田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

枕草子:光る君へ第29回

2024年07月29日 | 趣味・本・テレビ他

°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°第29回「光る君へ」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

『枕草子』の本。

 

千年も前の随筆なのですから、

現在伝わっているのは、

伝本(でんぼん)」といわれるものです。

(昔の人が書き写したり編集しなおしたもの)

 

今回初めて知りましたが、

その伝本は、

4系統に分けられるというのです。

 

三巻本系統・能因本系統・堺本系統・前田家本

 

ですから、

同じ『枕草子』とありましても、

どれを底本(そこほん・ていほん)にするかによって、

違う段が含まれていたり、

抜けてたりするのですね。

 

私の持っている『枕草子』

 

三巻本 1961(昭和36)年発行

能因本 2008(平成20年)発行

そして今回購入の、

『眠れないほど面白い枕草子』2021(令和3年)発行

それぞれを、

<宮にはじめて参りたるころ>

の、

「段」で比べてみました。

 

三巻本では174段。

能因本182段。

眠れないほど面白い枕草子では177段。

 

確かに段の数字はそれぞれですね。

 

ですから、

4系統全部読み比べないと、

読んだことにはならないかもしれません。

古典苦手ですから私はパスですが。

 

この『眠れないほど面白い枕草子』を、

現代語訳で読むと、

「光る君へ」で清少納言を演じている、

ファーストサマーウイカさんとピッタリ重なる感じです。

 

例えば、

<宮に始めて参りたるころ>

 

私がはじめて、

定子さまのところに参上したころのこと、

お話するわね。

 

とにかく私、

こう見えて超恥ずかしがり屋だったの・・・

 

ちょっと誰!?

「信じられない」なんて言った人!

まぁいいわ。

(26P)

このように訳している岡本梨奈さんは、

予備校で、

古文・漢文講師をされてるそうです。

 

ききょう(清少納言)が、

まひろ(紫式部)宅を訪れた時の、

衣装が貴族鼠(きぞくねず)なのか、

紫鼠(むらさきねず)なのか、

喪を表しているんでしょうが良い色合いでしたね。

(写真より紫がかってます)

ですが、

清少納言が、

紫式部宅を訪れるなんてあり得ないと思うのですし、

あんなに親しくもなかったと思うのですが、

これはドラマです(笑)

 

昨夜の放送では自ら、

まひろ宅に『枕草子』を持参してますし、

定子の兄の伊周のところへもで、

皇后さま(定子)のすばらしさを宮中におひろめください

と言ってましたね。

 

『先の眠れないほど面白い枕草子』の、

現代語訳で、

真実を(笑)

清少納言に語って頂きましょう。

 

この『枕草子』は、

私が見て、

思ったことを「まさか誰も見ないだろう」と思って、

退屈な里住まいの時に書いてまとめたものよ。

 

つまらないことや、

他人にとって不快なことも多々あるでしょうから、

上手く隠しておけたと思っていたのに、

どこでどうしたことか、

気づいたら世間に洩れていたの。

後略

(398P)

だそうです。

(笑)(笑)(笑)

 

一条天皇の母であり、

道長の姉でもある詮子は、

「四十の賀」を迎えましたがほどなく亡くなりました。

満年齢ですと38~39才です。

(962~1001)

 

円融天皇にも大事にされず、

寂しい人生だったとはいえ一条天皇を生み、

史実でも、

道長の立役者でもありました。

吉田羊さんはまり役でした。

 

正妻の倫子と道長の関係が、

何だかギクシャクしてきましたね。

倫子さん、

明子の存在には腹が立っていても、

返事くらい返さなきゃね

そうはいえ、

嫡妻の他に妾(しょう)のいる時代は、

大変だったことでしょう。

(明子は妾というより妻という位置らしいですが)

 

なお、

舞が上手に舞えただけで、

(すごく上手だったけれど)

子供にも従五位下(じゅごいのげ)とは驚きでしたが、

確か猫にも位を与えたような話がありましたから、

そういう意味では、

当時の位って、

簡単に授けるものでもあったんでしょうね。

 

でも、

まひろ(紫式部)の父親も、

従五位下でしたから、

子供に授けるにしたら、

もっと下でもいいのではと思いましたよ

 

それにしても、

まひろの父(藤原為時)への「怠慢」という言葉に、

為時殿は真面目なお方。

怠慢とは言い過ぎでありまする。

という実資は、

人物をキチンと評価していていいですね~。

 

夫の藤原宣孝とまひろ母子最後の一枚

月に照らされての、

まひろ家族の映像が綺麗でした。

(4枚の写真はNHKよりお借りいたしました)

 

ではまた来週。

 

 

 

コメント (8)
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