新年度のスターとともにやってくる学級のお仕事の一つに,学級設営があります。
昨年度,あんなにがんばって色々貼ったのに,3月にはきれいに全部はがしてしまって,また一から貼り直しです。(笑)
ところで,この学級設営って作業は,小学校はかなり凝ってされていますが,中学校や高校はそうでもないようですね。
たまに中学校高校を参観に行く機会がありますが,自分がそうだった頃を思い出してみても,そんなにあれこれ壁には貼らないですよね。
教科担任制で,設営するものが定まらないというのが一つでしょうね。
それに比べて,小学校の教室の壁は本当に派手です・・・。
(中高で,凝ってされている先生がいらっしゃったらすみません!)
さて
その設営する中身について。
学級設営でよく見られるのは,一人一人の顔写真と目標カード,理科の観察カード,習字の作品,図工の絵画,国語の作文,社会・総合の壁新聞 ・・・など。
もちろん,「これを必ず設営すべき」というものはないと思います。
その担任の授業や,学級のカラーに応じて設営していくといいでしょう。
ただ,コツがあるのは,「何を設営するか」ではなく,「どのように設営するか」です。
設営の方法です。
年間に何度か更新される設営物ですが,そのたびにすべてを取り外して,また新しい設営物のために寸法を測り直して… という感じで,完全にリセットされるような設営では効率が悪いです。
できれば,
シンプルに「入れ替える」だけの学級設営にする!
と作業が楽です。
これは多くの学級でも実践されていることだと思います。
まず,設営物を2つに分けます。
1「年間を通して常時設営していくもの」
→個人写真・目標カード・習字の作品・理科の観察カード など
2「メインとなる,その時期の授業でつくられた作品」
→図工の絵画・国語の作文・社会,総合の壁新聞 など
そして,1「年間を通して常時設営していくもの」たちは,掲示板の上か下,左か右の端にしきつめて並べます。
ここは一年間はずすことはありません。
写真を入れ替えたり,習字を入れ替えたりするだけです。
だから,B5~B4くらいのクリアファイルそれぞれ入れて,そこに抜き差しする形にすると非常に楽です。
画びょうを取り外さなくてよくなります。
次に2「メインとなる,その時期の授業でつくられた作品」は,掲示板の中央に広々とスペースをとります。
そして,学級PTAなどの際には目立つようにドカンと並べて見てもらいます。
ここにも,できればクリアファイルを使いたいですね。
常時クリアファイルをつけておいて,やはり抜き差しするのみにする。
サイズはB4かA3になるでしょうね。
(クリアファイルに入れらた作品は,うまく光沢が出て,際立って見える効果もあります)
また,クリアファイルが難しければ,クリップを使うのもいいですね。
このクリップは,洗濯バサミでもいいし,専用の「ジョイントクリップ」もあります。
普通の針金クリップを画びょうで付けてもいけます。
クリアファイルもクリップも,作品に画びょうの穴を開けずに済むのもうれしいですね。
こうすることで,学級設営は,シンプルに「入れ替える」だけのものとなります。
高学年であれば,(もちろん危険がなければ!)子どもに,自分の作品は自分で掲示させるようにすることだって難しいことではありません。