(ブラックホール輪郭撮影成功の成果を説明)
① ""ブラックホール輪郭撮影成功の成果を説明 日本科学未来館""
2019年4月11日 18時09分
日本時間の10日夜、ブラックホールの輪郭の撮影に世界で初めて成功したと、国際的な研究グループが発表したことを受けて、東京の日本科学未来館では早速、今回の成果を説明するイベントを開き、訪れた子どもたちが興味深そうに耳を傾けていました。
(参加した子供たち)
日米欧などでつくる研究グループは日本時間の10日夜、「ブラックホールの影」と呼ばれる輪郭の撮影に世界で初めて成功したと発表し、東京 江東区にある日本科学未来館では早速、今回の成果をスタッフがわかりやすく説明するイベントを開きました。
会場に集まったおよそ50人の子どもなどに対し、スタッフは「ブラックホールは、100年前、アインシュタインの理論で予言され、みながその姿について想像を始めましたが、誰も見たことがありませんでした」と説明しました。
そのうえで「理論上はドーナツ状のリングが見えるという予測があって、今回まさにそのとおりの天体を見つけることができた。この瞬間、ブラックホールが想像上のものから実在へと変わったのです」と興奮した様子で話していました。
来場した高校3年生の女子生徒は「100年見えなかったものを見ることができてすごい。本当にあるんだなと実感した。この境界のぎりぎりのところに行って抜け出せるのかやってみたい」と話していました。
説明にあたった日本科学未来館の池辺靖さんは「想像を実在にかえるのが科学で、今回の成果はそこに大きな意義があります。この興奮を共感してもらえるとうれしい」と話していました。
日本科学未来館では土曜日の13日、午前11時半から改めてイベントを開き、今回の成果について説明することにしています。