只今施行中のW463のKEモデルのF/Pリレー。。。








品番 003 545 3805。。。 この時代のW463 6cy KEモデルに搭載された人工記念物級のリレーユニットである。。。😅
今時無い片面基盤の上にアナログ回路が設計されている。。。
このタイプは既に40年前の技術の域に入る。。。
よってメインの制御半導体は既に供給は無い。。。😱
この時代のフューエルポンプリレーをメーカーは世に出して多くの故障を経験して1990年代後半まで改良品を供給したのである。。。
このリレーユニットはKEの直6車用ユニットなのでW124 300E,260E等に指定されている最終品番003 545 2405の御先祖様とも言えます。。。
003 545 2405も1990年代に多く市場に出ておりますが、此方も初期モデル&OEM品は片面基盤と言う低コスト品が結構出回っているので同じ品番でも中味が大きく異なっている事があります。


↑コレが片面基盤。読んで字の如く基盤パターンは基盤裏面のみに印刷されています。
当然、実装部品の固定は基盤裏面のパターンのランド穴へのハンダ着けのみで固定されているので長い期間の経年劣化によって薄い銅製の基盤パターンが腐食して断裂すると言う故障に見舞われ易いのですわ。。。😱
それでもリレー内部に鎮座するKEシステムのO2センサーのヒーター電源スイッチとなる87Kリレーは003 545 2405ではメーカーにおいてTr化されていますけどね。。。

但し、片面基盤はKE車のV8モデル用の品番 003 545 2505では一部のOEM品を除いては採用されておりません。。。
理由は先述の通りで片面基盤は両面基盤と比較して酸化に対する耐久性に乏しく大電力リレー回路の様な動作熱が発生する様な使用用途ではユニット内部の結露や熱害などの悪環境によって基盤や実装部品を酸化させてしまいます。。。
よって、メーカーも純正品にあっては最終供給品番では両面基盤を採用して耐久性を確保の上で半導体による部品点数の削減を行っております。


↑コレが純正のF/Pリレー。。。品番 003 545 2405。。。
本モデル最終の設計がこの様になってます。
だから電磁リレーが開閉回数の寿命を迎える、或はリレーを固定しているエゴ半田落ち等以外は基盤トラブルで車が停止する様な案件は殆ど聴きませんね。。。
さて、只今施工中の品番003 545 3805にお話を戻しましょう。。。
此方も片面基盤ならではの特徴的なトラブルを抱えていて、、、当社の入庫試験でレブリミット時に燃料カットがかからないと言った不具合を抱えてました。。。
旧い片面基盤なのでトラブルの要素は盛り沢山。。。

今回はこのリレーユニットの集中制御を行うPIC-ICの不良ですので通常ならばIC交換となるのですが、、、何せ40年前のICな故メーカーから供給されておりません。。。マイコン制御プログラムも公開されてませんしね。。。
何とも致命的なのは実装部品の半田部分の腐食対策が全く無い事。。。
コレでは幾らコストを掛けてメンテナンスを行なっても故障の不安は払拭しきれんですわ。。。😱

よって今回は純正品番 003 545 2405をベースに無接点基盤を載せて対応しようと言う寸法になりやした。。。😅
その方が結果的に無理して治した基盤で次のトラブルを予見してドキドキ💓乗り続けるならば故障リスクの少ない基盤を搭載したユニットで乗った方が遥かに安心かと。。。🤣
そんなこんなでKE車のF/Pリレーの歴史にちょいと触れてみました。。。