ココ最近、W124 500EのF/Pリレーのチャタリングと言うトラブルについての問合せを多く頂戴致しております。
次にGMモジュール。。。
結論から申し上げましてこの症状はポンプリレーの交換ではまず100%治りません。
もっと言いますとチャタリングはフューエルポンプリレーをコントロールしているLHモジュールとGMモジュールのトラブルなのでモジュールの新品交換或は修理対応となります。。。
こんな状態のモジュールが正常動作をしているワケも無く、他にもモジュール系を中心としたアクチュエータ系のトラブルを抱えているのが常です。。。
第一にF/Pリレーのチャタリングが発生するまでモジュール系のフォルトコードチェックも受けずに乗り続けたって時点で必要な点検メンテナンスをサボった個体だと言えますので現在どんな酷い事になっているのか目の当たりにする事からスタートです‼️😖
以下のDASの画像はある工場さんからご相談のあった事例です。
やはりF/Pリレーのチャタリングが発生したとの事でしたので診断機によるフォルトコードチェックをお願い致しました。
結果。。。
EFPとはE-GASモジュール。GMとはGMモジュール。ASRとはASR/ABSモジュール。。。
3種のモジュールに見事にフォルトコードがメモリーされている。。。
不審なのはF/Pリレーのチャタリングの元凶となっている筈のLHモジュールにフォルトコードがメモリーされていないと言う事。。。😱
恐らくLHモジュールの自己診断機能も死んでいると推測されます。。。
で、モジュール個別のフォルトコードを調査。。。
先ずはEFP。。。
コード055。。。M16/3。。。スロットルアクチュエータのエラーやん。。。
はい。スロットルアクチュエータをマストで交換ですな。。。
コード117。。。N1/3。。。LHモジュールとのCAN通信不良。。。
このエラーがEFP側でメモリーされたらLHモジュール側でもメモリーされる筈。。。
コード224。。。S29/3。。。アクセルペダル裏のASRスイッチ不良。。。
コレだけでも既に⚠️マークとASR/ABSランプ点灯のフェイルセーフが起きる条件は十分に揃っている。。。
果てはEFPを破壊してE-GASモジュール自体お釈迦様の修復不能に陥る死の13階段の入口に居るとも言える。。。
次にGMモジュール。。。
コード006。。。このエラーが出た段階でGMモジュールにおけるA/Cコンプレッサークラッチコントロールの不良発生の証明。。。
で、、、ASR/ABSモジュール。。。
E-GASモジュールとのCAN通信不良。。。
ASRトラブルになる⚠️危険要素はフルラインナップされてますな。。。
しかもE-GASモジュール修復不能に陥る地獄コースツアーへの御案内〜。。。
と、言う訳でF/Pリレーのチャタリングが発生していると言う事は他にも一杯不調が隠れているのが常でして。。。(笑)
この内容のみで推察するに修理に必要なコストは200万円を準備する必要がありそうですね。。。
モジュール類は新品供給が終了しているモノもあるので修復対応となるであろうが其れはあくまでトドメを刺していないモジュールについてでの話だ。
「考えます。」だの「検討します。」だのと言っている場合じゃない。
ハッキリ言って至急命題とも言える。基盤上での電解コンデンサーの液体漏れによる基盤浸食は乗らないで置いておいてもどんどん進行する。
場合によっては修復不能と言う結果も実際にある。
既に新車から30年選手のW124 500Eに乗ると言う事はそれだけのリスクを覚悟した上での維持が必要な話なのである。
ウチが一番相手に出来ないのは資金欠乏者が多く集まる業者に修理依頼で入庫した個体について「お客様がお金が無いから取り敢えず誤魔化す方法を教えてよ。」などと問い合わせて来る馬鹿な車屋。。。答えは即答「無いです。」で終了。
もっと言うと「ASRランプが点灯していてフェイルセーフがかかって乗れないからASRをキャンセルしてくれ。」とか宣うお馬鹿さん。。。勿論答えは「不可能です。」で終了。
ウチに依頼するって事は新車時の元の状態に戻す目的のみの対応ですので誤解無き様。。。
相応のコストが掛かる修理費用に正面から向き合えないオーナーは早急に車を処分されるのが賢明かと存じます。
処分された個体の多くは海を渡って海外に輸出されるタマも多く、不調のモジュール修復は時としてウチに降って来る事も御座居ますので当社は痛手は御座居ませんので御心配無く。。。(笑)