、18日以降は積雪17センチ程度で推移(今日の長崎市と同じくらい)。気温は朝はマイナスになるものの、昼はプラス1度くらいまで上がり、今シーズンは真冬日未観測。
※データ上は、平年値よりわずかに積雪は多く、最低・最高気温とも寒いようだ。

やっといつもらしい冬になったと感じたけれど、猛吹雪や肌を刺すようなキーンとした寒さになることは少なく、トータルでは今のところ今冬は楽に感じる。
秋田駅東口・アルヴェ14階から東側の家並みと太平山
西の大寒波とは裏腹で穏やか。太平山が姿を現すことも。
家々の屋根が雪で真っ白に統一されてきれい。


大町のニューシティ跡地
青空が見えることさえある。大きな道路は路面が露出し、乾いている。

秋田市街地の道路では、先週、今シーズン初めて除雪車が本格的に稼働した。
南通。まだ雪で真っ白な道もある
住宅地の細い道路も除雪されたが、まだ路面に雪が残る(圧雪状態)所もある。
特に、日当たりや風のせいか高いマンションの下や、車が出入りする駐車場前では、路面がテカテカツルツルになっていて、怖い。


年始の続き
二丁目橋・那波家の水汲み場跡のケヤキの一部の葉が、紅葉せずにチリチリに枯れて枝についていた。
今日現在まだ残っています
※2月23日現在でも、まだ残っている。少し減った気がするものの、春分の日の3月20日でも残る。4月5日でもちらほら残る。最終的にはこうなった


そういえば、昔はここ(二丁目橋下の旭川)で、牛島(?)の空手教室(?)の子どもを中心とした生徒たちが「大寒みそぎ」を行うのが、毎年ローカルニュースで報道されたものだ。何年か前には、12月中に時期が移動していたと思ったが、近年は報道されなくなった。やめたのかしら。


秋田駅前「フォンテAKITA」の時期外れのクリスマスツリーも、21日時点でまだ撤去されずに残っている。※1月30日時点でもそのまま。その後、2月4日までにはようやく撤去された。
お掃除されていた(1月上旬撮影)
見た目からして、やはりクリスマスツリーと呼ばざるを得ない。
今シーズンは、JR秋田駅やエリアなかいち、商店街などが協力して、「あきた光のファンタジー」と銘打ったイルミネーションを2月いっぱい各所で実施している。
フォンテはそれには加盟していないようだけど、便乗しているのでしょうか?
それだったら、クリスマスに限定されないデザインにするとか、クリスマスが終わった時点でリニューアルするとかできるでしょう。もうちょっと配慮してほしい。
左奥の秋田駅ビルの壁面の光が「光のファンタジー」の1つ


もう1つ、時期外れアイテム。
昨年もそうだったのだけど、大町の「協働大町ビル(旧・協働社大町ビル)」の門松。今日現在、まだ出ている。
昨年とほぼ同じ仕様(先週撮影)
本来は1月7日もしくは15日まで設置するものを、昨年の大町ビルは26日頃になってやっと撤去された。今年もそろそろでしょうか?

ほかに大町ビルに変化。
正面中央部に足場が設置された
先週、コメントで教えていただいたように、大町ビルでは耐震改修工事を行うそうだ。
先週中頃には、右側のみちのく銀行秋田支店跡のシャッターを上げて、中に資材を搬入していた。その後、足場が組み始められたことになる。
※1月28日頃までには、足場はそのままの位置(壁全面などでなく)でシートで覆われた。28日時点で、門松はまだある。30日夕方に見たら、撤去されていた。
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ついに更新?

2016-01-20 23:24:32 | 秋田のいろいろ
年明けからしばらく、秋田駅中央改札口前を通らないでいた。そして、
1月12日
左手前の木は、2月の「大館アメッコ市」PR用の“枝飴”。
それ以外に、変化が生じているのにお気づきでしょうか?

拡大
真ん中の在来線と新幹線の境界、「中央口」の表示の上にあったアナログ電気時計がなくなって、グレーのフタがされている。
(再掲)在りし日の時計
この時は、時計が壊れたか? と邪推。

翌日も通ったら、
あれれ!?
時計の並びに方面別に計4台設置されている、LED式の発車時刻・乗り場を表示する装置「発車標」の周囲の枠(カバー)が、左から2台分だけ取り外されていて、中の配線が見えている。

さらに翌14日には、
残りの枠も撤去された
発車標本体にも、方面は表示されているので、枠がなくてもあまり支障はない。見た目にも、知らなければあまり違和感はない。


そして、写真はないが、ホーム上では、まだ稼働していないものの新しい発車標が設置された。(現時点では既存の発車標が稼働)
ということは、中央改札口の発車標も、近いうちに更新されると考えられる。


現在の駅舎ができた1997年3月の秋田新幹線開業時から使われていた発車標が、役目を終えることになる。
19年とは、けっこう長持ちするもんだ。
最近の発車標と比べると輝度が低くて、細い明朝体しか表示できなくて見にくいし、ドット数の制約などから英字や臨時列車では珍妙な表示になることがあるのは、今までお伝えしてきた(一例)通り。
新しい発車標によるサービス向上に期待します。

それに連動して時計も取り外されたのだと思うけど、改札口の時計は重要なアイテムのはず。大きな駅で少なくとも1週間以上、時計がないのはなんとかできないでしょうか。
【22日追記】改めて写真を見ると、向かって左側(在来線側)の精算所の窓の上に、電池式と思われる白っぽい丸い掛け時計が新たに付いていた。いちおう、それが代替の時計ということなんでしょう。

※続きはこの記事にて
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手形陸橋進捗

2016-01-19 21:34:04 | 秋田の季節・風景
2015年の続報シリーズ。
5月にアップした、秋田駅北側で奥羽本線をまたぐ、県道28号線のオーバーパス「手形陸橋」の拡幅工事について。
結論から言えば、目立った変化はなし。前回アップ後、路盤部分がほぼ完成した程度まで進んで、冬期のお休み中。実際に車線が増えて供用されるのが、まだ先なのは明白。

東・手形側の“ふもと”。奥の山が千秋公園、右後方が秋田大学
拡幅された部分(+既存部分で工事スペースになっている所)には雪が積もっていた。
拡幅部分。右の黒い手すり(高欄)が拡幅前の端

少し引いて手形山崎バス停付近から。ほぼ倍の広さになるのが分かる

陸橋中央部分(線路の上)から手形方向


秋田駅方向の線路。奥で線路をまたぐのは歩行者用跨線橋
この線路を越える部分は、
まだ拡幅されていない
ここができなきゃ、どうしようもない。
JRの線路の上や下を工事する時は、JRとの調整とか手続きがいろいろあるらしいから、後回しのようだ。


現地にある工事看板は「橋を拡幅しています」が2種類。交付金の番号が1つ違いで、施工業者は異なる。おそらく手形側と千秋側で別工事になっている。
 
千秋側の看板は、なぜかシャチホコ付きのお城と、謎のキャラクター入り。「12月30日~2月29日まで休止」と書いてくれているのは親切。

看板の工事は今年5月で終わることになっているけれど、すぐに通れるようになるわけでもなさそう。その後で、線路の真上が着工するのかもしれない。
いずれまた続きます
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懐かしの201か301

2016-01-18 23:48:41 | 津軽のいろいろ
昨日のついでに、大学入試センター試験の青森のことを少々。個人的な感傷です。
【20日訂正】初回アップ時にジャンルを「秋田県」に誤って設定していたので、「青森県」に修正しました。

青森県内では、マスコミ向けに弘前大学会場の1室が公開された。
青森テレビより

NHK青森放送局より
この映像の部屋を知っている!
前から後ろまで緩く等間隔な階段の傾斜角度、窓、前方のドアの場所が凹んでいること、何よりも全体的な雰囲気からして、旧・教養部→共通教育棟のいちばん正門寄りの2階と3階に位置する、201もしくは301講義室だ!(両室の構造はほぼ同じで、区別不能)【後述の追記のように201の可能性が高い】
現在、建物の名称は「総合教育棟」に変わっているから、部屋番号も変わったかと思ってたが、2013年のオープンキャンパス案内図によれば、部屋番号は変わっていない。

映像左側の壁の外が廊下で、その外が富田大通り。
この建物は、外壁リニューアルやバリアフリー工事がされており、だいぶ変わったようだが、意外にも講義室内は20年前とあまり変わっていない。変わったのは、天井のテレビやドア、もしかしたら机程度。
特にNHKの映像は、なじみのあるアングル。僕がこの辺り(もうちょっと前方のテレビがぶら下がっている近辺)の席に好んで座っていたから。

僕の頃は、諸般の事情で学部の専門科目でも共通教育棟の部屋を借りて行ったものがあったので、教養科目(共通教育)と合わせて、201・301両講義室にはよくお世話になった。
学部長をされていたK先生(故人)の博識で含蓄のあるお話に感銘を受け、他学部の別のK先生(今は青公大の学長だって!)から、当時は最先端であったインターネットのお話を聞いて納得した(ような気がしただけ?)のも、この部屋(のどっちか)だった。

ちなみに、この上のフロアの401講義室は、廊下部分も部屋で、傾斜が急で、おそらく弘前大学最大の収容定員の講義室。20年前は、201・301ほど手が入っておらず、古臭いような薄暗いような独特の雰囲気があった。今はどうなっているか知らないけれど、センター試験では使わないのだろうか。構造が取材向きじゃないのか。
下の101講義室は、201・301と同サイズながら階段教室ではなく平面(2013年の案内図でも確認できる)。20年前は「LL教室(カセットテープ式)」としての機能があったが、今はどうなっているだろう。

懐かしい気持ちさせられた、センター試験のニュースだった。なんて言っておきながら、実際は別の部屋だったりして?!
大学の講義室なんて、どこも同じように思えるが、よく見れば微妙に違い、なんとなく区別がつくものだということも分かった。【末尾の追加画像・追記も参照】

総合教育棟についての関連記事


あと、17日の「生物」の試験問題で「フロリゲン」が出ていたのには、隔世の感を禁じ得なかった。
フロリゲンは花芽形成に関わる植物ホルモンで、以前から理論的には存在するとされながら、長らく実際には発見されていなかった。2007年になって、日本の研究者によってようやく解明された。(昨年末、日本人が新元素を発見したのがニュースになったけど、それに匹敵する大きな功績だと思うのだけど、当時、一般マスコミはほとんど騒がなかった)
だから、20年前には高校の生物ではひとことも記載されていなかった。それが、発見から10年経たないうちに、高校で習うようになっていたとは。


最後に、前にも書いたし、毎年思うけれど、1年間でいちばん寒い時期に、全国的な試験をやるのってなんとかできないのか。
特に雪国では交通障害が発生しないかやきもきさせられるし、自宅と会場が比較的近いのに念のためにホテルに2泊を強いられる受験生もいる。
2012年には、にわかに「秋入学」が検討されだして、何か動くかもしれないと感じたけれど、その後音沙汰なし。
【19日追記】近い将来、センター試験に代わる新たな共通試験ができるそうで、記述式にするとか内容の検討が進んでいるが、実施期日はどうなんだろう。あまり変わらなそう。

翌2017年のいろいろ


【2021年3月24日画像追加・追記】センター試験から大学入学共通テストに代わり、新型コロナウイルス流行下としても初となった、2021年入学者の前期試験でも、この部屋が報道公開されていた。
右下はNHK青森、他3枚は青森テレビのニュースサイトより
近年は、共通テストでも二次でも、その会場となる大学の入試課長のインタビュー(余裕を持って落ち着いて受験してくださいみたいな話が多い)が放送されることがわりとあり、今回も弘前大学の課長が登場。講義室前の廊下でインタビューされていて、背後にフロアガイドが映りこみ、そこが「3階」であることが分かった。ということで、おそらく201ではなく301講義室。

2016年の画像と比べると、椅子の背もたれの色合いが変わったようにも見えるが、光の加減かもしれない。【下記2023年の追記参照】
2016年に天井からぶら下がっていた薄型テレビは1つもない。教壇前にプロジェクターがある。
2017年以降に撤去されたのか、あるいは201のほうだけぶら下がっているかだろう。なお、昔は201、301どちらにもブラウン管テレビが下がっていたはず。

改めて見ると、横に長く5人がけ程度が左・中央・右と3つ配置、奥行方向の列数は少なそうで11列くらい?
いちばん前のドアや教壇のある部分と、同じレベル(段になっていない部分)には3列。そこの左右ブロックは4人がけで、斜めに角度を付けて設置している。この点は、映像で見て思い出した。僕はこの部分は座らず、1つ上の段の前方、教壇に向かって左側を好んだ。
となると、(試験時でなくフルに着席した)定員は150人程度? 思ったより少ない。
黒板に向かって左の廊下側の壁は、段でない部分だけに小さな高い窓がある。それより後方はしばらく窓がなく、スピーカー、その後ろに少し大きい窓が1つあるようだ。
当時から広くてゆとりがある感じがしていたが、横に広いせいかもしれない。机など白系統の色合いのせいか、明るい雰囲気もすると思う。だから好印象の部屋だったのかもしれない。


【2023年1月13日追記・2023年度共通テスト前日の報道より】青森の各テレビ局では、青森テレビ以外3局が弘前大学の同じ試験室で取材していた。
青森朝日放送(ABA)より
今回の部屋は、天井から薄型テレビがぶら下がっていて、椅子と背もたれは木製。そして、そこが「第1試験室(受験番号1001~1042)」で「C201 201講義室」であることが、NHKとABAの映像により判明。
したがって、2021年に取材された301講義室と、今回の201講義室では、テレビや椅子が異なることになる。昔は同じだったのに。
201の椅子は、僕の記憶にあるものと同じで、それなりに年季が入っている。だから、201は20年以上前とあまり変わらず、301のほうが多少手が入ったことになろう。

なお、ABAでは、講義室前の「試験時において不正行為を行った場合」という注意の掲示をアップで5秒ほど放映した。上の画像のいちばん下に映っている、イラストと赤い部分がある掲示。
しかし、そこには「1ヶ月の停学」「当該学期の試験のすべてが無効」と大きく書かれており、つまり大学生の定期試験用。入学試験用ではない。気付かないものでしょうか、ABAさん。

【2024年1月15日追記・2024年度共通テスト前日の報道より】青森朝日放送は青森大学、NHK青森が弘大で取材。弘大は恒例の201か301で、室内に目立った変化はなさそう。
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格言鉛筆

2016-01-17 23:16:36 | その他もろもろ
大学入試センター試験が終わった。
秋田など雪国では、今シーズンとしては寒くて雪が残る日に当たってしまったが、平年と比べて極端ではなく、全国的に大きな交通や試験運営上の支障がなく終わったようで、何より。明日からは全国的に荒れ模様の天候になるそうで、ギリギリセーフ。

秋田でのセンター試験を伝える、テレビのローカルニュースで気になったこと。
秋田以外の多くの地方部でも同じかと思うが、毎年、各県につき1つの試験会場の1つの試験室に限定して、受験生着席後~試験開始前の問題用紙を配布して説明する辺りまでに限り、部屋の後方にマスコミを入れて撮影させているようだ。秋田県では秋田大学、青森県では弘前大学などと、国立大学で取材させるのが恒例。部屋も毎年同じかもしれない。
後ろ姿で試験開始前とはいえ、その部屋に割り当たってしまった受験生にしてみれば、気が散ってしまうかもしれない。公平性の意味では、いかがなものだろう。

したがって、どこのテレビ局、新聞社でも、撮影する向きの左右が違うくらいで、代わり映えしない映像なのだけど。
今年は、秋田テレビ(AKT)と秋田朝日放送(AAB)で、同じ受験者の机上のアップが放映された。(NHKとABSでは映らなかった)
上がAKT、下がAAB
距離やアングル的にふさわしい位置ということ以外に、2局のカメラマンがここをアップで撮影し、編集でカットされずに放映に至った理由というか、映像の意図は、よく理解できる。
なぜなら、置かれた3本の鉛筆が、いずれも神社で頒布・授与されているものだから。受験生らしい光景として、「画(え)になる」のだ。

黄色の鉛筆には「太宰府天満宮」、無着色のには「湯島天神 一歩一歩進め。」、中央の水色のには「東風吹かば匂ひおこせよ 梅の花」と判読できる。
水色は歌からして水色も太宰府天満宮の鉛筆かと思ったら、やはりそう。「太宰府天満宮」と書かれた(彫られた)面の裏が見えていることになる。だから、黄色の裏にも歌が書かれているはず。歌は下の句の「あるじなしとて春な忘れそ」が彫られたものもあり、ほかに白い鉛筆もラインナップされてセットになっているようだ。

湯島天神の鉛筆は僕も使ったことがあった。たしか四角い断面で、書かれている文言が複数あって、それがセットされている。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を覚えたのが、湯島天神の鉛筆だったはず(でも、今はラインナップにないみたい)。


1人で複数の神社に神頼みするのは、いかがなものかという疑問が湧くのはさておき、一見すると、いじらしくてほほえましい光景である。
しかし、この場所にこの鉛筆があること自体、間違っているのでは? とふと感じた。

21年前、僕が受験した時は、受験票だったか要項だったかに、「余計な文言が書かれた鉛筆は使えない」という制限が記載されていたはず。

独立行政法人大学入試センターのホームページで確認。
すると、今年の出願者が全員入手する「受験案内」と「受験上の注意」という書類において、どちらも同じ文面で言及されていた。

「受験案内」7ページより

「試験時間中,机の上に置けるものは,黒鉛筆(H,F,HBに限る。和歌・格言等が印刷されているものは不可。)…」とある。
なお、受験票や当日机に貼られる「受験番号票」には、記載なし。

そうそう。21年前もたしかまったく同じ文言だった。
「和歌・格言等が印刷され」た鉛筆なんてあるの? と思ったのを思い出した。(既に湯島天神の鉛筆は知っていたが、結びつかなかった)

「東風吹かば~」は明らかに和歌であり、また、湯島天神のホームページでは、この鉛筆を「格言入」と紹介しており、どちらも試験時間中に使うことはできないととらえて差し支えないだろう。
厳密には撮影の段階では「試験時間中」ではないが、結果的には「あまり適切とは言えない試験会場風景」が放映されてしまったことになりそう。


まったく余計なお世話だけど、この受験生、どうなったのだろうか。
受験案内には、この鉛筆のような指定外の物を「使用又は置いている場合には、解答を一時中断させて、試験終了まで預かることがあります。」とある。
カンニングなどは「不正行為」として、ただちに退室・全科目無効となるが、それとは別の軽い措置だ。
ただ、肝心の鉛筆を取られては、解答できない。普通の鉛筆を持っていただろうか。(持っていたとしても、筆箱やかばんから取り出す行為は認められるのか)

しかし、ネット上には実際のセンター試験で「使ったけど、何も言われなかった」という声も少なからずある。
監督者が黙認してくれたのか、気づかないのか、あるいは受験案内では「預かることがあります」であって「預からないこともあります」なのか。

21年前のセンター試験では、顔写真照合や回収した解答用紙の確認は、けっこう厳重に行っていると感じた(それまで高校内での模試しか受けていなかったので、驚いた)が、そうじゃない部分もあるのだろうか。


ここで、当該受験者(並びに同様のことをした受験生)に対して厳しいことを書かせてもらう。
受験案内だけでも20ページに及び、読むのは面倒で大変かもしれない。だけど、大事な大学受験の第一関門であるセンター試験なのだから、隅々までもらさず読むべきだ。
世の中には「知らなかった」では済まされないこともある。(この件はそこまでじゃないし、実際には世の中には知らなかったでは済まされないように見えて、結局は済んじゃうことがけっこうあるのだけど…)

それに、他の受験生の多くは、注意書きをしっかり読んで持ち物を揃えているはず。その人たちからすれば、間違ったことをしているのにまかり通ってしまうとは、バカバカしく感じてしまうかもしれない。
以上、苦言。まあ、大した問題ではないから、今後は注意しましょう。



ところで、湯島天神では、鉛筆を1ダース単位で授与しているが「格言入・格言無各6本」。
つまり半分は格言が入っていないらしい。格言なしは、試験会場への持ち込みを考慮しているようだ。(湯島天神の名称表記はあり。三菱やトンボと同じブランド名ととらえられるのだろう)
テレビの受験生も、そっちを持っていけばよかったのに…

あと、大学入試センター側が、「次に挙げる寺社の鉛筆は、和歌・格言入りでも持ち込めます」という“認証”制度を作ったら…親切すぎるし、特定の企業や宗教団体の利益になるからダメか。
じゃあ、もうやってるかもしれないけど、寺社側で鉛筆の包装に「この鉛筆は、試験では使用できない場合があります。その場合の責任は負えません」と注意書きをしたら…それでも、読まない(理解しない?)人には意味がないか。


今回の注意事項では、「英文字や地図等がプリントされた服等」の着用もダメ。昔はどうだったかな?
記載に忠実に従えば、言及がない「英文字や地図等が印刷されている鉛筆」や「和歌・格言等がプリントされた服」は良いことになる。あるいは「数式や公式がデザインされた」鉛筆や服とか。
それに、机に置くティッシュペーパーは「袋又は箱から中身だけ取り出したもの」でなければいけない。昔は袋ごと置いても良かったような気がするけど。一方で、消しゴムのケースについては言及がない。
重箱の隅をつつくようだけど、大学入試センター側でも、制限に一貫性を持たせ、それを簡潔に分かりやすく示す努力が必要かもしれない。

※個人的な思い出ですが、センター試験関連記事
※このてんまつを大学入試センターへ投書したのだが、翌2017年も要項はそのままだったようだ。関連記事
※2018年も変化はなさそう。そんな中、2017年8月18日にトンボ鉛筆が「文字なし「モノ消しゴム」」を発売した。先に発売していたトンボマークのみの鉛筆とともに「試験会場での所持品や服等に文章や英文字等がプリントされたものを制限する表記が受験上の注意(センター試験)にあることから、文房具選びで苦慮している受験生に対応しました。」とのこと。
※センター試験は2021年から「大学入学共通テスト」となったが、実施主体は大学入試センターが継続するためか、こうした注記はおおむね変化なし。新型コロナウイルス対策でマスク着用が義務付けられ、マスクにも条件が付いた。マスクもメーカー名程度は許容されるが、その辺の周知が不充分だったらしく、メーカーのシャープがツイッターで自社のマスクは使えないと早とちりし、それが拡散して不安になった受験生もおり、それを受けてセンターが周知するという、ちょっとした混乱もあった。
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そっくりタワー

2016-01-15 00:08:42 | 秋田のいろいろ
このタワーに見覚えはありませんか?

柱を斜めにスパっと切り落としたような形状、コンクリート打ちっぱなし。

秋田市新屋の秋田公立美術大学(1995年の竣工時は秋田公立美術工芸短期大学)の正面奥にある、「シンボルタワー」じゃないの?
いえいえ。
美大のシンボルタワーはこれ(2012年撮影)
似ているようだけど違います。

昨年度末(?)にできた、秋田市保戸野の秋田県立秋田工業高等学校の新しい体育館(体育館棟)なのです!
線路越しに。タワー左手前の少し白っぽいのは校舎

両タワーを比較(縮尺は異なります)
美大と秋工を比べると、美大のほうが大きく、美大のほうが角度が鋭い。
また、経年の影響もあると思われるが、肉眼では、秋工は平面的な印象を受け、美大のほうが立体感がある。

タワー状の構造物が付属する建物はわりとあるけれど、同じ市内にある設置者が異なる学校どうしで、材質・色までそっくりなのは珍しい。
秋工のタワーを初めて目にした時、正直に言えば「美大と似すぎている」、さらに美大のシンボルタワーをずっと以前から知っている者としては「美大をパクったの?」という気持ちさえ浮かんでしまった。



美大のシンボルタワーは、秋田杉をモチーフにしたそうで、東京の松田平田(現・松田平田設計)が設計。発注は秋田市。
松田平田では、1999年の秋田県立大学も設計していて、そちら(秋田、本荘キャンパスとも)にも塔状の構造物があるけれど、色やデザインはだいぶ違う。

秋田工業のデザイン意図や設計者はネットで調べた限りでは分からなかった。
そもそも、それを「タワー」「塔」と呼んでいいのかも不明。


タワーだけで建物の評価が決まるわけではないし、昨年のエンブレム騒動&国立競技場騒動のように素人では分からない・ピンと来ない点もあるのだろう。
敷地外からのぞき見しただけだから、近くでいろいろな角度から見れば、美大とまったく違う印象を受けるかもしれない。

だけど、秋工の設計者が美大のシンボルタワーを知っていたかどうかは別としても、デザインを決定して発注した秋田県では、美大のシンボルタワーの存在を知らないはずはないでしょう。あえて、これほど似たものを選ぶ必要があったのか、疑問だ。
工業高校なのだから、卒業後、設計や建築の道へ進む/進んだ人も大勢いるだろう。彼らはどう感じるだろうか。

※角度を変えて見たら、新たな事実が!
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男鹿線にタラコ

2016-01-13 23:52:25 | 秋田のいろいろ
ブレていますが、
男鹿線の列車
キハ40系3両編成。前(左寄り)2両は、いつもの白地に緑のラインが入る塗装。最後尾の1両は、オレンジ色。

このオレンジ色は、国鉄時代末期の1970年代後半から、普通列車用気動車(ディーゼルカー)の標準塗装として使われていた色。単色だから塗装作業が簡単に済むというのが、採用理由らしい。かつては多くの車両がこの色をまとっていて、キハ40系も最初は全部この色だった。
しかし、JR化後、国鉄の面影を払拭し、各社・各地域ごとの特色を出すべく、さまざまな色・デザインに塗り替えられていった。

その後、ここ15年ほどだろうか「リバイバル塗装」などと銘打って、一部の車両だけ国鉄時代の塗装に復活するものが散見されるようになり、この色もちらほらと各地で復活していた。(JR西日本では、経費節減という国鉄時代と同じ目的で、本格的に復活しているとのこと)

JR東日本秋田支社では、五能線で2003年度に3両を「国鉄メーク」としてオレンジ色を復活。白地に青ライン(男鹿線の色違い)の塗装の車両と混ざって走っていて、何日のどの列車に入るかを、ホームページで公表している。
五能線の車両は、点検整備のため奥羽本線で秋田まで来る(朝の上りと夜の下りで営業運転)ことがあり、秋田駅周辺でも見る機会はあるが、男鹿線に入ったことは見たことも聞いたこともなかった。
(再掲)国鉄メーク×2両で臨時列車として走った時

ネット上の情報によれば、昨年のクリスマス頃から、男鹿線にもこの塗装の車両が登場したそうだ。冒頭の写真がそれで「キハ40 2018」。【14日補足】五能線の車両が回されてきたのではなく、従来から男鹿線を担当していた車両を塗り替えたもの。
2013年11月にピカピカの塗装だったのを紹介していた車両だ。寒冷地仕様ではない「暖地向け」仕様という、秋田では珍しい存在でもある。
車内は、デッキ付きセミクロスシートの原型のまま(シートの色はグレー)のはず。
(再掲)男鹿線塗装だった頃のキハ40 2018

この調子で、この後何両かがこの塗装になるのだろうか。
また、リバイバル塗装は、廃車・引退が近い車両で行われるケースもある。とりあえず1本だけ蓄電池車が入ることは決まったけれど、さらに遠くない将来にはキハ40系がなくなることを、塗装変更が示唆しているのかもしれない。

乗客としては、通常塗装にはあるナマハゲの顔と「男鹿」の表示がなく、戸惑う人もいそう。
それに、愛好家向けに五能線のようにホームページで運用を公開しないのだろうか。公開したとしても、五能線よりも3両編成以上の中間に入る場合が多く、写真撮影などはしにくそうだけど。


ところで、この塗装に使われる色は、国鉄内部では「朱色5号」と呼ばれた。JR東日本秋田支社のホームページでは「朱5号」としている。
愛好家の間では、最初に東京近郊で採用されたことから「首都圏色」、あるいは色合いから「タラコ色」と通称される。「タラコ」は、国鉄時代は評判が悪い塗装だったことから蔑称のニュアンスが強かったようだが、今は親しみをこめて使う人も多いと思う。

僕は子どもの頃に、朱色5号の車両を見ているわけだけど、単調で好きではなかった。だけど今見ると、これはこれでいいとも感じる。全部がこれだったらつまらないけど。
それに、記憶にある国鉄時代の朱色5号は、今見るよりもくすんでいた。今はだいぶ鮮やかなタラコになったのは気のせいだろうか。

【2016年3月27日追記】
その後、2016年3月26日のダイヤ改正(の少し前)から、キハ40-2018は五能線を走るようになった。さらに、同じく男鹿線を走り、秋田で唯一の「1000番台」であったキハ40-1006も、タラコ色になって五能線へ。
従来の3両と合わせて、計5両のタラコが五能線を走ることになった。予定されている新車両導入を見据え、キハ40系ラストランの意味合いなのだろうか。
同時に、キハ40系の暖地仕様である1000・2000番台が走る最北路線が五能線となった。
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駅のミスド閉店

2016-01-12 20:33:28 | 秋田のいろいろ
秋田駅ビル「トピコ」に入る「ミスタードーナツ 秋田トピコショップ」が、1月17日をもって閉店することが、店頭の掲示とトピコホームページ(1月6日付)で告知された。店頭の掲示では、閉店理由を「都合により」としている。

ミスドはトピコの1階にあり、他のファストフード店も並ぶ、西口タクシー乗り場前の通路に面した立地。
ロッテリアの左隣、「んだんだ」の下がミスドだけど看板が地味?
店によっては通路から直接入れる構造だが、ミスドはそうでなく(ドアっぽいのがあるが、そこにはテーブルが置かれている)、いったんトピコのビル内に入らないと入店できない。閉店の掲示もビル内にある。
このドアから入る
通路沿いはすべてイートインスペース。
営業時間は7時から21時、金・土は22時まで。

告知でも触れているが、秋田駅ビルのミスドは1997年に開店して約19年間続いた。秋田新幹線開業に伴うトピコオープンからずっと入居していたことになる。
学生など秋田駅を利用する人に親しまれてきた店がなくなるわけだが、もっと大きな意味を持つことではないだろうか。
すなわち、トピコショップ閉店により、「1972年から43年に渡り、秋田駅前に存在し続けたミスタードーナツが、まったくなくなる」「秋田市中心市街地からミスドがなくなる」ということ。
以前紹介したように、ミスドが日本に進出したわずか2年後、北海道・東北地方1号店、全国でも23番目のミスドとして、現在のホテルアルファーワンの場所(「鎌田会館」1階)に開店したのが、秋田におけるミスドの最初。

その後、1980年代にかけて広小路の古澤ビル(現・エリアなかいち)や大町のニューシティにも開店し、秋田市中心市街地に複数のミスドが存在した時期があったものの、2000年代までに鎌田会館内も含めていずれも閉店。中心市街地ではトピコだけが残っていた。
※以前の繰り返しになるが、鎌田会館にあったミスドの閉店後、そのショップナンバー(開店順の店番号)「0023」は秋田広面ショップに引き継がれ、移転して存続している扱いになっている。トピコショップには「1023」が割り当てられている。


秋田県内のミスドは、「株式会社鎌田会館」→「株式会社KAMADAスマイルコーポレーション」という企業が、フランチャイズ契約して営業(フランチャイジー)している。
閉店はミスドとしての方針なのか、KAMADAスマイルコーポレーションの判断なのか。

僕が子どもだった1980年代は、多くの人が初めて接するドーナツがミスド(当時は略さなかったけど)だった。来客のお土産としてもらう/持って行くこともあった。
当時を知る人は、今70歳以上の人もいるわけで、今やミスドは若い人だけの食べ物・店とも言い切れない。「五城目のトメさん」も行ったし。
だから、秋田駅にミスドがあれば幅広い客が利用でき、実際に利用されていると思っていたのだけど、芳しくなかったのだろうか。
後述の近隣の他のミスドでは、飲茶(一部店舗)やシェイクを扱っているが、トピコではいずれもなかったそうで、店舗面積や設備の制約でもあったのだろうか。(開店当初はもうちょっと広かった気がする??)


トピコショップ閉店後、周辺のミスドとなれば、ドン・キホーテの秋田山王ショップ、イオン秋田中央店の秋田南ショップ、マックスバリュ広面店の秋田広面ショップとなるが、いずれもドーナツだけのためにわざわざ足を伸ばせるような距離ではない。【秋田南ショップは2020年1月31日閉店】
今はコンビニでも、それなりのドーナツが買えてしまうけれど、ミスドと同じ味じゃあないし、店内で食べることはできない。

撤退後の跡地には、何が入るのだろう。
あと、トピコショップが使っていたショップナンバー「1023」は、欠番となるか使い回されるのか。

【13日追記】(企業としての)鎌田会館では、旧・秋田駅ビル「ステーションデパート」で、酒まんじゅうを販売し、名物となっていたそうだ。トピコになってからは、上階で「杉のやトピコ店」という和風レストランも出店していた。ミスド撤退により「長年続いていた鎌田会館と秋田駅ビルとのつながりが断たれる」ことになると思われる。

【15日追記】1月15日付 秋田魁新報 経済面で、小さいながら写真付きで「秋田駅ビルのミスド閉店へ/客足伸び悩む」として報道された。(新聞でも「ミスド」表記を使うのね)
KAMADAスマイルコーポレーション社長の話として「客足と売り上げが伸び悩んでいることが主な理由」だそうで、郊外や大型店にシフトしていきたそうなコメントが出ている。閉店は鎌田会館側の意向ということになりそうだ。
「跡地のテナントは未定。」

【2月27日追記】2月27日付秋田魁新報総合面によれば、KAMADAスマイルコーポレーションが破産した。18日破産開始決定、負債総額約5億7千万円。(規模としては「中規模倒産」らしい)
2月に入ってから【29日補足・朝日新聞によれば2月1日に】「(トピコ以外のミスド)全店舗の経営をダスキン子会社に譲渡した。」(=直営化して営業継続ということか【末尾の2022年の追記参照】。魁のサイトに掲載された抜粋記事ではこの部分がカットされており、「秋田県内からミスドが撤退するの?」と心配させかねない記述だ)とのこと。
今週、新聞に折り込まれたチラシは、以前との違いが認められなかった。残った店舗は従来と変りなく影響されていると思われる。繰り返すが、秋田からミスドがなくなるわけではなく、トピコ店以外の営業は継続

本文では触れなかったが、トピコ店が閉店すると聞いた時、KAMADAスマイルコーポレーション自体の経営状態が良くないのでは? ということが、頭をよぎった。
ただ、他店舗は経営を続けていたし、1月15日の追記のような社長のコメントもあって、そうでもないのかと思っていたら、やっぱり…

だったら、トピコのミスドも閉店せずにダスキン子会社に譲渡して、営業を続けてほしかった。(ダスキンによるミスド全体の経営も、コンビニドーナツに押されて良くはないそうではあるけれど)

【29日追記】27日の魁より、これまでの経緯。
1946年 先代が冷菓製造販売を目的に個人創業。
1961年12月 「鎌田会館」ビルオープン。
1972年 ダスキンとフランチャイズ契約、2年後に株式会社化。
1998年 別会社「杉のや本店」閉店。(中央通りにあった和食レストランのことだと思われる)
2002年 鎌田会館閉店。(鎌田会館のミスドが閉店→広面ショップへ店番号引き継ぎは同年3月)
1999年9月期が売り上げピークで、売上高16億1800万円。2015年3月期の売上高は約8億円。
※現在も秋田空港2階に入っている「杉のや」については、言及なし。記事からは、現在の同社はミスド以外はやっていないと読めるが、どういう関係なんだろう?【下の2021年の追記参照

【2019年11月24日追記】鎌田会館→KAMADAスマイルコーポレーションの本社は、少なくとも2000年代中頃までは土手長町通りの河北ビルに入っていた。2012年までに、秋田南中学校の並び北側へ移転していた。小さめの3階建てのビルをまるまる使っていたようだ。廃業後は空きビルになり閉鎖され、テナントを募集しているが、2019年11月現在空いたまま。
【2021年3月26日追記・秋田空港の杉のやについて】2009年に、当時の鎌田会館調理部長が譲受、設立した新会社「杉のや」が運営していたとのこと。2021年1月に、新型コロナウイルス感染症による売上減で閉店、破産した。


※閉店後の様子はこの記事中ほど。跡には11月上旬に吉野家が入ることになった。

【福井市でも似たような事態になった】
2016年9月30日に、1973年から営業していた福井県の「福井駅前ショップ」も閉店。店番号「0077」。
福井市街地周辺には複数のミスドがあるが、中心部からはなくなることになるようで、秋田市と同じ状態。
報道によれば、ダスキン側では閉店理由を「運営会社の都合」としている。運営会社は地元の「片山商事」という企業で、他のミスドの経営や他の事業をやっているかは不明。


【2022年12月1日追記・残った秋田県内店舗の運営企業について】
ハローワークの求人情報によれば、2016年に「エムディフード東北株式会社」が設立されていた。
本社は秋田市中通のビル内。「株式会社ダスキン(本社:大阪府)の100%出資子会社で、「ミスタードーナツ」フランチャイズチェーンに加盟し、秋田県内を中心に9店舗を展開しています。」とのこと。
KAMADAスマイルコーポレーション倒産当時の記事では、残った店舗は直営化されたと認識していたが、より正確には、この企業の運営になったということのようだ。
2022年12月時点では、秋田県内にミスタードーナツは7店舗。
なお、関西周辺では、大阪に本社がある「エムディフード株式会社」が存在する。
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南中解体終了

2016-01-11 23:10:36 | 秋田のいろいろ
2015年の記事の続き、その2。
南中校舎解体の記事にも、多くのアクセスをいただいた。その後。

秋田市南通にある、秋田市立秋田南中学校のうち南棟は、秋田市立学校では珍しい鉄骨造(S造)の校舎であった。建築から40年を経て老朽化と耐震強度不足のため、2015年夏から11月にかけて解体された。
その模様は、本格解体開始前10月初めのわずかに残った建物を紹介した。
(再掲)在りし日の南中南棟
その後、現在(最終訪問は12月末)までの状況。
11月初め
11月初めには、校舎はすっかり姿を消した。
写真左側の残された鉄筋コンクリート造(RC造)の校舎には、南棟との接続部分が各階にあり、そこが足場とシートで覆われている。
そこはやがて、
上と反対側から撮影
窓付きの壁ができた。ふさがれて廊下の突き当りになったわけだ。
屋上には箱型のタンクのようなものも設置された。
工事期間終了後も、グラウンドと校舎跡の間の囲いは残っている。

グラウンド側から在りし日の南棟

同アングルの解体後
上の解体前後の写真では、落葉しているけれど木の位置がめやすになる。解体工事に伴い、中央部の木は伐採された。【12日追記】この写真で比較すると、だいぶ大きな建物が姿を消したことを実感させられた。
今まで南棟で隠れていた、正面のRC造校舎の裏面が見える。左奥のクリーム色の中通総合病院も、以前は右端が微妙に隠れて見えなかったのが、解体後はその全部が見えるようになった(木の落葉のせいもあるか)。



何も知らない人が見たら(あるいは知っている人でもぱっと見ただけでは)、最初からこうだったかと思ってしまうような、南棟の面影がほとんどない状態になってしまった。
しばらくはこの状態が続き、将来的には新校舎建設があるかもしれないという報道だった。

南中南棟解体の話題は、これにて完結です。
他の工事の続報シリーズはまだあることでしょう

【7月4日追記】2016年7月時点では、学校正面で大規模な下水道工事が行われている。その関係もあるのか、南棟跡は整地されて教職員用と思われる駐車場になった。
それに、RC造校舎の塞がれた接続部付近に、グラウンドから見える電気時計が設置された。南棟にかかっていたのとは枠の色が違うが、新品でもないようにも見える。
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六魂祭/JT自販 その後

2016-01-08 00:00:17 | 秋田のいろいろ
以前アップした記事の続きを2つ。

●改めて六魂祭のあの場所
正確に分析していない(gooブログでは不可能)けれど、昨2015年に当ブログでいちばん多くのアクセスをいただいたのが、6月10日アップの記事
5月末に秋田市で行われた東北六魂祭を伝える、秋田魁新報紙面に掲載された写真に、普通に考えて人がいたらおかしい場所に人が写っている、すなわち“心霊写真”疑惑を取り上げた内容であった。
結論としては、危険を冒して祭りを見物しようとしている向こう見ずの人物が写ったのだと推察した。
本気で心霊写真だと思っているのかいないのか、当ブログで取り上げる前からネット上ではそれなりに広まった話題だったようだ。

魁新報社では、そんな話題になっていることを知ってか知らずか、その後も何度か同じ写真を紙面に再掲載している。2015年12月の1年を振り返る内容の記事でも、2度も再掲載されたのを確認した。
再掲載はあまり大きなサイズではなく、意識して見ないとその人物には気付かないはず。だけど、その直後は当ブログのその記事に一定数のアクセスがある。前から知っていて、改めて紙面で見て、思い出して検索するのだろうか。

というわけで、昨年の記事では掲載しなかったアングルからの写真で、現地を改めて検証。
ここにいたことになる
実はこの建物の脇には、細い道(いちおう公道)があり、裏側方向から建物を見られる。
白く出っ張った部分に立っていたはず

ここですよ!
この狭いというか薄い場所に、よくも立って見物できたものだと、改めて感心してしまう。やっぱり霊?

その後、この建物はこうなった



●JT自販機
珍しい「JT」の自販機が秋田市山王にあった。
JTは昨年秋に飲料事業から撤退し、Googleストリートビューで確認した限りでは、この自販機からJTロゴが消えているのが確認できた。
正月に現地で確認。
たしかに消えている
以前のロゴを塗りつぶしたのが分かる。
ただし、反対側は、
「JT」「Roots」のロゴがそのまま
右側がすぐ、隣との境の塀だから、作業がやりにくくて遠慮しているのだろうか。

8月撮影のストリートビューでは、中の商品はJT時代と同じようだったが、今【8日追記・ホットが多い冬仕様への切り替え時か?】は中身も変わっていた。「JT」も「Roots」も一掃されたのはもちろん、他にも入れ替わりがあった。
サントリー各製品、オロナミンCなどは引き続きあるが、十六茶、WONDAといったアサヒブランドがだいぶ減らされて、ウェルチのブドウジュース程度に。そして、FIRE、午後の紅茶といったキリンが新たに加わって、かなり幅を利かせていた。
そういえば、ここはお茶の扱いが少ない。JT時代は十六茶が3コマ、JTの烏龍茶が2コマで緑茶はなし。現在は小容量の伊右衛門が1コマだけ。立地上、お茶の需要は少ないのだろうか。【8日追記】午後の紅茶はロイヤルミルクティーの缶ばかりがホットで4コマ。冷たいのとか、他の紅茶があってもいい。

※この自販機の外観は、2017年4月16日現在、上記と変化なし。2018年1月6日時点でもおそらく変わらず。
※さらにその後、2018年7月までの間(Googleストリートビューで確認)に、自販機そのものが撤去された。10月現在、後継の自販機はなし。2019年11月でもなし。


後日また、別の話題の続報をアップするかもしれません。
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みその通りにタッチ式

2016-01-06 20:13:43 | 秋田のいろいろ
昨年秋、イチョウなど街路樹が突然伐採されて若干問題になった、秋田市保戸野の「みその通り」の歩道と車道の段差を解消する工事。
場所を変えながら片側交互通行(時折渋滞発生)を伴う本格的な工事が終わって、12月中頃には完了したようだ。
脇道と交わる箇所。12月6日撮影
※上の写真のみその通り側には、路面にスプレーで斜線が引かれている。段差があることを運転者に知らせるものだろう。あのまぎらわしい白線と同じ目的のようだが、こっちのほうが分かりやすい。
工事終了後。12月23日撮影
報道によれば「車道を20センチほどかさ上げして」ということだが、それだけだと、上の写真のような脇道と交わる箇所では、段が残ったり急傾斜になったりして、おかしくなりそう。実際には、脇道接続部や歩道にも微妙な傾斜を付けることで、全体でほぼ平坦にしているのではないだろうか。
ともかく、歩いている分には、高低差が解消されて歩きやすくなった。
新しい道路のよう

ただし、中途半端に伐採されずに残った北端部分は、
歩道の段差もそのまま残った
車道部分は、↑ここまでアスファルトが新しくなっている。ここから微妙に傾斜が始まっているのかも。


ここから本題。
今回工事が行われた区間中ほど、聖園ベビー保育園前には、押しボタン式信号がある。
30年少し前に道路ができた当初は信号機がない横断歩道だったが、保戸野小への通学路であることから、地域からの要望があり、平成初期頃に信号機が設置されたはず。その後、車両用信号機のうち片方だけは、なぜか途中で更新(電球式から電球式に)された。
今回の道路工事に伴って、その信号機も一新された。
10月末【8日追記】道路のかさ上げ工事は未完成
信号柱が新設(更新)された。車両用信号機はフラット型に更新されて既に稼働。以前は裏表両面だったのが片面化(1方向に1基=警察庁からの通達あり)された。
※南進方向用の信号機が、向かって右向きにわずかに角度を付けて設置されている。施工ミスではなくあえてそうしているように見えるが、理由は分からない。
歩行者用も薄型が設置されているが、稼働しているのは写真左側だけ。右側は新しいものはまだカバーがかかっていて、以前のものが稼働している。押しボタン箱も、両側とも以前のまま。

さらに1~2週間ほど経って、残っていた古い信号機や柱が撤去され、押しボタン箱も新しくなった。
すべてが新しくなった
その押しボタン箱。今までとは違うタイプ。※押しボタン箱についての以前の記事
従来型はこれ→(再掲)2014年に秋田駅前に設置された押しボタン箱

まず、薄型ボディで、表示される文字が黒地に白文字なのは、前からあった。
違うのは、赤い押しボタンがやや平べったいことと、下の表示窓が「おしてください」ではなく「ふれてください」であること。

そう。タッチセンサー式の押しボタン箱なのです!
秋田県警では数年前から一部で採用されていたが、秋田市街地に設置されるのは、ここが初かもしれない。
「タッチ」「センサー」式なのに「押し」「ボタン」式と呼ぶのはおかしいけれど、表示板類はすべて従来と同じ表記なので、以下、一部でそれに従った表記をします。

設置されたのはコイト電工製。銘板の刻印がブレたように見づらく、製造月などの判読はあきらめた。
製品名は「歩行者用押ボタン箱(歩行者横断用)」となっていて、タッチ式であることは明記されない。「(歩行者横断用)」とカッコ書きがあるのは、交通弱者用(青信号延長)とか別の用途のこともあるのだろう。

上の再掲写真の押しボタン式押しボタン箱とは、メーカーも異なるが、筐体(ボディ)や表示部分はおそらく同一。部品は共通なのだろう。


それに、今回設置された押しボタン箱は、表示窓が上下に2つある。ボタンが押された/タッチされた時に上に「おまちください」、そうでない時は下に「おしてください」/「ふれてください」と表示される“豪華”な「2」形と呼ぶタイプ。
以前ここにあったような「おまちください」だけを表示する(おしてくださいは印字した金属板)のは「1」形。
従来の秋田県警では、繁華街や横断者が多い場所にだけ2形を設置していた。ここのような住宅地の通学路なのに2形なのは、タッチ式という特殊なものだから、分かりやすくしたのだろう。

何年か前に飯島~下新城辺りの横金線に設置されたタッチ式押しボタン箱は、厚いボディの1形。たしか赤色文字の表示だった。タッチセンサー部分は、もっと盛り上がっていた。
5年少し前、北海道で見たのもそんな感じだった気がするが、タッチセンサーの色は赤ではなく青色だった。


タッチしてみる。
毛糸の手袋をして触れても、反応した。(衣服、傘など絶縁体では反応しないみたい。革手袋もアヤシイかも【19日追記】指の爪で触れたら反応した。爪の厚さや成分の個人差にもよるかもしれないけど)
押しボタンじゃないから押しこんだ感触はないが、「ピピピピピピ(ピ×6回)」という音がして検知されたのが耳でも分かるようになっていた。ただ、小さな音なので、車がびゅんびゅん通る場所、高音が苦手な高齢者には聞こえないかもしれない。
その後、表示が「おまちください」に変わって、信号機が青になって、やがて点滅して赤になるのは、もちろん従来と変わらない。
【2017年1月23日追記】タッチ後、「おまちください」の段階で再度タッチしても、「ピピピピピピ」が鳴る。

タッチセンサー部分には点字が刻印されている。解読すると「ぼたん」だった。
ただ、点字を読もうとして触れた瞬間、センサーが反応してしまうわけで、あんまり意味がないかも。



以前の記事で、押しボタンカバーを取り上げた。秋田県警では、本来の押しボタンの上に、ラバー状の赤いカバーをかぶせている。
カバーはある程度の厚さ・硬さがあり、それを通してボタンを押すことになり、それなりの力が必要だった。感触だけではボタンを押し込めたか分かりにくかったり、子どもや力の弱い人には大変だったりする。
また、カバーは耐久性に難があり、秋田駅前に設置されたものは、わずか2~3か月で破れてしまった。(しかもそれを県警が自主的に交換することはまれ)

カバーの目的は、おそらく冬期の凍結防止。ボタンがむき出しだと、可動部分に水が入って凍って固まり、押せなくなるからだ。
タッチセンサー式であれば、これらの問題はほぼ解決できる。


タッチセンサー式押しボタンを最初に製品化したのは、日本信号だったようだ。
同社の2004年3月25日付ニュースリリース「凍っても使える、日本信号のセンサー式押しボタン箱」によれば、その時点で北海道、山形、愛知で採用されており、「今後も豪雪地域、寒冷地域のお客様を中心に」営業していくとのこと。
タッチセンサー部の色は「お客様(=各県警)の意向により」決められるようだ。(将来的には全国共通の仕様ができる可能性もある)

その後、コイト電工など他社も参入していることになる。
しかし、ネットで検索してみると、信号機愛好家、たまたま目にした一般人とも、タッチ式押しボタンを取り上げているものは少ない。
まだまだレアなようだし、実際には、5年10年の耐久性や、ほんとうに寒冷・凍結時に正常に作動するのかなどは不安かもしれないけれど、寒冷地の交通安全とバリアフリーの観点からすれば、たいへんありがたい改善だと思う。

秋田県警では、タッチセンサー式押しボタン箱の本格採用に踏み切ったと思われ、年度末にかけて秋田市内のほかの場所にも設置(更新または新設)されていくようだ。
コメント (4)
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