まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

弘前の建築めぐり05晩期の前川建築と寺町

2016-03-19 22:51:36 | 建築まち巡り東北北海道 Tohoku, Hokkaido

 

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市外の西のはずれにある斎場。1983年築。前川はこの三年後に亡くなるので晩期の作ということになります。

ちなみに弘前市はこの建物を景観法に基づく景観重要建造物に指定することで敬意を表している(のだと思います)。

 

宮内嘉久によると

「弘前市斎場のたたずまいの裡に、筆者(宮内)は前川國男の最後を飾る、そして後から来るものへの問いを秘めた結晶を観たのである」(『前川國男 賊軍の将』晶文社p172)。また「前川國男の晩節を飾る珠玉の小品」(上掲書p176)であるからには中を隅々まで見たかったのですが、残念ながら火葬の最中であり、関係者の気持ちを汲むと早々に外に出ることにしました。

外にでると寺町。雑踏の中にある都会のセレモニーホールとは格段に異なる環境です。ちなみにこのあたりからは岩木山が美しい。参列者の気持ちにも訴えるものがあるのではないでしょうか。

 

この寺町は不思議なことに曹洞宗のお寺だけが並びます。

 螺旋式に上っていくさざえ堂もあります。会津を思い出しました。また不思議な窓の並びのお堂もありました。少し調べてみるとさらに楽しく歩けそうな寺町です。弘前には観るべきものが尽きません。

 

 

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani

 


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