福音の力を体験せよ 45
この経験を通して、息子は、神様と自分の間にあった壁をも壊すことができました。幸いだったのは、キリストを見出して以来、六年もの間、子供たちと一緒に暮らせたことです。日常生活の中で、子供たちは、私たちの変化をじかに見ることができました。その結果、息子も同様の生き方を求めるようになりました。私は息子に、「もし変えられたいと思うなら、『各時代の希望』を読んでごらんなさい」と言いました。それから息子は、その本を読み始めました。全部読み終えてから、私のところに来てこう言ったのでした。「お母さん、神様は、こんなにも僕を愛しておられるのですね!」と。
新生への道 12 疑いをどうするか ⑬
ペテロは、「わたしたちの主また救い主イエス・キリストの恵みと知識において、ますます豊かになりなさい」(Ⅱペテロ3:18)と言いました。神の民は、神の恵みのうちに成長するにつれて、神のみ言葉をますますはっきりと理解することができるようになります。そして、聖い真理に新しい光と美を認めるのです。このことは各時代の教会史を通して歴史が証明していますが、なお終末まで継続するのです。「正しい者の道は、夜明けの光のようだ、いよいよ輝きを増して真昼となる」(箴言4:18)。
私たちは、信仰によって将来をながめます。そして、人間の機能が神と結合し、魂のあらゆる能力が光の源と直接触れ合うとき、神が約束されたように知能が伸びることを信じます。そのとき、神のみ摂理のうちに私たちが悩んだことはみな明らかにされ、わからなかったことも説明できるようになります。そして、私たちの限りある心ではただ混乱と矛盾ばかりであったところに、最も完全な美と調和を見ることでしょう。「わたしたちは、今は、鏡に映して見るようにおぼろげに見ている。しかしその時には、顔と顔とを合わせて見るであろう…しかしその時には、わたしが完全に知られているように、完全に知るであろう」(Ⅰコリント13:12)。