広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

行政評 価事務所/花時計

2012-07-31 23:29:51 | 秋田のいろいろ
昨日に続いて、秋田にある国の機関の話題。
秋田県庁とけやき通りを挟んで隣り合う山王七丁目1番地には、建物が5つあり、そのすべてが国の機関。
裁判所や東北農政局秋田農政事務所、秋田地方気象台(秋田第二合同庁舎内)などが有名かと思うが、いちばん南東にあるのが「秋田合同庁舎」。
(再掲)秋田合同庁舎
掲載したツツジが咲いている写真は2009年5月撮影のもの。
合同庁舎の前表示されている、入居する官署の一覧によれば、その当時はあまり多くなく、消された跡や空白があった。
(再掲)秋田法務局や秋田労働局が入る建物として知られている

今年2月現在は、
ちょっと増えた
仙台入国管理局の秋田出張所や近くにある東北農政局の一部が新たに入居したようだ。


さて、労働関係の統計が発表されるなどしてテレビのニュースになる場合、資料映像「秋田労働局が入る庁舎」として、この建物が映ることがある(秋田テレビが好むようで、いつも同じ映像)。

それを見て気づいて、以後気になってしょうがないことがある。

それは、上の写真にも出ている、入居する官署一覧のいちばん上にある「秋田行政評価事務所」。総務省の東北管区行政評価局の出先機関なのだけど。
拡大すると、
「秋田行政評 価事務所」
「評」と「価」の間に不自然な空白(半角にも満たないわずかなものだけど)が入っていて、「秋田行政評/価事務所」と区切って読んでしまう。
以上の写真は南向き面の表示だったが、反対面も同様。
反対側
よく見ると、下のほうにも「秋田地方 法務局」と空白があったり、上下に並ぶ「秋田労働局」と「東北農政局」で文字の位置が微妙にズレてもいるが、あまり気にならない。
最上段だからか、あるいは単語を途中でぶった切ってしまっているからか、「秋田行政評 価事務所」だけが特に目についてしまうようだ。
気づかなければ気にならないだろうし、気づいても気にする人なんてほかにいないかもしれないけれど。
でも、文字を貼り付けた業者とか、行政評価事務所や庁舎を管理する部門(財務事務所?)などが気づいて、やり直したりやり直させたりしないのだろうか。自分ちの表札みたいなものなのだから。



最後に、山王七丁目1番地の斜め向かいにある秋田市役所。
市役所前にある花時計が、庁舎建て替えによってなくなるかもしれないと考えていた。

今日付で、秋田市総務部新庁舎建設室のサイトに「市議会総務委員会に新庁舎建設実施設計の中間報告等を行」った時の資料がアップされた。
その「資料2 平成24年度新庁舎建設に伴う準備工事について」には、「芝生広場は、噴水および花時計等を撤去し、アスファルト舗装を施工。」、その工期は「平成24年10月上旬~11月上旬」とあった。
庁舎建設に先立って仮駐車場を作るため、今年秋には花時計が撤去されてしまうようだ。
【8月10日訂正】8月10日付秋田魁新報 秋田市面によれば花時計は「一時撤去し、新庁舎周辺への移設を検討」だそうで、撤去は一時的なのもので、新庁舎になってからも花時計が残る可能性がある。(噴水は完全撤去、ドイツから贈られた鐘は移設がそれぞれ決定している模様。花時計は「移設を検討」だから未確定ということだろうか)

葉ボタンに彩られた冬の花時計はもう見られないし、マリーゴールドとなぜか周囲に咲くヒガンバナも見られないかもしれない。
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森林パトカー

2012-07-30 23:47:42 | 秋田のいろいろ

フジテレビ系で放送されていた「ひらけ!ポンキッキ」は、NHKの「おかあさんといっしょ」と並ぶ我が国を代表する子ども番組。
番組で流れた音楽(歌)は、おそらくほとんどがオリジナル曲。おかあさんといっしょとはまた違った民放局らしいもので、見て育った者としては懐かしく思い出される曲も多い。(フジ系列局を受信できない地域の皆さんには申し訳ないけれど)

その1つに「はたらくくるま」という歌があった。
でも、僕はこの曲はリアルタイムでは知らない。
夕方の再放送があるおかあさんといっしょと違って、平日朝8時から1回だけの放送だったポンキッキは、小学校に進学すると長期休み以外は見られなくなったことが理由かもしれない。
はたらくくるまは、ちょうどそんな昭和末期~平成初期辺りに作られた歌のようだ。
※フジテレビ本体では夕方に再放送していたことがあったそうだ。リニューアルして「ポンキッキーズ」になってからは夕方に本放送していた時期(1994年と1999年以降)もあった。


はたらくくるまは、「はたらくくるま(1986年頃に作られた?)」「はたらくくるま2」「はたらくくるま3」と、3つの曲がある(以下、1、2、3とします)。
いずれも曲自体(メロディ)は同じで、作詞:伊藤アキラ、作曲:越部信義。

それぞれでアレンジ(編曲)と歌手は異なる。※発売元が異なるCDやビデオでは、さらにまた別の編曲者・歌手の場合もある
1と2は作曲の越部氏が編曲も担当。「おもちゃのチャチャチャ」を作曲した越部氏は、同時期のおかあさんといっしょの番組内の音楽も多数手がけていて、我々の世代ならいくつもの曲を必ず聞いた経験があるはずで、1と2はいかにも越部さんらしい曲であり、すんなりと耳に入る。
歌は1が のこいのこ、2が子門真人。
それぞれ「パタパタママ」「まる・さんかく・しかく」と「およげ!たいやきくん」「ホネホネロック」という、ひらけ!ポンキッキ史上に残る名曲を歌った人たちなので、これも納得。

そして3は、編曲:西脇辰弥、歌:窓花さなえ。
1や2とはかなり雰囲気の違うポップな曲になっていて、個人的には違和感を感じる。


今度は歌われている「はたらくくるま」たちについて。
1番につき4種類が出てきて、1曲につき3番まであるので、4種類×3番×3曲=36種類の“くるま”が出てくる。
「ゆうびんしゃ」とか「パネルバン」とか、はたらくくるまが大勢出てくるけれど、中には「こううんき(耕耘機)」のような「くるま」ではなく「自走式作業用機械」に過ぎないのではないかと思われるものも出てくる。

それが特に顕著なのが3。
「たうえき(田植機)」はまだしも、「ポテトハーベスター」というマニアックな農業機械、挙句の果てに野球場の「リリーフカー」まで出てくるありさま。
個人的には「はたらく”くるま”」は公道を走れることが最低条件であるべきだと思う。

ほかにも3では、2で「テレビちゅうけいしゃ」が出てきたのに「えいせいちゅうけいしゃ(衛星中継車))」が出てくるのも気になる。
ポンキッキで曲に合わせて使われた3の映像にもやや問題があり、「ひこうじょうまでまっすぐリムジンバス」という歌詞の映像に、空港と街を結ぶ路線バスの「リムジンバス」ではなく、旅客ターミナルから離れた位置に駐機する飛行機との間で客を輸送する「ランプバス(車体幅などの仕様上公道は走れないはず)」の映像を使う(羽田・成田空港の場合、リムジンとランプバスは同じバス会社が運行しているのだけど)など、子どもに誤解を与えかねない。
申し訳ないが、はたらくくるま3は、作りがやや雑な気がしてしまう。


さて、ここから本題です。
その「はたらくくるま3」の2番の歌い出しは「♪やまみち らくらく しんりんパトロールカー」。
映像は、白いボディの「ダイハツ・ミラ」が、舗装されていない凹凸がある林間の道を走る様子。
車体に文字などはなく、屋根の上にはスキーキャリアのようなものとスピーカーが載っている。要はただの軽自動車。四駆だろうけど。

「しんりんパトロールカー」すなわち「森林パトロールカー」とは、おそらく山林の維持保全に使われそうだから、営林署(現・森林管理署)にあるのだろうか?
ネットで「森林パトロールカー」を検索すると、はたらくくるまに関するもの(歌詞そのものや、森林パトロールカーとは何ぞやという疑問)ばかり、「森林パトカー」だと海外の森林警備隊のことなどにヒットしてしまい、画像検索では黄色い道路パトロールカーや警察のパトカーが多く、よく分からない。

森林パトロールカーなんて本当に存在するのかと疑問に感じかけて、やっと1つ見つけたのが、林野庁 関東森林管理局 下越森林管理署の「下越森林管理署の国有林(http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/kaetu/kokuyuurin-kaetsu/pdf/220501.pdf)」という資料。
それには「森林官用パトロールカー」が紹介されていて、「森林を管理するため、森林官が使用しているパトロールカーです。」とある。写真も出ていて、専用の塗装がされたSUVタイプの普通乗用車。
はたらくくるま3の映像とは異なるが、「しんりんパトロールカー」ってこの「森林官用パトロールカー」のことかもしれない。
【2015年9月6日追記】コメントをいただいたように、映像の軽四駆も正式な林野庁の車両だったとのこと。


で、その「森林官用パトロールカー」、実は秋田市中心部でたまに見かけるのです。
これ
上記関東森林管理局 下越森林管理署のパトロールカーとは、塗装は同一だが車種は違い、表示は「林野庁 東北森林管理局」。


2009年などに紹介したように、秋田駅に近い秋田市中通五丁目には、林野庁の出先機関で福島県を除く東北5県の森林管理署を統括する「東北森林管理局」がある。(1999年までは秋田営林局。ちなみにかつての秋田営林署である秋田森林管理署は秋田市河辺和田にある)
運輸局とか厚生局とか「東北◯◯局」という国の機関のエリアをまとめる組織は仙台に置かれるのが普通だけど、秋田にあるのは、秋田が林業県であるからだろう。

上の写真は、秋田市中心部の駐車場で撮影した。この場所に駐まっているのを何度か見かけている。毎回確認しているわけではないけれど、一度見た時は八戸ナンバーの車だった。
おそらく、管内の森林管理署の職員が秋田の管理局へ出張で来て、近くのホテルに宿泊しているのだろう。運が良ければ南大通りなどを走っている姿を見ることもできる。


緑色がアクセントのボディ、「山火事用心」というステッカー(撮影時は山火事防止月間だった)、さらによく見ると車体やタイヤホイールに細かい泥汚れみたいなのが付着している。
山道を走って来ましたって感じ?
これこそまさに「しんりんパトロールカー」の姿じゃなかろうか。軽乗用車ではなく、SUVタイプの車であることも「やまみち らくらく」っぽい。


しかも出来過ぎていることに、この車種は「スバル・フォレスター」。
車名の由来は「森に住む人」「森をはぐくむ人」という意味であるようだが、Foresterにはズバリ「林学者, 山林学の専門家, 森林監督官, 林務官」という意味もある。(goo辞書・プログレッシブ英和中辞典では最初に出ている)
道路パトロールカーにも使われる、日産エクストレイルなんかでも良さそうなのに、東北森林管理局は意識してあえてフォレスターを選定・発注したのだろうか?
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土崎駅周辺の話題

2012-07-29 23:52:14 | 秋田の季節・風景
先週の木曜・26日に東北地方が梅雨明けしたとみられることが発表された。
東北地方北部では、平年より2日早く、昨年より17日遅い。

いつもの年なら、梅雨明けが発表される日は、からりと晴れたいかにも梅雨明けらしい天気になって、梅雨明けが実感できていたような記憶がある。
でも、今年の梅雨明け発表日の秋田市の天候は、多くの人が「まだ梅雨なんじゃない?」と思ってしまったはず。
25日と26日は、雨がぱらつく曇り空。それぞれ最高気温は25.3度と26.5度だったものの、最小湿度91%と81%、平均湿度95%と92%と非常にジメジメしていて、今年いちばん不快な日だったと思う。そんな日に梅雨明けと言われても…

気象庁の発表資料によれば、「梅雨は季節現象であり、梅雨入りと梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。」とのことで、梅雨が開けてもまだ梅雨のような天候のこともあるようだけど。
そんな秋田も、今日は晴れの時間が長くて、やっと夏らしい天気になった。今日は最高気温は30.5度の真夏日、最低気温は24.6度で熱帯夜の一歩手前。もっとカラっとしてほしいところですが。



梅雨明け直前頃の7月20・21日に、秋田市北部の港町・土崎(つちざき、または土崎港=つちざきみなと)地区で行われる伝統行事が、土崎神明社例祭「土崎港曳山まつり」。一般的には「港まつり」と呼ばれることが多い。
秋田市外での知名度は高くはないが、秋田市民にとっては竿燈まつりと並ぶ夏祭りである。
祭りのメインである各町内の曳山には、正面に武者人形、後部に「見返し」という七五調の風刺とその人形が飾られて運行される。

今年の祭りは終わってしまったけれど、土崎神明社からも近い、JR奥羽本線・土崎駅の外にこんなものが飾られていた。土崎駅前は海からの風が心地よかった。
ずらりと板が並ぶ

「奉賛町内見返し展示」として、各町内の見返し文だけを集めて展示していたのだった。今年は24町内のようだ。



おそらく曳山についていた札そのものを外して【30日訂正・まつり前から展示されていたとのコメントをいただいたので、曳山のとは別物のようだ】並べているのかと思うが、どこも達筆で内容もするどい。
野田内閣、原発とがれき処理、東京スカイツリー、秋田市のごみ有料化をテーマにしたものが多い。
中通一丁目再開発をネタにしたものが皆無だったけれど、土崎の皆さんにしてみればあの程度の中央部のことなど大した話題じゃないか。(それにしても再開発のオープンを21日にして、港まつりの日程とぶつけたのには、なにか意図があったのだろうか)

芸能界や流行語を題材にしたものが少ないのも意外。「支持を下げ率を引き上げワイルドだ税」くらい。
※後年見た時分からないと困るので説明しておくと、2012年現在、お笑い芸人「スギちゃん」の「~だぜぇ。 ワイルドだろぉ」というのが流行っている。それと野田首相が支持率を引き下げてまでやりたがっている消費税率引き上げを掛けたもの。
個人的には「ツバつけてスマホのページをめくる父」なんて好きです。文珍師匠がネタにしそう…

見返しの内容のコンクールが行われ、選ばれた最優秀賞と優秀賞(2つ)が示されている。
優秀賞は旭町二区の「有料化あわてでなげだゴミ亭主」と旭町一区の「天空の武蔵(634)に負けぬ武者人形」。
有料化~は、7月から始まった秋田市の家庭ごみ有料化のことで、濁音が入って秋田弁風。「なげだ」は「投げた」で、秋田弁ではゴミを「捨てる」ことを「投げる」と表現する。
「天空の武蔵」は東京スカイツリーの高さ634メートルのこと。

最優秀賞が鉄道社宅の「ロンドンでメダルを狙う湊っ娘」。
まず、団体名が「鉄道社宅」であり、「◯◯町」といった地名でないのは、ここだけみたいだ。
駅の南東側、JR東日本秋田総合車両センター(旧・土崎工場)の向かいにある、JR宿舎が町内として参加しているということだろうか。
かつて保戸野にあったJRの社宅は「JR宿舎(国鉄時代は国鉄官舎)」と呼んでいたはずで、土崎のも地図では「JR宿舎」となっているが、実際には「社宅」と呼んでいるのだろうか?
※ちなみに、秋田南中や秋田東中のそばにあるのは地図では「JR社宅」や「JRアパート」となっている。

「メダルを狙う湊っ娘」とは、バレーボールチーム・日立リヴァーレ所属でロンドンオリンピック日本代表の江畑幸子選手のこと。2008年に聖霊高校を卒業するまで秋田にいたが、一部報道によれば、鉄道社宅町内の出身らしい。
ということで、その活躍を街をあげて応援しようというのが最優秀賞に選ばれたのだった。

【8月4日追記】8月3日に土崎駅に行ったら、見返し展示はなくなっていた。



さて、話は変わって、土崎駅自体のこと。
何度かお伝えしているように、近年、駅前広場が整備されたり、構内の跨線橋が改築されたり、キオスクが閉店して立ち食いそば屋は残っていたりと、変化がある土崎駅。※2011年9月26日の記事
そんな中、1926(大正15)年築の駅舎自体についても、動きがあるようだ。

今年4月20日付のJR東日本秋田支社のプレスリリース「秋田デスティネーションキャンペーンに向けた駅舎整備について(http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20120420-4.pdf)」によれば、来年の観光キャンペーンに向けて、県内の4つの駅舎を手直しするそうだ。
奥羽本線・後三年駅を改築(建て替え)、男鹿線・男鹿駅、羽越本線・象潟駅そして土崎駅ではリニューアル(見た感じ外壁工事などか)を行う。(NHK秋田では報道されたが、4駅とも改築されるように取れる言い回しだった)
土崎駅は「港町にあるモダンな外観の駅」をコンセプトに「外壁の一部にレンガ調壁材で洋館風を表現」するという。

リリースの完成予想図は粗くてよく分からないが、少なくとも現駅舎のシルエットや正面上のステンドグラスは、リューアル後もそのままのようだ。
慣れ親しんだ今の駅舎とは多少違った印象の建物になるかもしれないが、歴史ある駅舎自体は引き続き活用されるということで、安心(していいのかな?)。
今のところ、工事が始まるような気配はない。
改札口を背にして土崎駅舎内部
節電と見返し展示に光を遮られて薄暗い駅舎にステンドグラスの光が差し込み、時刻表にも映り込む。

そういえば、土崎駅など秋田支社の小規模の駅員配置駅では、2006年にみどりの窓口を廃止(駅員は引き続き配置)して、遠隔操作型の自動券売機「もしもし券売機Kaeruくん」を設置して長距離きっぷ・指定券や定期券の発売を行なっていた。
しかし、使い勝手も評判も悪いシロモノで、今春に相次いで廃止された(全国的に全廃されたらしい)。
土崎駅など秋田支社の各駅では、秋田駅などにあるのと同じ「指定席券売機」が代わりに設置された。

※土崎駅の工事が始まった模様はこちらの記事



最後に、土崎のJRつながりで。
その鉄道社宅のそばにあった、JR東日本秋田支社系列のスーパー「秋田生鮮市場 土崎店」が、7月から他社に譲渡されたらしくその名も「生鮮いちばん 土崎店」になったことを以前紹介した
保戸野のJR社宅跡地にある「秋田生鮮市場 保戸野店」は引き続き営業中。
生鮮市場の折込チラシ?

生鮮市場のチラシは、以前は保戸野店と土崎店がいっしょのものだったけれど、
今もいっしょ!
なんと「秋田生鮮市場 保戸野店」と「生鮮いちばん 土崎店」でチラシが共通!
今まで同様、両店名が並んで掲載されている。
経営者を変えて、店名を変えた意味があるのかしら?
※その後、1度だけ、「~いちばん土崎店」単独のチラシが折り込まれたが、ほかはすべて2店共同のチラシ(11月23日現在)。
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最近の記事の続き

2012-07-27 23:59:19 | 秋田のいろいろ
最近アップした、秋田駅周辺の記事の続報などを。
●竿燈の鏡 小変化
この記事後半で紹介した、秋田駅自由通路「ぽぽろーど」に設置された竿燈まつりのパネル。片面には竿燈が描かれたほかは全面鏡になっていて、そこに自分の姿を映して、あたかも自分が竿燈を上げているかのような体験ができるというものらしかった。

今週はずっと現地を通らなかったが、今日通ると、若干変化があった。
まず、設置場所が少し動いた。
中央右側。以前はベンチが並ぶ向こう側「ぽぽろーど」表示の下付近にあった
新しい設置場所は、隣に別のパネル(アルヴェのインフォメーション)があって、それと溶けこんでしまって目立たず、見落としてしまうかもしれない。
でも、以前の場所は目立つとはいえ、人が行き交う場所が近く、そこで竿燈のマネなどしたら通行の妨げになるかもしれないから、動かしたのだろうか。

そして、鏡の面には、
「チャレンジしてみよう」という吹き出し、実際にやっている様子の写真が3枚貼られた
右下の写真は、額で竿燈を上げているつもりだろうけど、それじゃあ脳天に突き刺さっているみたいですけど…(本当は顔が天を向いてないといけない)

イマイチ使い方が分かりにくいということで、使用例を表示したのだろうか。
【29日追記】この付近では、パネル展示や署名活動が行われることもあるので、見つけにくく近寄りにくい場合もありそう。


●EVバスと循環バス
この記事などで紹介した、秋田県のEVバスと秋田市の市街地循環バス。
まずは買物広場に設置されているEVバス用の充電器。
今日通ったら、
工事中
充電器がビニールで養生されて、周囲の路面で工事中。
実は、充電器が点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)と干渉していた。そのため、旧来のブロックを撤去して、迂回するように新たなブロックを設置していたようだ。
買物広場バス停自体は秋田市の管轄だけど、充電器を設置したのは県なわけだから、この工事は当然、県が費用負担したんでしょうね。
充電器の設置場所をうまく考えればよかった気もするけれど…

今日、EVバスが走っているのを見かけたので、試験運行は順調に行われているようだ。


今度は市街地循環バス。
以前、各バス停を紹介したけれど、買物広場5番乗り場(EV充電器の隣)だけはまだだった。
循環バス専用のポールはない
このステンレスボディの電照式ポールは、秋田市交通局が設置したもの。緑の部分に以前は「秋田市営」と書かれていた。イラストは市の花サツキ。
これとよく似たバスロケーションシステム(バス接近表示)付きのポールもあるが、この買物広場のは当初からバスロケは付いていない単なる電照式。バスロケ付きは四角柱(4面)であるのに対し、こちらはややスリムで三角柱なのが特徴。

循環バス用に新たにポールが置かれた他の各バス停と異なり、買物広場だけは既存の埋込み式ポールの中に時刻表と路線図が入っていた。元々降車専用バス停的に使われていた場所なので、スペースに余裕があるため、既存のものを利用したのだろう。
でも、見栄えがいいといえばいいけれど、まったく目立たなくて、循環バス乗り場であることが分かりづらい。
それと、この場所は公営駐車場の出口に隠れて、バスが入ってくるのが見えない。いきなり目の前にぐるっと回ってきたバスが登場することになるので、心の準備ができないのも困る。フォンテで買い物してすぐバスに乗れるのはなかなか便利ではある。


運行開始から1週間経つ循環バス。それなりに利用者はいる。
【29日追記】駅方面から南大通り、交通公社前から駅まで遠回りにはなるが一般路線をやり過ごして循環バスに乗る人などもいた。
見た限り車両は初日と同じ2台が引き続き使われ、2回乗ったところ運転士さんも同じ人だった。【29日追記】その後3回乗ったら、3回とも別の運転士だった(車両はいつもの2台)。【8月17日追記】でも、担当する運転士はほぼ固定されている模様。
車内の窓ガラスには内側向きに中通総合病院の広告がシールで貼られていた。広告には「南大通り・中通病院前下車」とあり、車両も広告も循環バス専用ということになる。【29日追記】正確には中通総合病院をメインとした「医療法人明和会」の広告。近くにある同法人運営のリハビリテーション病院と歯科診療所の広告も兼ねている。

新たな気になる点といえば、
・ダイヤが5分程度遅れることがあり、遅れたら容易に回復できない【29日追記】買物広場での調整時間がほとんどないことが原因のようだ。車両が替わる場合でも、前の車の到着を待ってから発車する(乗り継ぎ客がいる)ため、遅れをそのまま引き継いでしまう
・車内に路線図やバス停順を掲示したほうが分かりやすいかも(弘南バスの土手町循環100円バスではやってる)【9月7日追記】9月に入ると、運転席背後に路線図が掲示された
・運転席後ろに現金払いのみであることの掲示はあるが、回数券で運賃を払おうとする客がいた。運賃表示器(消灯している)を覆うように「運賃100円均一 回数券は使えません」といったもっと目立つ掲示が必要かもしれない【8月16日追記】このことを秋田市へ伝えたところ、8月中旬頃から運賃表示器の上にも掲示されるようになった。(ただし運転席背面と同じ紙)【9月7日追記】上記追記の通り、運転席背面は路線図に替わった

※循環バスについての次の記事


●地図上のなかいち
これは新たな話題。
エリアなかいちができたものの、街中の道案内の表示や地図は、対応していないものが多い。
秋田市が設置した地図では、
(再掲)このタイプの地図
上の写真は駅前のだけど、実際に見たのは広小路西交差点のもの。
「秋田市にぎわい交流館」と日本語のみ
秋田市が設置した地図だからといって、これはいただけない。まるでエリアなかいち全体が秋田市にぎわい交流館かのような書きぶりだ。
これじゃあ、サン・マルシェとか新しい県立美術館に行きたい人が迷ってしまう。せめて「エリアなかいち」と表示したほういいのではないでしょうか。
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駅東線と駅東口線

2012-07-26 23:38:51 | 秋田市営バス
秋田市の地理や路線バスには詳しいつもりでいるけれど、秋田駅東側の路線バス網やその変遷は、把握しきれていない。
個人的にあまり縁のない地域ということ、宅地化の進展で道路やバス路線に変化が多いこと、かつては市営バスと中央交通がほぼ半々くらいの割合で路線を持っていて、かつ市営バスからの移管後にその整理統合が行われたことが原因だと思う。
ということで、あまり正確な情報や根拠がなく、間違っているかもしれませんが、この記事では秋田駅東側のバス路線の一部を取り上げてみます。
※市営バスの歴史をたどるのに有用な秋田市広報紙の検索サイトが、現在うまく機能していません。これが使えたら、新たな情報が分かるかもしれません。


●駅東線と駅東団地線(現状)
その名も「駅東線」という路線がある。秋田駅東口-秋田大学医学部附属病院-境田上丁を結ぶ秋田市交通局からの移管路線で、秋田大学北光寮前、手形十七流(てがたじゅうしちながれ)辺りの狭い道を通るため、小型バスで運行されている。
現在は、路線のすぐ隣を中央インターへつながる道(県道62号線)や横山金足線(県道41号線)が走っているが、それには目もくれずにひたすら狭い道を進む路線。
運行開始当時はどちらの道もなく、狭い道が網の目のように走る地域だったはずだから、その中から路線が選ばれて小型バスが走り、それがそのまま現在に残ってしまったのだろうか。
【28日追記】東口から東進して横金線と交わる区間だけを見ると、現在メインの県道62号線上には、東通一丁目、東通二丁目、城東中学校入口(旧・東営業所入口)と3つしかバス停がないのに対し、並走する駅東線では7つもある。それだけ地域に密着した路線ということだろうか。
市営バス当時の駅東線(2003年撮影)。行き先表示は「駅東 南団地.大学病院」
路線名は「駅東」線というけれど、秋田市に「駅東」という地名はない。考えてみればとてもアバウトな路線名。

かつては秋田駅に「東口」はなく、さらに昔は駅の東側は一面の田んぼだった。
そんな秋田駅東側が開発途中だった頃、秋田市民はそこを指して「駅裏」とか「駅東(えきひがし)」と呼んでいた。かなり広範囲でおおざっぱなエリアを指していたと思うが、広面(ひろおもて)や横森、今でいう東通や桜の一帯だろうか。(以前から開発されていた、手形地区はその範疇には入れないはず)
その頃のエリアの呼び名が路線名になったのだろうか。

したがって、この路線名は「えきひがし線」だと思っていた。
秋田市民は「えきひがし」とは言うが、「えきとう」などと読む人はいないはずだから。
ところが、乗り場案内のローマ字を見ると、
※乗り場案内の写真は1年前に撮影したものです。現在も内容は同じですが、系統番号表示に伴いデザインが少し変わっています。
右上「駅東線 Ekito sen」
えきとう線」なの?
市営バス当時は知らないが、少なくとも中央交通ではそう呼んでいるらしい。(車内放送では路線名はアナウンスされない)
※上の写真、他の路線の英語表記もいろいろとツッコミどころがありますが…


ところで、昨年、城東中学校隣の中央交通の秋田東営業所(旧・秋田市交通局東営業所)が廃止された。
それに伴い、秋田駅西口発着の明田地下道・城東消防署経由東営業所線の代替として「駅東団地線」が運行されている。
これは終点付近にそういう団地があるようだけど、「えきひがし団地」? 「えきとう団地」?
正解は、
「駅東団地線 Eki Higashi danchi sen」
えきひがし団地線」ですか。
駅東団地線は秋田駅西口発着、駅東線は秋田駅東口発着で、経路が重複する区間はないとはいえ、ちょっと紛らわしい路線名だ。
地図に示すとこうなる
ここまでは、現状についてでした。


●駅東線と駅東口線(昔)
【27日追記】コメントにて新たな情報をいただき、以下の内容に実際と異なる部分があることが分かりました。最後の追記で補足しますので、本文は初回アップ時そのままにしておきます。

昔の市営バスの時刻表を眺めてみると…
駅東線と駅東口線がある!(平成8年3月26日改正)
駅東線があるほかに、「駅東“口“線(これは「えきひがしぐち線」でしょう)」という紛らわしい路線があり、両路線が上下に並んで掲載されていた。
この平成8(1996)年の時刻表では、駅東線は秋田駅前(西口)発着、駅東口線はその名の通り秋田駅東口発着。行き先は両線とも大学病院またはその先の境田団地行き。(一部は逆方向の南団地経由東営業所発着もある)
と、いうことは、現在の駅東線(東口-大学病院・境田団地)に相当するのが、この当時は駅東口線という名だったことになる?


ここで、途中バス停が掲載されている、昭和63(1988)年度のポケット時刻表を見てみる。当時は東口にバス停ができて間もない頃だった。
駅東口線 ※現在「南団地」と呼ばれるバス停が「山崎南団地」となっている
やっぱり現在の駅東線と同じだ。

では、
駅東線 ※「市場前」は現在の「明田地下道入口」
なるほど。昔の駅東線は、西口を出て南下し、明田地下道をくぐって東通仲町を過ぎてすぐ左折(駅方向へ戻る)。東口そばを横切って、「手形東町」から駅東口線の経路に合流していたようだ。
オレンジ線が昔の駅東線の単独区間。手形東町で赤のルートに合流して大学病院へ向かっていたらしい

1988年度のダイヤでは、駅東口線が毎時2本程度、駅東線が毎時1本程度運行されていた。1996年度のダイヤでは、両路線とも毎時1本ずつになっている。
1996年12月26日改正の時刻表までは、駅東口線と駅東口線が共存しているのを確認。残念ながらその翌年度(1997年度)の時刻表は保存していなくて不明。
次に手元にある平成10(1998)年11月1日改正の時刻表では、
東口発着発着が「駅東線」になっている
西口発着の「駅東口線」が姿を消し、東口発着が「駅東線」を名乗っており、現在と同じくなった。
運転本数は毎時1本で現在よりは多い。(現在は平日5.5往復、土日3.5往復)

【27日追記】1988年時点では、駅東線・駅東口線とも全便が大学病院止まりで境田団地へは乗り入れていない。1996年(駅東線・駅東口線とも)や1998年では、一部便(半分以下)が境田発着になっている。現在は、総本数が減ってしまったわけだが、全便が大学病院経由(構内に入る)の上、境田上丁で折り返している。
さらに別の過去の時刻表をざっと見たら、平成元(1989)年4月には「境田公園」発着という記述が見られたり、同年12月には別路線のはずの「城東消防署経由大学病院線(大幅減便の後、2009年に廃止)」扱いだったりと変遷が著しかったようだ(詳細は省略)。


昔は東口がなかったわけだから、最初にできたのが西口発着の「駅東線」だろう。
その後、秋田駅東口ができて、そこからバスが発着することになり、桜ガ丘線など今まで西口発着だった路線の一部が東口発着に振り分けられた。駅東線も一部が東口発着とされて「駅東口線」という名が付けられたのだろう。
それにしても、駅東口線という名称。駅東線と紛らわしいし、他にも東口発着の路線だってあるのだから余計に紛らわしい。昔の秋田市交通局は、たまにこういうちょっと意味が分からないことがあった…

やがて、駅東側方面の路線は西口より東口発着にさらにシフトし、元々の駅東線が廃止・従来の駅東口線を駅東線としたのだろう。1997年春に現在の秋田駅の駅舎が完成し、秋田駅東西の行き来がよりスムーズになったので、憶測になるけれどその時点で変更されたのかもしれない。【28日追記】いただいたコメントによれば、1997年春には「東口経由駅東線」として掲載されていたとのことで、まだ西口発着だったようだ。東口発着のみになったのは1998年からだろうか。
東口が充実してからは、西口発着明田地下道経由ではだいぶ遠回りになり、時間・運賃面で不利だっただろうし、西口発着への需要は多くないだろうから。
そしてそれが中央交通へ移管(2003年4月)されて現在に至るわけだ。

なお、大学病院を出て、駅を通らずに南大通り経由で山王方面へ向かう系統が、現在も平日朝に1本だけ走っている。これは1988年も1996年も、駅東線(西口発着)の一部として扱われている。


【27日補足】コメントをいただいて、上記本文中で重大な点を見落としていたのに気づいた。
上の写真では分かりづらいが、1996年の時刻表では[上りは駅東線と駅東口線の大学病院発が同時刻]であり、[下りは駅東線が西口を発車した8分後に、駅東口線が東口を発車(一部を除く)]しているのを見落としていた。
これはすなわち、1996年当時は「駅東線と駅東口線は同じ路線であり、西口発の駅東線が東口にも立ち寄り、東口から先で駅東口線に名前を変える(大学病院発は東口を通って西口が終点)」ということ。

1988年の時刻表では、両路線は別々の時刻で運行されていたので、1989年から1996年の間のどこかで、2つの路線がつなげられたというか統合されたと推測できる。
運行形態統合後も、時刻表の欄は統合されず、以前のまま別々に掲載されていたようだ。
ということで、まるで「水増し」されているような感じだし、ずいぶんと分かりづらい時刻表だった。
(補足終わり)


今では本数が減り、すぐそばの広い道を通る路線もできて脇役的存在になってしまった駅東線だが、秋田駅東側の発展をずっと見続けてきた路線と言えそうだ。
後日また、この辺りのバス路線を取り上げるかもしれません。

※駅東線はこの後、2014年に減便されて平日3往復のみ(土日全休)に。さらに2016年秋には廃止されることになった。廃止時のルート等の記録はこちら
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通町のバス停

2012-07-25 23:54:48 | 秋田の地理
紹介しているように、中心市街地循環バスの運行開始に伴い、これまで片側にしかなかった「ねぶり流し館前」バス停が向かい側にも新設されることになった(ただし循環バス専用で一般路線バスは停まらない)。
そういえば、ねぶり流し館前など通町周辺のバス停の配置は、以前は今とは異なり少し複雑だった。
そのことを忘れてしまわないため、そしてその記録を残しておくために、この記事で紹介します。
【2013年4月4日追記】2013年4月から、ねぶり流し館前の下り側にも、一般路線バスが停車するようになりました。この記事は、それ以前のアップ時点の状況に基づきます。詳細はこの記事末尾のリンク先参照。
※冒頭の写真は、通町にある菓子店「高砂堂(建物は大正7年築の登録有形文化財)」前を通る秋田市営バス(2005年撮影)

まず、関係する路線網を整理する。いずれも元々は秋田市交通局(秋田市営バス)の路線だった。
通町周辺の路線網と現在のバス停配置。●がバス停の位置
上の地図右下・秋田駅西口方面から来た下りバスは、秋田中央警察署前を過ぎて左折、通町橋を渡って通町の通りに入り、その後の進路で大きく3つに分けることができる。
地図中赤い線:最初の信号のある丁字路交差点を左折して大町通りへ入る(新屋線、川尻割山線、茨島環状線
地図中オレンジ色の線:その次の信号のある交差点を右折して菊谷小路へ入る(神田線、添川線
地図中青い線:さらに次の信号のある交差点まで進む(将軍野線は直進、泉ハイタウン線は右折)※以前は将軍野線と同経路の通町経由交通局線もあった

現在の通過するバス停の順は次の通り。
赤:中央警察署前[上りのみ]-通町-ねぶり流し館前[上りのみ]
オレンジ:中央警察署前[上りのみ]-通町-通町二区-菊谷小路
青:中央警察署前[上りのみ]-通町-通町二区-旭北栄町/聖園短大前
となる。

警察署前とねぶり流し館前が、上り側の片側にしかバス停がないのが不規則ではあるが、それ以外はごく普通のバス停配置ではないだろうか。
強いて言えば、オレンジ色の神田線・添川線の通町二区と菊谷小路の間の距離がとても近い(交差点を曲がる直前と曲がってすぐの位置関係)ことが気になるか。
それから、以前「勝平二丁目」の記事で触れたけれど、「通町二区」があるのに対になるのが「通町一区」でなくただの「通町」なのは、赤い線の路線は二区を通らないため「通町一区」では不自然だからだろう。


ところが、以前はこうではなかったのです。
昔の通町は現在の車道に申し訳程度の歩道がある狭い通りだった。道路拡張工事が行われ、現在の姿になったのは1998(平成10)年。
バス停が現在の配置になったのも、1998年4月からだと思う。たしか。

それ以前はこうだった。
※当時は民間移管の開始直前だったので、まだすべて市営バスの路線だった。通町を中央交通が走るようになったのは2001年4月の将軍野線、茨島環状線から
当時は青線「泉ハイタウン線」は「泉秋操線」、秋田中央警察署は秋田警察署だった
「通町」「通町二区」とも、上りと下りの位置が大きく離れているのがお分かりかと思う。「ねぶり流し館前」という名称のバス停はない。(ねぶり流し館は1992年に開館済み)

現在のねぶり流し館前バス停が上り「通町」という名称であり、現在の上り通町はなかった。したがって、上りで通町を通るのは、赤い線の路線だけだった。
下りの「通町二区」は、現在のせきやの前ではなく、交差点を越えた書店の前付近にあった。上りは現在とほぼ同じ位置にあったが、形式的には青い線の路線専用のバス停であり、オレンジ色の路線のバス停としては扱われていなかった。
※上り通町二区には、青い路線(将軍野線、泉秋操線)の時刻表しか掲示されていなかった。オレンジ色の路線(神田線、添川線)では、通町二区での降車はできなかったものの、待っている客がいる場合は停車して乗車させていた。おそらく、この神田線、添川線での便宜乗車をさせるため、上り通町二区がこの位置にあったのではないだろうか。

したがって、昔のバス停順はこうなる。
赤:秋田警察署前[上りのみ]-通町[上下で位置が異なる]
オレンジ下り:通町→菊谷小路
オレンジ上り:秋田警察署前←(通町二区)[乗車のみ扱い]←菊谷小路
青下り:通町→通町二区→旭北栄町/聖園短大前
青上り:秋田警察署前←通町二区←旭北栄町/聖園短大前
と、上り下りで通過するバス停がかなり異なり、青の上りでは「通町二区」は通るけど「通町」は通らなかったり、オレンジの上りは場所(商店街・通り)としての通町は通るけれど「通町」を名乗るバス停では降りられないという、今からすればちょっと変わった現象が発生していた。

1998年の拡幅完成時に、次のような変化があったことになる。
・上り「通町」を「ねぶり流し館前」に名称変更
・上り「通町」バス停を下りの向かい側に新設
・下り「通町二区」を上りの向かい側に移設。上下ともオレンジ色路線でも乗降を開始
つまり、各路線とも特に上りでバス停が増えたことになり、オレンジ色路線では通町二区と通町の2つが増えた。

この変更により、バス利用者に次のような変化があったと感じている。
通町バス停。右の市営バスが停まっているのが上り側。1998年以前はここにはなかった(2006年撮影)
新設された上り「通町」。変更以前は、通町周辺から秋田駅方面は行くには、通町二区まで戻る(本数はやや少なく、料金が上がる)か、橋と道路を渡って警察署前まで行かなければならなかった。新設されたバス停は、通りの中のちょうどいい場所であり、3方向から来るすべての駅行きに乗車できる。そのため、乗る人も降りる人も多いバス停となった。

移設された下り「通町二区」。
通町を代表するのが、魚がメインの地元スーパー「せきや」。その前に上下の通町二区が揃った。
せきやで買い物して、オレンジ、青の各下り方面へバスで帰る人は、従来は信号を渡らなければならなかったが、店の真ん前から乗車できるようになった。
下り通町二区に停車する添川線。買い物帰りの人が続々と乗り込む(2004年撮影)
一方で、青の路線では次のバス停(旭北栄町/聖園短大前)までの距離が広がり、従来下り通町二区バス停があった「大工町」からはバス停がなくなってしまった。車内放送の交通安全標語でおなじみの「通町二区の漢方薬のY相談薬局」もバス停から200メートルほどの距離になってしまった。
ちなみに、現在はヤートセ秋田祭などでせきや付近が通行止めになる時は、以前の下り通町二区付近に臨時バス停が設置されることがある(昔はなかった上り側にも設置される)。
臨時通町二区に停車する泉秋操線。町並みは変わったけれど、昔はここが通町二区(2005年)
バス停が増えたオレンジ色の路線では、菊谷小路バス停との距離が近接しずぎて、信号のタイミングでは車内放送が間に合わない場合があるし、以前は多かった菊谷小路での乗降はだいぶ減った(皆無ではない)。
なお、現在は通町二区と菊谷小路で整理券番号が異なるが、運賃はどちらから乗ってどこで降りても同一額のようだ。


通町にはこのようなバス停の変遷があったのです。
さらにさかのぼれば、「中通町」「大工町」とかそんな名称だった頃もあるようだけど、よく分からないので割愛しました。
「バス停の配置」ということでは、他にも変わったというか知らない人には複雑に感じる場所があるので、また後日

※その後2013年4月に「ねぶり流し館前」に変化があった
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装飾用竿燈

2012-07-24 22:09:03 | 秋田の季節・風景
東北はまだ梅雨。週末は梅雨明けしたかのような好天だったが、今日から明日は梅雨最後かと思われる雨がしとしと降っている。
そんな時期なので、気がつけば竿燈まつり(8月3日~6日)が目の前。竿燈に参加する市内各町内ではちょうちんが飾られたり本番へ向けての準備が進み、会場では観覧席ができ上がっている。

1週間ほど前、秋田駅東西自由通路「ぽぽろーど」の中央改札口・みどりの窓口付近でこんな光景を見かけた。
左奥が改札口
秋田駅の駅員だろうか、JR東日本の制服を着た皆さんが10人近く出て、竹の枠組みを作ったり、提灯を揃えたりしていた。
作業中
展示・装飾用の竿燈、「置き竿燈」を設置していたのだった。

2009年に紹介したように、置き竿燈は通年常設されるもののほか、竿燈まつりの時期だけ設置されるものがある。
秋田駅中央改札口周辺では、改札を出て左側に秋田市が設置したと思われる「大若(おおわか。通常サイズ)」が常設(冒頭の写真奥に見えている)され、このようにみどりの窓口前にはJR東日本が設置した「小若(こわか。子ども用)」が竿燈前後だけ設置される。これはJRの竿燈なので、ちょうちんは蒸気機関車の動輪をモチーフにした紋様。

その設置風景は初めて見た。業者にでもやらせているのかと思ったら、JR社員自らやっているとは感心。
手際もよく、30分後に通ったら、
ほぼ設置完了
現在は、駅隣接のJR東日本秋田支社正面玄関前の大若(ちょうちん内に照明付き)も設置・点灯されている。こちらは配線工事が必要だけど、やっぱり社員が設置するのだろうか。JRさんならできてしまいそう。
【25日補足】竹を組んでちょうちんを取り付けられる状態にする「竿組み」はどこの町内・団体でも自前で行うようだ。でもそれを展示用に固定するってのはJRぐらいしかしないだろう。

ところで、先日コメントで教えていただいたように、NTT東日本が各地に設置しているライブカメラが、ぽぽろーどの改札口前にも設置された。
そのアングル(4つの固定)からも置き竿燈が見られる。
中央改札口。右が常設の大若
ぽぽろーど西方向。中央が上で紹介した小若


次に、ぽぽろーどを西側へ進む。
バス乗り場の上付近(ここから先が2000年に延長された部分)
改札口から進んでくると目に入る、その真ん中のベンチや地図などがある辺りに、何やら置かれていた。
「ようこそ 竿燈のまち あきたへ!」
【8月4日追記】竿燈まつり期間中は「開催中」といった文言に変えられている。
【9日画像追加】竿燈期間中はこのような表示

竿燈をデザインしたイラストパネルはいいとしても、それが付いている板は鏡。(ガラスの鏡ではないようで、少しゆがんで映る)
何じゃこりゃ?

裏側を見てみる。
「竿燈妙技」
手のひらや額などに載せる竿燈の演技の順番とその説明が表示されていた。
その隅には、
「反対側の鏡で試してみよう♪」
なるほど。
片面で演技のやり方を知り、反対面でそれを実際に(形だけ)試してもらおうという趣向か。
絵に顔がはまる穴を開けた「顔はめ看板」があるけれど、それだと顔だけ。顔だけでなく体全体で竿燈の演技を(演技するふりを)してみてほしいというアイデアのようだ。
竿燈の絵の位置が固定されているため、位置的には手のひら(平手)向きでしょう。額や肩だとしゃがまないといけないし、腰だと高すぎるから。

で、その姿を写真にでも撮ってくださいということかな。ぽぽろーどの真ん中でそんなことをする場面を想像すると、ちょっとマヌケ?
よく考えたような、凝りすぎているような… どんなもんでしょうか?

※その後、小変化があった
【9日追記】これは秋田市が民間会社に委託して企画・設置したもので「竿燈姿見パネル」というそうだ。



最後に、以前からあった竿燈の装飾。
竿燈会場である竿燈大通りの東端、二丁目橋の「那波家の水汲み場」跡前。(昨冬、巨大行灯が設置された小公園風の一角)
こんなパネル状のオブジェが常設されている
だいぶ昔からあるような気もするけれど、いつからあるかは分からない。設置者などの表示はない。【2013年4月29日追記】柱に秋田市竿燈まつり実行委員会の設立30周年記念のものであることが表示されていた。

腰で竿燈を上げる人物の全身が描かれ、その背景に大若の竿燈の全体像。てっぺんが枠からはみ出て描かれる。
素人っぽい絵
そして、これもだいぶ前からかと思うが、人物が来ている半纏の胸の部分に、土星のようなもの(?)が落書きされている。
元々の絵にうまく“溶け込んで”いて、まるで半纏の柄のようにも見えてしまって、落書きだとは気づきにくいのではあるけれど。
コメント (2)
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大町に新商業施設

2012-07-23 23:18:05 | 秋田のいろいろ
秋田駅や「エリアなかいち」から旭川を挟んで反対側は、通町(とおりまち)や大町と呼ばれる商業地区。いちおう、秋田駅前と並んで秋田市中心市街地の核とされる場所。
江戸時代からの商人の町であり、昭和には地元百貨店「本金(ほんきん。現在は駅前に移転し西武秋田店)」や「秋田名店街」、ダイエー秋田店があった「秋田ニューシティ」などもあり、賑わっていた。

現在も地元のお店はがんばっていて、先日の秋田魁新報によれば通町商店街に空き店舗は1件もない(撤退してもすぐ後が入る)のだそうだ。
しかし、近年は大型商業施設は不振で、ダイエー撤退とニューシティ解体に伴う跡地活用、そして本金・名店街跡の「ファッションアベニューAD」→「イーホテルショッピングモール」の大部分が閉鎖予定であることなど、先行きが見えない。


そんな大町に、新たな計画が浮上した。
19日付秋田魁新報経済面に「商業施設の整備検討/秋田市大町の市有地/商店街振興組合 採算性など調査へ」という記事が出た。
「大町商店街振興組合が、「サン・パティオ大町」裏にある市有地(1066平方メートル)を活用し、複数テナントが入る商業施設の整備計画の検討を始める。17日には中小企業庁の補助事業に採択され」たそうで、その結果、施設整備が見込めれば、経営者や市民などが出資するまちづくり会社を設立して、建設・運営に当たる。2年以内の着工を目指し、サンパティオなど周辺施設と接続して回遊性を持たせることも視野に入れているという。


場所は、秋田駅から西へ1キロほど、旭川のすぐ西側を並行する川反通り。住所では大町一丁目。
赤い部分(Googleマップより)
goo地図ではこちら↓ ※拡大縮小・ドラッグによる移動ができます

だるま祭りが行われる星辻神社とジャズ喫茶の「ジャズスポット・ロンド」の間で、上記の通りサンパティオのほか、地ビール醸造所の「プラッツ」とは背中合わせ。
イーホテルショッピングモールからは1ブロック北、ニューシティ後からは1ブロック北・1ブロック東にある。
星辻神社前から南方向。矢印が予定地

予定地前。右奥の瓦屋根がプラッツ。さらに奥の白い高い建物がイーホテルショッピングモール
道路から見ると、予定地・サンパティオに向かって緩い上り勾配になっている。

予定地。「魁」とあるのは「さきがけ大町センター」
まさにサンパティオの裏、プラッツの横と接していて、接続方法・使い方次第ではいろいろ使えそう。


新聞記事中にもあったが、建設予定地や現在のサンパティオなどは、かつて秋田魁新報社の本社があった土地。(1994年に山王臨海町へ移転)
旧本社正面は現在のサンパティオ付近=大町通り側にあり、川反通りは裏だったが、こちら側から新聞用紙が大きなロールで搬入されていたのを子どもの頃に眺めたかすかな記憶がある(この場所じゃないかも?)。

予定地は、ずっと砂利敷きの空き地のようになっていて、よく分からない空間だった。
新聞によれば、1996年に、秋田市の保戸野地区と旭北地区の合同コミュニティーセンターと中央公民館を併せた「中央地域シビックセンター」用地とするため、秋田市土地開発公社(秋田市の外郭団体)が取得したものの、駐車場不足などで2001年にその計画を白紙撤回。その後は市有地となり、現在は民間に貸して駐車場として使われているとのこと。
「市有地となり」だそうだけど、現地にはまだ、
「土地開発公社所有地」の看板がある
※現地は保戸野(ほどの)地区と旭北(きょくほく)地区の境界に当たる。保戸野と旭北のコミセンは、後に別々に新設。中央公民館はニューシティ内→秋田市文化会館内と移転。


サンパティオには、それなりに人が来ているようだし、その裏のここに新しい店・施設ができれば、この辺りが活性化するだろう。
飲食店がほとんどで昼の人通りが少ない川反通りに、まとまって店ができるのはおそらく初となり、人の流れも変わるかもしれない。
サンパティオの敷地面積は2253平方メートルで、ここはその半分ほどの1066平方メートル。どんな店がどのくらいできるかにもよるとは思うけれど。


でも、この計画によってこの付近は、ニューシティ跡地とイーホテルショッピングモールと合わせて、3つの商業施設または商業施設跡地の今後の使い方が取り沙汰されているエリアとなる。
3つとも賑やかな商業施設になったら、それは素晴らしいことだけど、昨今の状況を見るにそうなるとは思えない。ヘタすれば3つとも共倒れになる危険性すらある。

ニューシティ跡地にプロバスケの施設が…という話はなかったことになったのだろうか? 何らかの商業施設を作りたいとか言っていた辻さんは、今はどうお考えなのだろうか?
間もなくいったん閉鎖するイーホテルショッピングモールは、改装して数年後に…と言っているけれど、具体性・実現性はあるのだろうか?(以前の中華街構想の二の舞にならないか?)
ニューシティと旧ADの使い道を先に決めてもらったほうが良さそうな気もしなくもない。


イーホテルショッピングモールといえば、
イーホテルショッピングモール(旧ファッションアベニューAD)
ニューシティの所有者でもあった「辻兵(つじひょう)」の店舗(ギフトや学生服部門)は、ニューシティ閉鎖後、向かいのイーホテルショッピングモール2階に入っていたが、同モールの閉鎖に先立ち、1階の北西角(上の写真手前)に再移転した(6月21日から新店舗で営業)。ホテル部分の真下で、昔、日本旅行があった場所かな。

それに伴い、モールの通路入口「AD」の表示のそばにあった赤文字の「喜 辻兵」も移された。
再掲)以前はADの下にあった

こちらに移設
なお、「AD」の表示は今なおそのまま…


何度も書いているけれど、「イーホテルショッピングモール」の名はまったく市民に定着しないし、長くて書きづらくて言いづらい。
6月に開催された「ヤートセ秋田祭」の通行止め案内看板
この地図で、イーホテルショッピングモールは、
単なる「E」… ※2016年時点でも、同じ看板が使い回されている。

2014年2月に分かった、イーホテルショッピングモールのその後の変化

【2015年9月2日追記】その後、サンパティオ裏の商業施設については着工はおろか何の進展もなさそうな状況が3年続いた。
2015年9月に、市街地再生のいくつかの動きが明らかになると、その1つとして秋田市がこの施設整備を「支援する」構想が含まれた。やっと動くのか。
【2015年11月13日追記】
2015年11月10日付秋田魁新報 秋田市地域面で「店舗兼住宅 伝統とモダンさ 大町に「秋田町屋」を」として、具体的な構想が報道された。
・「大町商店街振興組合の有志ら」が計画。
・土地は市から「借り受け」る。
・11月中にも「まちづくり会社を設立」。商業者や市民から「出資を募る」。
・秋田杉を活用した店舗兼住宅。
具体的な着工・オープン時期等は言及されていない。
【2016年12月17日追記】
↑上記から1年以上経った、2016年12月5日に、「まちづくりマネジメント」社が設立された。
地元商業者10人の出資で、今後は町内会などからの出資も募る。社長は地ビール・あくらの高堂氏。
上記と内容は変わっていないようで、コンセプトは「歩いて楽しめる回遊型空間」。
名称は魁には出ていないが、河北新報によれば「大町街屋」。
完成は河北新報によれば「2019年3月末ごろの完成を目指す」、秋田魁新報によれば「早ければ2019年の完成を目指す」。

※2016年末に予定地の裏側に当たる「さきがけ大町センター」が閉館した
※2018年には、予定地に横町にある旧大島商会のれんが造の建物が移築される計画が出た。
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県外でもEVバス 等

2012-07-22 23:23:05 | 秋田のいろいろ
またバスの話題が連続して恐縮ですが、いろいろと。

●秋田だけじゃなかったEVバス
昨日の記事後半の秋田県のEVバス(電気バス)について少々。
秋田県のEVバスは、17日に関係者・報道向け公開、21日に一般向けの出発式と試乗会が行われた。
県産部品などが使われているものの、納入したのは「株式会社東京アールアンドデー(東京R&D)」という企業らしく、同社のホームページでいろいろと性能などが分かる。

ところで、沖縄県でもEVバスを試作(「ガージュ号」)し、その披露式が18日に行われたという。
秋田と沖縄で県主導によって電気で動くバスが同時期に作られたことになるが、この両者には共通点が多い。
挙げてみると、東京R&Dが納入、いすゞの路線用中型バスがベース、生産技術を確立し県内の産業振興につなげるのが狙いといった点。
それだけに、東京R&Dのホームページ掲載の両車の主要諸元によれば、性能もかなり似通っているように見える。モーターもアメリカ製の同じもの。目立った相違は、フル充電走行距離が秋田36km、沖縄44km、バッテリー容量が秋田24kWh、沖縄48kWhなことくらいか。

大きく違うところは、秋田は新車(いすゞエルガミオ)を改造したのに対し、沖縄は県内事業者の中古(エルガミオの前モデル)を改造し今後12台まで増やすこと。
秋田では今後試運転を重ねて来年夏以降に営業運転に入るのに対し、沖縄は今年8月下旬から実証運行に入ること。


同じ会社が同じ時期に両県に納入したということからして、なんだかなという気もする。
そして、秋田はこれからやっと動かし始めるというのに、沖縄ではもうすぐお客を乗せて運行してしまうわけで、1年分先を越される形になる。
沖縄以外にも他にEVバスを開発する組織はいくつもあるのだし、秋田県がのんびりとEVバスを開発したところで、その時に買ってくれるところがあるだろうか。

それと、秋田はおそらく2000万円近い新車のエルガミオを買って、エンジンを外してEVに改造した。
一方、沖縄では、県内バス会社の中古車だから買ったとしてもせいぜい数百万円だろうか。その使い古しのエンジンを外して改造したのだろうから、とても合理的だ。今後は古いディーゼル車をEVへ改造するという需要も出てくるかもしれないから、その意味でも有意義かもしれない。
秋田はもったいないというか無駄な投資をしたように感じてしまう。(秋田の見栄っ張りの県民性を示す「いいふりこき」か?)

秋田のEVバスにも期待したいのだけど、県外でこんな動きがあったと知ると、果たして大丈夫なのか不安になってしまう。

※EVバス関連の次の記事は、こちらの中ほど




以下、路線バスの小ネタ。
●「秋田駅前」行き
行き先表示に系統番号が表示されたのに伴い、いわゆる秋田駅行きの路線バスは「秋田駅西口」と表示されるようになった。
ごく一部残っている幕式の行き先表示の車両では、今までどおり「経由地+秋田駅前」といった表示が見られる。

そんな中、こんな車両が、
「秋田駅前」(沖縄県でEVに改造されたのが、このタイプの車)
経由地のない「秋田駅前」だけの表示。これは今となっては懐かしくてレア!
下に紙で「100」と系統番号が出ているように、これは新国道経由五城目線。
「294」は五城目営業所所属の車両。

以前紹介したように、「294」は秋田から五城目に向かう時の表示「新国道 土崎 五城目」が他の車両と異なる文字配置であり、しかもわざわざ「新国道経由」という紙を出していた。
(再掲)

その「294」には、なぜか反対方向の「新国道 秋田駅前」がセットされておらず、その対処として紙で「新国道経由」を示していたのだろう。
上の「秋田駅前」の写真では、なぜか「新国道経由」の紙が出ていないが、後日再び復活していた。
(飯島~土崎にかけては寺内経由の路線と同じ道を通るので、「新国道経由」を表示してもらわないと困ります)


●こんな所にも大型バス
先日の記事で、秋田では路線バスで大型バスが使われる場面は限られていることを取り上げた。
中央交通では臨海営業所に集中配置され、秋田市内の特定の路線に限定して走っているのが現状。

ところが、
こんなバスが
三平バスの隣に「か351」という新国道経由五城目行きのバスがいる。
フロントガラスが1枚になったいすゞLVキュービック、つまり大型バスだ。

新国道経由五城目線は、現在は中型バスしか使われていないと思っていたが、大型バスが使われることもあるのか!
時間からして五城目営業所担当のダイヤだから、五城目所属の車両ということになるが、現在の五城目に大型バスが配置されていたのも知らなかった。(中型と小型ばかりだと思っていた)
先週2度見かけたけれど、他の車両の検査に伴う代走か何かで秋田へ出てきたのだろうか。

この車は、東京都交通局の中古車で、ホイールベースが少し短いタイプのようだ。

なお、臨海営業所にも「351」ナンバーの大型路線バスが配置されているが、こちらは秋田市交通局から譲渡された日野ブルーリボン。(貸切兼用の秋田八丈デザインだった車両)
(再掲)市営バス当時のナンバーのまま譲渡された


●迂回の告知
金曜と土曜は、秋田市土崎の港まつり(土崎港曳山まつり)だった。
バス通りは交通規制が敷かれるので、土崎を通るほぼすべての路線が迂回や発着地の変更をする。
最近の中央交通さんは、祭りなどによる迂回について、ホームページでは事前に告知してくれるようになった。(図があったりなかったりで書式は毎回異なるのだけど)
今回も、PDFファイルがアップされた
本社と臨海営業所が問い合わせ先になっており、秋田営業所や五城目営業所は出ていない。

一方、バス停には告知があったりなかったり。新屋のお祭りの時は、ホームページと同じ物が掲出されていたけれど。
今回は、秋田駅西口のバス乗り場には、こんな掲示。
「土崎港祭典に伴うバス経路の変更について」と手書き
内容はホームページ掲載と同じ。
でも、「◯◯を迂回して運行する」「◯◯で折り返しする」とか、なんか命令口調。ホームページでは「◯◯を迂回します」「◯◯が起終点となります」とかだったのに。
切り貼りしてコピーしたような跡があるし、紙の中でのバランスも変。

おそらく、乗務員向けの車内の通達文書を切って拡大コピーして、それにタイトルを手書きして張り出したのだろう。
自社ホームページにちゃんとしたお客向け文書がアップロードされているんだから、それをダウンロードしてプリントアウトすればすればいいんじゃないでしょうか? アップしたのをダウンして回りくどいけど…

【8月12日追記】2012年の中央交通では、三皇熊野神社のお祭りや竿燈の迂回についてはホームページで告知があったが、旭南の馬口労町の草市の迂回ではなかった。


●一方、羽後交通は…
(再掲)
通町バス停に、何やら新たな掲示が出ていた。上の写真、左側のポールのいちばん下の紙。
「お知らせ」とある
独特の書体の「お知らせ」のタイトル。羽後交通の掲示だ。
でも、通町は羽後交通は通らない。
読んでみると、8月3日~6日の竿燈まつりの交通規制に伴う、羽後交通の本荘方面の急行バスの迂回の告知。羽後交通本荘営業所によるもの。

迂回の影響を受けるのは3便。本荘行きは通町→けやき通り→中央交通本社前と北~西側を大きく迂回。交通公社前、山王十字路、長崎屋バスターミナルの代替停留所として、通町、鉄砲町、中央交通本社前の中央交通の各バス停を使わせてもらう。
秋田行きは、寺町→四丁目橋(たぶん)→北都銀行前と一方通行路を迂回、距離的には通常とあまり違わないが、あの狭い四丁目橋を渡って曲がるんだろうか?【27日追記・そういえば中央交通の市内路線も最近は駅行きは四丁目橋を迂回しているようだ(羽後交通と同じく駅発は通町を迂回)】 交通公社前の代替で北都銀行前バス停を使用。
そんなことが、なかなか分かりやすい略地図とともに告知されていた。本荘の人が秋田市の地図をかくなんて、大変だったろうに。
同じ掲示は北都銀行前にも出ていた。

通行止めとなる区間に掲示を出すのは当然だけど、通町や北都銀行前のような迂回先のバス停にも張るのは、あまり意味がなさそうな…
でも、乗客にしっかり説明しようという羽後交通さんの姿勢は伝わる。

羽後交通といえば、高速バス横手・湯沢方面も秋田市に乗り入れ、竿燈の交通規制を受けるはず。
こっちは中央交通と共同運行だから、掲示は中央交通さんの担当ですか?

※竿燈まつりのバス迂回についてはこちら
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登場! 循環バスとEVバス

2012-07-21 20:24:57 | 秋田のいろいろ
今日、ついに中通一丁目の再開発事業でできた「エリアなかいち」が正式オープンした。
北西角・広小路から。奥が秋田駅方向
なかいちの件は置いておいて、何度か取り上げている(前回の記事)通り、今日、2つのバスに関する動きがあったので、そのお話。
※繰り返しますが、2つはまったく別物です。混同しないようご注意ください。

●中心市街地循環バス
今日から、秋田市が実証運行として秋田中央交通に委託して運行する100円循環バス。項目を分けて紹介します。

・告知
秋田市ではカラー刷り裏表のリーフレットを作成したようだ。実物は見ていないが、都市整備部まちづくり整備室のサイトにPDFファイルでアップされていて(http://www.city.akita.akita.jp/city/ur/rd/100yen_bus_tirashi.pdf)、時刻表や路線図のほか沿線施設などが紹介されている。
また、沿線にある中通総合病院のホームページにも、循環バスが走る旨が掲載された。

秋田市では、都市整備部まちづくり整備室が所管するはずだけど、なぜか同じ都市整備部だけど交通政策課のホームページには、第1便に合わせて出発式を行うことと、第1便の乗客に記念乗車証と記念品をプレゼントすることが掲載された。

「大歓迎 街ん中巡る循環バス」
本格的な路線バス運行は初となる南大通りでは、南通商店街振興組合による“大”歓迎の垂れ幕横断幕が出ていた。
【29日追記】垂れ幕じゃなく、横断幕でした… 南大通り内に同じものが、少なくとも他に2か所に設置されている。


・バス停掲示
各バス停には、掲示スペースが2つあったが、何が張られたかというと、
通町。黄色い紙と白い紙、どちらもカラー印刷(他のバス停も同じ)

 
黄色いのがバス停順付きの時刻表。買物広場止まりの便(駅まで行かない)に色が付いていたり、1時間ごとに枠を作って、ダイヤの量的配分が分かるようになっている。
白いのが地図をベースにした路線図。
特に新しい情報はないけれど、必要十分な情報は提供されているのではないだろうか。強いて言えば、通町のような駅行きの一般路線バスと逆走する区間では、その旨の説明書きがあってもいいと思う。


・車両
使われる車両は「25人乗り」という話だったので、日野リエッセかと妄想していた。
ところが、乗務員訓練に使われていたように見えた車両は、いすゞエルガミオの寸詰まり版だった。(前回の記事で「834」を見かけたとしていたが、その後同型の「835」も見かけた)

結局、使われたのは、
短いエルガミオでした
おそらく1999年頃の製造のワンステップ車で、小田急バスからの移籍。どうも男鹿営業所で使われていたようだが、循環バス用に白羽の矢が立って秋田営業所に移籍したようだ。
今日は、訓練運転時に見かけた834と835の2台が使われており、無線ではそれぞれ「1号車」「2号車」と呼ばれていた。

このタイプのエルガミオは、一般的な中型バスより2メートル短い、車体長7メートル。(現在は製造されていない)チョロQみたいでかわいい。
立席を含めた定員は40名くらいらしい。座席数はたぶん19名分。
当初の「25人乗り」というのは何だったんだ? まあ、当初よりは増えたのだからいいけど。

行き先表示には、ちゃんと「中心市街地循環バス」と表示される。
乗った時に運転席の行き先表示設定器の対照表を見ると、「中心市街地循環バス」「回送」「秋田中央交通」の3コマしか表示できない感じだった。(実際には「男鹿駅・船川」とか前使っていたコマがいろいろ残っているのかもしれないけれど)

また、正面のゼッケンというかエプロン状の「バスマスク」と、車体側面の行き先表示の下にシールで、水色地に「中心市街地循環バス/100ワンコイン」とも表示。

別の車両が使われる場合もある


・ダイヤ
1日で21周することになっているが、途中で3か所間引かれるダイヤがあって、きれいな20分間隔ではないことは先に紹介した。
てっきり、1台のバスが(途中で乗務員交代するかもしれないけれど)ぐるぐる回り続ける単純なダイヤかと思っていた。
しかし、そうではなく、上記の2台のバスが交互に走っていた。単純に1便ずつ交互ということでもなく、意外に複雑そう。


・乗ってみた
南大通り・中通病院前から通町まで乗ってみました。従来なら不可能だったルート。
南大通り・中通病院前には、2分ほど遅れて到着(したかに見えた)。
1人降りて、乗ったのは僕1名。他に3~4人乗っていた。

乗車時には、整理券を取ることになっていた。
買物広場が券番号1番で、バス停ごとに1つ数字が進むようだ。乗車状況の調査に使うのだろう。

中古ノンステップバスの一部と同じく、このバスも1999年の小田急バスの車両だから、座席の背もたれが硬い。布のすぐ下にベニヤ板があるような座り心地で、長時間乗車はつらそうだから、循環バス向きか。

車内放送は、中央交通の一般路線バスと同じ声・内容。(音声合成だから、「中心市街地循環バス」というフレーズだけ新たに収録すれば、他は既存バスの音声データからの流用で対応できそう)少なくとも乗った区間内では、広告(CM)はなかったはず。
【29日追記】広告放送は全区間で流れない模様。車内の窓ガラスには、循環バスを意識した中通病院グループの広告が掲出されている。
中ドアが開いた時の車外スピーカーの放送(一般路線なら「◯◯経由××行きです」)は「中心市街地循環バスです」。「中通六郵便局前」のことは「中通六丁目郵便局前」と言っている。

買物広場や秋田駅西口で、降りたり乗ったりして多少の入れ替わりはあるが、乗っている人数としては常に5人以下。
遅れていたから、買物広場では時間調整せず、そのまま発車。
運転士が、無線でもう1台のバスと現在位置などをやり取りしていた。それによれば、乗っているバスはなんと「20分遅れてる」という。2分遅れではなく、22分遅れらしい。つまり1周分遅れていたのだった!

秋田駅前から広小路は、土曜日なのに加えてなかいちオープン関連(来客よりもイベント撤収関係の車が多かったような)で渋滞気味。結局、遅れは30分近くになった。
なかいちに出入りする関係者の車で渋滞気味
なかいちの最寄りバス停である千秋公園入口と木内前からは、親子連れや年配の奥様連れがぞろぞろと乗ってきて、座席がほぼ埋まった(計15人くらいか)。なかなか盛況。

ポールが一般路線バスとほぼ同じデザインということもあり、知らない人には乗り場を見つけにくいようだ。
千秋公園入口バス停で、次項で取り上げるEVバス試乗会のために配置されていた県職員に乗り場を教えてもらったと話す奥様もいたし、ドアが開いたからとりあえず乗って「ほんとうの乗り場はどこ(どのポール)なの?」と運転士に尋ねる人もいた。
やっぱり、専用の表示板の設置が必要かもしれない。

ところで70歳以上の秋田市民は、発行してもらった証明書を提示すれば一般路線バスに100円で乗れる。
この循環バスは、その適用対象外(というか誰でも100円なわけだから)なのに、循環バスから降りる時に証明書を提示しているお年寄りがいらした。いつものクセでついしてしまったのか、運行初日だからまだよく理解されていないのか。

通町で下車。いっしょにもう1人降りて、数人が乗ったようだ。
と思っていると、直後にもう1台の循環バスがやって来た。
後続車が追いついてしまった!!
こちらはガラガラ。
「弘前さくらまつりの時の土手町循環100円バス」状態だ。(向こうは10分間隔だから、10分遅れると追いつかれる)


・今後に期待
15年前に秋田商工会議所が運行した「無料買物バス」は失敗(自然消滅?)、再開発当初に計画されていた無料の乗り物(タウンビークル)は計画倒れ、そして試験運行とはいえ、やっと秋田の市街地を循環バスが走るようになった。
初日なのに、けっこうお客さんがいたのは何よりだった。
循環コースの半分ほどが既存一般路線バスと重複していたり、沿線に目玉になるような施設がない(弘前の100円バスは大学病院と弘前城がルート上にあるのが成功の秘訣だと思う)し、遠方(中心部以外)から来る人には利用価値があまり高くないかもしれない。100円という運賃設定は客としてはありがたいけれど、経営上果たして適切なのか分からない。
あるいは、中心部に限って、一般路線バスの運賃を100円とか150円の定額に値下げしたほうが手っ取り早いかもしれない。(静岡市、静岡市清水区、金沢市、鳥取市などで実施している)

それと、循環や100円は別として、秋田駅や通町と南大通りや中通病院を結ぶ路線バスができたことの意義は大きいと思う。
かねてから、秋田市の路線バス網は「空白域」が多く、抜本的な見直しが必要だと考えていたが、うまくいけばその解消につながるかもしれない。

個人的には、駅周辺の一般路線バス160円区間をよく利用する(買物回数券を使っても115円相当)ので、多少時間がかかっても100円ならうれしい。真夏や真冬は特に助かるから、利用の機会が増えそうだ。

※続きはこの記事中ほど




●EVバス
秋田県が県内企業とともに開発中の電気で動くバス「EVバス」、愛称「elemo AKITA」が完成し、今日、午前中にエリアなかいちでお披露目が、午後に3回、市街地で県民を対象に試乗会が行われた。
将来的に秋田市街地で運行するとはいうが、今のところ直接的にはエリアなかいちと関係はない。
今日、お披露目を行ったのは、こじつけがましいというか取ってつけたような感じがする。

上記、試乗会場にいた県職員に案内されて循環バスに乗ってきた年配のご婦人も、「(EVバスって)何なんだか分がらねぇ(存在目的も、今日ここに人が集まっている目的もというニュアンス)」と話しておられ、やっぱり混乱を招くと思う。
一方で、そのご婦人といっしょにいた別のご婦人は「あれ、新聞さ出てたべ」と話したり、小さな女の子を連れたお母さんがEVバスを見て「ほら! あのバス、電気で動くんだよ」と教えるなど、知っている人は知っている。

試乗会は、千秋公園入口バス停を起点とする20分ほどのコースで、上記の通り、千秋公園入口バス停にスタッフを置いて事前に乗車整理券を配ったようだ。
ということで、試乗会に乗らなくても、駅前から広小路辺りをブラブラしていると、何度かEVバスを見られた。
秋田駅前を通過!
黒っぽいから、カメラの露出設定が難しい。


買物広場
試乗会の途中では、買物広場バス停に立ち寄り、試乗客を乗せたまま充電を行ったらしい。
本来の性能ではこの程度の運行距離なら充電不要のはずだが、デモンストレーションだったのだろう。
 充電中
ところでこの急速充電器、前回触れた通り、由利本荘市に子会社がある「新電元工業」製との新聞記事なのに、実際には「NTTファシリティーズ」ブランドだった。
(再掲)昨日見た時も同じだった
でも、今日は、
「新電元」のロゴが追加!
何なんだ?(NTT FACILITIESロゴもそのまま)

ちょっと運転席をのぞかせてもらうと、
シフトレバーがあった
エルガミオのディーゼル仕様と同じ(というかそのまま流用した)、フィンガーシフトタイプのレバーのようだ。
電動ならシフトレバーは要らなそうな気もするけど、よく分からない。

「一般乗合」表記だから必需品なのかもしれないが、運賃箱がもう設置されているし、自動放送装置もあるようだ(窓側に操作ボタンが見える)。座席生地はエルガミオの標準タイプかな。

発車する様子を見たけれど、トヨタプリウスや最近の電車と同じような、インバーター制御でモーターを使って加速するような音だったはず。
だけど「プシュ」といういすゞ車らしいギアチェンジの音もしたのが不思議。

気に入らないのが、行き先表示のLED。
「秋田中央交通」
中央交通もこの開発組織(あきたEVバス実証コンソーシアム)の一員であり、実際の運行や車両管理を担っているはず。だから車体に中央交通の名が書かれるのは、当然。
でも、初お披露目・試乗会の時に、行き先表示に「秋田中央交通」はないんじゃないだろうか?

知らない人が一瞬見ただけでは、まるで中央交通が全額を負担して導入した車両のように思われかねない。
他の参加企業の資金、そして県民の税金が使われているのに。
この場合、「試乗会」や「試運転」という表示を用意するとか、あるいは「秋田発 EVバス誕生!」とか「elemo AKITA」のロゴとかスギッチの絵とか、ちょっと凝った表示を作って表示するべきだと思う。

※EVバスについて、翌日の記事もあります
※充電や試験運転? の模様はこちら
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続・なかいち

2012-07-19 23:42:37 | 秋田のいろいろ
先日の記事(多数のアクセスをいただきご好評いたいだいているようで、ありがとうございます)の続きで、秋田市中心市街地の日赤病院・婦人会館跡地の再開発事業で商業施設が先行オープンした「エリアなかいち」について。
前回の図を加筆修正
●駐輪場
前回の記事のコメント欄で「なかいちには駐輪場があるの?」という話になった。
近くのアトリオン地下の市営駐輪場が無料化されたので、なかいちには駐輪場がないのかと思っていたが…
ありました!
エリア西側(キャッスルホテル側)、新しい県立美術館と中央道路トンネル出口の間の歩道沿いに駐輪場があった。
左が美術館、右の壁がトンネル出口

そして、7月5日から9月29日までの期間限定で、東側(秋田駅側)の商業施設入口脇の歩道の一角に「臨時自転車置き場」も設けられていた。
なかなか盛況

それにしても、いちおうエリアなかいちのホームページはあるのだけど、それには駐輪場については一切記載がない(常設・臨時どちらも)。
知りたい情報、商売人がお客に対して知らせるべき情報がないってのは、どんなもんでしょうか…


●駐車場
一方、入口が分かりにくいと評判の駐車場。工事中のマンションのすぐ隣が入口ということも一因。
中央通り。「P」表示のすぐ右が入口
オープン当初は、このでっかい「P」もなかったようなので、たしかに分かりづらい。

入口手前の交差点。オープン当初はこうだった。
(再掲)
それが現在は、
「なかいちパーキング この先P(の表示を)左折」
マンションの仮囲いに表示が設置され、以前よりは分かりやすくなったようだ。
でも、このくらいの配慮はオープン前に済ませることができなかったのでしょうか…


●渡り廊下
前回、東側ににぎわい交流館と商業施設をつなぐ渡り廊下があることを紹介した。
実は、既にそこに立ち入ることが可能だった。オープン前のにぎわい交流館側は閉鎖されているため、行き止まりだけど。
商業施設側からは階段の位置が分かりづらくて、行きにくかった。
にぎわい交流館を背に商業施設側を見る
向かいの明徳館ビル(県立明徳館高校)の階段室もそうだけど、ガラス張りということは温室のようなもので、暑い!
渡り廊下からの眺め。
秋田駅側の仲小路
先週の土日は、仲小路の1ブロックを歩行者天国にして催しが開かれていた。
反対側は広場(前回の記事で「小広場」とした場所で「なかいち広場」というそうだ)
上の写真、左側の大型ディスプレイは、前回も触れた「デジタル大壁画」。


●デジタル大壁画

オープン直後は消えていたが、現在はデジタル大壁画に映像が映し出され、音も出ている。
約4メートル×6メートルの300インチ画面だそう。
なかいち広場からデジタル大壁画を見る
「大壁画」っていうけれど、単なる街頭ビジョンじゃないか。そんなに巨大っていうわけでもないし。
真冬の吹雪や着雪で、画面が見えなくなることもあるだろうし、寒い中足を止めて画面を見る人もいないと思うけど…(交流館の中からは見えるようだけど、音は聞こえるのかな?)

ちなみに、新宿のスタジオアルタの「アルタビジョン」は7.424メートル×13.056メートルの約600インチ。

広小路や中土橋からも、通路越しにデジタル大壁画を見ることができる。
お堀の間の中土橋から(中土橋は現在は「橋」ではありません)
中土橋からは、ちょっと欠けて見えるけれど、少し左へ移動すると、
正面(にぎわい交流館と美術館の間)に見える

※同じ頃に新潟県長岡市できた「アオーレ長岡」にも、広場や大型画面があって、多少共通する雰囲気がある。この記事後半。


●石碑復活
にぎわい交流館ができた婦人会館跡地付近は、旧秋田藩の藩校「明徳館」(1790~1870年)があった。(それが市立明徳小学校、市立中央図書館・明徳館、そして県立明徳館高校の由来)
着工前は一角にそれを示す石碑があり、それが着工に際して姿を消していた
それが、東側のにぎわい交流館の裏というか脇に、再設置された。
以前より若干北側に移動した(以前は奥の信号機の手前付近)
2つの石碑が並んで設置され、小さな説明板も設置された。
後ろは交流館の点検用か何かのドア…
6月29日付秋田魁新報・秋田市面「なかいち拝見」によれば、
左の背の高いのが明徳館跡を示す「久保田藩學明徳館址」(高さ1.55メートル)。右は明治天皇が1881年に秋田市中心部を視察したのを記念した「明治天皇聖蹟」(高さ1.3メートル)。
どちらも制作者や制作年は不明で、秋田市教育委員会が管理する。再開発に当たり、市教委が再開発組合に石碑の保存を求めたのを受け、組合が一時撤去し保管していたという。


●グラウンドカバーと謎の敷石
上の石碑の周辺に写っているように、エリアなかいちの周辺の植栽には「背の低い草」が多用されている。
土が飛ぶのを防いだり、見栄えを良くするために使われる「グラウンドカバー」と呼ばれるものだろう。種類としては、小さくて緑が濃いのが「リュウノヒゲ」、白っぽいのが「ヤブラン」?

どうも最近は、こうしたグラウンドカバーが流行っているような気もしなくはない。
ここから離れた秋田市内のとある民間商業施設でも、駐車場と道路の間に使われている。でも、そこでは、草の間にゴミがたまったり、積雪・凍結で弱ったり、除雪作業で傷められたりした上、芝生か何かと勘違いされて踏みつけられたりして、どうも良くない。
なかいちもそうなってしまわないことを願う。

さて、石碑とは反対、キャッスルホテル側の「にぎわい広場」西側。(駐輪場そば)
ここには、なかいちの通路と、公道の歩道が並行しており(高低差のある部分もある)、その間に掲揚塔や芝やグラウンドカバーによる植栽がある。
その植栽の中に、謎の部分がある。
左側です
横長の石が等間隔で敷かれ、その間にリュウノヒゲが植えられている。
短いのがもう1か所
上の写真の短いほうの敷石には、車止めのような構造物は設置されているが、人の通行を妨げるものはない。
敷石は横断歩道の白線と同じくらいの太さ・間隔だし、本能的に(?)ここに足を踏み入れて通りたくなる。ここを通らずに通路と公道の歩道を行き来するには、広小路へいったん出て戻る形になって遠回りだし。
実際に通る人も少なくないし、僕も通ってみた。歩きにくくはないが、リュウノヒゲを踏んでしまわないか、そしてここをほんとうに通っていいのか、気が引ける。
あと、雨や雪の日は滑りそうな気がするし…

ここはどういう空間なんでしょうか? 誰か教えてください!


●黒い…
東側の歩道の路面
上の写真で、2本のいわゆる点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)が並んで敷かれている。
点字ブロックでない、グレーのタイルは「TOYOユニバーサルペイブ」で統一されているが、奥に見える柱より左が公道(秋田市道)で右が再開発エリアと、管轄が違うようだ。
したがって、点字ブロックも道路を誘導するブロックとなかいち内を誘導するブロックが、それぞれ敷かれているわけだ。

とても気になり、残念に思うのが、右のなかいち側のブロックの色。
点字ブロックは弱視の人の誘導にも役立つ。視力が弱くても色を識別できる人は、黄色など目立つ色のブロックが敷かれてあれば、それを頼りに歩くことができる。点字ブロックは凹凸だけでなく、色にも意味があるのだ。
美観のために、黄色以外の色の点字ブロックを使うことが認められ、一時は多用された。しかし、弱視の人のために極力黄色いものを用いるという考えも広まっていて、秋田県や秋田市の公道では、現在は新設・更新時には必ず黄色いブロックが設置されている。

しかし、エリアなかいちでは、黒いブロックを敷いた。(真っ白いブロックに黒い点字ブロックだとコントラストがはっきりして逆に目立つと思うが、グレーに黒では目立たないはず)
商業施設内のものだから、さほど重要ではないのかもしれない。
でも、公道であった仲小路の一部を廃止して、その代替通路としての役目も担う場所。しかも、ブロック自体は隣接する秋田市道と同じ製品・同じ色を使っているのに、点字ブロックだけ色違いというのもちぐはぐ。
(個人的には、ブロックが黄色くて困る人などいないはずだから、美観の名目で目立たない色のブロックを使うことは、本来の目的を忘れた意味のない行為だと思う)

再開発組合は、訪れてくれる人、お客の気持ちになった設計・施工をしたのか、あるいは宣伝活動を行なっているのかやっぱり疑問に感じてしまう点が少なくない。

撤去が決まった広小路のアーケードに、なかいちオープンを祝う旗(右奥がなかいち。にぎわい交流館が見える)
いよいよ21日は、エリアなかいちの正式オープンで、22日にかけて駅伝などさまざまな催しがある。(21日はにぎわい交流館と美術館が開業。ただし、美術館はまだ展示品を搬入できないため暫定オープン)

※竿燈まつりの時のなかいちの様子はこちら
※なかいち関連の次の記事(10月にマンション1階にコンビニ開店)はこちら
※その次の関連記事。新しい県立美術館について
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EVバス/循環バス停

2012-07-18 22:37:11 | 秋田のいろいろ
以前からお伝えしている、電気バス(EVバス)と中心市街地循環バスの話題。
繰り返しになりますが、両者は別物。混同・誤解のないように改めてまとめます。
●電気バス(EVバス) ※この記事など
・秋田県が県内企業とともに開発する車両
・秋田中央交通も、その開発組織に名を連ねていて、運転業務などを行う模様
・7月21日にエリアなかいちで出発式を行う(これはお披露目と1日限りの試乗会であり、以後恒常的に客を乗せて走るわけではない)
・来年夏頃には、秋田市中心部で客を乗せての運転を行う

●中心市街地循環バス ※直近の記事
・秋田市が試験運行を行う100円バス
・運行業務は秋田中央交通に委託される
・7月21日から運行を開始し、2月いっぱいまで運行予定


まずは、EVバスについて。
完成した車両が、昨日、秋田県庁(県議会棟前)で県関係者や報道向けに公開が行われて、報道された。
車体の大部分を占める色は、予想図では真っ黒に近い色だったが、実車の映像や写真では濃いグレーに見えた。

愛称の公募に対して157件の応募があり、その中から秋田市の2名の作品を参考にして「elemo(えれも)」に決まり、車体にもデザインされた。
※報道や車体表示は「ELEMO-AKITA」だが、県の公式発表では「-AKITA」がついていない。

既報の通りノンステップ中型バス「いすゞエルガミオ」を改造したもの。引き戸の中ドアがある通常タイプのようだ。
行き先表示はLEDで、昨日は「回送」と表示されていた。秋田中央交通の路線バスものと同じ、オージ製の装置(この記事参照)だと思われる。
車内は青系の柄入りシート、現在では標準の黄色い降車合図ボタン(これは全国的に大多数がオージ製)が設置されていた。
(再掲)このタイプ

報道をまとめると、
・フル充電で最長36キロの走行が可能。1時間の充電では約20キロ走行。エアコンを使うと走行距離が約2割落ちる。
・屋根には鹿角市の「トワダソーラー」の太陽光パネル16枚(最大出力340ワット)を設置し、照明などの電源(24ボルト)に使用。その他の装備品にも秋田県と関係のある企業の製品を多用、将来製品化された際に売り込めるようにする。
・今後は、情報表示機能付きのバス停を製作
→バス停まで作るのか。秋田で「バスロケ(バス接近表示)」が復活するのかも(昔はあったのだけど市営バス廃止で消えた)。

・魁新報によれば、試乗したサタケ知事は「静かでギアチェンジの際の振動もなかった。」などと述べた。
→電気自動車って普通、「ギアチェンジ」はないんじゃないでしょうか?(これはあるのかな?)
それに「ギアチェンジの際の振動」があるとすれば、それは単に運転手がヘタクソなだけでは? 中央交通のディーゼルのエルガミオだって、ギアチェンジの際に振動なんかしませんぜ。

・試験走行は8月以降、秋田駅周辺で実施。急速充電装置がある買物広場を起点に2~3キロを10~20分かけて走行し、5~10分充電。天候などの条件を変えてデータを収集。試験走行は計40日程度行う。
・急速充電装置は由利本荘市に子会社がある「新電元工業」製
→へー。ってことは、買物広場に充電器が設置されるの?

ということで、買物広場を偵察。
左のフォンテ秋田側の4番乗り場(今のところ実際には“降り場”)で工事中?
ちょうど工事が終わったところのようだったが、
EV QUICK CHARGER」これだ!
でも「新電元工業」ではなく「NTT FACILITIES」とある。
たしかに、NTTファシリティーズにこれとそっくりの「電気自動車用急速充電器[通信ネットワーク対応型]」という製品がある。NTTはこんなものまで作っているのか。
新電元工業はOEM元とか部品製造ということなのだろうか? ※後日「新電元」のロゴが追加された。下記リンク先の続編参照。

ここに来れば、普通乗用車などの電気自動車も充電させてもらえるのかな?(そういう規格みたいなのがあり、そのマークが表示されている)
運が良ければ、秋田駅周辺を走ったり、買物広場で充電するEVバスの姿を見ることができそう。

【19日追記】「株式会社東京アールアンドデー」という企業が秋田県に電気バスを納入したと、自社プレスリリースが出ている。(秋田と関係ない企業のような気もするけれど…)
主要諸元も掲載されている(http://www.tr-d.co.jp/release/akita_denki_busz_shogen.pdf)。
知識がなくて分からないけれど、電動機(モーター)はアメリカの「UQM」社製。制御装置は「IGBTインバータ」なので、最近の電車と同じ方式。
トランスミッションは「6M/T」とあるから、知事の言うとおり、やっぱりギアチェンジがあるのだろうか?

車両の形式は「LR290J1-AF7J-CM改」、座席23+立席31+乗務員1の55人乗り。
ナンバーは緑ナンバーで「秋田230 あ11-84」。希望ナンバーだけど、どうして「1184」? 

※続き(運行開始)はこちら




ここからは市街地循環バス。
バス停のポールの続き。
秋田駅西口10番乗り場
あの浮かぶ(ように見える)バス停であり、県内の高速バスが発着する10番乗り場にも、循環バス用ポールが追加で置かれた。
通町や交通公社前などと同じ、ローマ字表記なし・角ゴシック表示だった。
写真はないけれど、「北都銀行前」もこれと同じ表示。

南大通りの3つのバス停。
反対方向には既に一般路線バス用のバス停が設置されており、循環バス側が新設となる。いずれも、既存バス停のほぼ真向かいに設置された。
奥の信号が五丁目橋交差点

「五丁目橋」
「循環バス」表示なし・ローマ字あり・丸ゴシック体の標準タイプ。市民市場前と同じか。(以下の2バス停も同じ)
 「中通六郵便局前」
道路と歩道の間に数段の階段が付いており、そこにバス停が置かれた。
「中通六郵便局」とは、ちょっとおかしな名前に感じるかもしれませんが、郵便局自体がそういう名前(秋田中通六郵便局)なんだから、しょうがない。
「中通六“丁目”郵便局」ではありません ※中央通りには「秋田中通一郵便局」もある
ただ、郵便局とバス停がちょっと離れている気がしなくもない。

そして「南大通り・中通病院前」。
左が循環バス用、右が既存バス停
バスを降りて後方の押しボタン信号を渡って小路を入れば、中通総合病院正面。

この「南大通り・中通病院前」っていう名前には、なんか違和感がある。回りくどいような。
わざわざ「南大通り」を付けなくてもいいんじゃないでしょうか。これは旧市営バスの命名なんだろうけど。



以上、買物広場以外の循環バスの停留所を見たことになる。その結果、ポール自体は同じ新品のようだが、表示は次のように3パターンある。
・角ゴシックで「中心市街地循環バス」とバス停名が同じ部分に表示。ローマ字なし:秋田駅西口~通町、大町通り~北都銀行前の7か所
・通常バス停と同じく、丸ゴシックでバス停名・ローマ字付き。「中心市街地循環バス」表示なし:五丁目橋~市民市場前の4か所
・「秋田中央交通」表示の代わりに「中心市街地循環バス」表示。丸ゴシックでバス停名・ローマ字付き:ねぶり流し館前の1か所のみ
なんだかよく分かりません。
【21日追記】ねぶり流し館前が↑そういう表記なのは、一般路線バスも通るけれど、それは停まらないバス停だから、その旨を強調したつもりなのだろう。


ところで今日の午後、2010年に小田急バスからやって来た、「834」というナンバーの寸詰まりのいすゞエルガミオが秋田駅前を走っていた。
再掲)以前撮影した同型車
現在は新屋方面のローカル路線や男鹿営業所で使われているらしく、秋田駅周辺ではしばらくの間見ていなかった。
しかも、行き先表示はLEDでなく幕式で、「秋田中央交通」と表示されていた。

遠くてよく見えなかったが、中央通りから来て、秋田駅西口の10番乗り場に入って一瞬停まって、広小路へ出ていった。
もしかして、市街地循環バスの乗務員訓練とかだろうか?
だとすれば、日野リエッセではなく、寸詰まりエルガミオが循環バスに使われるのかもしれない。(憶測です)

※続き(運行開始)はこちら(前半のEVバスの続きと同じ記事です)
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けやき通りのエノキ

2012-07-17 20:48:19 | 動物・植物
秋田市の八橋(やばせ)地区と川尻地区を結ぶ市道(「川尻総社線」というらしい)のうち、八橋の旧国道~秋田市消防庁舎前・八橋運動公園東側~市役所・県庁・裁判所の横~山王4・5・6丁目までの850メートルほどの区間は、中央分離帯のある広い道。
この区間は「けやき通り」と呼ばれる。
けやき通り南端(山王側)
秋田市が「市民に親しまれる道路愛称」として(市道以外の道も対象に)公募して決定しているもの(※以前の記事)で、けやき通りは1985年度の第2回で命名されている。
「市民に親しまれる道路愛称」で決定した名称の中には、秋田市民や道路利用者に必ずしも浸透しているとは言えないものもあるが、けやき通りは多くの人に認知されていて、周辺の店舗名に使われるなどしている。
とはいえ、このマンションは、
「朝日プラザ欅通」(正式には「朝日プラザエース【21日訂正】エザース欅通」らしい)
なんで「けやき」を漢字にしたんだろう。入居者は住所が書きづらい・覚えづらいでしょうね…


「けやき通り」の由来は、道の中央分離帯がケヤキ並木であるからだろう。
といっても、秋田市内では竿燈大通り(これも1995年に公募された名称)も同じようなケヤキ並木だし、他にもケヤキ並木の道路はいくつもあるのだけど。

実は、けやき通りには、ケヤキ以外の植物(樹木)もいくつか植えられている。
まず、車道と歩道の境にはプラタナス(モミジバスズカケノキ)が植えられている。

それから、中央分離帯のケヤキの間(特に「県庁西」交差点より南側に多い)には、また別の木(低木)が。それは、
アジサイ
※この記事のアジサイの写真は少し前に撮影したものもあります
セイヨウアジサイが多く、ガクアジサイが少しだけ(奥のほう)

セイヨウアジサイは花の色が微妙に異なるものも
6月下旬には草ぼうぼうでアジサイが埋もれたように見えたが、花に合わせたのか草刈り作業を行なってくれた。

アジサイは家庭の庭や公園ではおなじみの木だけど、街路樹それも中央分離帯にあるのは珍しいのではないだろうか。
アジサイという木は、暑さというか強い日射には弱いらしく、庭に植えているものも夏の炎天下では葉がぐったりしてしまう。中央分離帯のアジサイもぐったりしているのを見たことがある。(放置しても枯れてしまうわけではなく、夜に涼しくなると復活することが多い)
けやき通りのアジサイ


さて、最後の木。これは最近、存在を知った。
けやき通り北端(八橋の旧国道との交差点)
中央分離帯の木に注目。ずらりとケヤキが並んでいるわけだけど、実はいちばん端(写真手前・信号柱の後ろ)の1本だけはケヤキではなかった。
ケヤキに比べて小さい

木のそばに何やら標柱と看板が設置されている ※後ろは解体されたビル
分離帯上なので見に行くのは危険なのでズームしてみると、
「一里塚跡」 「八橋一里塚のえのき」立派な割にちょっと分かりにくい文面のような…
この木はエノキ(榎)だそうだ。

申し遅れましたが、このけやき通りと旧国道の交差点には「八橋一里塚」という名称(地点名)がついている。
旧国道は旧羽州街道であり、その一里塚がここにあったのだ。

一里塚は江戸時代に街道上の距離の目安として、1里(約3.9キロ)ごとに設置されていた塚。秋田市内には、牛島や土崎、追分などにもあったようだが、今となっては明確に場所が分かるのはここだけ(だと思う)。
その八橋の一里塚は、特に塚がそのまま残っているとか復元されているとかではなく、交差点名に名を留める程度だと思っていたけれど、このエノキも関係するようだ。

一里塚には木が植えられることがあり、それはエノキが多かったという。
きっと八橋の一里塚にもエノキがあったのだろう。
その当時を偲んで、けやき通りができた後に分離帯にエノキが1本だけ植えられたのだと思われる。
「秋田市緑化推進委員会」による看板設置は平成2(1990)年3月付。それにしても上の写真の通り、看板の文章の時系列がめちゃくちゃ(旅の旅程を示す目標として一里塚“跡”に植えられた?)で分かりづらい。

ちなみに、かつてはこの辺りに「八橋字一里塚」という地名があったそうだ。
1966年に高陽青柳町と高陽幸町、1982年に八橋本町(一、三、四丁目)の各一部となって、消滅している。



ところで、僕が秋田でエノキの木を意識して見たのは、これが2本目。
もう1つは昨年、仁井田大野で見た保存樹の「大野のえのき」。
秋田にはエノキの木はあまりないと思う。(でも、秋田には「榎さん(榎姓)」がそれなりにいらっしゃるけれど)

エノキはニレ科エノキ亜科エノキ属。
ケヤキはニレ科ニレ亜科ケヤキ属なので、そう遠縁でもないというところか。けやき通りのエノキは小さいけれど、本来はケヤキ並みの大木になる。
 
葉っぱを見ると、まずケヤキと違って光沢があるのに気付く。照葉樹っぽくて暖地の植物のようにも思える。
そして、ケヤキと比べてエノキのほうが葉が大きく、葉の縁のギザギザがないようだ。(本当は先端のほうにはギザギザがあるらしいが、ちょっと分からない)

エノキはきれいに黄葉するという。
秋に八橋一里塚交差点に来れば、ケヤキとエノキの美しい紅葉・黄葉のコラボレーションが見られるのかもしれない。
※いちおう、エノキの秋の様子
※秋田市内にある大きなエノキについて(リンク先後半)
※さらにその後の秋の様子

ケヤキに近縁で秋田ではあまり見ない木は、また別の種がありまして、それはまた後日
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大型バスの使い道

2012-07-15 23:44:41 | 秋田市営バス
2日続けてバスの話題が続きます。「市営バス」カテゴリーにしますが、まずは今の中央交通の話から。

先日、秋田市に現れた、三菱ふそうバス・トラック製の大型路線バス「エアロスター」。(小田急バスの中古が秋田中央交通へ来たもの)
いただいたコメントによれば、その後、ディーラーへ入庫していたそうだし、僕も走っているのをしばらく見ていなかった(運が悪いのかもしれないが)。

と思っていたら、冒頭の写真のように秋田駅東口に登場。やっぱり大型バスは長くて大きい。
行き先表示は「秋田中央交通」で車内は満員。
御所野のイオンモール秋田の無料送迎バス(シャトルバス)に使われていた。(この時が初めてではなく、以前もあった)


御所野イオンのシャトルバスは、2011年5月から毎週火曜日に運行されていた。
今年3月からは、火曜のほか毎週日曜日にも運行され(火曜と日曜でダイヤが異なる)、さらに7月は一部の金曜日・土曜日や祝日にも運行されている。
※ご利用の際は、運行日やダイヤをイオンモール秋田の公式ページ等で、各自ご確認願います。

シャトルバスには、以前は貸切版三平バスをはじめ、中央交通の貸切専用の車両が使われていた。しかし、最近は同社の緑色の一般路線バスが使われることが多くなった。
使われる路線車両は、見た限りではすべて大型バスで、臨海営業所所属。
元秋田市交通局の路線貸切兼用車両で「秋田八丈」塗装だった車両など、日頃、新屋方面などの路線バスでよく見かけたり乗ったりする車両が登板することもある。
この車両もシャトルに使われたことがあるはず
そして、
この車両は?
行き先表示がLEDでなく幕式のままの「369」というバスが使われていた。
中央交通の大型路線バスはすべてLED化されたと思っていたが、まだ未交換の車両があったとは知らなかった。(したがって所属営業所は不明)
普段はどこを走っているのだろう?(国際教養大学方面だろうか?【16日訂正】そういうわけでもないようです。)

332も369もノースアジア大学スクールバス専属車両と同型。(富士重工ボディのいすゞLVキュービック。見かけは日産ディーゼルのバスと同じだけど中身はいすゞ)
どれも小田急の中古かと思ったが、少なくとも「332」は東京都交通局(都営バス)の中古らしい。他も中ドアの形状からすれば、首都圏のどこかの事業者の中古だろう。


そして、来たばかりのエアロスターのノンステップ「929」もシャトルバスに使われるようになった。
こうして見るとやはり平べったい。画像の縦横比を間違ってしまったかのよう

右はツーステップの中型バス。ノンステップのほうが床が低いのが分かる


シャトルバスに路線用車両を使うことは、貸切用車両では積み残しが出てしまうという収容力の問題だろう。
立ち客が出てしまうけれど、20分程度の乗車時間で、無料であり、若者の利用が多いことを考えると、まあ仕方ない。

でも、中央交通にとって、いや秋田において唯一の大型ノンステップバス「929」を、こんな用途に使うのはどうだろう?
その一方で、以前何度か紹介した、かなり古いツーステップの大型車「319」が、今日も一般路線を走行していた。
※以前撮影
運賃をもらい、足腰の悪い人や高齢者の利用も多いであろう一般路線にこそ、ノンステップを投入するべきではないだろうか。→以下の2013年6月3日付追記参照。
※一般路線を走ることもあるにはあります
※その後、新屋線で乗車できた

【10月15日追記】上の写真の古いバス「319」は10月15日時点でもまだ走っており、久々に新屋線で乗車した。
車内はほとんどが1人掛けのシート。座席柄は青のチェックで、ドア側前方はロングシート(うち一部が優先席で赤のチェック)。運転席側前方だけは座席が紺色の単色。もしかしたらもともとはここもロングシートで、移籍時に付け替えたのかもしれない。
「平成13年度(?)安全運転事業者なんとか 神奈川県」というシールが貼ってあった。降車ボタンはネコの絵入り。
乗り心地はギシギシして良くなく、スピードも出ない感じ(単に慎重な運転をしていただけかもしれないが)だった。
【12月7日追記】12月2日日曜日時点でも、イオンシャトルにエアロスターノンステップ、路線バスに「319」が使われていた。
【2013年1月4日追記】「319」は正月にも走っていた。この記事末尾に画像あり。
【2013年6月3日追記】「319」はまだ活躍中。2013年5月には、ついにイオンモールのシャトルバスにも使われた。
【2015年4月11日追記】その後、2013年6月24日を最後に見かけなくなった。ついに廃車になった模様。


以前紹介したように、旧秋田市交通局では長さ9メートル・幅2.3メートルの「中型バス」を積極的に導入し、長さ10メートル・幅2.5メートルの「大型バス」は、限られた台数を限られた路線やダイヤにしか使っていなかった。
秋田中央交通でも中型を多く導入していたが、市営バスの移管後、それがさらに明確になった。市営バスでは大型が走っていた路線でも、移管後に中型限定となってしまった路線がいくつかある。(後述)

秋田の人口とバスの利用実態、それに道路状況(狭い道が多いことや積雪)を踏まえると、中型バスがふさわしいサイズなのかもしれない。
しかし、イオンのシャトルバスのような大量の需要に備えて、ある程度は大型も保有しておくということだろうか。
でも、大型バスを投入するべきであろう種苗交換会プロ野球の増発・特発バスには、実際には中型バスが主に使われるなど、必ずしも大型バスが実力を発揮しているとは思えないこともある。
せっかくのノンステップバスや大型バスなのだから、もっと有効に、適材適所で使ってほしい。

※中央交通の大型バスについてはこの記事後半で少し紹介しています


ここからやっと市営バスの話題。
ところで、旧秋田市営バス路線の中で、大型バスが充当されていた路線って、どれだろう?
※中型バスの記事(上のリンク先)で触れたように、市営バスの大型バスは中型バスと混用されていたため、「100%大型バスが走る」という路線は存在しなかった。
1993年に秋田市交通局が初めてのワンステップバス(この記事後半)を導入した時、それが「15路線を走る」と報道されていた記憶がある。
このバスは大型バス扱いだったので、当時の市営バスの大型バスは15路線を走っていたと考えられる。

記憶を頼りにその路線名を挙げてみる。※間違いがあるかもしれません
頭に「×」があるのは、現在運行する中央交通では大型バスを使っていない路線。

交通局線(現・臨海営業所線)、スケート場線×山王線(たけやパン発着)(現在は県庁経由大川反車庫行きに統合)、
新屋線、新屋西線、川尻割山線、商業高校線
新国道経由土崎線、×寺内経由土崎線、×将軍野線(通町/県庁/新国道各経由とも)、新港線(新屋方面/南高校発着とも)(【17日追記】新港線は移管直後は中型限定だったが、近年大型が復活)、
×柳原経由御野場団地線[大型バス担当便は南高校発着の一部]、×泉秋操線(現・泉ハイタウン線)、×東営業所線(現・駅東団地線)[大型バス担当便はかなり少なかったはず]
以上、14路線。

新屋高校線と大森山公園線は新屋線に含むのかどうかとか、東営業所線の城東消防署経由と東小学校経由(現在は廃止)の区別はどうかとか、微妙な数え方の違いかと思う。【17日追記】「通町経由交通局線」(と「大川経由交通局線」も?)にも大型が使われていたが、上記「交通局線(これは県庁経由のこと)」に含むのか?
 かつては泉秋操線や通町経由将軍野線にも大型バスが入っていた

※2022年にはシャトルバスとして、将軍野線・泉ハイタウン線の経路を久々に大型路線バスが走った
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復活! 木内前/循環バス停

2012-07-14 22:47:49 | 秋田のいろいろ
秋田市の広小路沿いにあり、かつては秋田随一の百貨店であり、今は衣料品店として細々と営業している「木内」。
「木内」と書いて「きのうち」と読む。決して「木の内、木ノ内」や「きうち」ではない。
木内は創業者・経営者の姓にちなむものであり、企業名。だから「木内」と書いて「きのうち」と読むのが絶対のはずだった。

木内の前には、バス停がある。市営バスがあった当時の名前は、もちろん「木内前」だった。
今日の木内前バス停(の一部)。なかいち効果か久々に多くのお客がバスを待っていた

しかし、2009年に記事にしたように、秋田市交通局が廃止されて秋田中央交通に一本化された時、バス停の表示板のリニューアルを行った中央交通が、表示を「木ノ内前」にしてしまった(おそらく2006年頃)。
(再掲)
「木内前」は上記の通り姓・企業名・店舗名にちなむ名称であり、それが変更されていない以上、バス停名だけを変えたというのが理解できなかった。「高田馬場」を「高田ノ馬場」にするようなものであるし、木内さんに対して失礼だ。
(再掲)奥に見える羽後交通のバス停は正しい「木内前」表記のまま
「きうち」と誤読しないための配慮と考えることもできなくはないが、秋田市民には既に「木内=きのうち」が浸透しているし、失礼ながら木内が“落ちぶれて”しまった現在では、さほど重要なバス停ではなく、表記を変えるほうがかえって混乱しそう。そんなことに気を使うくらいなら「交通公社前」を「JTB前」に変えるほうがよほど気が利いている。
しかも、バス会社のホームページなどでは「木内」と「木ノ内」表記が共存している状況。

パソコンで「きのうち」と入力して変換すると、最初の漢字候補が「木ノ内」となるものがある。このバス会社さんのことだから、何か意図があったのではなく、単なる…
些細なことではあるが、秋田市交通局の移管に際しての引き継ぎの不十分さ、移管先バス会社の風通しの悪さ・いい加減さの象徴のようにも感じていた。


その後ずっと、どうせ「木ノ内前」のままだと思って気に留めないでいた。
ところが今日、気づいた。なんと、
「木内前」に戻っている!!
「木内前」を今までの表示の上に重ね貼りしている。

やっぱり、「木ノ内前」は正しくない・ふさわしくないということで、元の表記に戻したのだろうか。
(何らかの意図があって「木ノ内」にしたのなら、それを貫くだろうから、やっぱり単なる変換ミスだったのか?…)

個人的にはこれで満足しました。

※木内前のその後の変化はこの記事後半



もう1つバス停の話題。
来週の土曜日から、秋田市中心市街地を循環する100円バスが運行される。秋田市が主体となった試験運行で、運行業務を中央交通へ委託するもの。※ダイヤ等についての前回の記事

上の木内前の写真にも写っているけれど、こちらも今日気づいたことがある。
循環バス用のバス停が設置されていた!
千秋公園入口、木内前、通町、ねぶり流し館前、大町通り、交通公社前の各バス停で確認。
「通町」バス停
従来からあるダルマ型バス停の隣に、ピカピカのほんの少し背が高いのがもう1本立っていた。

中央交通の名入り標準タイプの新品のポールを使い、通常はバス停名を表示する部分に「中心市街地循環バス/通町」というシールを貼っている。
時刻表掲示スペースは2枚分あるが、今日の段階では時刻表や案内の類はなく、空白。
この状態では、知らない人が見たら疑問に思うだろうし、後で時刻表を張りに来ないとならず二度手間。
来週中頃くらいに、時刻表を付けた状態で運んで設置したほうがよかったんじゃないでしょうか…


他のバス停も通町と同じく、既存ポールの隣に新設していた。
そのため、
交通公社前には4本のポールが並ぶこととなった
前からあった3つは、上の写真左奥から、空港リムジンバス用、市営バスから譲渡された埋込み式・電照式の路線バス用、中央交通が設置した路線バス用。(路線バス用には羽後交通分の時刻表も掲出)
2つある一般路線バス用ポールは、1つにまとめられそうだけど、以前記事にしたように中央交通ではバス停を集約するのが苦手な模様。

そこにもう1本追加されたのだから、余計にゴチャゴチャしてしまった。

ちなみに、弘前市の弘南バスの土手町循環100円バスでは、一般路線バスとの兼用バス停ではこのようにしている。
(再掲)※実際には写真のバス停は兼用ではないのですが
既存バス停に「100円バスが停まる」ことが分かるような看板を追加で設置し、時刻表を掲示している。
これなら、ポールが増えずにすっきりまとまっているし、100円バスの停留所であることも分かりやすい。

秋田市の循環バスは試験運行であり、バス停を新たにデザインしたり設置したりするわけにもいかず、このような設置方法になったのかとは思うけれど。


確認したバス停のうち、ちょっと違ったのが「ねぶり流し館前」。
従来は向かい側にしか既存バス停がなく、循環バスが通る側には「新設」されることになる。
通町側から竿燈大通り方向。青が既存バス停、赤が新設
既存バス停の真向かい、サン・パティオ大町の真ん前に設置されていた。
ここに設置
この場所、たまに搬入のトラックなどの駐車車両がいることがあるのだけど、大丈夫でしょうか。(といって他に適した場所もなさそう)
ここがちょっと違うというのは、ポールの表示。
「中心市街地循環バス/ねぶり流し館前」ローマ字表記つき
他のバス停では「秋田中央交通」とある上段に「中心市街地循環バス」と表示。中段には一般バス停と同じく、ローマ字付きのバス停名を表示している。

同じように新設となる五丁目橋~市民市場前の各バス停はどうなっているだろうか。【下記、追記参照】

さて、循環バスに関する残る疑問。
まず車両。25人乗りということ、試験運行であること、必要車両台数がそう多くなさそうなことを考慮すると、南通築地方面などを走っている小型路線バス「日野リエッセ」が使われると踏んでいるが、どうなるか。
車両には専用の塗装(シール貼りなど)が施されるのか、中乗り・前降りなのか、整理券はどうなるのか(均一運賃だから不要だが、乗車実態調査のために使う可能性もある)など、運行開始日には分かるでしょう。


【15日追記】市民市場前を見てきた。
奥が中央通り・広小路方向。左がNTT(三角点がある)、向かい側が市民市場
既存バス停(南大通り経由大川反車庫行きが平日に1本だけ通る)のほぼ向かい側に設置された。
表示は、
会社名&バス停名
「中心市街地循環バス」は表示していない。相変わらず統一感がないなぁー

※残りのバス停についてはこちらの記事後半
コメント (5)
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