家から車を出すには雪かきをしなければならず、それが面倒なのでジムに行くのをやめた。
とは表向きで、本当は行きたく無いのだ・・・行こうとしていた気持ちは義務感でして身体の本音は休みたいんであります、たぶん。
アレです・・・若い頃の休日は遊びの日でありましたがこの年齢になっての休日は文字通り休む日なのだなとしみじみ思います。
そしてつくづく思うのは「老い」であります。
63~64で何を弱気なという向きもありましょうが、それは違うんであります。
普通に仕事に行って戻ったら軽く好きなことをして、時間になれば晩酌などたしなみ、ほどほどの時刻には就寝・・・ってな毎日なら何の苦もなくこなせるんですけれども、それは自分の生活の形では無い訳であります。
贅沢な気持ち・・・? 意識過剰・・・? 解っちゃいるんでありますけどね。
体力と預金残高は気が付くとげっそりと落ちている・・・これ、真理です
で、好きな本でも読もうかと手に取ったのは「貧乏物語」でありました。
まぁ~た貧乏話かと言われると恐縮でありますが、面白いんですゼェ、この本。
河上肇という人が大正5年頃新聞に連載していたものが後に本になったもんだそうであります。
私ゃ文庫本で持っているんですが、若い頃は簡単に読めたんですけど今じゃ文字が小さくて読みにくいったら無い訳です。
岩波文庫の古典も重版の折には文字を大きくしてくれると有り難いんですがね。
で、イギリスの貧乏から日本国の貧困を考察するんですが、私が面白がっているのは、貧乏は時代を超えて存在することであります。
一節を引用しますと・・・貧乏人の多いのは英国ばかりでは無い。英米独仏その他の諸国、国により多少事情の相違ありとも、だいたいにおいていずれも貧乏人の多い国である。
ま、河上肇の貧乏人にはランクがあって一概に貧乏人というのは難しいんですけれども、彼の分類で私は第三の貧乏人でして、慈善団体の施し無しでも生きていける類の貧乏人であります。
で、もっと注目したいところは・・・思うにこれらの諸国がたくさんの貧乏人を有するにかかわらず、なお世界の富国と称されるゆえんは、国民全体の人口に比すればきわめてわずかな人数ではあるが、そのきわめてわすがな人々の手に今日驚くべき巨万の富が集中されつつあるからである。
と、この行は、英米独仏は富国では無いか?という疑問に答える訳でして・・・貧乏人はいかに多くとも、それと同時に他方には世界にまれなる大金持ちがいて、国全体の富ははるかに他の諸国を凌駕するからである・・・と、説明している訳であります。
今の時代と寸分違わぬ話に笑っちまいませんか❓
で、大正5年を少し調べてみると興味深い年でありました。
まず、警視庁、売薬部外品営業取締規則公布。強壮剤や毛生え薬等を規制・・・と、言うことで毛生え薬が社会問題になって居たことが伺われるんですけれども、本題からズレるので追求しません。
で、やっぱし避けて通れないのが第一次世界大戦の影響であります。
独逸講和提議により株価大暴落などがあるんですが、そんな歴史的なことを顧みましても、いつの時代も起きてることややってる事は何も変わっていない訳であります。
と、云う事で突然落ちに行くんですが・・・銭が無いと生きられない資本主義社会こそが格差を生む訳でして、それが人間の欲という本能で成り立つ以上貧乏は無くならないと・・・いや、河上肇が言うのでは無く私の持論なんですけどね。
とは表向きで、本当は行きたく無いのだ・・・行こうとしていた気持ちは義務感でして身体の本音は休みたいんであります、たぶん。
アレです・・・若い頃の休日は遊びの日でありましたがこの年齢になっての休日は文字通り休む日なのだなとしみじみ思います。
そしてつくづく思うのは「老い」であります。
63~64で何を弱気なという向きもありましょうが、それは違うんであります。
普通に仕事に行って戻ったら軽く好きなことをして、時間になれば晩酌などたしなみ、ほどほどの時刻には就寝・・・ってな毎日なら何の苦もなくこなせるんですけれども、それは自分の生活の形では無い訳であります。
贅沢な気持ち・・・? 意識過剰・・・? 解っちゃいるんでありますけどね。
体力と預金残高は気が付くとげっそりと落ちている・・・これ、真理です
で、好きな本でも読もうかと手に取ったのは「貧乏物語」でありました。
まぁ~た貧乏話かと言われると恐縮でありますが、面白いんですゼェ、この本。
河上肇という人が大正5年頃新聞に連載していたものが後に本になったもんだそうであります。
私ゃ文庫本で持っているんですが、若い頃は簡単に読めたんですけど今じゃ文字が小さくて読みにくいったら無い訳です。
岩波文庫の古典も重版の折には文字を大きくしてくれると有り難いんですがね。
で、イギリスの貧乏から日本国の貧困を考察するんですが、私が面白がっているのは、貧乏は時代を超えて存在することであります。
一節を引用しますと・・・貧乏人の多いのは英国ばかりでは無い。英米独仏その他の諸国、国により多少事情の相違ありとも、だいたいにおいていずれも貧乏人の多い国である。
ま、河上肇の貧乏人にはランクがあって一概に貧乏人というのは難しいんですけれども、彼の分類で私は第三の貧乏人でして、慈善団体の施し無しでも生きていける類の貧乏人であります。
で、もっと注目したいところは・・・思うにこれらの諸国がたくさんの貧乏人を有するにかかわらず、なお世界の富国と称されるゆえんは、国民全体の人口に比すればきわめてわずかな人数ではあるが、そのきわめてわすがな人々の手に今日驚くべき巨万の富が集中されつつあるからである。
と、この行は、英米独仏は富国では無いか?という疑問に答える訳でして・・・貧乏人はいかに多くとも、それと同時に他方には世界にまれなる大金持ちがいて、国全体の富ははるかに他の諸国を凌駕するからである・・・と、説明している訳であります。
今の時代と寸分違わぬ話に笑っちまいませんか❓
で、大正5年を少し調べてみると興味深い年でありました。
まず、警視庁、売薬部外品営業取締規則公布。強壮剤や毛生え薬等を規制・・・と、言うことで毛生え薬が社会問題になって居たことが伺われるんですけれども、本題からズレるので追求しません。
で、やっぱし避けて通れないのが第一次世界大戦の影響であります。
独逸講和提議により株価大暴落などがあるんですが、そんな歴史的なことを顧みましても、いつの時代も起きてることややってる事は何も変わっていない訳であります。
と、云う事で突然落ちに行くんですが・・・銭が無いと生きられない資本主義社会こそが格差を生む訳でして、それが人間の欲という本能で成り立つ以上貧乏は無くならないと・・・いや、河上肇が言うのでは無く私の持論なんですけどね。