以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

W124用ブレードヒューズBOXの限定販売につきまして。。。

2020-01-31 10:38:00 | 日記
昨日告知させて戴きましたW124用ブレードヒューズBOXの海外向け追加製造に伴う国内向けの個数限定販売につきまして弊社ショッピングサイトからも来る2020年3月31日迄の期間限定でオーダーを受け付ける事に致しました。


お値段は材料費高騰によって値上がりを余儀なくされてますが何とかコレで抑えてます。

規定数販売終了後は以降の再販予定などにつきましては未定です。

御入用のお客様はお早目に❗️






再生産計画??緊急告知?!

2020-01-30 11:24:00 | 日記
まるで暖かな春の陽気に「春眠暁を覚えず」モードな寅でごわす。。。

先日生産を終了したW124用ブレードヒューズBOX。。。




勿論、海外向けの製造も現在のバックオーダー分を消化次第生産終了予定だったのですが。。。

昨年、一昨年と米国、欧州、東南アジアにもソコソコの数を輸出させて戴きましたが、、、
東南アジアから25台の追加製作の要望が入り、、、昔々寅が海外逃亡生活をしていた頃にさんざんお世話になった現地の部品商からの懇願だから無下に断る訳にも行かず、、、
材料の調達の可否から調査をかけた結果何とか材料調達が可能となり、対応が可能と判断し、今年の夏位までの納期で請ける事に致しました。

但し、部品調達にあたってロット辺りの個数が10台分/1ロットなので此方は3ロット分、、、つまり30台分の部品調達が必要になります。

海外向け仕様はヒューズ切れ警告機能は設定していないので正に↑画像のスタンダードモデルになります。

と、言う訳で「W124用ブレードヒューズBOX STD Ver.」30台の追加製作を行う予定になりますが、、、ココで勘の良い貴兄は「25台の海外需要に対して30台の製作って差し引き5台はどうするんだよ❓」と疑問を抱かれることだと思いますが、、、

過剰生産分の5台は日本国内で予約販売を募ろうと言うお話になりました。。。
ヒューズ切れ警告灯は装備されておりませんですが当社がコスト度外視で市場に投入した高い信頼性を持つブレードヒューズBOXがどうしても欲しいとお考えのユーザーさん向けに5台限定で予約販売致します。

但し、製品の構成部品の調達の為の納期を考慮すると製品の出荷が2020年7月頃の目安となります。。。

スタンダード仕様のヒューズBOXで今年夏までの納期でOKだと言うユーザーさんは弊社ショッピングサイトよりお問合せ下さいませ。
規定数の御予約が成立次第本製品は完売となりますので御入用のユーザーさんはお早めに❗️

弊社ショッピングサイトのトップページ右上の「サポートセンター」をクリックの上、お問い合わせ下さいませ。


以上、臨時生産の告知でした。。。(笑)


無接点A/Cリレー完成〜

2020-01-29 13:38:00 | 日記
昨夜の雪も積もることなく暖かな日中を迎えている小平村の寅です。。。

昨晩の内職にてW126 V8モデルのA/Cリレーの無接点化作業が完了しました。






このタイプの基盤は片面基盤なので半田の劣化や割れが発生し易いので同時に半田の打ち直しも施工致しました。




コレにてA/Cリレーの故障のリスクは大きく軽減され、エアコンコンプレッサークラッチの断続不良トラブルとも縁遠くなりますね。。。(笑)

しっかし、、、暖冬で今日の気温は3月後半の陽気ですって。。。

この分で行くと今年のエアコントラブルに絡む修理需要は春先からやって来るのかな。。。

例年だと梅雨時位からエアコントラブルの修理が増えますけど今年は気温の上昇が早くなって、、、修理需要も早くなると言う原理。。。

冬場は故障防止の為のコントロールパネルやA/Cリレーの対策修理が多いですが、需要期に入るとA/Cシステム自体をトコトン壊した挙句の修理も多いですよ。。。(笑)

毒車に多いA/Cコンプレッサークラッチのコントロール不良。。。

A/Cを普通に使用していて渋滞路などで突然吹出口から常温以上の風が出て冷風が出なくなる。。。
エンジンを一旦停止させて再始動させるとまたエアコンは普通に効いて吹出口から冷風が出て来る。。。
が、、、この事象がどんどん頻繁になって来る。。。

大体はA/Cリレーのコントロール不良によるもので、、、最期は基盤上のリレー自体が不良に至る事になる。。。

よって、、、A/Cリレーを使用している個体はリレー基盤自体のO/Hと無接点化で故障のリスクを大幅に低減してしまおうって事で弊社が提案している訳でごんす。

因みにLHコントロールシステムにはA/Cリレーと言う物体は存在せず、、、

GMモジュール内部にA/Cコンプレッサークラッチのコントロールが組み込まれています。。。
故に、、、W124を例にとりますと400E/500E,E400/E500はGMモジュールでA/Cコンプレッサークラッチのコントロールを行なっていると言う訳でごんす。

このGMモジュールも経年劣化で色々と故障の症状が出て参ります。

GMモジュールはインジェクションコントロールシステム、ASR/ABSシステムへの電源供給を主に担っておりますが、エアコン関連に絡む電磁クラッチや熱水循環ポンプ、ヒーターバルブ等のコントロールも担っております。

つまり、GMモジュール搭載車がGMモジュールの経年劣化によって制御不良が発生している様ですと、、、GMモジュールの基盤全体の劣化が進んでいる訳で基盤自体の修復措置が必要になると言う事であります。

まあ、そう考えますとLH制御車は同じ弁当箱(CP-BOX)に内蔵されているLHモジュール、E-GASモジュール、ABS/ASRモジュールの経年劣化も進んでいる訳ですから同時O/Hが望ましいと言う結論になりますけどね。

A/Cコントロールは個体のエンジンの状態とも兼ね合いがあります訳でエンジン不調がA/Cコントロールをもたらす事もあるのです。。。
エンジンコントロールシステムの不調、或はエンジン側の燃料供給系統、点火系統等にトラブルを抱えている場合はフェイルセーフによってエアコンコンプレッサーのクラッチを強制的に切る場合も御座居ますのでエアコントラブルであってもエンジン自体の診断が必要な場合も御座居ます。

過去にあった事例ではエアコンコンプレッサークラッチが突然切れると言う症状でGMモジュールのO/Hは完了済みと言うW124 400Eの個体。。。

診断機のデータで判明したのがO2コントロールのデータが排出ガスを濃い目と示されていた。。。
インジェクターコントロールを確認してもほぼ正常域。。。
点火プラグを外したらモロにカブリ気味。。。でも、プラグは新し目。。。

こりゃってコトでプラグコードやデスビをチェックするも全て新品。。。

最後にイグニッションコイルを確認したらリークの痕跡。。。

イグニッションコイルの交換で適正点火に戻り、エアコンも通常に戻りました。。。

つまりコレはイグニッションコイルのトラブルによって着火ミスが発生してエンジンコントロールシステムがフェイルセーフに入れていたと言う結論です。。。

まあ、30年選手の毒車ですから色々と出て来ても何の不思議も御座居ません。

ただ、「木を見て森を見ない。」トラブルシュートでは故障の元凶に行き着けない事も多くなってますねー。



お天気が下り坂な本日は。。。

2020-01-27 13:41:00 | 日記
お江戸にも雪の予報が出ている本日は引きこもりの寅です。。。

本日は今朝からW126のV8モデル用のF/PリレーのO/Hと無接点化作業に没頭中です。。。




只今基盤のO/Hと燃料ポンプリレー、コールドスタートバルブリレーの無接点化を完了し、通電試験中でごわす。。。

W126のV8モデル用のF/Pリレー(品番003 545 25 05)はメーカー供給終了品で社外品の供給しか御座居ません。。。
社外品は大陸産の粗悪品が殆どで個体差も大きくて酷いモノに当たるとエンジン不調を招きます。
この時代のKEジェトロ用のF/Pリレーは燃料ポンプのON-OFFコントロールのみならず、コールドスタートバルブのコントロール、O2センサーのヒーターコントロール等を行いW126にあっては1989年モデル以降からF/PリレーユニットのコントロールをKEモジュールにフィードバックしています。
社外品はそのフィードバックが省略されていたり、燃料ポンプコントロールの回路に使われる制御ICが粗悪品であったりする故、突然死のリスクも抱えております。(弊社にて試用試験を行い確認済。)
価格も異常に安いので危険度も非常に高いと言う訳です。
価格と危険度は反比例の法則にあると御理解戴ければ良いかと存じます。

因みに社外品で有名なKAE製も個体差とバラツキによる問題事例が非常に多く出ておりますので敢えてお奨めは致しません。

と、なると何がベストかと言うお話になりますがココはやはり純正品が一番ってコトでして、、、新車時から使い込んだ純正品の回路基盤の作りも非常にコストを掛けてしっかり作られているのでO/Hして故障対策を施した上で使用するのが一番の策だと弊社では考えます。

F/Pポンプリレーユニットの最大の消耗品たる箇所で、一番の故障原因である電磁式リレーを撤去して半導体スイッチに置換する無接点化も当社が市場に提案する故障対策の一環であります。
機械式リレーはスイッチの開閉回数で寿命が決まっておりますが、半導体スイッチには機械式な開閉動作や接点は存在せず、電子の作用によるスイッチ動作となります故に機械式リレーの様な機械的故障や接点不良は皆無となります。
更に電磁式リレーの動作時に生ずる誘導コイルの動作熱やリレー接点で生ずる接点抵抗による熱の発生も無い為に基盤上の半田の変質も抑えられます。

又、基盤上で大電力を通電させる部分の半田に当時の毒な国では毒な国のエコ半田を用いたが故に熱による変質、湿気による酸化、車両搭載と言う条件による振動などの悪条件が重なって半田が分離、割れ、落下と言う接触不良の原因を招くケースも多く発生しております。

よって、弊社でO/H作業を行う場合には片面基盤の場合は半田をJPNの車載用基盤向けの半田に打ち直し。両面基盤の場合には要所要所の半田を同じくJPNの車載用基盤向けの半田に打ち直します。

コレでF/Pリレーの故障の殆どは未然に防止出来ます。

格安の社外品で短命な故障のリスクを背負うよりも相応のコストを掛けて純正品をO/Hする方がよっぽど安心かと思います。。。

さて、昼休憩を入れて午後からは同じくW126のV8モデルのエアコンリレーの無接点化。。。




コレは以前に弊社で故障修理を行ったタマなので今回は一部半田の打ち直しと、無接点化作業です。。。

さて、昼飯は何食べよ。。。(笑)