「ワンコ星たち①」より
ワンコは私が忙しさと諸々で心身ともにまいっているのを知っているから、
今月お告げの本はないと思っていたのだけれど、
用事で立ち寄った図書館で、ワンコは本をお告げしてくれたね
だけど、
あまり知らない作者の、その本の帯を見て、ぱらぱらと中味をめくり・・・
正直なところ、何かの間違いではないかと思ったんだよ ワンコ
「星々たち」(桜木紫乃)
本の帯より
『奔放な母親とも、実の娘とも生き別れ、昭和から平成へと移りゆく時代に北の大地を彷徨った、塚本千春という女。その数奇な生と性、千春とかかわった人々の哀歓を、研ぎ澄まされた筆致で浮き彫りにする九つの物語。桜木紫乃の真骨頂がここにある!』
ぱらぱらめくっただけで感じられる、
「奔放な母親」「生き別れ」「数奇な生と性」という表現では足りないような気配は、
真面目の前に’’※クソ’’がつきかねない私には共感するのが難しい感情だし、
その手の話を、この’’※クソ’’忙しい今なにも読まなくても、と思ったのだけど、
ワンコのお告げだし、短編集なので、
読んでみることにしたんだよ ワンコ
「星々たち」は三人の女性の「生と性」を描く短編集だが、全体で一つの物語となっている。
「咲子」という女性の「生と性」があり、咲子が育てることを放棄した娘「千春」の「生と性」があり、千春が産み落とした(そして逃げ出した)娘「やや子」の「生と性」が描かれている。
男に寄りかからなければ生きられない女と、男に期待はしていないが自立もしていない女と、男だけでなく何事にも関心薄く自分一人で立っている女の、三代の血脈が最終章に向け徐々に結実していくとき、不覚にも泣けてしまった。
そこには、帯に一際大きな文字で書かれていた言葉が、あった。
『いびつでもかなしくても生きてゆく』(「星々たち」より)
ねぇワンコ
私が歩き始めた道は、いびつでもかなしいものでもないかもしれないけれど、
だからといって、長年 私が目指してきたものではないことは、
ワンコはよく分かっているよね
だからこそ苦しみ抜いた、この半年だったけど、
生きてゆく
そう思いながら読み終える、最後のページにあったワンコからのメッセージ
ワンコが本に託してくれた、ワンコからのお告げのメッセージ
『星はどれも等しく、
それぞれの
場所で光る。
いくつかは流れ、
消えていく。
わたしもまた、
ちいさな星の
ひとつなのだー』(「星々たち」より)
ねぇワンコ
ワンコがお空組に引っ越す前の半年は、
丑三つコーラスをするワンコと一緒に、犬星やオリオン座を見上げたね
それは何時からか、ワンコと私にとって、約束の星になったよね
もし何時かお互い触れることができなくなっても、
約束の星を頼りに、見守りあおうねって
約束したね
それを、本書のこの言葉は思い出させてくれたよ ワンコ
ワンコの仕業だろう
ねぇワンコ
私は私の場所で、小さくても輝けるように、
大好きな人が輝けるよう、応援できるように、
頑張るよ ワンコ
約束の星から、見守っていてね ワンコ
家人と競争していた水仙、
今年も私の黄色い水仙だけが咲いたんだよ ワンコ
水仙の花言葉というと、「ナルシスト」なんかが有名だけど、
黄色い水仙の花言葉は、「私のもとへ帰って」「もう一度愛して欲しい」なんだって
私のワンコへの想いにピッタリだよ ワンコ
ところでさ、’’クソ’’に※をつけたのには理由があるんだよ
最近の数少ない楽しみの一つだったドラマ「アンナチュラル」の法医学者の口癖なんだよ
主人公を演じた女優さんのファンの、例のうんこ君が ’’クソ’’って言いだす日は近いと思うよ
そんな話も、またね ワンコ
追伸
「星々たち」の作者を、あまり知らない、と書いてしまったが、以前 一作読んでいたようだ。
「氷の轍」(桜木紫乃)(参照、「落とす作業の一つ カツ丼」)
ワンコは私が忙しさと諸々で心身ともにまいっているのを知っているから、
今月お告げの本はないと思っていたのだけれど、
用事で立ち寄った図書館で、ワンコは本をお告げしてくれたね
だけど、
あまり知らない作者の、その本の帯を見て、ぱらぱらと中味をめくり・・・
正直なところ、何かの間違いではないかと思ったんだよ ワンコ
「星々たち」(桜木紫乃)
本の帯より
『奔放な母親とも、実の娘とも生き別れ、昭和から平成へと移りゆく時代に北の大地を彷徨った、塚本千春という女。その数奇な生と性、千春とかかわった人々の哀歓を、研ぎ澄まされた筆致で浮き彫りにする九つの物語。桜木紫乃の真骨頂がここにある!』
ぱらぱらめくっただけで感じられる、
「奔放な母親」「生き別れ」「数奇な生と性」という表現では足りないような気配は、
真面目の前に’’※クソ’’がつきかねない私には共感するのが難しい感情だし、
その手の話を、この’’※クソ’’忙しい今なにも読まなくても、と思ったのだけど、
ワンコのお告げだし、短編集なので、
読んでみることにしたんだよ ワンコ
「星々たち」は三人の女性の「生と性」を描く短編集だが、全体で一つの物語となっている。
「咲子」という女性の「生と性」があり、咲子が育てることを放棄した娘「千春」の「生と性」があり、千春が産み落とした(そして逃げ出した)娘「やや子」の「生と性」が描かれている。
男に寄りかからなければ生きられない女と、男に期待はしていないが自立もしていない女と、男だけでなく何事にも関心薄く自分一人で立っている女の、三代の血脈が最終章に向け徐々に結実していくとき、不覚にも泣けてしまった。
そこには、帯に一際大きな文字で書かれていた言葉が、あった。
『いびつでもかなしくても生きてゆく』(「星々たち」より)
ねぇワンコ
私が歩き始めた道は、いびつでもかなしいものでもないかもしれないけれど、
だからといって、長年 私が目指してきたものではないことは、
ワンコはよく分かっているよね
だからこそ苦しみ抜いた、この半年だったけど、
生きてゆく
そう思いながら読み終える、最後のページにあったワンコからのメッセージ
ワンコが本に託してくれた、ワンコからのお告げのメッセージ
『星はどれも等しく、
それぞれの
場所で光る。
いくつかは流れ、
消えていく。
わたしもまた、
ちいさな星の
ひとつなのだー』(「星々たち」より)
ねぇワンコ
ワンコがお空組に引っ越す前の半年は、
丑三つコーラスをするワンコと一緒に、犬星やオリオン座を見上げたね
それは何時からか、ワンコと私にとって、約束の星になったよね
もし何時かお互い触れることができなくなっても、
約束の星を頼りに、見守りあおうねって
約束したね
それを、本書のこの言葉は思い出させてくれたよ ワンコ
ワンコの仕業だろう
ねぇワンコ
私は私の場所で、小さくても輝けるように、
大好きな人が輝けるよう、応援できるように、
頑張るよ ワンコ
約束の星から、見守っていてね ワンコ

黄色い水仙の花言葉 「私のもとへ帰って」「もう一度愛して欲しい」
家人と競争していた水仙、
今年も私の黄色い水仙だけが咲いたんだよ ワンコ
水仙の花言葉というと、「ナルシスト」なんかが有名だけど、
黄色い水仙の花言葉は、「私のもとへ帰って」「もう一度愛して欲しい」なんだって
私のワンコへの想いにピッタリだよ ワンコ
ところでさ、’’クソ’’に※をつけたのには理由があるんだよ
最近の数少ない楽しみの一つだったドラマ「アンナチュラル」の法医学者の口癖なんだよ
主人公を演じた女優さんのファンの、例のうんこ君が ’’クソ’’って言いだす日は近いと思うよ
そんな話も、またね ワンコ
追伸
「星々たち」の作者を、あまり知らない、と書いてしまったが、以前 一作読んでいたようだ。
「氷の轍」(桜木紫乃)(参照、「落とす作業の一つ カツ丼」)