°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°第29回「光る君へ」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
『枕草子』の本。
千年も前の随筆なのですから、
現在伝わっているのは、
「伝本(でんぼん)」といわれるものです。
(昔の人が書き写したり編集しなおしたもの)
今回初めて知りましたが、
その伝本は、
4系統に分けられるというのです。
三巻本系統・能因本系統・堺本系統・前田家本
ですから、
同じ『枕草子』とありましても、
どれを底本(そこほん・ていほん)にするかによって、
違う段が含まれていたり、
抜けてたりするのですね。
私の持っている『枕草子』
三巻本 1961(昭和36)年発行
能因本 2008(平成20年)発行
そして今回購入の、
『眠れないほど面白い枕草子』2021(令和3年)発行
それぞれを、
<宮にはじめて参りたるころ>
の、
「段」で比べてみました。
三巻本では174段。
能因本は182段。
眠れないほど面白い枕草子では177段。
確かに段の数字はそれぞれですね。
ですから、
4系統全部読み比べないと、
読んだことにはならないかもしれません。
古典苦手ですから私はパスですが。
この『眠れないほど面白い枕草子』を、
超現代語訳で読むと、
「光る君へ」で清少納言を演じている、
ファーストサマーウイカさんとピッタリ重なる感じです。
例えば、
<宮に始めて参りたるころ>
私がはじめて、
定子さまのところに参上したころのこと、
お話するわね。
とにかく私、
こう見えて超恥ずかしがり屋だったの・・・
ちょっと誰!?
「信じられない」なんて言った人!
まぁいいわ。
(26P)
このように訳している岡本梨奈さんは、
予備校で、
古文・漢文講師をされてるそうです。
ききょう(清少納言)が、
まひろ(紫式部)宅を訪れた時の、
衣装が貴族鼠(きぞくねず)なのか、
紫鼠(むらさきねず)なのか、
喪を表しているんでしょうが良い色合いでしたね。
(写真より紫がかってます)
ですが、
清少納言が、
紫式部宅を訪れるなんてあり得ないと思うのですし、
あんなに親しくもなかったと思うのですが、
これはドラマです(笑)
昨夜の放送では自ら、
まひろ宅に『枕草子』を持参してますし、
定子の兄の伊周のところへもで、
皇后さま(定子)のすばらしさを宮中におひろめください
と言ってましたね。
『先の眠れないほど面白い枕草子』の、
超現代語訳で、
真実を(笑)
清少納言に語って頂きましょう。
この『枕草子』は、
私が見て、
思ったことを「まさか誰も見ないだろう」と思って、
退屈な里住まいの時に書いてまとめたものよ。
つまらないことや、
他人にとって不快なことも多々あるでしょうから、
上手く隠しておけたと思っていたのに、
どこでどうしたことか、
気づいたら世間に洩れていたの。
後略
(398P)
だそうです。
(笑)(笑)(笑)
一条天皇の母であり、
道長の姉でもある詮子は、
「四十の賀」を迎えましたがほどなく亡くなりました。
満年齢ですと38~39才です。
(962~1001)
円融天皇にも大事にされず、
寂しい人生だったとはいえ一条天皇を生み、
史実でも、
道長の立役者でもありました。
吉田羊さんはまり役でした。
正妻の倫子と道長の関係が、
何だかギクシャクしてきましたね。
倫子さん、
明子の存在には腹が立っていても、
返事くらい返さなきゃね。
そうはいえ、
嫡妻の他に妾(しょう)のいる時代は、
大変だったことでしょう。
(明子は妾というより妻という位置らしいですが)
なお、
舞が上手に舞えただけで、
(すごく上手だったけれど)
子供にも従五位下(じゅごいのげ)とは驚きでしたが、
確か猫にも位を与えたような話がありましたから、
そういう意味では、
当時の位って、
簡単に授けるものでもあったんでしょうね。
でも、
まひろ(紫式部)の父親も、
従五位下でしたから、
子供に授けるにしたら、
もっと下でもいいのではと思いましたよ。
それにしても、
まひろの父(藤原為時)への「怠慢」という言葉に、
為時殿は真面目なお方。
怠慢とは言い過ぎでありまする。
という実資は、
人物をキチンと評価していていいですね~。
夫の藤原宣孝とまひろ母子最後の一枚
月に照らされての、
まひろ家族の映像が綺麗でした。
(4枚の写真はNHKよりお借りいたしました)
ではまた来週。