ブログ仙岩

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大石邦子「一年の終わりに」より

2024-12-29 05:00:00 | エッセイ

また一年が暮れる。寝つきが悪い夜は様々な日々が昨日の如く蘇ってくる。

今年は今まで体験したことがない食欲不振に陥った。一日二食が一食になり、体重43㎏が37㎏に落ちた。

週に3回来るヘルパーさんにお昼作ってくださるので、祈りの如く頂いた。

少し多めに作ってもらい、夜と翌日にも頂いた。

台所から音が聞こえることが嬉しく、泣きたいほど懐かしく、そこに亡き母がいるようだった。

母は昼の食事作りには、必ず私を呼んで、総菜の作り方、味付け、そして包丁の使い方を教えてくれた。

果物や芋の皮むきはどうしても削り取るようにしかできず、傍らの母は笑いを押し殺して代わってくれた。

そんな母の姿がヘルパーさんに重なって見えてくる。

お腹がすく実感は10月に入ってからで、暑さの所為なのか、人間も自然の一部なのかもしれない。

そんなことを考えていた矢先、今度は風邪を引き、咳が止まらず、一瞬死ぬかと思った。

汗がぐっしょりになって、漸く咳が止まった。

今年もいろいろあったが、何とかヘルパーさんをはじめ多くの方々に助けて頂き、生かされた。

もう、老いも、死も逆らおうとは思わず、あるがままに生きたい。ただ苦しみながら死にたくないと先生にお願いしてある。

皆さま、今年も大変お世話様でした。よいお年を、ご家族皆様のご多幸をお祈りしています。ハイ!みんぽう2025.1月号より。

人生一時的な苦しみ迷いはつきもの、彼女にはそれがない。気丈であることが分かる。立派!頼もしい!

私も週2回ヘルパーさんにお世話になっていますが、台所の掃除やベットメイクでは大変心が休まる。

一番休まるのはお風呂であり、ヒートショックに気を付けて入浴している。写真は喜多方の願成寺お身ぬぐい、28日福島民報。



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