今朝、テレビ朝日系の「サンデーLIVE」で、東山紀之がジャニー喜多川前社長の性加害問題について発言するというので見てみた。確かに、所属タレントの最年長という彼の発言には真摯さが感じられたが、かといって、先日、同事務所が出したメッセージ以上のものは無かった。所属タレントの立場では言えないこともあると思った。この問題に関しては、番組内でコメントを求められた弁護士が述べたように、少なくとも第三者の弁護士等により、何故このような事が起こったのか、今後の防止策といったことを、事務所サイドのコントロール下で行うのではなく第三者に委ねることが大切だと思うし、防止への取り組みなどについて適宜発信してゆくべきだろう。それなくしては同事務所の将来は無いと言っても過言ではないだろう。As is(現実) を分析把握せずして、To be(理想)に取り組むことは出来ない。
テレビ朝日については、この問題の報道についてのジャニーズ事務所や代理店への忖度が無かったのかどうかを発信する必要があるだろう。
昨日、ウクライナのゼレンスキー大統領がG7の機会に広島に来た。早速、インドなどの各国の代表と会見するなど精力的に活動しているようだ。追い詰められたロシアが核兵器の使用に踏み切るか懸念されているところだし、一方では西側もF16を提供する方向となっている。このままでは、ウクライナ戦争がいつ・どのように終わるのだろうかという不安もある。ロシアや中国などの権威主義国が他の国に対して覇権的な行動を取りつつある現状で、G7と協調せざるを得ない我が国の立場も、より明確にすることが求められていると思われる。その意味で、このサミットは、大きな時代の変化を示す分岐点となるかもしれない。そして、このサミットの成功で自信を深めた岸田内閣が、6月に衆議院解散に踏み切るだろうかということもある。
冷戦終了後、30数年間、我が国は、社会・経済的に停滞した状況にあったが、今後は、国民の考え方も冷酷な世界情勢を鑑みると変化する必要があるだろう。戦争は確かに悲惨だが、かといって、平和を唱えているだけで平和が維持出来るのではない。国連も無力だし、自ら防衛努力をしない国には同盟国といっても、いざという時には、米国すら支援してくれない可能性がある。