福島の伊達地方はかっては全国屈指の養蚕地であり、
生糸の市で全国の生糸相場が決まると言われ、
明治の生糸輸出を支えた養蚕試験場があり、ここで作られた蚕の卵を全国の商人が買い付けにやってきた。
3.11震災の原発事故で、草木染が出来なくなり、養蚕を思い出し、
養蚕,製糸、真綿造りや織の一連の工程をすべて地元でやり、糸を紡ぎ、機を織って物をつくる手作業をした。
養蚕の歴史から鈴木美佐子さんの「工房おりをり」で、繭から生糸、そして織物で福島の心を作る打掛けなど物作りをしている。
2023.10月号ハイ!みんぽうより。