山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山間地で出会った石仏

2010-03-31 21:32:56 | 石仏・石造物
 先日、天竜相津付近を散策中、ひなびた小道で宝暦8年(1758)の銘がある聖観音石仏に出会いました。250年以上前でありながら保存がよく、作品としても優れた石仏の庚申塔です。
 千草村と上鳥村?の講中が寄進したものです。右手の印相の「施無畏印(セムイイン)」は、人々の恐れを取り除き安心を施す意味があるとのことです。
 この数年前には、米価が高騰して各地で生活苦が深刻であったり、長雨で洪水があったりの自然災害が多発したことから、この庚申塔ができたのかなと、勝手に想像しています。
 なにより、人気のない荒涼とした小道にポツンと鎮座する石仏に、当時の民衆の思いが詰まっているのかナーと、思う一瞬でありました。
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