「誰の山 どんな山」より
今日は歯医者の日だった。
このところ奥歯の治療をしているのだが、それが完治しないまま山に登るので、前回の治療日に「7~8㌔の荷物を担いで、3190㍍の山に登るが大丈夫でしょうか」と訊ねた。
すると、歯科医はおっしゃった。
「歯を食いしばる時、一般には奥歯に 力 がかかると思われがちですが、意外に重要なのが奥歯から二番目の歯です。あなたは、それが頑丈なので大丈夫です。
それから、高度3000㍍ほどならば気圧の影響も少ないでしょう。あまり知られていませんが、気圧と歯(体調)は密接な関係にあり、高度1万メートルの上空を何時間も飛んでいると、虫歯でなくとも歯がかなり痛むことがあるのですよ。」
私は山でも森林限界からが元気という質たちのせいか高度の影響を感じたことはないが、国際線での長時間の旅に「気圧と健康」という問題があるのならば「もう少し丁寧な説明がなされるべきである」と忸怩たる思いで、思い出したことがある。
皇太子妃殿下の海外ご訪問だ。
御成婚前の29年の人生のうち半分を海外で生活され、外交官として歩み始めておられた女性に、「男児を産まぬ女に、海外旅行は不要」とばかりに禁足を敷き、それにほんの少し違和感を示されると、「そんなに外国に行きたいのか」と言い放ち心の病に追い込んだ輩たち。
海外で、男児を産めぬ女性が追い詰められた実態や禁足状態について報道されると、手のひらを返すかのように、外国訪問をセッティングし始めるが(御成婚後ご病気前の10年間での海外ご訪問は弔問を含め4回、ご病気後の10年でセッティングされたものは28回)その日程は他と比較しあまりにタイトでるため、雅子妃殿下の御同行は見送られることが相次ぎ、相変わらず禁足が敷かれているのは明白である。
皇太子御夫妻の海外訪問の日程が、他と同様にゆとりあるものであれば、妃殿下が同行される可能性は高まるのではないかという思いもあるが、せめて(短期日程である海外訪問の)同行が叶わぬ理由となる御体調につき丁寧な説明がなされるべきだと感じていたのを、思い出させる、歯科医の「長時間 1万メートルを超す状態における体調不良」の話であった。
だが、そのような下々の心配をよそに、ここにきて着実に御回復されているのを感じさせて頂けるお写真を、今年も拝見できた。
昨年8月11日、第一回山の日制定記念式典にご出席のため上高地を訪問された皇太子御一家の御姿を拝見できたのは最高の思い出となっている。
また、バスターミナルから河童橋に向かうところには、昨年の式典を記念した石碑が建立されているが、そこには皇太子御一家の御名前が記されている。
「山と共に」という言葉は、まさに皇太子御一家に重なってくる。
御夫妻で山を歩かれている御姿も印象的だが、御誕生から半年をすぎ初めての夏を迎えられた敬宮様を背負子に背負われ山を歩かれた皇太子様の御姿が、強く印象に残っているのは私だけではない。
山を歩いていると、背負子でおチビちゃんを背負っている方を見かけるが、「皇太子様が愛子様を背負われていた背負子と同じものなんですよ」と笑顔で仰る方は多い。
下山後に見た報道番組で、「今どきの若者は海が苦手だという人が多く、有名どころの海水浴場でも最盛期より客足は半減している」と伝えていたが、山にそのようなものは感じられない。
私が山を歩き始めた15~6年前と比較し、山は明らかに若返っている。
人は誰でも、目に美しいもの和やかなもの真実なものを真似 近づきたいと思うもの。
そのように感じさせるお力を、皇太子御一家はもっておられると、私は思っている。
お山の話は、まだまだ続く
今日は歯医者の日だった。
このところ奥歯の治療をしているのだが、それが完治しないまま山に登るので、前回の治療日に「7~8㌔の荷物を担いで、3190㍍の山に登るが大丈夫でしょうか」と訊ねた。
すると、歯科医はおっしゃった。
「歯を食いしばる時、一般には奥歯に 力 がかかると思われがちですが、意外に重要なのが奥歯から二番目の歯です。あなたは、それが頑丈なので大丈夫です。
それから、高度3000㍍ほどならば気圧の影響も少ないでしょう。あまり知られていませんが、気圧と歯(体調)は密接な関係にあり、高度1万メートルの上空を何時間も飛んでいると、虫歯でなくとも歯がかなり痛むことがあるのですよ。」
私は山でも森林限界からが元気という質たちのせいか高度の影響を感じたことはないが、国際線での長時間の旅に「気圧と健康」という問題があるのならば「もう少し丁寧な説明がなされるべきである」と忸怩たる思いで、思い出したことがある。
皇太子妃殿下の海外ご訪問だ。
御成婚前の29年の人生のうち半分を海外で生活され、外交官として歩み始めておられた女性に、「男児を産まぬ女に、海外旅行は不要」とばかりに禁足を敷き、それにほんの少し違和感を示されると、「そんなに外国に行きたいのか」と言い放ち心の病に追い込んだ輩たち。
海外で、男児を産めぬ女性が追い詰められた実態や禁足状態について報道されると、手のひらを返すかのように、外国訪問をセッティングし始めるが(御成婚後ご病気前の10年間での海外ご訪問は弔問を含め4回、ご病気後の10年でセッティングされたものは28回)その日程は他と比較しあまりにタイトでるため、雅子妃殿下の御同行は見送られることが相次ぎ、相変わらず禁足が敷かれているのは明白である。
皇太子御夫妻の海外訪問の日程が、他と同様にゆとりあるものであれば、妃殿下が同行される可能性は高まるのではないかという思いもあるが、せめて(短期日程である海外訪問の)同行が叶わぬ理由となる御体調につき丁寧な説明がなされるべきだと感じていたのを、思い出させる、歯科医の「長時間 1万メートルを超す状態における体調不良」の話であった。
だが、そのような下々の心配をよそに、ここにきて着実に御回復されているのを感じさせて頂けるお写真を、今年も拝見できた。
昨年8月11日、第一回山の日制定記念式典にご出席のため上高地を訪問された皇太子御一家の御姿を拝見できたのは最高の思い出となっている。
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敬宮様のこの日一番の笑顔を撮って下さったのは、嘉門次小屋の方だが、嘉門次小屋の有名なイワナの炉端焼きの風景は、こちらだ。四方山祭・四方山話 その弐「四方山祭・四方山話 その壱」より「山の日制定記念式典」に御臨席される皇太子ご夫妻に敬宮様が同行された今回のご訪問であったが、敬宮様が地方公務にご出席されるのは初めてのことだと......
また、バスターミナルから河童橋に向かうところには、昨年の式典を記念した石碑が建立されているが、そこには皇太子御一家の御名前が記されている。
「山と共に」という言葉は、まさに皇太子御一家に重なってくる。
御夫妻で山を歩かれている御姿も印象的だが、御誕生から半年をすぎ初めての夏を迎えられた敬宮様を背負子に背負われ山を歩かれた皇太子様の御姿が、強く印象に残っているのは私だけではない。
山を歩いていると、背負子でおチビちゃんを背負っている方を見かけるが、「皇太子様が愛子様を背負われていた背負子と同じものなんですよ」と笑顔で仰る方は多い。
下山後に見た報道番組で、「今どきの若者は海が苦手だという人が多く、有名どころの海水浴場でも最盛期より客足は半減している」と伝えていたが、山にそのようなものは感じられない。
私が山を歩き始めた15~6年前と比較し、山は明らかに若返っている。
人は誰でも、目に美しいもの和やかなもの真実なものを真似 近づきたいと思うもの。
そのように感じさせるお力を、皇太子御一家はもっておられると、私は思っている。
お山の話は、まだまだ続く