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bloomberg ; 5月11日18:57分、 コラム:火種残る「コロナ後」の経済回復、ドルは余剰感拡大も=尾河眞樹氏

2020-05-11 23:03:47 | 日本;政治、経済、マスコミ、行政、外交、貿易、皇室、文化、自然、歴史・観光


  ※※ 本日、最後の記事です。

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    ◎◎ コラム:火種残る「コロナ後」の経済回復、ドルは余剰感拡大も=尾河眞樹氏

     2020年5月11日 / 18:57 / 4時間前更新


尾河眞樹 ソニーフィナンシャルホールディングス 執行役員兼金融市場調査部長


[11日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大によって混乱していた金融市場に、このところ、楽観ムードが戻っている。5月8日に発表された4月の米雇用統計では桁違いの雇用減少が確認された上、失業率は14.7%とリーマン・ショックの最悪期である10%を大きく上回った。それでも雇用が市場予想ほどは落ち込まなかったという理由から、米株価は上昇。VIX指数(ボラティリティー・インデックス=恐怖指数)も約2カ月ぶりに30を下回った。

3月に成立した連邦政府による2兆3000億ドル規模の大型経済対策法で、州政府が支給する失業保険に週600ドルもの増額が盛り込まれたため、このメリットを享受しようと一時的に失業者が急増している可能性もある。また、景気の大幅な落ち込みは、感染対策として経済活動を人為的にストップしていることが要因であり、ビジネスが再開されれば景気は徐々に回復する、との見方もできる。

ただ、問題は、経済活動が再開されてもすべてが「元通り」にはならない可能性が大きいことだ。例えば、人の移動や消費行動には大きな変化がありそうで、体験型の、いわゆる「コト消費」以外の消費はオンラインが主流になるだろうし、わざわざ出張せずとも、会議も極力オンラインで済ませるようになるかもしれない。5月7日に米高級デパートのニーマン・マーカスによる連邦破産法11条の申請は、そうした変化を象徴する動きとも言える。

多くの企業が政府の支援策によって急場はしのいだとしても、新ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)がもたらした社会の構造変化についていけなければ、生き残るのは難しい。今回のコロナ騒動が人々のライフスタイルにまで変化をもたらすほどの大きな出来事だった可能性を踏まえれば、いま足元で続いている株高は、あくまで中央銀行の大規模な緩和政策に支えられた金融相場であって、実体経済が直面している状況とはかい離しているように見える。

<ドル円、大幅な下落にはブレーキも>

当社は2020年4-6月期に米国経済は底打ちし、その後は緩やかに回復するとの見通しをメインシナリオとしている。ただし、回復ペースはあくまで緩やかで、2年経ってもコロナ問題が発生する前のピークである2019年10-12月期の水準は取り戻せないとの見方だ。いわゆる、V字回復とL字回復の中間で、底は打つものの上昇角度が鈍い「レ点」や「ナイキ(ブランドマーク)型」の景気回復を想定している。本稿ではこのメインシナリオに加えて、V字回復、L字回復の3つのシナリオを踏まえて、それぞれの為替相場見通しについて考えてみたい。

まずメインシナリオの場合だが、6月末にかけていったん105円付近までドル安・円高が進行し、その後は緩やかに年末にかけて108円付近まで値を戻すとみている。現在の市場の楽観ムードとは裏腹に、ドル円は軟調地合いとなっているが、これは、むしろ米連邦準備理事会(FRB)による資金供給が効力を発揮しているためといえよう。

3月は市場がコロナ・ショックでパニックに陥る中、基軸通貨であるドルの需要が高まって、ドル高が一気に進んだが、市場環境の改善を受けて、この調整によるドル安局面が続いているとみている。

日銀は4月27日の金融政策決定会合で、国債購入枠の上限撤廃や社債などの買い入れ枠を従来の3倍近くに増やすなどの追加緩和策を発表した。ただ、FRBと日銀のバランスシート比率でみると、FRBの資産購入によるバランスシートの拡大は急激で、日銀のペースを大きく上回っており、市場ではドルの余剰感が広がっている可能性が高い。

6月にかけて徐々に日米欧で経済活動が再開され、市場心理の改善と共にリスクオンの地合いが続くのであれば、3月とは反対の動きが広がって、目先ドルには下落圧力がかかりやすくなるのではないか。

<V字回復でも急激なドル円上昇はない見通し>

とはいえ、ドル円がリーマンショックの時と同様に、1ドル90円台まで一気に下落するかといえば、そうはならないとみている。まず、リーマンショックの時と違い、日米の長期金利差はすでに縮小しており、これ以上縮まる余地は少ない。加えて、リスクオンの時には、基軸通貨であるドルと同様に、流動性、信用力ともに高い円も売られやすくなっており、これがドル円下落のブレーキとなる公算が大きい。したがって、ドル円が100円を大きく割り込むほどの一方的な下落トレンドになるとはみていない。

これに対し、楽観シナリオ、つまりV字回復の場合は、ドル円相場の戻り歩調はやや加速する公算で、ドル円の年末予想値は110円付近と想定している。それでも、米国の金融引き締めが早期に実施される可能性は低く、急激なドル円上昇は見込んでいない。

<感染再拡大に加え、新興国・欧州リスク>

他方、悲観シナリオについてはどうだろうか。市場環境が再び悪化するケースとして、以下の3つを想定している。

第1に、主要国が経済活動を優先し、拙速に外出自粛を緩めることで、感染拡大の第2波が発生するケースだ。この場合、経済活動は長期に停滞が続き、それが嫌気されて世界的に株価が急落するなど、リスクオフの地合いとなる公算がある。

第2に、新興国で感染が一段と拡大し景気がさらに悪化すれば、資金が逃避し通貨の急落や財政危機などの「新興国リスク」に発展するケースが挙げられよう。このケースでは、これらの国々へのエクスポージャー(与信や証券投資)が大きい欧米の金融機関にもショックが波及するリスクが浮上しかねない。

ジョンズ・ホプキンス大学の調査では、5月7日時点でロシアの累計感染者数が世界第5位に増加。また、アフリカでも感染拡大が続いていることに対し、世界保健機関(WHO)が警鐘を鳴らしていることも気がかりだ。累計感染者数が世界第8位のブラジルや9位のトルコでは、それぞれの政治要因など個別の問題もあるものの、明らかにコロナ・ショックをきっかけに通貨の下落に拍車がかかっている点には警戒が必要だ。

第3に、欧州問題も大きなリスクのひとつになるだろう。コロナの感染者数が世界第2位のスペイン、3位のイタリアでは、高い死亡率(それぞれ11.8%、13.9%)が問題視されている。

そもそも医療崩壊を招いた原因の一つとして、欧州債務危機により南欧諸国に強いられた緊縮財政による医療支出の削減があるとの指摘もある。世界保健機関(WHO)によれば人口1000人当たりの医師の数は、スペインは2008年の4.6人から2016年に3.8人、イタリアも同4.2人から4.0人と、明らかに欧州債務危機を挟んで減少しており、国民の不満は高まりやすい環境だ。

ドイツ連邦憲法裁判所は5月5日、欧州中央銀行(ECB)が2015年に導入した量的緩和策の一部について、「ECBの権限が不当に拡張された」との理由から、違憲とする判決を下した。コロナによる景気悪化に歯止めをかけるため、世界中で金融緩和や財政出動など政府・中央銀行が矢継早に政策を発動しているなかでのこうした判決は、南欧諸国とドイツの溝を一段と深める可能性がある。

EU内での不協和音が高まるなか、来年にも総選挙を控えるドイツの政局、イタリアの財政懸念など、欧州の火種は枚挙にいとまがない。仮に、これまで述べたリスクのどれかが表面化した場合の悲観シナリオでは、ドル円は1ドル=100円を下回り、95ー97円程度までの円高が進行する可能性があると予想する。

*本コラムは、ロイター外国為替フォーラムに掲載されたものです。筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

*尾河眞樹氏は、ソニーフィナンシャルホールディングスの執行役員兼金融市場調査部長。米系金融機関の為替ディーラーを経て、ソニーの財務部にて為替ヘッジと市場調査に従事。その後シティバンク銀行(現SMBC信託銀行)で個人金融部門の投資
調査企画部長として、金融市場の調査・分析、および個人投資家向け情報提供を担当。著書に「本当にわかる為替相場」「為替がわかればビジネスが変わる」「富裕層に学ぶ外貨投資術」などがある。

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編集:北松克朗




nhk news web ; (注目記事/緊急事態宣言 解除、専門家会議) 5月11日21:38分、  緊急事態宣言 解除の目安は14日の専門家会議で 西村経済再生相

2020-05-11 22:31:44 | 日本;政治、経済、マスコミ、行政、外交、貿易、皇室、文化、自然、歴史・観光


 ◎◎ 緊急事態宣言 解除の目安は14日の専門家会議で 西村経済再生相

2020年5月11日 21時38分


◇◇  新型コロナウイルス対策を担当する西村経済再生担当大臣は、今週14日の専門家会議で緊急事態宣言を解除するための具体的な目安が示されるという見通しを明らかにしました。

○○ 西村経済再生担当大臣は記者会見で「今の状態が続けば『特定警戒都道府県』以外の34県の多くが解除の視野に入ってくる。13の『特定警戒都道府県』も岐阜や茨城などでは、新規感染者数がかなり減ってきており、傾向が続けば解除も視野に入ってくる」と述べました。

◐③ そのうえで「大きな流行を抑えたあとの小さな流行を、クラスター対策で抑えられる範囲についてどう見るかだ」と述べ、今週14日の専門家会議で、緊急事態宣言を解除するための具体的な目安が示されるという見通しを明らかにしました。

¤¤□ また、感染を防止するための業界ごとのガイドラインについて100を超える業界団体に今月14日ごろまでに作成してもらえるよう要請していることも明らかにしました。

CNN ; 5月11日15:25分、  珍しい「ブルードラゴン」、目撃情報が突如として急増 米テキサス州

2020-05-11 22:19:01 | 多様な生物の世界、動物・パンダ、魚、昆虫・蝶・鳥;花・草・樹木、絶滅危惧種!


  ◎◎  珍しい「ブルードラゴン」、目撃情報が突如として急増 米テキサス州

2020.05.11 Mon posted at 15:25 JST


(CNN)

◇◇  米テキサス州パドレ島の国立海岸に、「ブルードラゴン」と呼ばれる珍しいウミウシが相次いで漂着し、観光客や専門家を驚かせている。

☆☆☆ パドレ島で目撃情報が相次いでいるのは「アオミノウミウシ」というウミウシの仲間。アリゾナ州から家族とともに休暇で同島を訪れていたハンター・レーンさん(7)は今月2日、たて続けに4匹を発見した。父のトレイ・レーンさんは30年間にわたってこの場所で休暇を過ごしているが、アオミノウミウシを見たのは今回が初めてだと話している。

¤¤¤ アオミノウミウシは体長3センチほどの小さなウミウシで、海洋保護団体によると、大西洋や太平洋、インド洋に生息している。

 アオミノウミウシにはカツオノエボシを捕食して、獲物の刺胞を蓄えておく習性がある。人がアオミノウミウシに触れるとこの刺胞を放ち、刺された人はカツオノエボシよりも強い痛みを感じる。

◐◐ 国立海岸当局は、「アオミノウミウシを見かけたら、その珍しさに見とれるだけにとどめて距離を置いてほしい」と呼びかけている。

○○ パドレ島国立海岸広報のジェイミー・ケネディさんによれば、この海岸では最近になって、アオミノウミウシの目撃情報が急増した。これはアオミノウミウシが集団で海岸に漂着しているためと思われる。ただ、同島で勤務するようになって2年になるケネディさんだが、アオミノウミウシを見たという話は今になるまで聞いたことがなかったと話している。


nhk news web ; 5月11日16:08分、 きょうの国内市況(5月11日):株式、債券、為替市場

2020-05-11 21:57:08 | 経済;投資、負け犬個人投資家の必死の反撃、統計・CP/AIを活用…



   ◎◎ きょうの国内市況(5月11日):株式、債券、為替市場

Bloomberg News

2020年5月11日 16:08 JST


●日本株続伸、政府の経済対策や緊急事態宣言解除を期待-景気敏感高い

  東京株式相場は続伸。政府・与党が第2次補正予算案の今国会中の成立を目指すことや、一部の都道府県で緊急事態宣言の解除が近いとの見方から景気回復期待が高まった。半導体や自動車などの輸出や鉄鋼など素材といった景気敏感株を中心に幅広い業種が上昇した。

TOPIX終値は前週末比22.34ポイント(1.5%)高の1480.62
一時は年初来安値(終値ベース)からの上昇率が20%を超える場面
日経平均株価は211円57銭(1.0%)高の2万0390円66銭


 しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、国内で新型コロナウイルスの新規感染者数が減少しつつあり、経済活動再開の先行きが見えてきたことで相場は「期待先行で動いている」と指摘した。東洋証券の大塚竜太ストラテジストも、決算発表のピークを控えて業績の悪化の程度を確認する前だからこそ「4-6月期が景気の底でありその先は回復するとのストーリーが描けており、見切り発車的な買いが入っている」と分析している。

  東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、政府が追加の経済対策として国会会期中の成立を目指すとみられている第2次補正予算は、「2兆円という金額の大きさや政府が想定よりも早く対処していることが好感される」と話していた。

東証33業種では空運、海運、鉄鋼、非鉄金属、陸運、輸送用機器が上昇
証券・商品先物取引、医薬品、精密機器は下落


●債券は下落、10年入札前や財政懸念で売り-長期金利はプラス圏に浮上

  債券相場は下落。前週末の米国市場で長期金利が上昇した流れを引き継いで売りが先行し、10年債入札を翌日に控えて持ち高調整の売りが優勢となった。政府の追加経済対策による財政悪化懸念から外国人投資家が売りを出していたとの声も聞かれた。

長期国債先物6月物の終値は前週末比17銭安の152円20銭。一時152円18銭まで下落
新発10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)高い0.005%と、4月23日以来のプラス圏
新発5年債利回りはマイナス0.115%、30年債利回りは0.475%といずれも2bp上昇

市場関係者の見方

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

取引は静かながら、売る人は結構活発に売っている
外国人投資家は財政悪化懸念で売っている。ただ、日本は対外債権国で国内に資金が余っており、売り仕掛けはことごとく失敗に終わっている
明日の10年債入札に向けて業者の調整売りも出ている
10年債入札はプラス金利なら買う人が出てくるだろう

日銀買いオペ

買い入れ額は残存期間1年超3年以下が3400億円、25年超が300億円に据え置かれた一方で、3年超5年以下は3500億円と前回3000億円から増額


●ドル・円上昇、経済活動再開への期待が支えに-107円台前半

  東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。欧米における経済活動の再開への期待や中国人民銀行による政策対応などが相場のリスクセンチメントを支え、円売り材料となった。

ハイライト

ドル・円は午後3時37分現在、前週末比0.4%高の1ドル=107円11銭。ここまでの取引では106円40銭を安値に一時約1週間ぶりの107円14銭まで上昇
ユーロ・円は前週末比0.5%高の1ユーロ=116円15銭、オーストラリアドル・円は0.7%高の1豪ドル=70円14銭
市場関係者の見方
NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

ロックダウンの解除、経済活動再開への期待という雰囲気だけでリスクセンチメントが改善。それに伴い、クロス円主導で円売りになっており、ドル・円も支えられている


  中国人民銀がより強力な措置を表明したことも、アジアのリスク資産や通貨に好材料で、リスクセンチメントを後押ししている面も
コロナウイルスの再拡大リスクと両にらみの面はあり、リスク資産の積み上げも慎重なものにならざるを得ない。ドル・円は107円30銭程度までの上値余地にとどまるとみている


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bloomberg ; 5月11:日12:26分、 FRBにも読めない景気見通し、強力なフォワードガイダンス提示困難

2020-05-11 21:38:54 | 経済;投資、負け犬個人投資家の必死の反撃、統計・CP/AIを活用…



  ◎◎  FRBにも読めない景気見通し、強力なフォワードガイダンス提示困難

Craig Torres

2020年5月11日 12:26 JST


◆◆  米経済が徐々に再開する中、金融当局者の経済予測は難しさを増す
先行きの不透明さが政策ガイダンスの範囲を狭くする可能性

 新型コロナウイルスの感染拡大によって一時帰休などを余儀なくされている多くの米労働者は、次の給料がどこから支払われるかについて気をもんでいる。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長にとって最大の試練は、彼らの窮状を金融政策でどう和らげるかだ。

  FRBは来月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、より強力なフォワードガイダンスなどの手段を議論する可能性がある。

  しかし、こうした手段の採用には、経済がどこに向かっているかの十分な予測を金融当局が持っている必要がある。先行きの不透明さが、6月により強力なフォワードガイダンスが示されるとの期待を下げる理由になるかもしれない。米国経済が徐々に再開される中、当局者が経済予測を立てるのは難しくなりそうだからだ。

  既に複数のFRB当局者は、予測の難しさを口にしている。

¤¤¤  クラリダ副議長はCNBCのインタビューで「巨大な不確実性」について警告し、「この時期のかじ取りをするに当たり、われわれは適切に謙虚でなければならない」と述べた。

¤¤¤  また、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁はブルームバーグテレビジョンに対し、新型コロナの経過に左右されるため経済予測が「非常に難しくなった」と語った。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は複数のシナリオを提示し、感染の第2波が発生した場合は「休業措置の再導入で2021年のGDPは痛みを伴う収縮が続くだろう」と話した。

¤¤¤  ただパウエル議長は、新型コロナによる経済的打撃を食い止めるため、FRBとしてあらゆる手段を取ると語っている。4月29日のFOMC声明発表後の会見では「今は誰もが苦しんでいるが、この状況に最も耐えられないのは職を失う人々だ」とし、「脅かされている人々を目の当たりにするのは心が痛む」と述べていた。

■■  8日発表された4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月から2050万人減少し、失業率は前月の3倍余りとなる14.7%に上昇。労働市場の急激な悪化があらためて浮き彫りとなった。

○⇨  FRB当局者は来月、最新の四半期経済予測を公表する予定。3月は見通しの急速な変化を理由に公表を見送っていた。

原題:
Fed Flying Blind on Economic Outlook as U.S. Slowly Reopens(抜粋)


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