小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「聴覚優位」先生の間違いに気付かず音読する子どもたち

2017-09-11 21:58:59 | 授業中の攻略法
国語で詩を読みました。
色んな形で音読をしますが、最初は
「先生の後を付けて読みましょう」
として、一行ずつ、私の「お手本」の後に子どもたちが真似して読む形をとりました。
先生「ぼくは川」
子ども「ぼくは川」
のように。

そうして… 読み終えました。
読み終えて、
「…ん?」
私は、一部分読み間違えたところに気付きました。
単純な文章でしたが、うっかり間違えて音読してしまいました。
でも…「お?」
とてもスムーズに読み終えました。
ということは、子どもたちも私の間違いをそのまま音読していたということです。
「ねえ、先生が間違えちゃったところ、気付いた?」
「え?」「どこ?」
やっぱり気付いていませんでした。
「ほら、〇行目の、~って文章、先生は~~って読んじゃったでしょ」
「あぁ、本当だぁ」
「気付かなかった~」

ということは、子どもたちは教科書を目で見ながら読んでいても、耳から入る音声の方を頼りに読んでいるということですね。
「視覚優位・聴覚優位」
という学習に関する話は私もいくらか聞いたことがありますが、目の前で明らかに「聴覚優位」が表れた場面を見ました。

厳密には個人差があるでしょうし、そのときの状況、発達段階など色んな条件が関わるところでしょうが、今回の音読に関しては、子どもたちにとって「初見の文章」だったことが大きかったのかもしれません。
「先生!間違えてますよ!」
みたいにつっこんでくれる子がいる方が頼もしいのですが、どの子も先生の声に頼りっきりであることが分かり、
(こりゃ責任重大だ)
と、間違えたことを申し訳なく思いました。
これからは簡単な文章でももっと緊張感をもって
読みたいと思います。

もしかしたら、他にも間違ってたところがあるかも…!