今年のお山の天気はサッパリだったので良い写真は撮れなかったのだが、それでもマシなものを探して記録しておこうと思いつつ、お山を下りるなり、それまで見て見ぬふりをしていた問題山積に登らねばならなくなり、写真の整理は滞りがちである。
そんな今日は、夏休み最後の週のはじまりなので、迷いに迷った事を、少し記しておこうと思っている。
近年の甲子園、いや甲子園をめぐる諸々には、モノ申したい事が多すぎるため、そこを目指し直向に頑張る球児を応援する気持ちに変わりはないものの、甲子園が果たす役割には懐疑的になっていた。
そんな気持ちを増幅させるような話が、この夏にはあった。
去年はただ「栄冠は君に輝く」(作詞・加賀大介、作曲・古関裕而)を気持ちよく歌っているだけの野球小僧が、今年は試合を見るたび解説してくれるまでに成長していたので、「打者走者は、左足で一塁ベースを踏むものなのか?」と訊いてみた。
野球小僧は「チビ子リーグの時には(ダイアモンドが)狭いから、歩幅が合わないこともあるけど、それ以後は自然に左で踏むようになる。そんなのは、野球教室で最初の頃に当然仕込まれること、右足で踏むと、左足が一塁手と交錯することになり危ないから」と当然のことのように、言った。
私がこの質問をする意味を、まだ理解しない素直な野球小僧は得意げに指南してくれたのだが、その答えは、高校野球に「さわやか真っ向勝負」を求めてきた私に、かなり苦いものを与えた。
「それほど常識的なものならば(まして同じリトルリーグで仕込まれているのだから)現役高校球児に訊いても仕方あるまい」と思いつつ、二度にわたる合宿から、真っ黒になり帰って来たJ君にも同じ質問をぶつけてみた。
さすがに私の問いが意図するところを理解しているJ君は、すっと表情をゆがめ、一言こう言った。
「だけど、走者とすれば、左足で踏んだ方が二塁へ加速しやすいという面もあるのだから・・・・・」
確かに必死の状況で、左右の歩幅を合せていられないのは確かだろうし、
ほんの一瞬のことを、素人が外野から云々するのは’’違う’’というのも確かだけれど、
君も本当は分かっているのではないかな J君
少なくとも、あの場面でのそれが、必ずしもフェアープレーとは云えないことを、
だけれども、物事や人の 悪い面や思いがけない失態を 悪意だけで受け留めたくない、という君の優しさが、
その言葉を言わせているのではないかな、
なぜなら あの場面は、二塁へ加速する云々は関係なかったのだから
それも分かったうえで、(見ず知らずの選手のために)そう言ってあげるのが、
J君の優しさであり良いところなのだけど、
その優しさと曖昧さが、気の弱さ優柔不断と映り、レギューラーを遠ざけたのではないかな?
そうだとしたら、寂しいことだね
それとも、
夏の大会に向けての猛練習の最中にも''うんこドリル''を手放せないところが、レギュラーを遠ざけたのかな?
そうだとしたら、その世界は そもそも本分をはき違えていると思うんだよ
けれど、おそらく君は、
自分に力がなかっただけ、と言いつつ、これからも頑張るんだろうな
どんな経験も生きる時がくる、生かせる人になる、そう信じて応援しているよ J君
野球小僧の意見を聞いた頃に読んでいた本は、この件について「なんとなくクロ」を裏付けるものだったので、どんよりとしていたのだが、J君の言葉を聞いて、まったく違う分野の本が思い浮び、そのお蔭で少し気持ちが晴れたような気がしている。
そんな二冊については、又つづく
お山の話 「2017 四方山話 その壱」も、おそらく続く
備忘録、「うんこ復活」
そんな今日は、夏休み最後の週のはじまりなので、迷いに迷った事を、少し記しておこうと思っている。
近年の甲子園、いや甲子園をめぐる諸々には、モノ申したい事が多すぎるため、そこを目指し直向に頑張る球児を応援する気持ちに変わりはないものの、甲子園が果たす役割には懐疑的になっていた。
そんな気持ちを増幅させるような話が、この夏にはあった。
去年はただ「栄冠は君に輝く」(作詞・加賀大介、作曲・古関裕而)を気持ちよく歌っているだけの野球小僧が、今年は試合を見るたび解説してくれるまでに成長していたので、「打者走者は、左足で一塁ベースを踏むものなのか?」と訊いてみた。
野球小僧は「チビ子リーグの時には(ダイアモンドが)狭いから、歩幅が合わないこともあるけど、それ以後は自然に左で踏むようになる。そんなのは、野球教室で最初の頃に当然仕込まれること、右足で踏むと、左足が一塁手と交錯することになり危ないから」と当然のことのように、言った。
私がこの質問をする意味を、まだ理解しない素直な野球小僧は得意げに指南してくれたのだが、その答えは、高校野球に「さわやか真っ向勝負」を求めてきた私に、かなり苦いものを与えた。
「それほど常識的なものならば(まして同じリトルリーグで仕込まれているのだから)現役高校球児に訊いても仕方あるまい」と思いつつ、二度にわたる合宿から、真っ黒になり帰って来たJ君にも同じ質問をぶつけてみた。
さすがに私の問いが意図するところを理解しているJ君は、すっと表情をゆがめ、一言こう言った。
「だけど、走者とすれば、左足で踏んだ方が二塁へ加速しやすいという面もあるのだから・・・・・」
確かに必死の状況で、左右の歩幅を合せていられないのは確かだろうし、
ほんの一瞬のことを、素人が外野から云々するのは’’違う’’というのも確かだけれど、
君も本当は分かっているのではないかな J君
少なくとも、あの場面でのそれが、必ずしもフェアープレーとは云えないことを、
だけれども、物事や人の 悪い面や思いがけない失態を 悪意だけで受け留めたくない、という君の優しさが、
その言葉を言わせているのではないかな、
なぜなら あの場面は、二塁へ加速する云々は関係なかったのだから
それも分かったうえで、(見ず知らずの選手のために)そう言ってあげるのが、
J君の優しさであり良いところなのだけど、
その優しさと曖昧さが、気の弱さ優柔不断と映り、レギューラーを遠ざけたのではないかな?
そうだとしたら、寂しいことだね
それとも、
夏の大会に向けての猛練習の最中にも''うんこドリル''を手放せないところが、レギュラーを遠ざけたのかな?
そうだとしたら、その世界は そもそも本分をはき違えていると思うんだよ
けれど、おそらく君は、
自分に力がなかっただけ、と言いつつ、これからも頑張るんだろうな
どんな経験も生きる時がくる、生かせる人になる、そう信じて応援しているよ J君
野球小僧の意見を聞いた頃に読んでいた本は、この件について「なんとなくクロ」を裏付けるものだったので、どんよりとしていたのだが、J君の言葉を聞いて、まったく違う分野の本が思い浮び、そのお蔭で少し気持ちが晴れたような気がしている。
そんな二冊については、又つづく
お山の話 「2017 四方山話 その壱」も、おそらく続く
備忘録、「うんこ復活」