【 天地( あめつち )の 遠( とほ )き初めよ 世の中は 常( つね )なきものと 語り継( つ )ぎ 流らへ来( きた )れ 天( あま )の原( はら ) 振( ふ )り放( さ )け見れば 照る月も 満ち欠( か )けしけり あしひきの 山の木末( こぬれ )も 春されば 花咲きにほひ 秋付( づ )けば 露霜負( つゆしもお )ひて 風交( ま )じり . . . 本文を読む
【 天地( あめつち )に 足( た )らはし照りて 我が大君( おほきみ ) 敷きませばかも 楽しき小里( をさと ) 】 大伴家持 天地の
すみずみまで
太陽さまの ょぅに あかるく
照らされます おそれおおぃ . . . 本文を読む
【 天地と 相栄( あひさか )えむと 大宮( おほみや )を 仕( つか )へ祀れば 貴( たふと )く嬉( うれ )しき 】 大納言巨勢朝臣( だいなごんこせのあそみ ) 天地と
ともに
末永く ぉ栄ぇ
. . . 本文を読む
【 奥山の 八っ峰の椿 つばらかに 今日は 暮らさね ますらをの伴(とも)】
大伴家持
奥山の
峰に咲く
椿を存分に
今日は
心ゆかれるまで
楽しんで下さい
立派な
殿方たち。。
750年の旧暦の3月3日に詠まれました歌で。。
その日
越中の国守館で。。
上巳(じょうし)の宴が、行われました時の歌です。。
宴に参加された 男性に【国司】だった【大伴家持】さまが、
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【 ますらをは 名をし立つべし 後のよに 聞き継ぐ人も 語りつぐがね 】
大伴家持
男性は
世の中の
お役にたつことをして
名を立てるのですよ
後の人々が
聞かれても
語り継いで下さるようにね。。
。
。
この歌は
万葉集巻第19・4164で歌われました
長歌のあとにある
【反歌】ですね。。
大伴家持さまは
ご【名家】の
お生まれでしたが . . . 本文を読む
【わが園の 李(すもも)の花か 庭にふる はだれの いまだ 残りたるかも】
大伴家持
すももの
花が
お庭に
散っているのでしょうか。。。
それとも
春の薄雪が
まだ
残っているのかもね。
なんとも
かわいらしい。。
大伴家持さんは
【29才】のときに。。
746年6月から751年の8月までの【5年間】
越中の国守として、四季折々に、美しくかわる、自然に恵まれた
【高岡伏木】に . . . 本文を読む
【新(あらた)しき 年の初めに 思ふどち い群れて居れば 嬉しくもあるか】
大膳大夫(だいぜんのだいぶ)
道祖王(ふなどのおほきみ)
新年に
気の合う
仲間たちと
集まってると
うれしいですね
道祖王さんは、756年聖武上皇の【遺言】で皇太子に、なられた方で、聖武上皇に愛された、お人柄が、この歌から、伝わってきますね。。
。 。
。
皇太子になってから。。
権力争いに巻き込まれてゆかれ . . . 本文を読む
【わが屋戸(やど)の いささ群竹(むらたけ) 吹く風の 音のかそけき この夕べかも】
大伴家持
私の家の
ささやかな竹林を
風が
吹き抜けて
竹の葉っぱを
さやさやそよそよと
そよがせて。。
その音色が
いかにも
かすかな
今日の夕べでしょうか。
万葉集に竹を読み込んだ歌は18首です。
それらの【竹】は、中国から渡来したもので、万葉の人たちの目の中に入った【竹】の種類はなんだったの . . . 本文を読む
【春 苑 紅 尓 保 布 桃 花 下 照 道 尓 出 女感 嬬 】
【 春の苑( その ) 紅( くれない )にほふ 桃の花 下照( したで )る道に 出( い )で立つ娘子( をとめ ) 】
大伴家持
はるのその
くれない
にほふ
もものはな
. . . 本文を読む
【 ちちの実の 父の命( みこと ) ははいそ葉( ば )の 母の命( みこと ) 凡( おほ )ろかに 心尽( つ )くして 思ふらむ その子なれやも ますらをや 空( むな )しくあるべき 梓弓(あづさゆみ) 末( すえ )振り起( お )こし 投矢( なげや )持ち 千尋( ちひろ )射渡( いわた )し 剣大刀( つるぎたち ) 腰に取り . . . 本文を読む