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先生の留学先の心臓外科の病院は、外国からも沢山来ていて、ドクタ一の半分は、ドイツ人以外だったとのこと。外国人は、ドイツ人の医師の生活を守る為にか、研修期間は最長4年間までと決められていて、インドネシアや中近東からが多く、中国や韓国からは少なく、それ以上の期間いる人は、厳しい試験などを課せられていたとのこと。
1日20件前後、年間6.000件あり、土曜日も、3例ほどしていたとのこと(日曜日は、休み)。そこでの手術件数は、ヨーロッパでは、一番多く、北アメリカでは、それ以上の所も数箇所あるとのこと。
とにかく、その心臓外科の病院では、執刀を始めて最後の縫合まで、わずか2時間半で、流れ作業の様に、ワンパターンで次から次と手術が極めて能率よく行われ、手術の間に行われる掃除も、三人の掃除婦さんが、手際よくしていたとのこと。
ドイツでは、心臓外科の病院は、全国で84カ所しかないのに、年間12万件もこなしているとのこと。つまり、手術の集約化が行われているとのこと。公的な病院が7割近くあり、1病院が年間1.000件に満たない病院は、10%程しかないだろうとのこと。
日本では、何と、心臓外科の出来る病院は、550カ所以上もあるのに、年間の件数は、ドイツの半分もなく、約5万件。そして、その多くは、年間100件にも満たないものが大多数でされている。心臓の手術で有名な東京女子医大でも、1.000件にも満たない。
ドイツでは、手術成績は、オ一プンで、件数が少なかったり、術後成績の悪い病院は、行政の力で、自然淘汰される運命にあるらしいし、実際に消滅していたとのこと。
日本の新聞などに載っている心臓外科の治療成績は、あくまでも自己申告で、客観性は、少ないとのこと。難しい手術を沢山すれば、当然、成績は悪くなり、易しい手術をすれば、当然、成績は上がる。スタッフが多くて、手術経験も豊富であればあるほど、それだけ腕が上がるのは確かなこと。
日本の心臓外科手術の有り方、ここらで、じっくりと腰を据えて考え直す必要がありそうである。