以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

やっちゃった⁉️

2025-02-13 09:30:00 | 日記
寒い🥶ですね〜。。。

こんな寒い時に限って外出案件が増えると言う正に寒いのが苦手な寅🐯には拷問の様なシーズンですわ。。。😷

今回はW124メーター修理の御依頼の内、100件中1件の割合であるケースを御紹介致します。

御依頼内容は右ウインカーモニターが点滅しない。

ウインカーモニターのみの不灯で車外の前後側面のウインカー灯は点滅していると言う。

症状を聞いて寅🐯はピンと来た。。。

『自然故障ではなく人為的故障やな。』

早速修理品が到着して分解。。。

三分割のメーターユニットのネジを全て緩めて撤去してもクラスターからメーターユニットが抜けない。。。😅

知恵の輪技で何とかメーターユニットを摘出したがクラスター側を見るとやはりと言うか何と言うか、、メーターイルミネーション電球💡の箇所に在る電球💡の光をクラスターの前まで導くアクリル板が水飴状に溶けてイルミネーション電球と同化していた。。。





よくあるのよ。コレで電球💡が割れていてガラスの砕けた粉が出て来る様なケースもあるし、ココまで変形してしまうと再び電球💡が挿入出来ないケースもあります。

電球💡を装着しても導光効率がスポイルされている故にイルミネーションも暗くて役に立たないと言うお話に至る事も多々あります。

又、メーターイルミネーション球は純正は3Wなのですがポジション球用の5W球が仕掛けられているパターンも多いですが先ず間違えなく道光板が溶けます❗️

余談ですがこう言ったケースで素人がDIYで5W球をセットして状況を最悪なパターンにしてウチに持って来られるケースも多いです。
此方はイルミネーション部分の修復には今後の事を考慮して溶けた道光板を撤去して熱害の心配の無いLEDイルミネーション化を推奨致しますがこう言う人に限ってイルミネーション球は電球💡に拘って明るくしろと曰うケースも多い。。。
仕方無く寅🐯の手持ちの比較的程度の良い導光板に組替えてイルミネーション部分を復旧させるが大体は導光板のみならずクラスター部分迄熱害で変形させてしまっている為に正常な導光板が素直に収まらない。。。
すると、導光板自体の加工の手間が生じて結構な工数となる。
下手すりゃLED化してしまう方が結果的に格安で長い目で見ても球切れの心配も無いしクラスターが溶ける何てトラブルも避けられます。

此方は導光板の交換に難義した挙句に摘出したイルミネーション球を確認すると5W球である事が多いので依頼者に『危険⚠️です❗️』の旨を伝えると『俺はやってない❗️てか工賃が¥高い❗️ 導光板交換にこんなにとるんか⁉️』と曰う人も居る。。。
こんな人には此方の手間を建設的に説明しても普通に理解して貰えず二度と当社に依頼は来ない。
此方もその方が清々とするので二度と依頼しないで欲しい。
後は修復困難な修理案件の壁にブチ当たって治せない業者でもハシゴして宇宙遊泳してりゃエエ。😎

さて、前置きが長くなりましたが今回の問題の核心に行きます。。。

先ずはコンビネーションメーターユニットの基盤を素っ裸にして、、、基盤上の右ウインカー回路のサーキットを追います。。。

はい❗️ウインカー動作時のカチカチ音を出すラッチングリレー回路脇で焼損しとりました。
この焼損箇所によっては大変修復困難な事もあるのでココで寅🐯の手間が変わります。

今回は焼損時に隣の燃料計の信号サーキットライン迄影響を受けていたので要修復と周辺のダイオードにもダメージが及んでいたので同時交換です。

今回の溶断箇所は結構長い距離に渡っていたので焼損部分を切開して摘出。
銅グラフトをサーキットラインの同形状に切り出して基盤に低温半田で半田付け。。。


補修箇所をシリコン材で養生して自動車の振動や結露の影響から最大限保護する。

後は新品のダイオードを載せて完了。

ついでに基盤のO/Hメニューを施工して完成。

さて、今回のウインカーモニター右回路の焼損ですがコレは通常使用で起こり得る故障では御座居ません。どんなにDIYを隠蔽しても我々プロには速攻で判断がつきます。
多くはオーナーさん御自身が自作LEDをセットしてショートさせたケースが殆どです。
中にはメーター下側の警告灯をLED化しようとしてショートさせたケースも御座居ますが警告灯類はエンジンスタート時のING-ONでオルタネーターのL端子がアースに落ちる事で警告灯類を点灯させてますので警告灯のマイナス側のサーキットラインがLEDのショートで焼損すると被害は甚大になり、場合によっては修復不可に陥る場合も御座居ます。最悪のケースではオーナーさんの暴挙によってオルタネーターのICレギュレータまで昇天させてしまった事例も御座居ます。

当社から言えます事は『LEDLEDと簡単に考えるのは危険⚠️』と言う事だけですがコレだけ口を酸っぱくして言ってもやらかすオーナーさんは後を絶ちません。。。😩

こう言った『やらかし事案』においては自然故障と異なり被害も結構甚大なケースも多いので当社も保証問題の観点から一切の妥協を省いた修復作業になりますので御理解下さいませ。



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