気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

避難所の人間観察

2011-07-06 20:15:22 | 日記・エッセイ・コラム

 はっきり言って避難所では不快だった。避難していることそのもののストレスもあったが、隣人が問題だった。津波で家が流されたとか、避難指示が出て自宅に帰れないなどの理由で避難所にいる人が大半なのだが、その家族は地震によるライフラインが寸断されたため自宅では何もできないし、余震が怖いからという理由で避難所にいた家族なのだ。だから毎日家に帰っては布団や食料を持ってくる。風呂にも入れたと自慢げにいう。配給があると我先に飛びつき他人より多く貰おうとする。赤ん坊がいるのだが泣くのはまだいいけれどそれを近隣に「もうしわけないです」と言いつつ、「でも仕方ないよね。かわいそうだもんね、赤ん坊が一番だもん」といってのける。それっておまえがいうセリフかよ!と突っ込みを入れたくなるくらいに迷惑な人たちだった。公衆の面前で夫婦喧嘩をし、あげく夫の方は小学校へと避難している長女の方へと移動していった。残された若夫婦とおばあちゃん。これがまたいびきがすごい。寝返りもすごい。ものすごい体格で食べること食べること・・・・。ってやることがないからね、しかも隣だからよく見える。おにぎりを二口で食べ終わった時には目が点でしたよ。

 自分が嫌になりましたね。で、右隣は津波で流された娘さんや孫たちを心配して泣いているので話を聞いてあげたり、猫を抱かせてあげたりしてました。

 この体育館ではけっこうな数のペットがいまして、ちょろちょろかわいい。和みますね。で、猫は我が家だけだったので、夜中にトイレを片付けようとしていて、消臭剤を使ったらこれがフレッシュハーブの香り。なんだかさわやか~だし。車に連れて行ってバッグから出して遊ばせていたら私は疲れていたのかそのまま眠ってしまって、風邪を引いたような感じになるし。もぐりこんで出てこなくなり、爪でひっかかれて血だらけになるし。でもツレはあっさり捕まえてくるし。もう!御猫様!お遊びがすぎまする!

 体育館には最大で700人ほどいたらしい。4っつのブロックに分けて班長を決めていろいろ世話をすることになった。感謝している。どこでもいるんですよね。仕切りやって。でもこの班長さんたちは違う。仕切りたいのではなくしっかりと仕事をこなしてくれてました。公平に。だから隣の親父が「別の班からも貰っているよ」と告げ口をしてやったらしっかり奪いかえしてましたね。その後点呼での配給になりました。

 長く避難していてから仕切りを必要とし、プライバシーが保たれて良いといったひとと、おしゃべりが出来なくなってさみしいといった人がいるとか・・・・。う~ん。どうなんだろう。

 結局我が家は掃除の順番が回ってくる前にその避難所を出ていく羽目になったので、それはそれで悪いことしたなあって思います。でも夜中に徘徊するおばあちゃんを家族のもとに還したり、原発の仕組みが分からず放射能についての知識もないひとに説明したりと、結構役には立ったかなあなんて思います。社員がいたので緊張してましたね。

 避難所で一番苦労したのが靴下ですね。ずっと履いているから汚くなる。で、ツレは川に洗濯に行きました・・・・・。頭も洗っている人もいたとか。切実ですよねえ。現金があったので隣町まで買い物に行ってもらって新しい下着がこれまたなんというか・・・・。でかい。でもないよりいい。しかたないので履いていたら手放せなくなりました。あ~あ。

 寝ていて苦しいなあと思ったらブラをつけたままだったんですよね。で脱ぐわけにもいかないので後だけ外したら気分爽快。でも今度は乳首がすれて痛い。もう!冬で良かった。しかも春休みというタイミング。

 長女の卒業式が延期になったのだけが残念です。