一定の条件を満たせば禁煙治療も医療保険を使って3割負担で受けられるようだが,それはおかしい。
日本の社会保険は医療保険,年金保険,介護保険,労災保険,失業保険の五本柱。
そもそも社会保険=Social Securityの考え方は,病気や老齢,労災,失業等のイベントは誰にも起こりうるもので,かつ本人の責めに帰せられない。よって社会全体でいざという時に備えた支えあいの仕組みを作ろうというもの。
リスクの無い人には保険も無い。たとえば公務員には失業保険が無い。
いっぽう,リスクが高いからという単純な理由で自己負担を求めるのは間違い。
たとえば今日では遺伝子検査で特定の病気に罹患するリスクの高いことが判るが,これは本人の責めに帰せられない。
しかし,そもそも吸わなくて済むタバコを長年自分の意思で(弱い意志で?)吸い続け,あげくに健康保険で禁煙治療をしてくれというのはムシが良すぎるし,そもそも社会保険の理念にそぐわない。
同様に,放ったらかしにして悪化した虫歯の治療も自己負担にすべき。
初期の段階でいくらでも治療できたものを,酷くなるまで放置したのは明らかに自己責任。
内臓の病気は気づかないこともあるが,虫歯でそれは無い。
同様に,肥満者の糖尿病治療も自己負担にすべき。
過食を強いられることはない。
昨日まで標準体だった人が,今日突然に肥満になることもない。
長年にわたる食生活と運動習慣を改める機会はいくらでもあったはず。
判っていてそれができないのは自己責任。
誰にも起こりうるもので,かつ本人の責めに帰せられないイベントに対して,社会全体で支えあいの仕組みを作ろうという社会保険の考え方にそぐわない。
一週間ほど前,新聞記事でドゥテルテが日本に来るというのを知って,即座に「そりゃないだろう!」と思った。
1000の単位の麻薬容疑者を射殺させた権力者を,曲がりなりにも法治国家である日本が招待するか???
裁判無しの超法規的な射殺とは,およそ21世紀の文明国家の指導者のすることではない。
国連のパンギムン事務総長を「バカ」と罵り,国連からの離脱もほのめかす。
オバマ大統領の母親を「言ってはいけない言葉」で侮辱し,アメリカ側から会談をキャンセル(当然だ)された。
かたや日本は,南シナ海での中国の台頭を念頭に,「敵の敵は味方」理論でフイリピンを抱き込んでおけ…か??
それは「やってはいけない」。
海洋進出著しい中国へは「法の支配・法の秩序」と言い,いっぽうで超法規的な射殺を命じる権力者を招き入れる。
首脳会談に続いては,天皇との謁見もさせる。
日本政府のしていることは,どう考えても一線を越えている。禁じ手だ。
確信をもって言うが,絶対にやってはいけないことだ。
昨日の試合はスゴかった。
先行された楽天が逆転して4-3。8回1死後から斎藤隆がブルペン全員に拍手で送られて登板。この人はアメリカへ行ってから球速,球威がが伸びた。この試合でも気迫溢れる投球で2人を難なく抑え,いよいよ9回裏に田中が登板。
1点差だからセーブのつく場面だけど,2点取られたら連続勝利記録も途絶えるというきわどい場面。
ノーアウトから連続でランナーを出し,バントで送られてワンアウト2,3塁。
しかしここからが凄かった。表情をほとんど変えずに150㎞/h超の直球を8球投げ続け,見逃しの三球三振→最後は空振り三振。
いやあ,ほんとうに痺れた。
今シーズンは出来るだけ田中の投げる試合を観ようとしたけど,大馬鹿野郎な日本のテレビはあまり放映せず,何度も頭に来た。
神様仏様稲尾様の記録を更新するかっていう試合すら放映しなかった。どういうことだ?
日本はもちろん,今なら世界中の野球界を含めて超一級の投手だっていうのに。
マウンド上の田中の表情は良い。特に鋭い目が良い。
まるで獲物を狙う鮫のような目だ。
閑話休題。
以前の記事でも書いたように,クライマックスシリーズなんてやるんじゃないよ。
大馬鹿野郎な制度だ。
プロが魂を込めて投げる一球。その重みを軽んじるんじゃないよ。
一球一打の真剣勝負の積み重ねで144試合=シーズンの順位が出たんだよ。
それが全てだろう。
42.195㎞のマラソンを走ってゴールしたあとに,
「ハイ,じゃあこれから上位3位までの選手で1000メートル走をやってほんとうの勝者を決めます。」
そんなのアホだ。
楽天よ。金満読売を4-0で粉砕してやれ。
昨夜(なのか?)は大きな揺れで目が覚めました。時刻は2:30頃です。遠くからゴゴーッと地響きが迫ってきました。布団に寝ていると体全体で感じるのです。すぐにNHKのラジオをつけたら緊急地震速報発令直後。
2年前の3.11以来(それ以前もそうだったけれど),福島~茨城沖は地震の巣になってしまっているなあ
よくもこんな所に原発を作ったもんだ。正気の沙汰か?
昨日は福島第一を安倍が視察したそう。テレビで見たら,なんだかにわかに自分が陣頭指揮を取っているような風情だった。そして,そういう絵を意図的にテレビに撮らせていた。幹部連中を後ろに何人も立たせて…。これは悪質だな。
「5,6号機は廃炉にするよう東電へ要請しました」とか胸張って云ってたけど,そんなの誰が云うより既定事実だろう。
それより,汚染水がただ漏れになっていること。そのことについて虚偽を言っていること。
そして将来1~4号機を廃炉に出来ない(おそらく半永久的に燃料を取り出せない)事のほうが圧倒的に大問題じゃないか。
やっぱりこうなる。1/19の記事で「アベノミクスは危険」と書いていたけど…。
今日は東証市場で一挙に1,100円安。これまでの株高は,実需の拡大に裏付けられたものというより,いわば「思惑買い」による株高だった訳だから,こういう局面がいつ来てもおかしくなかった。
まあ,明日あたりは若干値を戻すのだろうけど…。しかし基本的には,総需要が増加⇒企業の利潤増⇒株価上昇というのが健全な市場原理なのであって,何か意図的に策を練って株価をコントロールしようというのは違うだろう。
仮にそれによって株価が上昇したとしても,実体経済の拡大を伴わないものは,つまるところ「バブル」だ。
加えて長期金利の上昇。そもそも大量に国債を発行し続ければ,「はたして返してもらえるのか?」という疑心暗鬼が大きくなっていくのは当然で,国家の財政に対する信認が低下=(国債金利の上昇)するのは当たり前だのクラッカーだ。国と地方合わせて1千兆円=GDPの2倍の借金を背負っているなんてあり得ない。中央銀行が政府の発行する国債の7割を買い続けるというのも,経済学の教科書では「禁じ手」じゃないか。
「アベノミクス」なるものが何故もてはやされているのか。まったく分からん。
仕事で疲れているので今夜はこの辺で打ち切ろう。
安倍が総理になるかならないかのうちに,市場では円安・株高が進行し始め,現在でもその傾向は続いているが,これには注意が必要だ。昨日のレートは1ドル=90円!しかし,円安になれば良いっていう単純な話じゃないだろう。
現に輸入品の価格がジワリと上昇し始めている。原油価格もその一つだ。
そもそも,安倍が云うところの「大幅な金融緩和」だって,金融緩和するぞ,するぞ…と云ってるだけであって,それに市場が「思惑」で売り買いをしているだけじゃないか。これまでの円安・株高は,云ってみれば「安倍バブル」だ。
「インフレターゲット」についても,これは現にインフレーションが起こってしまっている国において,物価上昇率を低く誘導する為の手段であり,デフレ局面において物価水準を上げるために行われるものでは決してない。手加減を一つ誤れば大変なことになる禁じ手だ。
同じく禁じ手と云えば,「日銀はどんどんお札を刷って市中に放出すればいい。そうすればお金の価値が下がって物価が上昇する」という趣旨の安倍の発言を,経団連の米倉は「無鉄砲だ」と批判した。
のちに撤回して安倍に謝罪の電話を掛けたというが,ふつうに考えりゃ米倉のほうがよっぽどまともじゃないか。なんで撤回なんかするんだ!?
補正予算を見れば,公共事業の乱発によって財政規律もほとんど無視されようとしている。このまま国債を発行し続ければ,やがて長期金利が上昇し,国債そのものの発行が困難になり,累積債務に対する利払いも一気に増える可能性がある。
そうなったら日本はおしまいだ。予算を組めなくなるぞ。高齢者の年金は大幅カット。税金を投入している健康保険も運営が困難になり,自己負担率&保険料率も上昇。そもそも,「国土強靭化」の為という公共投資も打てなくなるぞ。
今でも予算90兆のうち半分は国債。累積残高はGDPの200%。スペイン,ギリシアの比ではない。それなのに毎年国債を発行できるのは,日本国債に対する信用が(辛うじて相対的に)高いために金利が極めて低い水準で抑えられているからじゃないか。
安倍はその金利を上げようとしている訳だから,自分で自分の首を絞めようとするものだ。いや,安倍が自分の首を絞めるのは安倍の勝手だけれど,被害を被るのは国民,とりわけ将来の世代だろう。
どうしてこんな単純な真理が軽んじられて,世の人達は「目先の餌」に振り回されているのか?まったくもって理解できない…。
第三極?
昨日は抜群の天気だったのに,結局自転車には乗れませんでした。なんてこった。朝から選挙に行って,その足でもって色々な用事を果たしているうちに夕方になっちゃいましたよ。なんだかなあ…,て感じの土日になっちゃいました。
でもって,20時からは筋トレしながら選挙報道を延々と観てました。小選挙区制ってのは怖いな。日本は階級社会英国のように政党支持が固定的でなく,非常に流動性が高いために,いわゆる無党派層が二大政党のどっちに流れるかで,一方が地滑り的に勝利する。
「第三極」だなんて言って小選挙区に候補者を立てた政党は,結局そのほとんどが自民党を利する結果に終わったじゃないか。当選ラインが下がりますから。
なかには最初から民主党の候補を落とすために小選挙区に立候補したとしか思えないのもいましたね。
ああ,こういうことは書き出したら止まらなくなる…。
僕はアンチ巨人なので,セ・リーグのCSで巨人が2連敗したのは気持ちが良いのですが,それとは別の問題で,やっぱりクライマックスシリーズはおかしい。廃止すべきだ。
だって,レギュラーシーズン144試合を戦って勝率1位のチームが優勝なんでしょ?。なんでそこからまた試合するんですか?どう考えたっておかしいでしょう?
9階の裏まで試合して勝負がついているのに,「やっぱりあと3イニングやろう」なんて事になったら,勝った側は怒り出しますよ。
何よりも,プロの1球の重みを軽く見ちゃ駄目だ。ピッチャーもバッターも,その一球・一打に意地と生活をかけている。見えないところで沢山の準備,ハードなトレーニングをして,1球ごとに真剣勝負をしている。その積み重ねの1勝であり,1敗なのだ。
どんな仕事でもそうだが,プロの仕事を甘く見てはいけない。
NHK‐BSで放送されたドキュメンタリーWAVEの番組です。深刻な財政危機が続くポルトガルは失業率が15パーセント超。若年層のそれはさらに高く,大学を出ても仕事に就けない。教育や医療にかかわる予算も大幅に削減され,多くの教師や医療従事者が食を失っているという。
そんなポルトガルでは,かつて宗主国として支配した元植民地~高成長の続くアフリカのアンゴラモザンビークやブラジルなど。ポルトガル語圏~へ仕事を求めて人々が移住し始めている。労働力の流れが昔と完全に逆転したわけだ。それも出ていく労働力には高学歴者や専門職が多い。まさに頭脳流出だ。僕らは今,かつて栄えた国が没落してゆく姿を見ているのだろうか。
今頃こういうことを言うのはフェアじゃないかもしれないけれど,そもそも国際競争力に大きな格差のある国々が共通通貨ユーロを採用したところに無理があったのかもしれない。
貿易収支が赤字となれば自然に自国通貨安となり,それが長期的には貿易収支を改善するという為替が持つ本来のメカニズムが働かない。これは決定的な構造矛盾だ。
独仏は「勝ち組」となったが,ギリシアやポルトガルのような国は正直厳しいだろう。この先,ユーロ圏はどうなるのだろう?独仏が身銭を切ってでも支えきるのか。それとも,そうなって欲しくないけれど,ユーロ離脱も現実問題となるのか…。
遅まきながら,福島原発事故独立調査委員会(いわゆる民間事故調)の「調査・検証報告書」を読み終えました。多くの関係者に聞き取り調査を行っているので,内容は盛りだくさんで読み応えあり。
事故後の危機の中で,近藤駿介原子力委員長が,首都圏3000万人が避難する「最悪のシナリオ」を策定していたことが改めて明らかにされた。そのポイントは,原子炉の水素爆発とそれによる作業の中断→4号機の使用済み燃料プールに貯蔵されている燃料棒の溶融→溶融した燃料とコンクリートとの相互反応に伴う放射性物質の大量放出,というものであった。巻末にそのシナリオが添付されている。
実は,最も印象に残ったのは,巻頭にある本調査委員長北澤宏一氏の言葉。以下抜粋…。
「徐々に作り上げた「安全神話」の舞台の上で,すべての関係者が「その場の空気を読んで,組織が困るかもしれないことは発言せず,流れに沿って行動する」態度をとるようになった。しかし,もしも「空気を読む」ことが日本社会では不可避であるとすれば,そのような社会は,原子力のようなリスクの高い技術を安全に運営する資格はありません」
まさに正鵠を射ていると思う。東電や原子力技術の関係者は果たして「特別なヒトたち」だったのか?
「こちら側」で「あちら側」の事故対応を批判している我々一般人も,実は日常生活の中で,つまり官庁や企業や地域社会など様々な組織の中で同じような行動をとってきたのではないか?その事をわきに置いて,我々は一方的に「あちら側」の人間を批判できるのか?
本書によれば,東電のある幹部はこう言ったという。
「安全対策が不十分であることの問題意識は存在した。しかし,自分一人が流れに棹をさしても,事は変わらなかったであろう」。
或る意味とても正直な告白だ。しかし彼一人を批判することは出来ないだろう。日本社会の様々な集団においては,日々そういう意識の下で物事が決定され,そして進行してゆく。それは決して特別なことではないのだ。
なんでも今日は民主党を除名された議員らが「小沢新党」を立ち上げたそうだ。
党名は「国民の生活が第一」。こりゃ,いかにも長すぎだ…。
どうせほとんどが1回生議員だから,次の選挙では大半が落選だ。比例議員は特にそうだ。
政策的にも,彼らは相手が黒と言えば白。白と言えば黒というレベルなので,何も言うことは無し。
それよりも…だ。
少し前から小沢が会見するのを見聞きするにつけ思っていたことだが,小沢は言葉が少し怪しくなってきているんじゃないのか?
言い淀むことが明らかに多くなった。
今日の会見もそうだった。
聞いていて実に頼りない。
以前の生彩が無くなっている。
小沢は今日の会見で,「民主・自民・公明の三党合意」と云うべきところを,「民主・自民・公明の三大政党」と言っていた。
まるでギャグだ。
すぐに言い直したけれど,あれじゃ聞いてる議員だってガクッと来たはずだ。
或いは,取り巻きの議員連中は,もっと以前から「小沢はおかしい」と気付き始めているのかもしれない。いや,たぶんそうだろう。。。
思えば,民主党に離党届を出した日の会見も,そこいら辺の部屋で椅子もテーブルも無いまま,立ちんぼで記者に囲まれての会見だった。いかにもショボかった。こう言っては何だが,金屏風を背に会見したっておかしくなかったはずだ。
やはりおかしい…。
小沢は大丈夫なのか?