多摩センター駅に降りるのは何年ぶりでしょうか。
曽根幸一先生が設計されたパルテノン多摩は近年改装されたと聞きましたが、外観の堂々としたたたずまいは全く竣工当時のままです。
その1階ギャラリーで、「多摩ニュータウンの航空写真展」がありました。
下写真のように、開発の歴史を航空写真で振り返っています。実に面白い展示でした。
多摩ニュータウンは私たちが住む調布側から多摩川越に見ると、「多摩の横山」と呼ばれ一つの丘陵のように見えます。しかしより近づいてみると下写真のように南北方向の尾根と谷が交互に並ぶ複雑な地形をしています。この地形を生かしながら造成、開発されたのが多摩ニュータウンです。下写真(開発前模型)は永山のあたり(を撮ったつもり)ですが、造成後の写真(下の2つ目の模型写真)と、尾根筋谷筋が一致するのが分かると思います。亡き福沢健次さんが設計された聖ヶ丘団地が右手の丘になると思います。
造成後の模型写真です。
この地形の上に、どのようなまちをつくるのか・・・当時の建築家、土木技術者たちは理想に燃えて取り組んだことでしょう。その結果はどこかで総括されていることだと思います。ぜひ読んでみたいですね。
ところで・・この地域に住む蝶の標本も展示されていました。蝶の羽は見れば見るほど複雑な美を感じます・・・余談でした。
高谷時彦
建築・都市デザイン
Tokihiko TAKATANI
architecture/urban design
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