何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

神と仏のであい

2018-01-07 13:00:00 | ひとりごと
「京の都の珍(苦行)道中①」「京の都の珍(苦行)道中②」「一隅を照らす’’愛’’ は国の宝」より

私が山歩きの後にお世話になるだけでなく、上高地と温泉好きの我が家は、年に一度は家族そろってこちらのホテルにご厄介になる。
上高地には温泉のあるホテルが二つしかないのだが、そのうちの一つが、ここ上高地温泉ホテルで、源泉かけ流しの湯が日々の疲れや下山後の筋肉痛を癒してくれる。
だが、この温泉の恩恵に与るのは、人間だけでない。

夏、上高地温泉ホテルの前の小川を幻想的に舞う蛍も、この温泉の恩恵に浴している。
右の写真は、ホテル玄関前の小川付近から六百山を撮ったものだが、この小川に住む蛍が、厳しい寒さに覆われる上高地の冬を乗り越え命を繋ぐことができるのは、滾滾と湧く温泉の暖気があるからだという。

そんなホテルのロビーにある、山に関する美術品を展示するギャラリーで、一際目を引くのが青蓮院門跡 門主 東伏見慈晃様が揮毫された「山川草木 悉皆 成佛」「一隅を照らす」という書だ。http://kamikouchionsenhotel.blog.fc2.com/blog-entry-235.html

上高地で拝見する「山川草木悉皆成仏」という言葉は勿論 感慨深いものがあるが、私は「一隅を照らす」という言葉に長く惹かれていたので、いつか青蓮院門跡を訪れたいと思っていた。
それが実際に実現すると、青蓮院問跡のいたるところに、最澄の尊い教えである「一隅を照らす」のお言葉が示されていた。
 


以上のことから「一隅を照らす’’愛’’」で、「神降りる地とかけて、最澄と解く」と記した私的な理由は提示できたが、では何故その心が「神仏が’’愛’’で つながるでしょう」となるのかは、又つづく