良く働いた

いや、本日も思いっきり肉体労働者をして来た訳であります、が、考え事をする暇もない程に忙しい肉体労働は清々しくさえ有ると思います、が・・・まっ、疲れますけどね、心底。

で、仕事が終わり家に帰り着くと直ぐさま風呂に飛び込む訳であります・・・いや、飛び込む程大きな湯船では無く喩えばと言いますか、まっ、小さな風呂なんですけど気持ちは飛び込んでいると言う事な訳であります。

で、風呂から上がったらビール・・・もとい、近頃は労働者らしく発泡酒でありますが、まっ、ナンであれ、プシュっとやる訳であります。

ナンと申しましょうか・・・シュワシュワの冷え冷えが喉元から胃の腑に落ちる過程の快感、と、その後、胃壁がアルコールを吸収し血管に入った時の喜びは、一言で言えば愉悦、でありまして、生きてるなぁ～としみじみ思うのであります。

肉体労働者・・・一度やったら天下無敵。
駆け引き無しの労働でありまして、自分の体力と技量だけが勝負の世界であります。
そんな訳で、一度この世界で仕事をしちまうと見栄とかハッタリを咬ます事の無意味と言いますか、現場での働きだけが物を言う感覚に染まると他人様の物差しに照らし合わせた比較がチャンチャラ可笑しく思えるようになった訳であります。

と、言う事で・・・齡（よわい）62にしてやっと隣りの芝生の色が気にならなくなった私であります。

アレです・・・我が人生で初めての事なんですけれども、仕事に出て行く時の服装にナンの気も使わない訳であります・・・季節に会わせたコーディネートなんて忘れちまいました。

洗濯しては有るけれども着古したというか、使い込んだ作業服と作業ズボン・・・ペンキやら墨やらボンドやらと付着物も多々有るし、引っ掛けたり切ったりした小穴も多数であります・・・角度によってはパンツも見え隠れします、が、気にしません。

そして、そこに履物は長靴やら地下足袋であります。
おおっと、普段は野球帽ですが場合に拠ってはヘルメットであります。
で、昼休みと言えば、軽トラの荷台に横になって昼寝であります。

いやぁ～・・・自分ってこの程度なんだ、と、開き直った事は何度も有りましたけれども、しかしそれは本心では無く、斜に構えた逃げの姿勢だったと思う訳であります。
が、今は違います・・・現実が私の価値を裏付けている訳でありまして、日当以上でも如何でも無い訳であります。

ここ迄書いて来て思ったんですけれども・・・サラリーマン時代や自営業の頃、そこそこ稼がせて頂いた訳ですが、ナンだったのかと思う訳であります。
いや、同じ人間なのに、と、不思議な訳であります。

まっ、稼いだ分はフィリピンへの投資やらムフフな事やウフフな事に使い果たしてスカンピンと言うのも私らしいんですけれども。

スンマセンね・・・今夜はとても私的な取り留めも無い話しでありました。
まっ・・・そう言う気分なんですね、今夜は。
来月務めると今の親方の所で一年になります・・・今時は石の上にも一年と言う事なので年期は明けるなと思う訳です。

少し疲れたので気侭な旅に出る日々に戻りたい・・・などと言いつつ違う造園屋のわらじを脱いだりして。

では・・・皆様　おやすみなさい、と