久しぶりに高松に帰省しました。子供抜きで家内と二人、むこうにいたのは実質1日半とあわただしい里帰りでした。
まずは懐かしい風景。讃岐平野の山は瀬戸内海に浮かぶ群島とおなじで、ひとつひとつが独立した柔らかな形をしています。最近はすっかりなじんだ庄内平野からの厳しい山々の姿とは対照的です。
次に懐かしいのがさぬきうどん。自転車を駆って行列の出来る店に並んでみました。車は神戸ナンバーが多いのが印象的です。瀬戸大橋などが出来て以来、高級品は神戸に買いに行く人が多くて困るという話をよく効きますが、逆に神戸からも多く来ているようです。
昼からは、隣町坂出にいって見ました。ものすごく寂れていると聞いていたのでまちの中を歩いてみたかったのです。
驚いたことには、商店としての構えが失われ、一般戸建住宅形式に建築のタイプが戻りつつありました。ここまで来ると、もう商店街としての体裁を失ってしまいます。
商店街のはずれに大高正人設計の人工土地があります。今までも何回か来ていますがここも高齢化が進み、寂しい雰囲気があります。しかし、植栽も大きく育ち、コンクリートの固まりも十分暮らしになじんだものになっています。このしっかりとした基盤をうまく継承して、都心居住の地として再生できないものかと思います。
最後にもうひとつ懐かしいもの―琴電。
鉄橋のガーダーについていた標識を見ると大正時代のものでした。大阪で作られたものです。
短いけれどいろいろ発見のある高松滞在でした。
最後は瀬戸内海の夕景です。ここに見える島と同じものが平野にあるわけです。
高谷時彦記 Tokihiko Takatani
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