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干支等の歴(カレンダー)

2023-01-05 05:17:51 | 問題

日の記述の暦のもう1つの性格は天象の予言や占いです。
暦本に記載された暦注には天象の他に七曜、干支、朔望、潮汐、二十四節気、雑節、二十八宿、九星、六曜、中段の十二直、下段の吉凶などです。
◆ 十干は甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸
◆ 十二支は子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥

2023(令和5)年は癸卯(みずのとう)年です。

 干は数の順序数に対応し、支は作物の12の生育過程と農作業の順序の言葉を十二支の動物に対応させたものです。
O 干支の組合せから甲子、乙丑、丙寅・・・・・・癸亥の60組で、また甲子(元に戻って還暦)・・・と繰り返します。
このように、その年を干支で表現しますが、現代は十二支を賀状などに表記するだけで十干は殆ど使われていません。
干支の読み方は十干のそれぞれを五星に兄弟(えと)をつけて、例えば平成19年の丁亥は「ひのとい」と読みます。
即ち、五星の5惑星、木(き)、火(ひ)、土(つち)、金(か)、水(みず)にそれぞれに兄弟(えと)をつけて十干と十二支で読むのです
従って、甲は木兄(きのえ)、乙は木弟(きのと)・・・で、甲子(きのえね)、乙丑(きのとうし)、丙寅(ひのえとら)、丁卯(ひのとう)・・・となりますね。
ですから、1924(大正13)年の甲子の年に出来た阪神の球場は年の名から甲子園と付いたり、丙午(ひのえうま)の年にはたまたま火災が多く、
また、この年に生まれた女は気が強く夫を食い殺すという迷信もあり、昭和41年の丙午生まれの人口は平年より大分少ないという現実があります。
立秋の18日前を土用といい、その中の丑の日が「土用の丑の日」といってうのつく食べ物で暑い土用を乗り越えます。

◆ 五星は中国の国旗でもあり,天文や暦数に基礎をおく世界観で万物を構成する木火土金水の5元素の五行でもあります。
即ち、天地人はこの五行で運行、構成されているという哲理です。そして、易学でいう相反する陰陽の気から陰陽五行説の陰陽道が説かれました。
この説は木は火を生み、火は土を生むという相生する循環と、木は土に、土は水に克つという相克することから 、男女が相生すれば幸福に、相克すれば災難が来るものと男女の相性はこれに基きます。
◆九星は一白、二黒、三碧、四緑、五黄、六白、七赤、八白、九紫(中国では9が一番いい数)から、1つの星を中央に他を8方位に
又、生年を九星の組に分けてその年の運勢を占います。
また、干支の60の組合せのなかで十干を基に置く6組から必ず各組ごとに2支ずつはみ出します。このはみ出た十二支を天中殺といいます。
天中殺には年、月、日があり、10年働いて2年休め、360日働いて5日休め、6日働いて1日休めと言われます。
これを怠ると、支の無い天中殺の年、月、日には何事も空回りし、精神的に不安定になり、災難にあう運命と言われます。

◆ 六曜は 先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口 の六種です。

六曜は中国で時刻の吉凶占として古く使っており、日本に伝わって旧暦の1月1日は先勝、2日は友引・・・を配し、二月は
友引、先負・・・そして、七月はまた先勝から・・・十二月は赤口から配して大晦日で終わり、この六曜を現代のカレンダーと
組み合わせたものが太陽大陰暦となります。祝いの日、事の初めの日などには大安の日とか、葬式には友引の日
を避けるとか今でも吉凶占として日を選んで利用しています。
O カレンダーの4は死に、9は苦につながるのでこの日を避けたり、この数の部屋番号は病院にはありませんね。
O 日の異名では、1月1日は元日、元旦、1月15日は上元、3月3日は重三、5月5日は重五、7月7日は七夕、7月15日
は中元8月15日は仲秋、9月9日は重陽10月15日は下元、30日は晦日、12月31日は大晦日などです。また、1月7日
人日は七草粥、桃の節供、端午の節句、七夕(棚機)は星節、重陽は菊の節供を五節供という。しかし、上元、中元
仲秋、下元は旧暦で、他は新暦で、あるいは旧暦でとあいまいに使っています。

◆ 節分の恵方巻について、その年の明の方位に参詣する恵方詣は初詣として江戸時代に盛んになり、京阪では節分
に行われていました。これにあやかったのが恵方巻でバレンタインチョコと同じ商法です。もともと恵方とは十干の方位
の兄方のことです。兄の陽は徳を生み、徳を生まない弟の陰を兄に置き換えることから兄方といい恵方のことです。
兄は甲丙戊庚壬で、弟は乙丁己辛癸です。即ち恵方は陰干を陽干につけて甲己の年は東北東、庚乙は西南西、丙辛
、戊癸は南南東、壬丁は北北西として災いを福に転じ吉方とします。冬至カボチャは風邪をひかず、疫病に強い小豆、運がつくという。
◆方位 子午線を北南として図示し、東西南北の四方を基準にし、更に北東、南東、南西、北西の8方位、北北東、東北東
東南東、南南東南南西、西南西、西北西、北北西の16方位に細分したり、干支、方位語から、甲、卯、乙、辰、巽、巳、丙
午、丁、未、坤、申、庚、酉、辛、戌、乾、亥、壬、子、癸、丑、艮、寅の24方位として陰陽から細分し、この中から家相や
吉方を決めています。



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