挫折の底にいたときのこと、太鼓のリズムが「丹田」から沁みてきました。
劇団「たまっこ座」の公演のときでした。
湧いてきた詩が 尖っていた心肺を 静かにぬぐってくれました。
音叉
きみのまっすぐな瞳は 丹後の黒豆の輝きで
きみのあごひげは 明治天皇の「御真影」もどきで
きみのからだは 軽快なコロポックル人で
きみのまっすぐな瞳は 人生のかなたを捕捉している
その小さな魂は
私の混沌を 掻きむしりし、
その漆黒の瞳は
私の絶望を 粉砕する
きみのいたずらな瞳は 物語を語り始め、
きみのあごひげは
おやじのほおずりの愛を想起させ、
私の心を 痛く洗うばかり
突如 きみのからだは 小鹿のようにはじけ
その先の世界の 森へといざなう
そんなきみが投げた 太鼓や鉦の音は
今も私の心で 音叉している
(画像は岩岳山にて)
劇団「たまっこ座」の公演のときでした。
湧いてきた詩が 尖っていた心肺を 静かにぬぐってくれました。
音叉
きみのまっすぐな瞳は 丹後の黒豆の輝きで
きみのあごひげは 明治天皇の「御真影」もどきで
きみのからだは 軽快なコロポックル人で
きみのまっすぐな瞳は 人生のかなたを捕捉している
その小さな魂は
私の混沌を 掻きむしりし、
その漆黒の瞳は
私の絶望を 粉砕する
きみのいたずらな瞳は 物語を語り始め、
きみのあごひげは
おやじのほおずりの愛を想起させ、
私の心を 痛く洗うばかり
突如 きみのからだは 小鹿のようにはじけ
その先の世界の 森へといざなう
そんなきみが投げた 太鼓や鉦の音は
今も私の心で 音叉している
(画像は岩岳山にて)