前回のW124 300E-24Vのエンジンコントロール不良修理の続き。。。
前回E-CISユニット、MASコントロール、OVPリレーをO/Hして適正化したらエアフローメーターユニットの不具合が浮き彫りになったと言うお話。。。
その不具合の元凶はエアフローメーター脇に装着されているポテンションメータのセット位置を人為的にズラしてしまった事に始まります。
メーカーは市場のメルセデスデイーラーさんに「ポテンションメーターのセット位置は絶対に動かすなよ❗️」と謳っている訳でこのポテンションメーターの新車時のセット位置がスロットルポジションをE-CISユニットに伝える電気信号のパラメータであるって事❗️
我々電気制御の世界でドップリと下足をつけた人間はパラメータと言う絶対値の重要度合いについて痛い程認識しているのであるが、どうも車屋さんや素人さんにはピンと来ないらしい。。。
KEジェトロニックのメンテナンスで基本中の基本となる制御システムのパラメータについて熟知していない人はシステムを弄り壊すだけなので素直にKEジェトロニックの制御を熟知した職人さんに任せて欲しい。。。
極論はポテンションメーターのセット位置でE-CISユニットへのスロットルポジション信号電圧が大きく変化してしまうので弄るなと言う事である。
インターネットの無責任なド素人の知ったか記事ではテスターでポテンションメーターの抵抗値を測って何て記載してあるが、そんな簡単なモノじゃない❗️
ポテンションメーターの取付固定ボルトを締め込んだだけでも躍動子の接地圧が変化して抵抗値が微妙に変化してしまうのだ。この微妙な抵抗値の変化が=スロットルポジションの電圧信号を変化させてしまう。
スロットル開度0%→50%→100%間の信号電圧はE-CISユニットに予め設定されており、その信号電圧毎に燃調補正値を決定するシステムの中核を担っているのがE-CISユニットであるが、E-CISユニットに入力されるポテンションメーターからのスロットルポジション信号がいい加減な値であっては適正な燃料補正コントロールが出来る訳がない。
スロットルポジションの電圧信号値は誤差率5%以下と実に微妙に設定されているものなのでメーカーが「弄るな❗️」と謳う訳がココで理解出来るであろう。。。
デイーラーさんではポテンションメーターの単体供給は無い事から「どうせ適正値でセット出来ないのだからポテンションメーター単体じゃ売らねーよ❗️」と、言うメーカーの声が聞こえて来そうである。。。(笑)
ヤフオクなどで模造品のポテンションメーターが売られているが、交換作業をしたところでほぼ改善は難しいでしょうな。。。😝
よって、当該の弊社入庫中の300E-24V君も。。。
エアフローメーターAssyを取り寄せ交換と言うプロセスになりました。。。😓
お値段は◯△□,000円也‼️
まあ、完調に仕上げる為には必要なコストですね。。。(笑)
コレならメーカーでセッテイングされたポテンションメーターのポジションなのでKEジェトロニックのメーカーで設定された制御に落ち着く筈です。
エアフローメーターAssy交換には劣化した周辺のエアホースやハウジング等を2次エア吸入防止の為に新調する必要が御座居ます。。。周辺パーツだけで30,000円也と実にリーズナブルですね。🤗
画像中心部の黒い物体が話題のポテンションメーターです。
弄るなよ。弄るなよ。弄るなよ。って部分です。(笑)
さて、この個体にあっては来週中に工場に入庫してエアフローメーターユニットAssy交換作業の上、ミクスチャーの調整作業です。。。
しかし、、、ここのところ意味不明な小手先修理でど偉い事になったKEジェトロの個体のユーザーさんから問合せが多いわ。。。
当社も場所に限りが御座居まして全て先着順ですので入庫までお待ち戴く事が多くなっておりますが何卒御理解賜りたく存じます。
入庫後は納期を煽る行為、当社の見積価格を値切る行為などをされるユーザーさんにあっては見積料金55,000円〜をお支払い戴きお引取り戴いております。
因みに不動車の引取りや一見さんへの代車貸出し、出張修理は一切行なっておりませんので悪しからず。。。
たまに居る「安く治せ❗️」ってナンボにすりゃええん❓ウチは100万円〜だけど。。。😎
要するに所有されている個体が好きで本気で治したいユーザーさんのみ対応致します。
「ヤフオクで処分するから入札者に判らない様に不調を誤魔化せ。」何て依頼は即刻門前払いの上出禁で塩撒きます。
其れでもいいのかね❓❓ウチみたいな看板も掲げず派手に宣伝もせず偏屈にやってる会社で。。。(笑)😎