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大熊町でただ一人見つかっていない汐凪ちゃん

2014-06-17 08:34:37 | 日記
長野県白馬村に娘と二人で避難生活している木村紀夫(48)さんは月命日に、原発から2km離れた大熊の自宅跡地に戻り、津波で亡くした次女汐凪(7)、妻深雪(37)、父王太郎(77)の墓前に花を供え、未だに見つかっていない大熊町でただ一人汐凪ちゃんを住めない高線量の土地で捜索している。

紀夫さんは、汐凪ちゃんに大きな地震が来たら家に戻ってはいけないことを教えていなかったことを後悔している。しかし、どうして祖父は学校の姉をそのままにして、児童館の汐凪を連れて家に戻ったのか?また、汐凪ちゃんを捜せない原因は町民の楽な生活の代償の原発事故であるとも。

一昨日の仙台での最後16回目の住民への中間貯蔵施設説明会が終わり、候補地の保障、交付金、最終処分場への懸念、安全の質問が多く、環境省から具体策がないままに終わった。

3日前の説明会に木村紀夫さんも出席して、ただ一人見つかっていない娘の捜索が施設の建設でできなくなることなど考えられず、家族3人との繋がりの唯一の土地を手放すことは出来ないときっぱり名言した。しかし、個々の問題で対応を考え、売る、売らないの回答もなく残念と肩を落としていた。また、昨日記者会見で「最後は金目でしょう」の発言の波紋は施設建設にも影響が出そうである。

施設には10万ベクレル以上の除染廃棄物はコンクリ詰めに、それ以下は袋詰めで地下に保管することから、住民は最終処分場になれば30年後にも住めないという懸念が残る。


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