何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

桜よりぼた餅かい ワンコ

2016-03-20 09:51:25 | ひとりごと
彼岸の中日
ワンコ聖地へお参りしてきた。
次々と花を手にした人々がお参りに訪れているのだろう、花の聖地のようでもあった。
私達がお参りしている時にも、独りでお参りする年配の男性、ヤンチャ風兄さんとその両親、4世代オールキャストの家族などお参り人は絶えなかった。
家へ帰ると、御近所さんが「お仏壇とワンコに」と、ぼた餅を届けて下さっていた。

少しでも長生きしてほしくて、大好きなチーズもパンも我慢させてしまい申し訳なかったよ ワンコ
今日は、お腹いっぱいぼた餅を食べてもいいよ ワンコ

ワンコが教えてくれた、被災地に残されたペットの記事に紹介されていた本を、やっと読んだよ。 「一緒に生きていこう」
実は少し読んで、それ以上は読む勇気がなく、置いていたんだよ ワンコ
「おいで、一緒に行こう~福島原発20キロ圏内のペットレスキュー」(森絵都)
『多くの鎖に繋がれていた犬や、完全室内飼いのねこは餓死してしまっています』(p50)と書かれている隣には、1ページを使って、アスファルトに横たわる子猫の写真があり、その説明書きには 『道端で力尽きた子猫、もう少し早く出会えていれば・・・・。でも、ここには人間の立ち入りが許されていない』とある。
ここまで読んで、これ以上は辛くて読めなかったんだよ ワンコ

けれど、他者の犠牲のうえにある安心安全に甘えていてはいけないと気付かせてくれる本を読んだので、「おいで、一緒に行こう」に再挑戦したんだよ ワンコ

南相馬は、悲しかったよ ワンコ
犬の鎖を繋いだままに避難することも、犬の鎖を外して避難することも、家猫を置き去りにして避難するしかないことも 
悲しかったよ
残された命も 悲しかったよ
とりわけ悲しかったのは、家畜だったそうだよ ワンコ
本には、人っ子一人いなくなった町中に取り残された、寂しそうな泥だらけの豚がいたよ 
溝にはまって身動きがとれない、やせ細った牛がいたよ 
家畜が何十頭という単位で全滅していく様は、心が壊れそうになるくらい辛い、と書かれていたよ ワンコ

ニュースで知らされる目に見えているものだけでも過酷だけれど、私達の目には触れないもっと過酷なことがあったんだよ ワンコ
私達の目に触れないように 静かに犠牲をはらってくれた人もいたんだよ ワンコ

それを教えてくれた本が 山岳救助犬シリーズだったんだよ ワンコ

それは日を改め書くとして、ワンコ 今日はワンコ実家にも挨拶にうかがったよ
ワンコ母さんが、またワンコを誕生させてくれるんだよ
ワンコのあの独特のお座りポーズのぬいぐるみを毛糸で編んで下さってるんだよ
ワンコの首のところの毛を編み込んだ、ワンコそっくりの縫いぐるみが、誕生するよ

ワンコは自分から桜並木とお別れしたけれど 「めぐる季節に朝がくる」
この数年、来年もワンコと桜が見たいと念じながら春を見送ってきたよ
今年はいよいよ ワンコがいない桜並木だと思っていた
けれど、
昨夜ラジオで聴いた歌のように、生まれ変わったワンコとまた桜を愛でることができるよ ワンコ

このページの時間の秘密は、二人の秘密だな ワンコ

犬の賢さと無責任な人間と、何も考えてない自分の反省は、また書くよ ワンコ

つづく