あれから一年。
どれだけの人が涙を流しただろうか。
どれだけの人が一生消せない傷を心に残したのだろうか。
地震や津波は天災ではあるが...。
災害があってからの『想定外』は頂けない。
人の記憶は時間が経てば消えて行くものだが...。
あの日のテレビから流れる映像は今も鮮明に脳裏に残る。
地震による揺れの恐怖。
ビニールハウスや田圃が次々に黒い津波に呑まれていくシーン。
その瞬間までそこに生活があった自分の家が流されていく現実。
そんな映像を見ながらテレビに向かい『早く逃げて...』と叫んでいる自分があった。
見ているだけで涙が流れ気持が委縮したあの日。
政治は国民の為にあると思うのだが、こんな時期に足の引っ張り合い。
いち早く被災地が立ち直るための決断がどうして出来ないのだろうか。
はがゆい思いで政治の動きを見ているだけである。
そして、現在も続く福島第一原発問題。
被災地の復興が続く中で福島だけは原発問題の渦中にあり、
なかなか復興が進まない地域も多くあるという。
またあの日の思いに立ち戻って自分のできることを
もう一度考えてみる一日にしたいと思う。
改めて犠牲になられた多くの方のご冥福をお祈りするとともに、
いまだ大変な生活を強いられている方々の一日も早い平安が訪れることを願っている。