
自分も、ホテルがなくて、大分の駅前のインターネットカフェで1泊宿泊したことがある。そこでシャワーも浴びたが、深夜、隣でインターネットしていて、騒音でよく眠れなかった。スーパーローテートで来ていた研修医に尋ねると、同じ感じでやはり、2泊した経験を持っていたが、余りよく眠れなかったと言っていた。
先々、明るい見通しがあれば、そんな生活にも耐えていけるかも知れないが、先の見通しがなく、金銭的にせっぱ詰まった感じだと、病気になった時には、極めて心細いと思う。
その中には、やる気はあるのだが、なかなか職場が探せない人、病気で、仕事が出来ない人、借金で負われる身で、身分を明らかに出来ない人など、いろんなケ一スがあると思う。
一番の問題は、健康なのに、仕事をする意欲のない人だろう。所謂ニートの問題だ。しかし、これは、団塊世代が中心になって生んだ産物かも知れない。現在、団塊世代の稼いだお金が少なからず、仕事をしない子ども達に行っているケースも、多々あると思う。
親が貧乏で、やむなく、その子どもが小さい時からアルバイトをしたり、親の仕事を手伝ったりして、家庭を助けているケースがあるが、長い目で見ると、貴重な経験を積んでいることになると思う。
仕事をしたくないが、何かの時の為に資格だけをとの考え方の人もいる。その為に、公の税金を使っていることもあるのに。
働くとは、端を楽にさせる為と言う人が居る。働くことで、自分が病気になってしまっては、元も子もないが、働く意味をもっと親や社会がしっかりと教えてこなかった気もする。
カナダに行っていた時、メキシコの人が言っていた言葉が今でも頭から離れない。
「メキシコでは、半分近くの人が、仕事がない。メキシコでの一番の問題は、就職のこと(no job)。」
それにしても、メキシコ人、何で皆、あんなに明るいのかなあ。
2007年3月16日(金)「しんぶん赤旗」
“ネットカフェ難民”急増
規制緩和で日雇い派遣に
小池議員 厚労相「好ましくない」
懸命に働いてもアパート代さえ払えず、インターネットカフェで寝泊まり―。“ネットカフェ難民”とも呼ばれ、社会問題になっている「日雇い派遣」で働く青年の実態が、十五日の参院厚生労働委員会で取り上げられました。日本共産党の小池晃参院議員が質問したもの。この問題が国会で本格的に取り上げられたのは初めてです。
柳沢伯夫厚労相は「健康や安全管理、正規雇用を増やしていくという立場からすれば好ましくない」とのべ、「どのような調査ができるのか検討したい」と答えました。
「日雇い派遣」は、派遣会社に登録し、携帯電話メールで紹介された工場や倉庫業務など短期就労を日替わりのように繰り返す働き方で、若者を中心に急増しています。
小池氏は、自ら体験したネットカフェの写真パネルを示しながら、「勤務時間は定まっておらず相場は一日六千円から八千円程度。携帯メールで集合場所が連絡され、ワゴン車で仕事場に連れていかれる。深夜手当も社会保険もない」と生々しい実態を紹介。「労働基準法すら守られない世界に置かれている。究極の不安定雇用である日雇い労働は、なくしていかなければならないはずだ」と迫りました。
高橋満職業安定局長は、現行制度では雇用保険や社会保険に入れる条件に日雇い派遣は適合しないとのべ、セーフティーネットの対象外に置かれることを認めました。
「派遣を選択する人もいる」とのべる柳沢氏に対し、小池氏は「好き好んでネットカフェで寝泊まりする人などいない」と指摘。「労働者供給事業は禁止されていたのに、労働者派遣法で解禁され、ほとんどの業種で派遣できる仕組みに変えられた。大企業の要求に沿ってすすめてきた労働法制の規制緩和策を見直すべきだ」と強調しました。
私は、昭和24年(1949年)生まれの最後の団塊世代。もむにもまれて、今に至っている。
長女は、高校の時に、夏休みに、アルバイトをしていた。進学校高校では、一応、禁止になっているが、何故、アルバイトをするかを面々と原稿用紙に書いて、学校側に提出して、することになった。
当時の担任の先生は、次の様に後でいきさつを教えてくれた、・・・(今、アメリカの大学院に行って、カイロプラクターの勉強をしている)娘さんは、しっかりしていますので、それなりの理由を書いていました。私としては、本人の意向をそのまま受け入れたかったのですが、職員会議にかかり、意見が先生の間でまっ二つに分かれました。で、一応、規則は規則と言うことで、規定通りになったのですが・・・。(しかし、娘は、アメリカに行く為のお金を自分の力で少なからず稼ぎ(特待生になったので、少なくて済んだが)、その後、アメリカの高校に留学して、そこを卒業した)。
息子も、(市立)高校の時に、よく、バイトをしていて、自分の欲しいものは、それで買っていた。
(コンビニで)バイトしていた時に、次に様に言っていた、・・・お父さん、バイトする時、きついけど、すごく勉強になる。ネクタイなどして身なりがちゃんとしているサラリーマン、こっちが動けないのに(見れば分かるのに、ちょっと待ってくれればいいのに)、ああやこうやと言ってくる。汚れが付いた仕事姿でやって来るおじさん、時々、「僕、頑張るなあ!」何て言って、励ましてくれる。人間、身なりなんて全く関係ない。
(食堂で)息子がバイトをしていた時に、次に様に私に言った、・・・食べた後、お皿をきれいに並べてくれる人、忙しい時、本当に助かる。(息子からそれを教わってからは、私は、食べた後、お皿を重ねて、店員さんが片付けやすい様にする様になった。)