以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

被害甚大。。。

2024-03-25 15:22:00 | 日記
年度末の超繁茂期でゼーゼー言いそうな状況の寅🐯でごわす。。。

3月も後半に来て修理品の各種モジュールの山に埋もれて遭難しそうな野良猫🐯です。。。😱

特に最近、、、KE車のM119系エンジン搭載車のモジュール修理が多く見られますな。。。






其れも、他社さんで弄っちゃっている曰く付きの個体が。。。😖

恐らくKEの制御に関する資料も何も無しただ当てずっぽうで着手されているのでしょうね。。。
くわばらくわばら。。。😱

で、、、「治ってない❗️」と依頼先の業者にクレームを申し立てるも。。

発生している症状を今一度業者の担当に伝えてもまるで日本語の理解出来ない外人に日本語でお話している様な状態で知ったかどころか根本的にKEのシステムを理解していないから期待出来る様な回答も得られず、、、『ワカラナイヨ〜』。。。

システムを理解出来ていない業者だから当然に症状から考えられる原因の一つも口にする事が出来ない。。。だから『其れって車自体が駄目なんじゃないですか❓』と、来たもんだ。。。😝

そう言われちゃあそれ以上討論する価値も無いし時間の無駄ですわ。。。

で、、、ネットを彷徨って当社に漂着ってお話が多いですな。。。


☆画像はイメージです。

当社ではそう言ったヒストリーを御依頼者側から問診した上でモジュールのみの修理の御依頼であれば発生している症状に対してセンサーやアクチュエーターの不良の疑いも浮上する様であればその旨を回答して同時交換を推奨します。
KE車にあっては診断機が当時のアナライザーのみの信号による大雑把な故障信号のみなので、この後の世代のHFM制御車とトラブルシュートの手法が異なります。
しかし、KEジェトロも緻密なシステムなのでトラブルの原因たるモノは多岐に渡ります。
つまり、モジュール以外の『クロ』の可能性も指摘、告知する必要があると言う事です。。。

勿論、モジュール修理後の正常な制御で起こり得る不具合も此方はほぼほぼ想定済みで修理完成品のモジュールを搭載した後のアフターフォローも勿論行っております。。。☺️

さて、、、今月の現在の時点での大物修理は。。。

数年前によくあった粗悪オルタネーターの過電圧発生によるモジュール等のシステムユニットの破損と言うお題。。。

当該のオルタネーターは『国産』を謳った大陸製のオルタネーターが多かったが最近ではBOSCH製の大陸コピー品も多く流通している。。。

この大陸コピー品が凶悪でオルタネーターのレギュレータ破損時に想定される過電圧を大幅に上回る過電圧を発生する。。。
本事象に奇しくも遭遇してしまったユーザーさんのお車はW124の320E。。。
現車は遠く九州のK県ですので今回当社はユニット類のみの対応となります。

妙に安価なBOSCH製みたいなオルタネーターに惚れて購入してしまったそうだ。。。😱

最初はOVPリレーの緊急停止に始まり、、、果ては当社製無接点OVPリレー内部の過電圧検出回路が焼損したと言う事象となった。。。
その後、エンジン不調に始まりDさんでも修理出来ず。。。

当社と致しましては無接点OVPリレーが焼損するとあっては尋常じゃ無いと判断し、先ずはオルタネーターについてユーザーさんにお尋ねした。
するとドンピシャ❗️オルタネーターの格安品を装着していたそうで先ずは其方を正規品に交換して戴く事にして、、、

その後エンジン不調についてもHFMインジェクションが正常動作していない事が判りHFM,T/LLR,ABSの各モジュールの電源回路と 制御部分の点検修理。。。










過電圧で怖いのは安全装置のユニット内部への過電圧流入。。。
ABSハイドロリックポンプユニット内部のソレノイドに過電圧が流入するとソレノイドの絶縁破壊を引き起こしてソレノイド不良に陥り、緊急時にABSバルブが開かないと言う事象に発展する恐れがあります。。。

今回もABSハイドロリックポンプユニットの絶縁検査の結果、、、クロと判断してリビルト品と交換。。。



☆画像はイメージです。


後、過電圧でヤバイのはエアマスも要交換になりますし、O2センサーもヒーターが焼損する場合が多々御座居ますのでその旨をユーザーさんに報告させて戴きました。

たかがオルタネーター。されどオルタネーター。。。
オルタネーター一つでドミノ倒し的に車両のシステムが逝く事もこの年代の毒車にはあるので御注意下さいませ〜。。。


LH制御系の定番トラブル。。。

2024-03-10 10:58:00 | 日記
最近、、、不調の御相談を戴くお話でV8の119系統のASR機能付きの問題が多く寄せられております。。。

既に新車から30年選手の個体の中でも総排気量4.0L越えのモデルでも人気のW124 500Eが圧倒的に多いですが、、、中には現在ではレアモデルの域にあるW140のS500やR129の500SL等の同じエンジンのLH制御モデルも御座居まして。。。

先ずは不調の始まりはASR⚠️警告ランプの点灯に因るフェイルセーフ。。。

一旦イグニッションキーをOFFにして再始動するとまた普通に走れちゃう。。。
一年位前からたまに症状が出ていたがたまにの症状なのであまり気にしてはいなかった。。。
スロアクもメインハーネスも近い過去に交換済みだし、定期点検で消耗部品たるスイッチ類やセンサー類も交換済みだし大して支障は感じなかったので様子見して来たが最近になってASR⚠️警告ランプの点灯に因るフェイルセーフが頻発している。。。
なので、行き着けの工場さんで診断機をかけて戴いたらE-GASモジュールとASR/ABSモジュールの項目にエラーが出ていた。。。

と、言った流れが多いですな。。。
で、、、此方の判断はかけて戴いた診断機機のエラー内容から始まる。。。

大体、キチンとお金を掛けて消耗品たるモノを交換されて来た個体については可能性的には殆ど絞られて来ます。。。

キチンとメンテナンスを受けた個体の場合によくあるケース。。。診断機のフォルトメモリーに高確率でメモリーされているケースが多いのがMBコード002 or 009『 EFPコントロールユニットN4/1』ですな。。。
ほんでもって、、、ASR/ABSモジュール側のフォルトメモリーには『EFP N4/1 CAN受信していない』って事になってます。。。

この状況を解説すると何らかの理由でスロットル開度を常に管理しているE-GASモジュールが休止しているのでE-GASモジュールを示すN4/1が仕事してまへんです。と、言うメッセージですたい。
よってE-GAS側ではASR/ABSモジュールの通信信号を受付停止しているのでE-GAS側からのフィードバック信号もASR/ABSモジュールには到達していないのでASR/ABSモジュールもエラーだよん。。。と、言った具合である。。。

この場合には多くはE-GASモジュール本体に入る電源電圧のブレ(不安定)が大きく影響して電源回路不良の確率が非常に高いのでE-GASモジュールのO/Hが望ましいですな。。。











☆画像はイメージです。

勿論、電源電圧の不安定によるCAN信号のエラーも考えられますのでASR/ABSモジュール側の電源回路も同時に要O/Hです。ココ重要❗️⚠️

E-GAS側のCAN信号だけ適正化してもASR/ABSモジュール側も新車時から30年選手と言う事を考慮して不安定化が始まっているので安全装置の管理がラフになっていると考えられます。。。
ウチで過去にあった事例ではASR/ABSハイドロリックポンプのソレノイド不良やモーター不良をASR/ABSモジュール側で検出出来ず、、、E-GASモジュールの緊急動作でASR⚠️警告ランプ&フェイルセーフ。。。
つまりASRシステムにプログラムされた範囲以外の情報や動きを察知するとASRシステムは休止します。。。
当社の過去事例ではASR動作時にASR/ABSハイドロリックポンプユニットのソレノイドが一瞬の動作不良を起こしていたがコンマゼロ何秒の通信に劣化したASR/ABSモジュールがトラブル検出をスルーしてしまって健常なE-GASモジュールにASR動作時のスロアク電磁クラッチのOFF信号を指示。。。
E-GASモジュールでは電磁クラッチのOFFタイムの指示をASR/ABSモジュールから受けなければならないがASR/ABSハイドロリックポンプユニットからのフィードバックをASR/ABSモジュールが劣化によって積算出来ない故にOFFタイムデータが送られずASR/ABSモジュール〜E-GASとの通信エラーとなってE-GAS側でASRデータ未達による緊急停止を宣言した結果のフェイルセーフってのがありました。。。

この事例においてASR/ABSモジュールの適正化を行なった結果、、、高価なASR/ABSハイドロリックポンプユニットのO/Hと相成りました。。。🙏



☆画像はリビルト品との交換事例です。


と、、、まあスロアクを未然に交換していてもモジュールの劣化によるシステムの動作不良は付き纏いますので派手に症状が出る前の対策を推奨致します。。。

因みに蛇足ではありますが原油価格の高騰も手伝って半導体類や電子部品の価格が爆上がり中です。当社の仕入値も半端じゃないので当然にモジュール修理価格に反映します。
よって、『¥安く、早く』などと言うオーダーには当社は応じられませんので何卒御理解賜りたく存じます。🙇‍♂️




当ブログでは。。。

2024-03-02 11:35:00 | 日記
コメントの受付を致しておりません。

煩い輩や暇な老害に因る実にウザいコメントの書き込みが頻発したのでコメント自体を禁止させて戴きました。

尚、毒車の不調の御相談やモジュール類やメーター修理の御相談は当社のショッピングサイト又はメール問合せにてお願い致します。

余談ですが、、、当社のショッピングサイトの問合せより当社にセールスメールをよこす戯け者が最近増えてますが全て完全無視ですので悪しからず。。。
多くは車屋向けの詐欺紛いなビジネスの勧誘だったり、20年以上前に中古車屋を『会員』名目で集めて会費名目で月に5万円前後の金を貪り自分のトコで買取した中古車が業販で買えます、、、って、、、小売価格相場で中古車屋に押し付け販売するガ◯バー商法の様な手口のセコイビジネスの勧誘。。。

後は大手の部品商社経由でM&Aだとか言ってモジュール修理をやれだとか。。。
恐れ多くもこの寅🐯に下請けをやれってか⁉️
結局はウチの見積額を大きくブッチギリに割った金額で受注する様に言いくるめて来るに決まっとるし、、、終いには『提携』とか言ってウチの技術を差し出させると言う実に薄汚れた根性な輩と対峙する様になるのでウチは何処とも組まないしやらない。

つまりはウチはアンコントロールな職人気質でブレない方針を以って営業してますのでウチの方針が気に入らないと言うのならば御自分で一から勉強して御自分の方針で利潤を上げたらエエべさと言うお話です。。。✌️

経営指導だとかコンサルティングだとか、、、結局は自分等はロクな事もしないで大金🤑をせしめようと言う魂胆バリバリの輩とは接触致しません。。。



自分はロクに働かないで零細企業を騙して一攫千金を夢見るアホ共が実に多い‼️

よって、『当社に対して営業妨害の手段となるモノ』に関しましてはブログコメント禁止による自社防衛策の一つとお考え下さい。

又、『当社に対してビジネスプランに関する営業を仕掛けるモノ』『投資やビジネスパートナーを求めるモノ』は当社に対してしつこく営業を仕掛けると木っ端微塵になる迄やっつけますので御注意下さい。
大体こう言った輩は電話とメールで営業を仕掛けて前金報酬を要求して来るので振り込め詐欺と同じレベル。。。
余りにもシツコイ営業を仕掛けて来る様ならば前金報酬の要求を呑んだフリして振り込まないのが一番良い。。。馬鹿営業に期待させて落とす戦法ですわ。(笑)
どうせゆとった頭の失敗作世代がやらかす詐欺まがい商法でしか無いのだからあまり昭和生まれのOSSANを標的に構ってると噛みつかれっぞってお話。。。😡

『コンプライアンス』何て言葉の無い時代に生まれて青春時代を過ごした気合と根性が大好き❤️な昭和生まれのOSSANに緩々な舐めた思考で馬鹿丸出ししてっとコテンパンになるど。。。

不適切にも程がある。。。(笑)





は〜い❗️お次の方〜❗️

2024-03-01 12:33:00 | 日記
今回はW124 500EのE-GASモジュールとASR/ABSモジュールのリペア。。。

モジュール単品での御依頼なので事前に診断機のエラーコードの内容を把握した上での修復作業。。。

先ずはE-GASモジュール。。。

分解してケースから基盤を分離した後に目視点検。。。



半田接続部分の要半田打ち替え箇所も有りますな。。。



EFPのアイドルコントロール回路上のタンタルコンデンサーが御約束の様に風化してますな。。。





電源回路の修復に着手。液漏れして風化した電解コンデンサーを全て摘出。。。

サーキットパターン上に浸潤した電解コンデンサーの液の痕跡をチェック。

浸潤によって腐食している部分を補修。。。



基盤の補修後に車載規格の電解コンデンサーを搭載。
タンタルコンデンサーはチップ化。


EFPコントロールのタンタルコンデンサーもチップ化。

要半田打ち替え箇所の半田の打ち替え。。。実に地道な作業。。。(笑)



ダイキャストケースに合体させて組立て完成。。。

続いてASR/ABSモジュール。。。








流石は安全装置の要だけあってコストの掛かった設計ですな。。。

電解コンデンサーも当時モノとしてはコストの掛かった品種を採用して他のモジュールとは比較にならないコストの掛け方をしていますわ。。。

で、、、その電解コンデンサーも。。。




風化しきっていてアシが抜け落ちました〜。。。😅




電解コンデンサーの液漏れ浸潤対策もしっかりしているので浸潤箇所も最小限で済みました。

コレにてケースに復帰させて完成です。。。


以上の二種のモジュールの劣化具合からLHモジュールもGMモジュールも相当劣化していると想像出来ますが今回はお見送りだそうです。。。

スロットルコントロールを担っているE-GASモジュールがシャキッとしたら劣化してボケたLHモジュールとの通信が噛み合わず、、、不具合が出そうやな。。。😣