どうしてこんなに楽しいんだろう!

新しいことをはじめるって楽しいですね!美味しいお酒を飲んで、好きな音楽を聴いて、ヨカバンジャー!!

「また、必ず会おう」と誰もが言った。

2012年01月27日 | 読書・歴史
出会いに対する感動、そして感謝。
この本を読み進むうち、主人公の秋月和也と17歳のころの自分を重ね・・思い起こした。
共感できる部分があまりにも多い。

当時、私は何のために勉強するのか、何のために大学に行くのか、何のために生きているのか、
その答を見つけられないまま日々を過ごしていた。

偶然出会ったK氏に
「その人の人生は他人にみせるためのものではないよ」・・といわれ・・人生観が変わった。
また、「悩みは人生の摩擦力だ」・・・とも
摩擦がなければ人生はスムーズですか?そうではないよね・・それでは、氷の上を走っているようなもので、方向が定まらない。
摩擦があるから、人間は目標に向かってちゃんと歩けるのです・・と。

出会い、そしてそこで交わした言葉、表情、感情・・それはそのひとの人生の宝だ。

この本では、その"出会い"で和也が成長して行く過程が実に繊細に描かれている。
さらに、和也と出会った大人たちも、和也との出会いで変化して行く。
最初は、10代の自分と照らしながら読んでいたが・・途中から、
"今"の自分が小説の中の和也との出会いによって心を動かされていることに気づく。

何ということだ! 今を生きるすべての世代の人にこの本を捧げたい!!

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小説の最後に八幡浜から大分行きフェリーで"出会った"三品という名のおじいさん。
彼は和也に「命の有限性」について語る。
「自分の命は限りある有限なものだと強く認識したものほど、自分の使命が何か考えようとする。
そして、人は使命感に目覚めることができる。」


この言葉を聞いた時、黒澤明監督の「生きる」という映画を思い出した。

この映画の主人公は、がんで余命半年と宣告され・・初めて人生と正面から向き合う。
そんな彼が、一人の女性との出会いから「自分にも、まだまだできることがある!」ことに気づき・・
それから、人が変わったように、生き生きと最後まで人生を燃焼させた。

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この本の著者:喜多川泰氏の"あとがき"にこうある。

成功したいと願う若者は、何が必要か?と問われれば
「もっと努力をしなければならない」と答えるでしょう。
一方で、世間からすでに成功者と認められている人が、そうなるために何が必要だったか?
と問われれば、例外なくこう答えるでしょう。

「私の成功は出会いによってもたらされました。出会った方々のおかげです。」

成功云々はさておき、今の自分があるのは・・今まで出会った方々のおかげです!

この本を読むと素直にそう思えてくる・・そして感謝の気持ちでいっぱいになった。

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名古屋~新富士:往復・・「こだま」車中にて一気に読んだ。感動して何度も熱くなった。



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「また、必ず会おう」と誰もが言った。
クリエーター情報なし
サンマーク出版



コメント (2)
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