日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

睡眠不足

2007-05-13 09:33:02 | Weblog
 2004年、22:00過ぎて寝る赤ちゃんは、日本では約5割もいます(ヨーロッパでは、2割)。19:00以前に寝る赤ちゃんは、日本では1%ですが、ヨーロッパでは3割前後もいます。
 1979年の調査では、20時台に寝る日本の小学4年生は、約4割もいたのに、2002年には、わずかに6%しかいません。逆に、1979年には、深夜0時過ぎて起きている子はいなかったのに、今は、2%います。
 2005年の小学4年生の平均就寝時刻は、アメリカでは、20:37、中国では、21:00ですが、日本では、21:40以降となっています。
 日本の中学生は、アメリカよりも約30分、ヨーロッパよりも90分以上、睡眠時間が少なくなっています。中華民国が日本と同じくらいでしたが、そこでは、暑いので、昼寝の習慣があります。日本の中学生は、とても昼寝の出来る状況にないので、日本の中学生は、世界で一番眠っていないことになるでしょう。
 高校生では、2003年の国際比較調査があります。0:00過ぎても起きている日本の高校生は、6割に上ります。アメリカでは、6割が23:00前に、中国でも、5割が同時刻までに寝ていることをみても、日本の高校生は、夜ふかしが際だっています。
 2004年の東京の子ども達の疲労度の調査では、小学生の訴えのトップ3は、「あくびが出る」「眠たい」「横になりたい」となっています。
 訴えのトップ3は、中学生でも同様で、特に女子中学生では、8割もが「眠たい」を上げています。
 授業中に、きちんと起きていられる様に、基本的な生活習慣を改善する必要があると思います。
 中学生の疲労度の調査では、「横になりたい」に続くのに、「熱心になれない」「考えがまとまらない」「イライラする」となっています。
 心も確実に病んでいる様です。
 充分な睡眠は、強い免疫力を作ります。乳幼児からの強い免疫力が、その後の健康を保持する上で大切です。大人も、眠たそうにしている人が少なからずいます。睡眠不足は、事故の元です。
 もっと、睡眠に付いて社会が真剣に考えるべきだと思います。

  私の長い医療生活では、一番の敵は、睡眠不足でした。
  ある朝、深夜明けの救急外来ナ一スに、「昨日、急患、18時から久し振りに誰も来なくて、ラッキ一だったネ」と言うと、「いや、それが、いつ来るか、いつ来るかと気になって、先生、殆ど眠れなかった」と言われた。
  多くの人は、当直していても、起こされなければ、楽だろうと思う。しかし、現実は、何かの時に絶対に起こされると思って寝るとと、絶対に起こされないで寝れると思うのは、眠りの度合いは、明らかに違う。
  ましてや、小児科や産科や外科や内科でも、病棟に一人気になる人がいると、気になって、よく眠れないこと多い。そうです、病院の重症患者さんを沢山抱えている勤務医は、実質、拘束時間も含めると、24時間、仕事をしているのです。
  それに、当直明けは、普通に仕事をしているドクタ一、大半なのですから、それで、訴えられれば、もう、耐えられませんね。

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為になるかも知れない本(その85)

2007-05-13 08:15:49 | Weblog
○専門4年、10月22日(水)曇。
 オペ見学があり、○○先生が上の先生から叱られて本当にかわいそうだった。あんなに言われれば、かえって上がってしまって、どうしていいのか分からなくなってしまうと思う。○○先生、あんなに叱られたのに我々には、優しく教えてくれる。
○専門4年、10月23日(木)曇。
 朝お産が3つもあった。第一例目は、初産の人で、ギャ一ギャ一叫び、僕の手を掴み、「これがいい、ここにおって!」と言う。元気な男の子を産んだ。第二例目は、4時に起きて行ったら、既に生まれていて(ナ一スの連絡が遅かった)間に合わず、三例目は、見なかった。
○専門4年、10月24日(金)曇。
 不規則な生活の為に何となく落ち着かない。医者になれば大変だなあ。ここの産婦人科の先生達を見ているとつくづくそう思う。医者は、体力が一番だ。医者に要求されるものは多い、体力、実力、良心的な心など。
○専門4年、10月26日(日)曇。
 大堂先生と先成君と自分の三人で、霧島山に登り、きれいな紅葉と湖を見て、帰りは、それと反対の方向のえびの高原の方に降りて行った。予想に反して、あまり疲れなかった。気分転換が大切だ。恵ちゃんと又ここに来るといい。
○専門4年、11月1日(土)曇。
 産婦人科の試験があって(この時に受けたポリクリの学生に)、難しかった。72点だった。
○専門4年、11月2日(日)晴。
 一週間前と同じコ一スで又、山に登った。恵ちゃん、とても喜んでいた。年を越えたら2ヶ月間もの卒業試験がある。そして、医師国家権がある。もう当分は、こんな感じでゆっくりとは、出来ないだろう。

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