以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

待つのが仕事❓❓

2024-11-17 15:19:00 | 日記
毒車のメーカー供給終了部品等を世界中から探す事が最近の業務の7割を占める寅です。。。

中古、リビルト品の多くは海外調達で昨今の燃料費高騰の煽りを受けて調達経費を載せたら最早メーカー供給があった時代の新品価格を大きく上回る価格相場なモノも出て来ています。

更に世界情勢の影響で納期も数ヶ月単位な場合もありますので部品待ちで修理車が寝る事もザラになって参りました。

今月に入ってやっとこさ長期の部品待ちの修理車が2台完了の兆しが見えてくれたので安堵したのも束の間、、、供給終了部品山盛りのR107の四端子OVP無接点リレーの製作依頼。。。

四端子のOVPリレーの無接点化は10年位前に新品ベースで製作したっきりなので先ずはベース品の供給状況を調査してみるとやはりメーカー供給終了。。。

残すは中古品ベースのリビルト品製作だがコレも市場では品薄。。。

何とか見つけだして分解すると、、、基盤の劣化が激しくて基盤パターンが剥離しまくるので先ずはその部分からの再生。。。










企業秘密なので中身は公開出来ませんが、電磁リレーを摘出して無接点化基盤を仕込んで新たに過電圧検出回路を増設してDC20V未満で過電圧停止を行う様に設定しておきました。

此方は先日出荷完了致しましたが、ベース品が品薄な昨今は現品改造対応のみとなりそうですが、旧いモノなので劣化が進んでいて修復にコストを要すモノが多そうです。

そんなこんなで今日も海外調達部品の発注と到着待ちです。。。

で、、、以下は余談ですが寅🐯の愛車2号のレクサスLS460君。。。




AFS警告⚠️ランプ&メッセージの点灯です。。。

LEXUS店で調べて貰ったところどうやら右ヘッドライトがアカンそうでヘッドライトAssy交換だそうですわ。。。右ヘッドライトAssy 税抜104,000円也。。。

仕方がないので部品屋さんに発注して交換はウチの出入りの車検屋さんに依頼してキチンと光軸まで合わせて貰うと言う事で話がつきました。

USF40レクサスの弱点が順番に来ていますな。。。🤣


毒車もトヨタも旧くなれば順番に故障してお金が掛かりますので『そう言うものだ。』と思って乗れない方は新車を御購入下さいませ。



A/Cコンプレッサー不良のラビリンス。。。

2024-11-08 21:19:00 | 日記
先日A/Cコンプレッサーのクラッチ制御不良で入庫していたW124 500E君。。。

今度は何かの拍子でA/Cコンプレッサーの電磁クラッチが切れて、、、そのまま繋がらない時も有れば、、、突然電磁クラッチが繋がってくれたり。。。

エンジンを一旦停止して再始動してもA/Cコンプレッサーの電磁クラッチが繋がらなかったり。。。

果ては走行中に突然電磁クラッチが切れて、何かの拍子で繋がったり。。。

何か昭和のブラウン管TV📺が映らなくなったら斜め45°で叩けばヨイ的な故障に取り憑かれた気がする。。。😱

エアコンのシステムを構成している制御モジュール(GMモジュール、A/Cクライメートパネル)は一通り再生済みだし、冷媒システムにも再び冷媒漏れは見られず冷媒圧力には問題無し。。。

診断機でGMモジュールのフォルトコードを拾ってみると『A/Cコンプレッサーガブロックサレテイル』。。。

このエラーってGMモジュール或はA/Cコンプレッサーの回転センサー不良時にメモリーされがちなフォルトコードなんやけど。。。

GMモジュールは他の業者で新品で二回交換しているけど状態変わらず。。。

A/CコンプレッサーもAssyで二回交換済み。。。

ってコトは『A/Cコンプレッサーガブロックサレテイル』に該当する大物物体はシロと思われる。

と、、、言う事はA/Cコンプレッサーを制御しているコンプレッサーの回転センサーとクラッチの信号の伝達が怪しいと言う事になる。。。

で、、、車台を上げてA/Cコンプレッサーの回転センサー部分に挿さる三極カプラーを外す。。。
500Eで多いのはA/Cコンプレッサー上のパワステフルードタンクからフルード漏れを起こしてA/Cコンプレッサーに挿さる三極カプラー内にフルードが浸入して端子に接続されるリード線がグシュグシュになってリード線同士がショートするだとか、熱害でリード線の被覆が割れてリード線同士のショート或は断線ってのも多い。。。

で、、、エンジンブロック横を這っている当該の硬くなったハーネス部分をカットして摘出。。。

a/Cコンプレッサー側のカプラーを見ると。。。

3番のブルーのライン。。。A/Cコンプレッサーの電磁クラッチのプラス+12V電源ラインのリード線の被覆が硬化してズタズタ。。。カプラーケースの中で半田が腐食してリード線が遊んでた。。。
1番と2番の回転センサーラインは端子との接続は未だしっかりしていたけどハーネスは硬化しきっていて強引に曲げるとポキンと逝くモードだった。。。

カプラーケースの内部はパワステフルードの浸入でデロデロ。。。

と、まあ原因がハッキリしたところでハーネスの更新作業だが、、、



このハーネスにあってはコンプレッサーの+12V電源ラインに分岐端子で何か素人配線の痕跡があったり、ハーネスラインをギボシ端子で繋いであったりと何やら意味不明な加工の痕跡が見られた。。。

と、、、言う訳で今宵は当該のハーネスの更新作業。。。