昨年夏にオーバーヒートでエンジン積替えと言う結論に達したW124 260E君。。。
過去二回もオーバーヒートを経験してエンジン腰下に歪みが生じていた。。。😱
今回は素性の明確な中古エンジンをフルO/Hしてエンジン換装でしたけどコレまたエンジンO/H用部品を集めるのに苦労してしまいました。。。プーチン君❗️そろそろやめようよ〜❗️
で、、、紆余曲折はありましたがエンジン換装は無事に完了。。。
問題は燃調調整。。。
排ガステスターを接続してKEの禁断のネジを微妙に回して調整するのだが、、、
一度調整したCO値が余りにも大きく変わると言う現象に苛まれた。。
コレじゃあ燃調の意味が無いので一旦調整を中止。。。
こうなったら何を疑いますか❓
KEモジュールはO/H済。フューエルガバナーは新品。フューエルデスビはリビルト品。O2センサーは新品。水温センサーは新品。KEの調整ネジはO/H済。。。
普通にトラブルシュートしてたら行き詰る案件。。。
試しにO2センサーのソケットを抜いてアイドル時の排ガスを測定。。。
やはりCOが広範囲な数値でバラつく。。。
機械式エアフロ等の電気制御の直接入っていない系統の異常無しを証明する為にFUELガバナーの2Pソケットを抜いてエンジン始動。。。
Kジェトロ状態で普通にエンジンは掛かる。が、、、FUELガバナーによる燃料補正機能は働いてないのでアイドル時のブスブス症状は発生する。。。
こうなるとFUELガバナーの制御がおかしな事になっていると判断出来る。。。
FUELガバナー自体の不良の場合も有り得るがFUELガバナー自体の不良の場合は燃圧異常を起こし多くはガバナー接続部分のOリング部分から燃料漏れを起こしている場合が多い。
今回は燃料漏れも無いのでガバナーは一応シロとしました。
水温センサーの抵抗値はテスターで測ると規定値を示す。
後は何だ❓❓FUELガバナー制御に絡むセンサー類は。。。
KEシステムの解説書にも結構載っていないセンサーが有った。
それは『高度圧力センサー』と言う代物である。。。
何をしとるセンサーかと言うと、、、高度によって変わる気圧によって空気中の酸素量が変化するのを検出しとるセンサーである。例えば山道で高度が高くなる事で空気が薄くなってカブリ気味になるのを抑える制御をさせる為のセンサーなのである。。。
単車小僧だったオイラの記憶では、昔箱根の山を攻めていた頃にオイラの当時の愛車ホンダNS250Rで仲間のNS400Rに勝負を仕掛けたら標高の高い大観山付近でカブリによる頭打ち症状が出てNS400Rに置いて行かれた苦い記憶がある。。。
ハイチューンドエンジン程混合気の空燃比は微妙で標高が高くなって酸素量が微妙に薄くなると点火プラグがカブリだす。。。
現在の燃料制御システムでは空気の温度と質量をエアマスセンサーが読み取って燃調と点火時期を自動調整するシステムとなっておりますが、KEの時代は別途でセンサーを装着して常に空気の質量を計量してKEモジュールに計測データを送信している。。。
その為、此奴が壊れるとKEモジュールに実際とは異なる計測データが送信され、KEモジュールで算出された燃調データが常に現実離れしたモノとなり、FUELガバナーへの制御データが可笑しな事になる。。。
冷間時始動でアイドルアップはしね〜わ、混合比が可笑しいから不正着火の連続でブルブル言っちゃってるわ、吹け上がりは何だかモタつくわ。。。😓
よって今回も『高度圧力センサー』の劣化不良と判断して新品交換です。。。
↑コレが問題の『高度圧力センサー』。。。
W124のKE車はバッテリーの内側に装着されていますがW126やW201にも必ず存在します。
居場所はデイーラーさん等にお問合せ下さいませ。。。
さて、このセンサーを交換後排ガステスターの数値を確認。。。
CO値も調整値で固定されて安定致しました。。。
アイドリングも静かになって吹け上がりも素直になりました。
さて、次の仕事仕事。。。😓