日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

教育とは、どうあるべきか?

2007-05-18 09:36:12 | Weblog
  平成19年5月17日(木)に、ジェ一ンズ邸に行った。それまで、ジェ一ンズかジョ一ンズか、ちゃんとした名前さえ知らなかった。彼は、近代化を進めた人、正に、札幌のクラ一クであった。
 明治4年(1871年)に、熊本洋学校の教師として赴任したアメリカ人。彼の教育は、今までの慣習を大きく打ち破るものだっだ。そして、そこの卒業生から、その後日本内外で活躍する教育家や宗教家や実業家のリ一ダ一が出ている。
 彼の教育とは、「教育とは、授けるものではなく、自ら啓くもの」であった。
 彼は、全て、英語で授業を行った。その具体的な特徴は、次の4つであった。
1、自学自習:教育とは与えられるものではなく、自ら学ぶもの。教えることは、最もよく学ぶことである。上級生の及第生が、下級生の先生役をする。
2、班別学習:少人数の班に分けて授業をする。
3、演説教育:発表能力を高める為に、英語で演説をする。
4、男女共学:(周りから、かなりの抵抗が当初あり)


 又、彼は、衣食住の安定、日常生活の充実こそ全ての基礎だと考え、
・野菜を作り(キャベツ、レタス、タマネギ、アリフラワ一)
・パン、牛乳、牛肉の普及
・果樹栽培、西洋のスキ・キワや印刷機の導入
などを積極的に行った。


  He thought that education is not a thing to be given but to study oneself. He taught that teaching is the best way to study.

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熊本を歩きながら考えた

2007-05-18 09:34:04 | Weblog
 徳富蘇峰は、弟の徳富蘆花と違って、長寿で、95歳までも生きている。ジャーナストの後藤是山(ぜざん)は、99歳までも生きている。なのに、小泉八雲や夏目漱石は、早く亡くなっている。どうしてかなあ。
 蘇峰は、奔放に生きている。顔立ちもいいが、執筆以外に、学校を作ったり、政治家になったり、あちこち旅行をしたりしている。後藤是山は、4歳の時に、実の母をなくしているのに、次の母の看病の為に大学を中退している。顔付きが小さい時から温和な顔をしていて、その顔が晩年までずっと続いている。人の面倒見のいい人で、その傍ら、俳句の世界に入ったり、熊本の文豪を世間に知らしめることに大いに貢献している。夏目漱石を世に大きく広める上で無視できないのは、この人の存在であろう。
 夏目漱石は、環境的に大人の裏を見て、育っている。小泉八雲も、生い立ちは、恵まれなかった。目も不自由で、かなり律した生活をしている。徳富蘆花も、真面目で、敬虔なクリスチャンで、小泉八雲と同じ感じに自分には思える。
 草枕は、この熊本で出来ているが、世の中、その初めの「智に働けば・・・」の通りかなあとも思う。
 昨日(17日)は、ジェ一ンズ邸、日赤発祥の地、漱石3番目の家に行き、その後、後藤是山記念館、家内と合流して、漱石5番目の家、伝統工芸館、現代美術館に行った。
 結構、火曜、水曜、木曜の3日間で、熊本あちこち見て周り、新たな発見がそれなりにあった。


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