以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

オルタネーターの充電不良の判断。。。

2018-08-31 11:04:15 | 日記
2018年の8月も本日で終わりですね。
明日からは雨天が続く様です。異常な猛暑から秋への移り変わりも早いですかな。。。

秋の花粉症の始まりと共にジムでの筋トレにも気合いが入りレッグプレスのウエイトがやっと170kgになった寅です。
秋は食欲の増加と共に筋トレに気が抜けないシーズンです。
今年の春に不慮の事故で左の肋骨にヒビを入れ、大胸筋の筋を痛めてからベンチのウエイトが現在50kg止まりなので徐々に気合いを入れ直さないとと考えている今日この頃。。。
最近は専ら腰の筋肉増加と足の筋力増強のお陰様でダイビングも楽にこなせました。
日頃の筋力増強で更なる体力UPを図り、弊社の超隙間な研究開発によって真剣な毒車オーナーさんのお力になれればと考えております。


さて、秋になって酷暑の夏を過ごした毒車が毒を吐き易い時期ともなります。。。(笑)

最近になってオルタネーターの不良の判断について御質問を戴く事が多いですのでちょっと御参考までに。。。


☆画像はイメージです。

毒車オーナーの毒者さんから「オルタネーターの充電不良の判断ってどうやれば判りますか?」と、素朴な疑問を戴く事が多いです。。。

先ずはエンジンを始動してメーターの警告灯を確認して下さい。

エンジンが始動しても警告灯が全点灯?オルタネーターは普通に回ってる?
はい。オルタネーターのICレギュレータ死亡ですのでオルタネーターをさっさと外してリビルトなり新品なりに交換して下さいませ。
充電不良以前の問題です。オルタネーターが機能していません。(笑)

↓因みにオルタネーターのプーリーがこんな風に破壊していたらオルタネーター本体とは別問題の論外です。(笑)



エンジンが掛かっていてもオルタネーターが回転していないとメーターの警告灯は全点灯します。
ベルト切れやプーリー破損、テンショナー破壊などによってオルタネーターの回転が停止するとメーターの警告灯は全点灯するのでこの時点でバッテリーが放電してしまう方向にベクトルは進みますので継続走行は不可能になります。
「気合いだー!気合いだー!」と、気合いじゃ走り続けられないので悪しからず。。。(笑)


さて、お話を戻しまして。。。

エンジン始動後黄色い「ABS」ランプが点灯して少し或は暫く走ると真っ赤な「チャージ」のランプが点灯したら完全に充電不良です。オルタネーターのダイオードが何極かぶっ飛んでますね。

何故充電不良で「ABS」ランプが点くのかって?

充電不良を起こすとバッテリーの電力はフューエルポンプやインジェクションに食われて電力低下を起こしてバッテリーの端子間電圧が低くなります。

すると、ABSモジュールでABSシステムの最低動作電圧10.8V程度を下回ったと判断するとABSシステムが休止します。よって、「ABSは飯が与えらてないので生きてませんよ〜。」と、警告灯でお知らせしているって訳です。

その後にチャージ電圧が弱い或は無くなるとバッテリーの端子間電圧低下をメーター側のスターコイル式ブリッジによって検出してチャージランプを点灯させるって訳です。

で、最終的な裏取り手法として、、、

先ずは13mmのスパナを一本用意して下され。

ヘッドライト、エアコン等を全てOFF。

エンジンが掛かっている状態でバッテリーのマイナス端子を緩めてマイナス端子を外す。

コレで直ぐに、或はちょっと間を空けてエンジンが停止したら明らかにオルタネーターの不良です。
オルタネーターがチャージ電圧を発生していれば辛うじてでもエンジンは止まりませんからね!
バッテリーからの電力だけでフューエルポンプやインジェクションコントロールが動いていたって事になるのでチャージ不良でバッテリーが上がった時点でサイレント毒車になって終了です。(笑)


さて、ココからは余談です。

103、104、119、120系統の一本リブベルトのエンジンでは当然にベルトテンショナーを緩めてリブベルトを外してオルタネーターの脱着を行いますが、オートテンショナー仕様でないエンジンではテンショナーのボルトを緩めてテンションを緩めます。

その際にテンショナーが旧いと最悪、テンショナーのゴムの劣化でテンショナーが二度と締まらずベルトテンションが二度とかからないケースも多々あります。辛うじてテンションがかかってもベルト鳴きが発生するケースもあります。
よって、ベルトとテンショナーは年数が経っているのならばオルタネーターと同時交換と考えるのがベストでしょう。(笑)

この事態を避ける為に某整備士君はリブベルトのテンショナーはそのままにベンチプレス110kgを持ち上げる鍛え上げられた人力パワーでリブベルトを引っ張って脱着してオルタネーター交換を完了させてましたが。。。(笑)

ってな訳で毒車に乗るならコレ位の予備知識と覚悟はつけとくべきでしょう。。。

出先で蒼い顔😱する前に不安は先に解消しとけってお話でした。。。

一発即終了の部分。。。

2018-08-30 08:08:12 | 日記
8月も明日で終わりと言うのにまだまだ大汗続きの寅です。。。

今回は毒車でありがちな故障、、、コレを喰らうと一発終了ってお話をちょっと。。。

ココでの一発終了とはコレを喰らうとその時点でほぼ即死。動けなくなるって最悪の事態を指します。

エンジンオイルや油脂類の漏れに起因するお話は日頃の点検不足とメンテナンス不良ですので除外します。。。

①イグナイター。

今年も暑さで結構壊れたと言う事例がありましたわ。
KEジェトロやLHコントロール車の「EZL」と称するイグナイターは直4〜V8エンジンまでは一基のイグナイターで点火コントロールをしているので此奴が逝くとエンジンは二度と掛からず終了になります。

モトロニック車は直4、直6共にHFMにイグナイターが入っているのでHFMとイグニッションコイルを結ぶハーネスの熱害劣化によるショートでイグナイターを飛ばす事例が圧倒的に多いです。
この場合、直4の多くはエンジン始動不良、直6は2気筒死亡による振動、、、エンジンが掛かっても乗れたモンじゃないです。無理して乗ると点火不良になったシリンダーの生ガスが触媒に溜まり、触媒で未燃焼ガスが発火して燃える事もあります。

イグナイター不良は前触れが全く無いのでKE車やLH車は自然故障に備えてスペアの準備。
モトロニック車は日頃のチェックとメインハーネスは消耗品、プラグホールソケットのエンジンオイル漏れによる点火コイルリークも定番なのでタペットカバー関係のシールも消耗品と理解して定期交換がマストです。

②オルタネーター。

此奴が逝くとバッテリーへの充電が死亡。。。( ̄人 ̄)
つまりKE車の様にエンジンの回転に電気は使ってなくとも、、、フューエルポンプには電気を使ってますからバッテリーが放電したら燃料の供給が停止して終了になります。

モトロニック車やLH車はエンジンの燃料コントロールにも電気を使ってますので更に短時間でエンジン停止して御臨終になります。

同時にオルタネーターに掛かっているベルト。。。
エンジン型式が103、104、119、120等のリブベルト車はベルトとテンショナーの日常点検と定期交換で殆どは回避出来ますが、、、Vベルトを採用している117系統のエンジン等ではプーリーの磨耗にも気を使わないと恐ろしい事になります。。。



最悪は破損したプーリーがラジエーターやエアコンコンデンサーをやっつける等の事態になる場合も考えられます。

117系統のエンジン搭載車に乗るならば対策プーリーへの交換が一発終了のリスクを軽減します。。。(笑)

オルタネーターの死亡も全く前兆がありません。。。中古車で個体を購入して不安ならば信頼出来るオルタネーターに予め交換してしまうのが賢明でしょうな。。。(笑)

③ラジエーター、サブタンク、ウオポン、ホース類、冷却ファンカップリング。

上記四点の何れかが逝くと、冷却水をザルの様に撒き散らし湯気を上げて汽車ポッポになります。
水を足し足し自走何てとてもじゃないが不可能って事態に陥る事が多い部分です。
前兆は色々とありますが、LLCの臭いとポンプの回転音が判断材料になります。
通常で水温が高めだと言う問題も前兆と考えて良いですね。

W124等では未対策ラジエーターでよくあったのがアッパーホースの付け根からポッキリ割れて終了ってパターンと、ラジエーター本体のアッパーホースのニップル脇に着いている細いゴムホースが接続されているニップル。。。メーカーでは「フィッテイング」とも呼ばれている部品。。。
突然このニップルの爪が折れてニップル自体がポンッと抜けてLLCの噴水になるトラブルも多いですな。。。

こうなると大体はラジエーター自体が劣化して詰まり気味になってたりします。。。
ニップル自体が触ってみて緩々ガタガタだったら、素直に諦めてラジエーターを交換しましょう。

で、、、更に怖いのは樹脂製のサブタンク。。。
此奴も劣化していきなり破れてLLC大出血祭になるリスクがあるのでラジエーターとの同時交換が望ましいですな。(笑)

ウオポンは結構前兆があるので自分で判断がつかなきゃプロに診て貰って下さい。
但し、エンジン停止後にウオポンの後部からプシュー!と蒸気噴出スチーム状態になる様であれば問答無用でウオポン交換です。
放置しておくとウオポンのシャフトが抜けて最悪、エアコンコンデンサーやラジエーターを一突きで即死何て事態も実際にあります。
ウオポンは社外品は怖いので純正品で交換しましょう。。。

ホース類もポンッと逝くと即終了になりますので定期交換は絶対ですな。

冷却ファンカップリングの劣化による空中分解→ラジエーターとエアコンコンデンサー貫通破壊ってのが過去にありましたが、此奴は温間時に回転が重くなった時点で要交換のシロモノで放置すると先に冷えなくなってオーバーヒートの原因にもなります。
同時に、水温が下がらないので電動補助ファンが常時高速回転になって電動補助ファンが故障するリスクも高まります。

因みにサーモスタットも劣化すると冷却系で問題を引き起こす消耗品ですが、、、
万が一サーモが開かないと言う事態でのオーバーヒートの場合には荒技ですがサーモ自体を外して近隣の工場まで自走と言う手もありますけどオーバーヒートの原因を判断出来て、サーモハウジングを分解出来る人に限ります。(笑)

④フューエルポンプリレー、フューエルポンプ。

フューエルポンプリレーも純正品は消耗品です。故障の前触れは殆ど判りません。
ある時、リレーの接点が酸化してフューエルポンプの電源が入らなくなって突然死ってのも多いトコです。純正品に拘る人は故障の度に予め準備しておいたスペアと交換出来る様にしておいて下さい。
リード線での端子間短絡にてエンジンを掛ける事も可能ですが、リード線には大電流が流れますので危険も伴います。
因みに弊社では社外品ですが独自に純正品ベースにてフューエルポンプ無接点リレーを製作販売し、フューエルポンプリレーの故障回避を狙っております。(笑)

フューエルポンプも動かなくなったらハイ!それまでよ〜。の消耗部品であります。。。
エンジンのアイドリング時にフューエルポンプから金属音がしだしたら交換時期だと判断して早急に交換ですが同時にフューエルフィルターもマストで交換しないとフィルターが詰まってまた止まるって事にもなりますし、新品のフューエルポンプも心中してしまう事が多いです。

この部分をケチるなら毒車には乗らないのが賢明です。。。

⑤コンパニオンプレート。

プロペラシャフトの前後に一枚ずつ入っているゴムのデイスクジョイント。。。

此奴のゴムが劣化してはち切れると、、、限界点に近くなると振動や異音も出ますが放置してしまうと最悪はプロペラシャフトの脱落に繋がります。
応急処置はありません。新品交換しか無いですが、格安粗悪社外部品も出回っている様なのでデイーラーさんの供給部品が一番無難です。

後は電動補助ファンの故障だとかも御座居ますが此奴は即動けなくなる部分では無いので今回の話からは除外しますが、即動けなくなる部分へのチェックと対策は重要になりますね。

但し、故障の前兆が現れて危険信号を発する部分ってのは他の部分にも沢山あるので今回は故障=即死の部分についてお話をさせて戴きました。
尚、乗りっ放しのメンテナンス不良の個体にあっては何が壊れても全然おかしくないので上記5箇所のお話を超越した故障があるかも知れませんね。

定期的なメンテナンスは重要だって事で今回のお話を終わります。。。





W126のオルタネータープーリーの現実。。。

2018-08-29 22:14:27 | 日記
本日も役を成さないばかりか、プーリー破損寸前の現状を見た寅です。。。





このプーリー、、、W126のレストアや極上車販売を謳う中古車屋から昨年購入した500SEのオルタネーターに装着されていたモノです。。。

錆びたド鉄のプーリーをサンドペーパーで磨いてシャシーブラックが吹き付けてあった至上の逸品です。

お陰でVベルトはエッジがささくれて、新品のVベルトもあっという間にオシャカになりかねないスペシャルメンテナンスが施してありました。。。

まあ、確信犯ですな。。。

現在ではプーリーのシャシーブラックも剥がれ、Vベルトとの接触でガンガン磨耗し、ベルト接触部が変形している状況でした。。。





二枚合わせのプーリーの外側の腐食が激しかったところに更にサンドペーパーで研磨した事でプーリーの肉厚が更に薄くなり、いつブッ飛んでもおかしくない状況です。。。

オルタネーターの主軸のロックナットをキッチリ締めたらロックナットの円周上に従って切れかねない段差が発生していました。。。



こんなチャチなプーリーでメーカーがラインオフしていたってトコが笑えますな。。。

で、、、そのモデルの生産終了から20年も経ってから慌てて部品の変更。。。



全然モノが違うやん。。。(笑)


中古車屋もプーリーの破損の可能性を考えられない馬鹿が腐食を誤魔化して販売したってコトになりますな。。。
レストアを謳う店が小手先の誤魔化しをしてユーザーに凄い利幅で毒車を売ってるケースが実に多いから呆れる。。。

所詮は車屋馬鹿ばっかの業界の証明とも言える。。。ハッキリ言って関わりたく無い。

だからウチは車屋じゃ御座居ません。(笑)電機屋です。(笑)(笑)

結局、雑誌やインターネットで専門店を豪語しても蓋を開けてみりゃあこんなモンだって話ですわ。。。

究極のメンテナンスを謳って的外れな修理をして症状が改善されず終いには「旧いから仕方がない。」と逃げ口上を吐く整備屋の多いこと多いこと。。。
下らん雑誌の馬鹿記事に騙されて高い授業料を支払ったユーザーの話は相変わらず多いね。(笑)

ウチのW126 117系エンジン用のDENSO製SCオルタネーター&プーリーを含む取付Kit??
特定の業者さん以外には業販しません。(笑)

原則、本当に欲しいと思ったユーザー向けのみの販売です。(笑)

最近、よくわからん部品屋がウチの商品について業販で半値3掛けでよこせだの下らん問い合わせを受けますが絶対に出しませんよ。意地でも。(笑)

モノをよく理解出来ていない学ばぬ馬鹿に売りたくないからねー。(笑)


メール問い合わせ。。。

2018-08-27 19:54:12 | 日記
日々、メールでのお問合せや御相談を多数頂戴致しております寅です。。。

弊社商品に対するお問合せや修理に関する御相談に出来る限りリアルタイムに返信する様心掛けておりますが、、、出張や外注さんとの打合せなどで不在も多いので返信が遅くなる事も御座居ます。
何卒御理解賜りたく存じます。

又、弊社から返信致しました返信メールがお客様のメール受信において迷惑ホルダに入ってしまうケースが多々御座居ますので、お問合せ戴きました後数日経ちましても弊社からの返信メールが確認出来ない場合には迷惑メールホルダをご確認下さいませ。


W124用のDENSO製III型オルタネーター&取付Kitにつきましてのお問合せが非常に多い昨今ですがお陰様で本日現在、弊社在庫が残り1Setのみとなりました。
在庫切れ後の再入荷は暫く後となります。

W124取付対応アダプターブラケット金具&スペーサーがIII型用、SC用共に現在弊社欠品に付き外注さんに製作依頼中です。
III型オルタネーター本体のリビルトベース品も品薄に付き、先々の入荷台数は不明です。

現状、III型オルタネーターはメーカーリビルト品にて弊社にて5台の確保を目標とし、2018年10月中旬頃の再デリバリーを目指しております。

以降はSCオルタネーターに移行するつもりでおりますのでIII型オルタネーターのデリバリーは本年内で終了する可能性も御座居ます。

又、今秋にてメーカーリビルト品の供給価格の改訂により販売価格の改訂も予定致しております

何卒事情推察の上、御理解賜りたく存じます。


☆画像はSCオルタネーターのイメージです。

W126 V8モデル向けDENSO製SCオルタネーター用プーリーの実用化

2018-08-22 12:52:04 | 日記
今日も猛暑のお江戸は小平村ですが、、、和光ケミカルのクーラントブースターの新製品のセールスを熱心な和光ケミカルの担当君から推されて買ってしまった寅でごわす。。。

さて、先日完成したW126 V8モデル向けのDENSO製SCオルタネーター用の改良プーリーの試用を行うべく本日、現車に装着して実際に回してみました。。。





プーリーオフセットの精度にも拘り、Vベルトのプーリーの谷間への食い込みの均等性を重視。
更にプーリー自体のバランスにも注目して回転振動を更に少なく、、、

Vベルトの張りを通常の余裕を持って調整した状態で張っても旧型のお椀プーリーの様に鳴きが出る事も無く殆どブレの無い安定した回転と静粛性を手に入れました。



プーリーのオルタネーター本体側の軸上に入るスペーサリングもプーリー取付ナットを締め込んだ際の変形度合とオルタネーターのベアリング部への食いつきを考慮した結果、ハイコスト材料(材質は企業秘密です。)にて製作を行い特上品が完成致しました。

シャキンとした工作精度で勝負をしたこのプーリー。。。結構なハイコストプーリーにはなりましたがコレでオルタネーター部分の不安が解消されロスの少ない静粛な動作が確立されました。



既に御予約戴いておりますユーザーさん向けに追加製作指示を行いましたので出荷まで今暫くお待ち下さいませ。