ここ4、5日真夏の雲が浮かんでいる
。
オオムラサキを追いに横河渓谷に入る
。
去年は一頭のオオムラサキを確認しただけ。
今年も昨年と同様であった
。
自然はそんなに早く回復しないのか
あるいは見過ごしているだけなのか
。
そんな事を考えながら歩く。
林道沿いに咲くホタルブクロが出迎えてくれる
。
今日も暑い日になっている
。
滝がある日蔭はマイナスイオンが一杯
。
空気が違う
生温かい空気ではない
。
冷んやりとして滝の飛沫が混ざっている様な空気である
。
クリックすれば大きくなります。
いつもの水飲み場に着く
。
ウラギンヒョウモンが盛んに吸水をしている
。
その横にある地下水が湧いている所にはオタマジャクシが...。
新しい命が生まれている
。
一つ一つの命の誕生である
。
早いもので蛙の姿に変身した個体も見える
。
ネットで調べてみたらナガレタゴガエルらしい
。
道沿いにはゲンノショウコが白い花を咲かせている
。
ゲンノショウコはフウロ草の仲間。
花はよく似る
。
ゲンノショウコは整腸剤として知られている。
長野県内でも古くから「 百草丸(ひゃくそうがん)」にゲンノショウコなどと共に
苦味健胃薬として用いられている
。
上を見上げると薄紫の花
。
ブッドレア(フジウツギ)の群生である
。
花に香りと豊富な蜜があり英語圏では蝶を呼ぶ樹(バタフライブッシュ)とも呼ばれる。
この花も大きく目立つ花。
夏空の色の中に溶け込むようである
。
さて目的はオオムラサキ。
いつもの水飲み場にはいない
。
渓流沿いの枝には翅を輝かせたアキアカネ。
早くもアキアカネの登場である
。
クリックすれば大きくなります。
渓流の流れは急流あり。
また穏やかな流れあり。
よく人生に例えられるがその景色は飽きないものである
。
クリックすれば大きくなります。
絹のように流れ落ちる水の流れを見ながらフッと見ると...
。
いた
そう、オオムラサキ
。
クリックすれば大きくなります。
そこにはルリシジミやウラギンヒョウモン
。
色んな蝶が乱舞している。
そんな中、ルリシジミを追ってみる
。
吸水はしているもののなかなか翅を開かない。
この蝶は翅の表側は滅多に見せてはくれないという
。
クリックすれば大きくなります。
そこで...
。
そっと追う
。
「きらきらとちらちらと」という表現が適切かは別として...。
思わず目を奪われるほどに青く美しく煌めいて見える
。
追うと葉の上にとまり翅を開いている。
確かにルリシジミと言われるだけの事は有る
。
クリックすれば大きくなります。
キチョウ
。
平地にいるモンキチョウは翅の表面に黒い模様が無い。
渓流のキチョウは翅の端が黒い
。
そのてふてふ。
キチョウの飛翔。
小さな虫を捕まえる瞬間
。
家に帰ってみて驚いた。
遠くに黒いものがひらひらと舞っている。
近寄って見るとカラスアゲハ
。
カラスアゲハの飛翔。
鱗粉(りんぷん)の色が七色に変わる
。
蝶の鱗粉は細かい毛が進化したものと言われている。
クリックすれば大きくなります。
そのうちに湿った場所に陣取り吸水を始める
。
絶え間なく翅を動かしているのは警戒信号なのだろうか
クリックすれば大きくなります。
暫く林道を行くとオオムラサキ
。
この個体は逃げない。
ポーズもしっかりと取ってくれる。
大写しで...。
はい、チーズ
クリックすれば大きくなります。
さてお昼時だから帰ろう
。
今日は吸水しているオオムラサキを五頭程確認
。
来た道を引き返す
。
と...
クヌギの木にオオムラサキの姿
。
もしや樹液を吸っているのでは...。
木の裏に回って見て驚く
。
いるわ、いるわ
十頭以上のオオムラサキ
。
クワガタもいる
。
テントウムシもいる
。
樹液の周りは大変なことになっている
。
溝に触覚を入れている
。
テントウムシはお尻だけ出している状態
。
去年見なかったのだろうか
それとも去年以上に孵化したのだろうか。
オオムラサキは確実に増えている感じである
。
自然が守られている
。
嬉しい思いで渓流を後にするのであった
。
canonEOS60D sigumaAPO50-500