(松本清張賞受賞作品)
また葉室麟さんの本である。
葉室作品に出会ったのは2012年だったと思う。
それ以来20作品近く読んできた。
ブロ友さんらも読んでおられるので、
情報が入り、
今回の作品はkeiさんからのご紹介です。
この本は、
架空の月ケ瀬藩という小藩の物語で、
時代は江戸時代寛政の改革あたりなのですが、
徳川幕府関連以外は創作上の人物?ばかりなので、
いつものように、
メモしながら読み進めました。
武士でもあり文人でもあった松浦将監と、
幼馴染二人(平侍の源五・百姓の十蔵)との友情や、
人間的成長を軸とした物語です。
将監の母の言う、
「人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか」
という言葉に、
一気に引き込まれました。
そして天の川のことを漢詩では銀漢というのですね。
銀漢とは天の川のことなのだろうが、
頭に霜を置き、
年齢を重ねた漢(おとこ)も銀漢かもしれんな。
そこから題名がきているようです。
また、
人は脚力が尽きる老いの最中に、
輝かしいものをみるのであろうか。
という文章があるのですが、
今後たとえ身体的には衰えても、
景色にせよ人の心映えであれ、
最後には美しいものを、
心に刻んでいきたいものだと思いました。
巻末の解説には、
他者の犠牲の上に生きることは、
恥ずかしいことである。
しかし、
それを知る者にとって、
人生は何物にも替えがたいほど尊い。
だから、
自分の人生を他者のために奉げることもできる。
とあるように、
志の高い3人の物語でありました。
私も、
28歳と59歳で病死した故郷の友人達に、
恥ずかしくないように生きていかなければと、
また思わされました。
葉室さんの本は、
どの本もいいですね。
keiさん有難うございました。
次読む葉室作品も決まってます。
日曜日コメント欄閉じてます。