学校では家庭訪問の時期ですね。
もう,さっそく家庭訪問が始まっている学校もあるでしょうし,私のところのようにゴールデンウィーク明けに,というところもあるでしょう。
たくさんのおうちを回ることになりますね。
先生側としては,時間を守りながら,広い校区を迷うことなくスムーズに回って,しかもいいお話ができるようにと心がけます。
子ども側としては,学校の先生が自分んちに来るなんてことが不思議な感じがして,しかも親と先生の間で自分のことをあーだこーだ言うものだから,居心地が悪いでしょうね。(笑)
しかし,ここではちょっとかわいそうですが,そんな子どものこと以上に,おうちの保護者の方を気遣うべきでしょうね。
保護者側としては,年に一回の緊張の場面です。
おうちの一大イベントといってもいいくらではないでしょうか。
「家を先生に見られる」 プレッシャーですね。
そんな保護者の方の気持ちを汲み取って,まずは
家庭訪問では,必ず一言おうちをほめる!
ことをしましょう。
だって,きっとこのわずか10~15分のために,おうちの方は必死でお片付けをして,お掃除をされたはずです。
ひょっとしたら,新しいテーブルクロスでも買ってきてるかもしれません。
先生がやってきて,おうちの様子になど全く目も向けず「お宅のお子さんは…」なんて真剣な顔で話し始めたら,それはさびしいでしょう。
まずは,部屋に通されたらすぐに
「きれいなおうちですねぇ」
「かわいい飾り物がいっぱいですねぇ」
「植物がいっぱいですねぇ 気持ちがいい」
「すてきな食器ですねぇ」
「あぁ なんか,落ち着くおうちですねぇ いいなぁ」
なんて,感じたままに言ってあげましょう。
特に片付けがされていなくて,家庭訪問に対しても全く準備されていない感じであっても,目に付いたなにかに関心をもってあげるといいでしょうね。
こんな先生の言葉に,気を悪くする方はいませんし,このおかげでその後の本題のお話が明るくできるようになるかもしれません。
ちなみに,余談ですが
私は最近家を新築しました。
家を建てた後も,電気屋さん,水道屋さん,内壁屋さん,家具屋さん など,たくさんの業者さんが家を出入りします。
そこで,この人たちも2つに分かれることに気がつきました。
すぐにおうちをほめてくれる業者さん。
おうちのことなんか全く触れもしない業者さん。
招く側の私としては,念願のマイホームをほめてもらうと本当にうれしくなりました。
一言ほめてくれた業者さんとは,その後の本題の作業も協力的になれそうです。
家に関わる仕事をしている人が,自分の仕事場となる顧客の家について,上手にほめられるということが,「さすがだなぁ」とも感じます。
一方で,まったく家のことに触れもしない業者さんもいます。
家に入ってくるなり,淡々と自分の仕事をしています。
もちろん,それで責任を果たしているわけですから文句は何もありませんが,こちらの心情として,さみしいものがあります・・・
(こうして何件も人の家を回っているから,いちいち家の中に目を向けないのかな・・・)
なんて思いますが,これって,家庭訪問にも似てますね。